フラワー・マリッジ ― 咲かぬ花嫁は、王のために咲く ―

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

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第四章 番外編

設定裏話 『フラワー・マリッジ』〜お疲れさまでしたスペシャル〜

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 あなたはご存じだろうか?


 霜月の執筆における真骨頂は、バースでも、ファンタジーでもなく……実は、日常系のギャグコメディであると!!


 ーーこれは、霜月による、ぶっちゃけ設定暴露会である。


「わたくし、エリオット!! 不服です!!!」


 マイクを握りしめた侍従は、腕をぶんぶん振り回しながら叫んだ。


「いくらなんでもひどくありませんか?! あれほど活躍したのに、最後の出番が『ルイス様、そろそろお時間です』って!! あんまりです!!」
「……いや、侍従なんだから妥当だろう」


 リアムが呆れ顔でソファに座り込み、ため息をつく。しかし、エリオットはお構いなしにマイクを彼の口元へ押し当てた。


「はい! お名前をどうぞ、殿下!」
「……え?」
「早く! 時間押してますよ!!」


 やむなくリアムはマイクを受け取り、咳払いひとつして口を開いた。


「リアム・アッシュフォード、26歳。当初は琥珀色の瞳設定だったが、イラスト制作時に、らたんさんが『緑目バージョンも作ってみました♡』と添付してくださり、霜月が一目惚れ。結果、全エピソードの瞳の色が翠に変更された」
「……そ、そうだったんですね……」


 エリオットが戸惑う中、リアムの眉が吊り上がる。


「し、か、も、だ!! 元々の設定では『未来視』という特殊能力があったんだ!! だが霜月が書くのが面倒になったため、その設定ごと闇に葬られた!!」


 殿下、マイクを床に叩きつける。


「殿下ーーっ?! それ王宮の備品です!!」
「知るか!!」


 激高する殿下の隣で、そっとマイクを拾い上げた声があった。


「ルイス・ブランシェ、23歳です。……案外、最初の設定どおりに完結しました」


 そう言って微笑むルイスは、リアムの隣に座った。


「殿下、落ち着いてくださいね?」
「君がキスしてくれたら、考える」
「なっ、なんでそうなるんですか……!」
「……ほら、早く」
「~~~っ!」
「またいちゃいちゃが始まりましたね、はい次行きましょう!!」


 マイクをルイスからもぎ取るように奪い、エリオットは部屋を飛び出した。階段を駆け下り、たどり着いたのは地下の牢獄だった。


「お待たせしました! こちら、アルヴァ夫夫ふうふの収監場所です!!」
「収監されていないが?」
「牢屋に入れられた覚えもないんだが」


 ノエルとカミュが冷静に返すが、エリオットは完全無視でマイクを突き出した。


「お名前をどうぞ!」
「ノエル・ブランシェ、18歳。……意外と、カミュを愛しています」
「カミュ・アルヴァ、28歳。もはや、ノエルの下僕です」
「ノエル様、でしょ?」
「はい、ノエル様。はぁはぁ」


(こいつらやば……)


 カミュのとろけた目に若干引きながらも、幸せそうならいいかと目を逸らし、エリオットは中庭へ向かった。


 そこでは、花の手入れをしていたロジェが静かに作業していた。エリオットは手に持っていたマイクと苗を入れ替える。


「これ、植えても咲きませんよ」
「いいから自己紹介お願いします!」
「ロジェ・アメリック。……元は黒幕の予定でしたが、あまりにもルイス様の周りが敵ばかりになってしまうので、急遽味方にされました」


 マイクを土に差し込んで、ロジェが小さく笑う。


「ちなみに兄のロバートは、殿下が会議中にルイス様を温室で寝取る予定でした」
「最低ですね」
「しかも、水分を体で増幅する花をルイス様に食べさせて、奥、だめぇっ、お腹押さないでっ、我慢できない……っ、ぁあっ♡みたいな展開でした」
「本当に最低ですね」


 ロジェがまたひとつ、マイクを土に挿したところで、エリオットが立ち上がる。


「最後に、僕の自己紹介を!! エリオット!! 作者の怠慢により、唯一名字が設定されなかった男!!!」


 堂々と名乗るその姿に、花壇の向こうから駆け寄る人影があった。


「エリオット~~っ!!」


 ルイスが笑顔でエリオットに飛びついてきた。


「ティータイムの相手が、どうしてもエリオットがいいと聞かなくてな」
「っ……ルイス様……!」
「さぁ、準備しよう? エリオット」
「……はいっ!!」


 こうして、番外・設定暴露会は幕を閉じた。


 作者に振り回されながらも、キャラたちはそれぞれの愛の形を見つけたのであった。


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 ーーーーーーーー
 ーーーー



 



 ⤴︎このイラストは悩みに悩んで、没になったものです。でも私の中ではかなり気に入っています。金の枠ぶちと白い花と花吹雪がカードみたいで、好きです。


 ラフの段階ではルイスの肩に殿下が腕を回す程度だったのですが、私のわがままで、向かい合って、抱き合うような、溺愛感を……!と、アバウトな要望に応えてくださり、今のような形が出来上がりました。


 耳飾りは、らたんさんがラフの段階で描いてくださったもので、いい!!!ときゅんときて、作品に殿下の贈り物として、耳飾りの描写を入れました。


 殿下の耳飾りと指輪については、作中で何も描写出来なかったのが、少し残念でした。


 私が作ったこの世界観は、季節が巡らない閉ざされた王国で、花生みルイスと花食みリアムが結ばれたことで、また季節が巡り始めるーー、というものです。


 ブートニエールは独自設定なしで、ガーデンバースの設定に沿って書きました。こう、描写してみると、少し耽美な感じがしましたね。


 ガーデンバースを検索すると、発情するような、オメガバースでいう、ヒート的なものが多く出てくるのですが、なんだろう。全体的にも少し耽美な、優しい仕上がりになったのかもしれません。


 さてさて、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。ガーデンバース、フラワー・マリッジはいかがでしたでしょうか??


 初めてのファンタジーと、バースで、私自身、試行錯誤しながら書きました。少しでも皆様の心に残った作品になっていたら嬉しいです。


 たくさんの、いいね、ブクマ、感想、リポスト、ありがとうございます。大変励みになりました。


 次回はオフィスラブ的な、日常系ラブばかエロコメディの現代ものでも書こうかな? なんて考えております。


 また、もし、私の作品と出逢うことがありましたら、その時はぜひお手に取ってみてくださいね!


 ではでは、長くなりましたが、みなさま、良いお年をお過ごしください!!


 本当に、最後までご愛読頂き、ありがとうございました!!!


 霜月。


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