魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第二章【強者と弱者】

2-4 バウンティハンター

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 町の裏路地 】

市場商人「…ほら、うちの扱う商品だ。このジュースでも飲んで落ち着け」ポイッ

…パシッ
魔剣士「…」
白姫「わぁっ、ありがとうございますっ」
市場商人「姫様、うちの商品は美味しいんでごひいきに」ニヤッ
魔剣士「どこから仕入れたか分からん暗黒のジュースだ。気をつけろ」
白姫「そ、そうなのっ?」
市場商人「おいそこ」

魔剣士「ま、いただくぜ…」

魔剣士「…」グビッ

魔剣士「……ぷはっ」

魔剣士「…で、どこから話してもらえばいいのか検討もつかねーんだけど」

市場商人「聞きたいことからどうぞ」
魔剣士「…なんで市場商人さんがここにいる?」
市場商人「ディーラー・ロード上にある町だからな。俺もココへは良く寄るんだ」
魔剣士「ディーラーロード?」
市場商人「商人の道。世界各地にあって、商人が商品を運ぶ際によく使う道の名称だ」
魔剣士「なるほどな…。だから、この町じゃ日常茶飯事だとか知っていたのか…」
市場商人「そういうこと」ニカッ
魔剣士「それじゃ、次。なんで…アンタがあそこまで戦えたんだ?」
市場商人「元冒険者だからだ」
魔剣士「へぇ、そうなのか」
市場商人「そうさ」

魔剣士「へぇ…」グビッ
魔剣士「…」
魔剣士「……って、元冒険者ァッ!?」ブホッ!!

白姫「…」ブフッ!
白姫「…ご、ごほっ!ごほごほっ!」
白姫「き、急に大声出すから…っ!じ、ジュースがのどにぃ~……!」ケホケホッ

魔剣士「あ、あぁすまん…!」

市場商人「あらら、そんなに驚くことかね」
魔剣士「そ、そりゃ…!冒険者ってマジなのか!?」
市場商人「嘘をつくかよ」
魔剣士「…マジかよ」

市場商人「とっくに引退した身ではあるけどよ…」
市場商人「昔の冒険者時代の知識を生かして、商人として働いているんだよ」
市場商人「世界中回ったし、各町村の特産とかも理解し、山賊相手なんかも怖くないしからな」

魔剣士「そうだったのか…」
市場商人「それより…だ」ジロッ
魔剣士「へ…」

市場商人「お前、何をやっているんだ…。」
市場商人「セントラル王国じゃ、お前の名前と手配書がガッツリ出回ってるぞ。」
市場商人「姫様を誘拐した賊として、1億ゴールドの懸賞金までかかってんだぞ?」

魔剣士「はっ!?懸賞金、賞金首ッ!?嘘だろっ!?」

市場商人「今日の騒ぎで、魔法を使ってみたらどうなってたと思う。」
市場商人「今頃、お前は魔術師と剣術士のハイブリッドとしての特徴がバレて牢屋行だったかもしれねーんだぞ」

魔剣士「う…」
市場商人「…どうしてこうなったか、聞かせてくれるか」
魔剣士「……っ」
 
 

……
……………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

魔剣士「…ってわけだよ」
白姫「…」ペコッ
市場商人「…」ピクピク
市場商人「……魔剣士、ちょっと来い」

魔剣士「あん?」
トコトコトコ…

市場商人「歯ぁ食いしばれ」
魔剣士「ん…?」
ビュッ…ゴチィンッ!!!
魔剣士「だぁぁぁっ!?」
市場商人「…この、バカ野郎っ!!」
魔剣士「あいっ…ってぇぇぇぇっ……!!」ズキズキッ…!!

市場商人「そんな盗人如きにそそのかされやがって…!」
市場商人「一晩で大罪人だぞ、馬鹿かオメーは!!」

魔剣士「…う、うっせー!!」
魔剣士「俺だって後悔もしたけど、退くに退けないんだから仕方ねーだろ!」

市場商人「…ったく、道徳を教える大人や、叱ってやる人間がいないとこうなるもんかね」
市場商人「俺がもっと面倒見てやるんだったわ…」ハァ

魔剣士「…余計なお世話だっつーの!ほっとけ!!ろくに何もしなかったくせによ!!」
市場商人「な、何を…。お前の生活に一役かってたのは俺だろうが!」
魔剣士「確かに助かってたけど、それはそれだろうが!」
市場商人「あのな…!」

白姫「…」オロオロ
白姫「…」オロオロ
白姫「……あ、あのー?」

魔剣士「あんっ!?」
市場商人「どうした、姫様」
白姫「二人の関係って、どんなのかなーって……」
魔剣士「…あぁ。この市場商人は、闇市をこよなく愛する、不正取引のスペシャリストだ」
市場商人「うおいっ!」
魔剣士「さっきのジュースも、本当は危険な薬品が…」
市場商人「…信じたらどうするんだ、やめんかっ!」バッ!
魔剣士「もがもが…!」

市場商人「こ、こいつとは小さい頃から知り合いでな!」
市場商人「よく母親とかと一緒に、市場へ来てた時からずっと知り合いって感じだ!」
市場商人「こいつが冒険者モドキをして狩った獣の素材とか、買ってやったりな…」

白姫「そうだったんだぁ…」
白姫「だから仲が良さそうなんだね」エヘヘ

市場商人「はは…」
魔剣士「…ぷはっ!いい加減、離せコラァ!」
市場商人「っとすまん」
魔剣士「誰が冒険者モドキだっつーの!」
市場商人「本当のことだろ」
魔剣士「ばっか、俺は真の冒険者になろうと鍛錬をだな…!」
市場商人「…その結果、鍛錬の矛先は王国の姫へ、か?」
魔剣士「うっ…!」

市場商人「一人で鍛錬するお前は気に入っていた。」
市場商人「夢を諦めないお前に心打たれていたからこそ、俺はお前の生活にひいきしてたんだよ」

魔剣士「…っ」

市場商人「それが突然、日が明ければ大罪人となっていた俺の気持ちが分かるか?」
市場商人「…周りへの迷惑は考えなかったのか。」
市場商人「お前はまだ若いし、学びも少ない。だがな……」

魔剣士「…待てよ。だったら、俺に色々教えてくれても良かったじゃねえか!!」

市場商人「ん…」

魔剣士「い、今更そんな言われても仕方ねーんだよ!!」

市場商人「…」

魔剣士「…俺はもう、やったのはやっちまった!今になってそんな言葉いわれても…!」

市場商人「…」

白姫「…ま、待って魔剣士っ!」
白姫「ごめんなさい…。全部、私のせいなんです、市場商人さん……」ブルッ

魔剣士「!」
市場商人「…」

白姫「…今ケンカしてるの、私のせい…なんだよね」
白姫「私が…魔剣士に色々言ったから……」

魔剣士「あっ、ち、違うんだ!今のは…その……!」

白姫「ううん、違わない」
白姫「私が誘わなければ、こんなことには……。付き合って欲しいなんて…言わなければ……!」
魔剣士「だから、それは…っ!!」

市場商人「…はいはーい、ストップストップ」

魔剣士「む…」
白姫「…」

市場商人「そんなこと言っても、もうなっちまったのは仕方ないし気にしない方向で」
魔剣士「…アンタが言う言葉かよ」
市場商人「はは、まぁまぁ。それより本題に行こうと思う」
魔剣士「本題だ?」
市場商人「さっき言った通り…。今更になるが、お前に話がしたくて俺はココへ来たんだよ」
魔剣士「…どういうことだ」

市場商人「2日前の夜から、昨日にかけて南方へ下ったという情報は王国全域へ伝わっていた」
市場商人「お前のことだから、恐らくこの町で休憩をしているんじゃないかと踏んでな」
市場商人「朝方来てみれば、ビンゴ…。」
市場商人「さっきの現場に遭遇、今に至るっつーわけ」

魔剣士「…」

市場商人「そんで少しばかり、そのことに関して叱りに来た」
市場商人「それと、お前に言いたいことがあってな」

魔剣士「んだよ…。どうせ、また俺に対する罵倒とかー……」
市場商人「…よくやってくれた」
魔剣士「……は?」
市場商人「姫様には耳に痛い言葉かもしれないが……」
市場商人「実は、王国は王様に不満を持つ者が多かった」
白姫「お、お父様に不満を…?」

市場商人「元々、王様はやり手の人間でな」
市場商人「十数年前まで、セントラル王国はそこまで巨大な王国都市じゃあなかった」
市場商人「だが、今の王…白姫様の親父が王の座へ就いたことで王国は大きく変わった」
市場商人「今の王様は、まさに強欲、貪欲、傲慢」
市場商人「だが、そのがめつさ故に…王国は著しく発展を遂げた」
市場商人「今の王は、自分のものは自分の手中に収めたい欲望があるんだろうな…」

白姫「…」

市場商人「…で、問題はその強欲から出てきた」
市場商人「王様は、自分に得のある人間以外を切り捨てる方法で…のしあがったのさ」
市場商人「つまり、貧乏な人間。一般階級の人間に対し、一切の人権を破棄させた」
市場商人「その結果、図書館から治療院に含むまでの公共事業を受けられなくして……」

白姫「…ま、待って。そんなことしたら、病気の人たちは…!」
魔剣士「…っ」
市場商人「…まぁ、そういうことさ」
市場商人「無論、子供は学校へも行けず、大人は仕事もなくなり……ってわけだ」

白姫「お父様が、そんなことを……してたなんて……」
市場商人「まぁ、今は昔より少しは落ち着いたが、その年代の人間は恨みを持ってたってことさ」
白姫「その時、王国から逃げることはできなかったの…?」
市場商人「…さっき言った通り、王様は"自分のものは自分のものにしたい"って意味のまんまさ」
白姫「えっ?」

市場商人「…どんな状態でも、王国から出ることは許さなかった。」
市場商人「酷い話だ、城下町の一部がどんなに腐ろうと、王国外への脱走は許さなかったんだ。」
市場商人「外へ出た人間は、他の町や国でも"セントラルの脱走者"として扱われた。」
市場商人「既に、セントラル王国の王様は…それほどの力を持っていたからな」

白姫「…っ」

魔剣士「…」

市場商人「……と、すまない話だったか」
市場商人「姫様がいるのに、こんな話は……」

白姫「…ううん、お話をしてくれて…ありがとうございます」
白姫「お父様のこと…聞けてよかったから」ペコッ

市場商人「…」

魔剣士「…」

市場商人「そう言って貰えると有難い…。話をつづけるぞ。」
市場商人「ま、それで一部の人間からは王様へ一泡吹かせられて良かったって言ってるわけで…」
市場商人「その時代を知ってる人からすれば、俺もそれで少しニヤついちまったのが本音。」
市場商人「……お前だって、それが理由で姫様を誘拐したんだろ?」

魔剣士「っ!?」
白姫「えっ…!?」
市場商人「え…って……」
市場商人「コイツから聞いてないのか?コイツのー……」

魔剣士「…ちょっと待て、市場商人さんっ!こっちに来てくれ!」グイッ!!
市場商人「な、なんだ…!?」
ズリズリッ…
魔剣士「…俺は、アイツの親父のせいで母親が死んだとは言ってないんだ」ボソボソ
魔剣士「あくまでも、盗人のやつの言葉にそそのかされただけ…」
魔剣士「俺の親がいないことは言ったが、そこまでしか伝えていないんだ……」

市場商人「…あの姫様の気持ちを汲んで、全てを伝えなかったのか」ヒソヒソ
市場商人「お前の母親は、治療院を受けることが出来ずに亡くなった…と」
 
魔剣士「…頼む。あの姫様は、そういうことを伝えちゃいけねえ気がするんだ」
市場商人「…そうか。分かったよ」
魔剣士「あぁ、頼んだぜ…」
市場商人「…」


白姫「…」
白姫「……二人とも?」キョトン

魔剣士「あ、あぁっ!いや何でもない、ちょっと男同士の話し合いをな!」
市場商人「おう、もう終わったから安心してくれ」
白姫「そ、そっか」

市場商人(ふむ…。あの魔剣士が、仇に近い王の娘に気遣うかねぇ)
市場商人(確かにこの姫様にゃ、ちょーっと他の人と違う雰囲気もあるが…)
市場商人(…さては魔剣士のやつめ、歳の近い女子と話をして…色恋沙汰でも……)ニヤニヤ

魔剣士「…」
白姫「…」

市場商人「…」ニヤニヤ

魔剣士「…」
白姫「…」

市場商人「…」ニヤニヤ

白姫「魔剣士、なんか市場商人さん…にやにやしながらこっち見てるね?」
魔剣士「…あまり近寄るな、変態がうつる」バッ

市場商人「待ちたまえ君たち」

魔剣士「なんだ変態」
市場商人「…ひどくないか?」
魔剣士「白姫を色目で見るんじゃないよ、変態」

市場商人「…」
市場商人「…まぁいい」ゴホンッ
市場商人「それより、魔剣士…話を戻すぞ」

魔剣士「あん?」

市場商人「大体の流れは聞いたし…大体分かった」
市場商人「この姫様の家出に付き合って、冒険をしたいっつーことだな?」

魔剣士「…まぁ」
市場商人「そのことなんだが、単刀直入に言う。お前じゃ、無理だ」
魔剣士「あ?」
市場商人「お前にゃ、この姫様は守れんよ」
魔剣士「…は?」
市場商人「お前の実力じゃ、いずれ姫様と一緒に捕まっちまうよ」
魔剣士「…んなわけねぇだろ。兵士の軍勢に囲まれても俺は逃げる自信あるっつーの」
市場商人「そりゃそうさ、王国の兵士は平和ボケしてるからな」
魔剣士「…じゃあ余裕じゃねえか」
市場商人「それ以外の奴らの話をしてるんだ」
魔剣士「…それ以外?」
市場商人「"バウンティハンター"の人間には、今のお前の実力じゃ一撃でやられるぞ」
魔剣士「…なんだそれ」

市場商人「賞金首を狩ることを生業にしてる連中だ。」
市場商人「お前のクビには、今1億ゴールドの懸賞金がかかってる」
市場商人「…たかが17歳くらいの子供にだぞ?」

魔剣士「だから、それがどうし……」

市場商人「いくらお前でも、経験豊富な奴らは絶対に勝てんっつーことさ」
市場商人「既に、動いてる面子もいるはずだ…」
市場商人「その時、お前に姫様が守れるのか?」

魔剣士「…そんなの、余裕に決まってるじゃねえかよ!」

市場商人「…無理に決まっている」
市場商人「それとも、それも分からないくらい…お前はガキか」

魔剣士「な、何…ッ!」

市場商人「ま、最後まで話を聞け」
市場商人「俺は、お前にもっと色々と教えるべきだったと言っただろう?」
市場商人「つまり、それは今からでも……」

ヒュッ…!!ヒュオオオオッ!!!ズゥンッ!!!!
…モクモクッ…

市場商人「ん…」
魔剣士「き、急になんだっ!?」
白姫「上から何か…降って…きた……?」ゴホゴホッ!

???「え、えへらえへら……!」エヘエヘ
???「ようやく、みーつけた」ニタァ

魔剣士「……誰だ、てめぇ」
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