霜月は頭のネジが外れている

私は小説を読まない

　私、霜月はある日、ポイ活サイトで『ゴロゴロしながら小説書くだけで二万稼げる』という投稿を見た。



　へぇ～～(*'∀'*)
　いいね、それ！




　霜月はバカだった←



　
　
　そんなことあるわけないのに！！
　才能ある方はそうでしょうけどね！！




　元々ポイ活自体も半年かけてau PAYポイントを300程度稼ぐという、かなりの怠慢具合だった。


　※ちゃんとポイ活すれば
　　もっと稼げるサイトです(／. _.＼)



　アルファポリスについて調べる。
　ふむふむ、投稿すれば1日必ず200p貰えると。



　知らんけど、漫画を読んでる体感、転生、成り上がり、悪役令嬢は鉄板やな。



　霜月は脳内で妄想して転生系の設定をメモに書き上げた。



　ふむふむ。



　新作ブーストがあるわけか。
　ピックアップされると。



　漫画を読んでいて、経験上、1話しか公開されていない漫画は読まない。小説に置き換えても同じかもしれない。

　てことはスタダはまとめて公開した方が、よいということだな！

　知らんけど！！！




　霜月は小説とか書いたことがなかった←




　二十代の頃、伊坂幸太郎の小説を片っ端から読んだ記憶はあるが、もはやどんな内容だったか記憶にない。



　魔王は好きだったかな。
　好きすぎて、漫画も買ってしまったわ。
　漫画の魔王の見開きであああああああああああああああああああああああああのシーンが好きでした。サイコな感じにグッときた。




　って、全然書けねーー！！！



　設定とかそういう問題じゃない。
　何をどう書いていいか分からない。
　とりあえず調べようず。
　ネットでひたすら調べた。




　あーー、うん。
　何を読んでも分かったのは最初の1文字は下げましょうでした。




　もーいいや。検索やめよ。
　テーブルにあった『ラプラスの魔女』東野圭吾を手に取ってぱらぱらめくる。



　（読んだわけではない）



　はー、なるほど。
　おけ、理解した。



　執筆に踏み込めたきっかけは読んだこともない『ラプラスの魔女』でした。