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第三章【決別】
3-1 補給村
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セントラル王国を出発して2日目。
新たに猛竜騎士を加えた白姫、魔剣士の三人のパーティは南の海を目指し、その道を歩き始めた。
それから2時間ほどした昼前、南方道"補給村"へとたどり着く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 南方道 補給村 】
ガヤガヤ……!!
旅人たち「おーい、こっちだこっち!」
商人たち「安いよ安いよ!」
ワイワイ……!!
魔剣士と白姫は、まずその市場の広さと活気の良さに驚いた。
朝までいた南方道中村よりも遥かに賑わう市場が広がり、
冒険者と思われる姿や、露店に並ぶ道具の数々は一目で良品ばかりだと気付くほどだった。
白姫「わぁ…!」
魔剣士「お、おぉ……」
猛竜騎士「今日は盛況だな。割と混んでるな…」
白姫「さっきの村の朝市も凄かったけど、ここはもっと凄いね~!」
猛竜騎士「そりゃそうさ。ここは世界中を点々とする"補給村"の一つだからな」
白姫「補給村?」
猛竜騎士「冒険者や、世界中を回る商人のために存在している村のことさ」
白姫「…?」
猛竜騎士「その名前の通り、食糧や道具を村そのものが市場として機能してる村のことでな」
猛竜騎士「特に、この補給村は王国セントラルへ向かう人間の中心となっている場所っつーこともあり、」
猛竜騎士「他の補給村と比べて、かなり盛況してるっつってもいいだろーな」
猛竜騎士「……って」ハッ
…キャッキャッ!
魔剣士「うお、すげぇ!なんだこのアクセサリ!」
白姫「宝石みたいだけど、なんか違うね!」
露店商「お目が高い!これは最高錬成品質の魔石を使った指輪でね!」
ワイワイ…!!
猛竜騎士「聞けよ」
魔剣士「ん…」
魔剣士「あ、あぁわりぃ!ちょっと面白くてさ!」
猛竜騎士「…ま、楽しいのは仕方ねーことだけどな」
猛竜騎士「とりあえず、俺らの目的は当面の食料と二人の防具服なんかを揃えなきゃならんだろ」
猛竜騎士「まずは俺に着いてこい。先に道具を揃えてから、色々見せやるよ」クイッ
魔剣士「おうっ」
白姫「はーいっ!」
タッタッタッタッタッ……
………
…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 1時間後 】
キラキラ……
白姫「わぁっ…。冒険者っぽい服装!」ファサッ…
魔剣士「すっげぇ、なんだこの服…。軽いのに、防御面がしっかりしてるのが分かるぞ……」
二人が着た服は"魔法衣"と呼ばれる冒険者用の服である。
茶色の色合いで、服の生地は「純粋魔力で練られた魔法糸」からできている。
実用性も高く、冒険者には人気の一品で、世界中の市場で扱われるほどの人気商品でもある。
猛竜騎士「魔法で練られた糸で作られた、ちょっと珍しい一品だ」
猛竜騎士「ある程度の物理攻撃と、魔法による属性攻撃でも防いでくれるぞ」
猛竜騎士「だが、過信は……」
キャッキャッ…!
魔剣士「魔法の砥石ってなんだ、これとかも珍しいな!?」
白姫「魔剣士の剣に使えそうだね♪」
武器商「お目が高いねー!!」
ワイワイ…!!
猛竜騎士「ファッキュー。聞けよ」
魔剣士「……あっ」
猛竜騎士「マジで大事なことなんだから、きちんと聞け!」
魔剣士「は、はは…。悪い悪い!」
猛竜騎士「…ったく」ハァ
白姫「ごめんなさい…」シュン
猛竜騎士「防具はこれでいいとして、あとは食糧なんかも買わないといけないんだからな…」
猛竜騎士「ここの補給村を発つと、しばらくは補給する場所がなくなっちまう」
猛竜騎士「歩きで行くと、相当な遠さだから……それなりの量が必要だ」
猛竜騎士「良い鍛錬にもなるし、魔剣士に荷物は全部持ってもらうぞ」
魔剣士「はっはっは、どんな重さでも余裕だっつーの!」
猛竜騎士「…ほう?」ピクッ
魔剣士「っつーか、荷物を運ぶだけで鍛錬になるわけねーだろ!」
魔剣士「元々重い剣を振り回してたわけだし、いまさらだっつーの!」
猛竜騎士「…言ったな?」
魔剣士「あ?」
猛竜騎士「"どんな重さでも余裕"、"荷物を運ぶだけで鍛錬にならない"…と」
魔剣士「当たり前だろ。最初から最後まで、全部俺が運んでやるよ」ハハハ
猛竜騎士「…オーケー。その言葉、忘れないぞ」
魔剣士「……あ?」
猛竜騎士「丁度、そこに食糧販売商がいるな。着いてこい」クイッ
魔剣士「おうよ」
トコトコ……
猛竜騎士「…」
魔剣士「…」
白姫「…」
トコトコトコ……ピタッ
猛竜騎士「……ここだ」
猛竜騎士「よっ、ジイさん!生きてるか?」
食糧商「…んあ」ハッ
食糧商「……おっ、市場商人じゃないか!?」ガタッ!
魔剣士「え、知り合い?」
白姫「猛竜騎士さんの知り合いなんですか?」
猛竜騎士「まーな。冒険者、バウンティハンター時代から世話になってるジイさんだ」
食糧商「猛竜騎士…。懐かしい名じゃな」
猛竜騎士「ちょっとワケあって、この子らの面倒を見ることになってな」
食糧商「ほう?古い名前を出すということは、まさか復帰かい?」
猛竜騎士「ちーっとばかしな」
食糧商「はっはっは、やっぱりお前にゃその名前のほうがあってるわい」
猛竜騎士「世辞でも高値じゃ買わねーぞ」ククク
食糧商「ははは!で、何か買ってくのか?」
猛竜騎士「ん、おう。ジイさん、仕入れの食料を運ぶ時のでっけーリュックがあるよな?」
猛竜騎士「アレごと、今日の仕入れ分を全部売ってくれねーか?」
食糧商「…な、なぬ!?」
魔剣士「…?」
白姫「?」
食糧商「お前、売るのは構わないがそりゃ……」
猛竜騎士「南方港まで下るんだ。ちょいとディーラーロードじゃなくて人の少ない道も通るんでな」
食糧商「…あぁ、魔物の」
猛竜騎士「それがなけりゃ、俺らがエサと思われちまうよ」
食糧商「しかし、今日の仕入れ分だと高くつくぞ」
猛竜騎士「構わん。俺が払う」
食糧商「……ま、ワシとしては嬉しいからいいがな」
猛竜騎士「ありがとさん」
猛竜騎士「んーと…じゃ、魔剣士」チラッ
魔剣士「あ?」
猛竜騎士「このジイさんに着いてって、裏の倉庫にあるリュックごと運べ」
魔剣士「仕入れ分ってやつか?」
猛竜騎士「…余裕なんだろ?」
魔剣士「馬鹿にしてんのか。なんぼでも運ぶっつーの」ペッ
猛竜騎士「じゃ、よろしく」ニコッ
食糧商「ほんじゃ、着いてきなさい」スクッ
トコトコ……
魔剣士「へいへい」
トコトコ……
白姫「…」
白姫「……食べ物運びで、鍛錬なんですか?」
猛竜騎士「まぁー、そうなるな」
猛竜騎士「魔剣士が裏で食料の入ったリュックを受け取ったら、そのまま出発するぞ」
白姫「分かりましたっ」
白姫(ん~…食料運びで、鍛錬……?)
猛竜騎士「…そろそろか」
白姫「え?」
……
…
魔剣士「な、なんじゃこりゃああああっ!!?」
…
……
白姫「!?」
猛竜騎士「…はっはっは!さて、それじゃあ出発するぞ!」
白姫「は、はいっ!?」
猛竜騎士「ククク……!」
白姫(なんだろ、今の叫び声……!?)
…………
……
…
新たに猛竜騎士を加えた白姫、魔剣士の三人のパーティは南の海を目指し、その道を歩き始めた。
それから2時間ほどした昼前、南方道"補給村"へとたどり着く。
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――――【 南方道 補給村 】
ガヤガヤ……!!
旅人たち「おーい、こっちだこっち!」
商人たち「安いよ安いよ!」
ワイワイ……!!
魔剣士と白姫は、まずその市場の広さと活気の良さに驚いた。
朝までいた南方道中村よりも遥かに賑わう市場が広がり、
冒険者と思われる姿や、露店に並ぶ道具の数々は一目で良品ばかりだと気付くほどだった。
白姫「わぁ…!」
魔剣士「お、おぉ……」
猛竜騎士「今日は盛況だな。割と混んでるな…」
白姫「さっきの村の朝市も凄かったけど、ここはもっと凄いね~!」
猛竜騎士「そりゃそうさ。ここは世界中を点々とする"補給村"の一つだからな」
白姫「補給村?」
猛竜騎士「冒険者や、世界中を回る商人のために存在している村のことさ」
白姫「…?」
猛竜騎士「その名前の通り、食糧や道具を村そのものが市場として機能してる村のことでな」
猛竜騎士「特に、この補給村は王国セントラルへ向かう人間の中心となっている場所っつーこともあり、」
猛竜騎士「他の補給村と比べて、かなり盛況してるっつってもいいだろーな」
猛竜騎士「……って」ハッ
…キャッキャッ!
魔剣士「うお、すげぇ!なんだこのアクセサリ!」
白姫「宝石みたいだけど、なんか違うね!」
露店商「お目が高い!これは最高錬成品質の魔石を使った指輪でね!」
ワイワイ…!!
猛竜騎士「聞けよ」
魔剣士「ん…」
魔剣士「あ、あぁわりぃ!ちょっと面白くてさ!」
猛竜騎士「…ま、楽しいのは仕方ねーことだけどな」
猛竜騎士「とりあえず、俺らの目的は当面の食料と二人の防具服なんかを揃えなきゃならんだろ」
猛竜騎士「まずは俺に着いてこい。先に道具を揃えてから、色々見せやるよ」クイッ
魔剣士「おうっ」
白姫「はーいっ!」
タッタッタッタッタッ……
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――――【 1時間後 】
キラキラ……
白姫「わぁっ…。冒険者っぽい服装!」ファサッ…
魔剣士「すっげぇ、なんだこの服…。軽いのに、防御面がしっかりしてるのが分かるぞ……」
二人が着た服は"魔法衣"と呼ばれる冒険者用の服である。
茶色の色合いで、服の生地は「純粋魔力で練られた魔法糸」からできている。
実用性も高く、冒険者には人気の一品で、世界中の市場で扱われるほどの人気商品でもある。
猛竜騎士「魔法で練られた糸で作られた、ちょっと珍しい一品だ」
猛竜騎士「ある程度の物理攻撃と、魔法による属性攻撃でも防いでくれるぞ」
猛竜騎士「だが、過信は……」
キャッキャッ…!
魔剣士「魔法の砥石ってなんだ、これとかも珍しいな!?」
白姫「魔剣士の剣に使えそうだね♪」
武器商「お目が高いねー!!」
ワイワイ…!!
猛竜騎士「ファッキュー。聞けよ」
魔剣士「……あっ」
猛竜騎士「マジで大事なことなんだから、きちんと聞け!」
魔剣士「は、はは…。悪い悪い!」
猛竜騎士「…ったく」ハァ
白姫「ごめんなさい…」シュン
猛竜騎士「防具はこれでいいとして、あとは食糧なんかも買わないといけないんだからな…」
猛竜騎士「ここの補給村を発つと、しばらくは補給する場所がなくなっちまう」
猛竜騎士「歩きで行くと、相当な遠さだから……それなりの量が必要だ」
猛竜騎士「良い鍛錬にもなるし、魔剣士に荷物は全部持ってもらうぞ」
魔剣士「はっはっは、どんな重さでも余裕だっつーの!」
猛竜騎士「…ほう?」ピクッ
魔剣士「っつーか、荷物を運ぶだけで鍛錬になるわけねーだろ!」
魔剣士「元々重い剣を振り回してたわけだし、いまさらだっつーの!」
猛竜騎士「…言ったな?」
魔剣士「あ?」
猛竜騎士「"どんな重さでも余裕"、"荷物を運ぶだけで鍛錬にならない"…と」
魔剣士「当たり前だろ。最初から最後まで、全部俺が運んでやるよ」ハハハ
猛竜騎士「…オーケー。その言葉、忘れないぞ」
魔剣士「……あ?」
猛竜騎士「丁度、そこに食糧販売商がいるな。着いてこい」クイッ
魔剣士「おうよ」
トコトコ……
猛竜騎士「…」
魔剣士「…」
白姫「…」
トコトコトコ……ピタッ
猛竜騎士「……ここだ」
猛竜騎士「よっ、ジイさん!生きてるか?」
食糧商「…んあ」ハッ
食糧商「……おっ、市場商人じゃないか!?」ガタッ!
魔剣士「え、知り合い?」
白姫「猛竜騎士さんの知り合いなんですか?」
猛竜騎士「まーな。冒険者、バウンティハンター時代から世話になってるジイさんだ」
食糧商「猛竜騎士…。懐かしい名じゃな」
猛竜騎士「ちょっとワケあって、この子らの面倒を見ることになってな」
食糧商「ほう?古い名前を出すということは、まさか復帰かい?」
猛竜騎士「ちーっとばかしな」
食糧商「はっはっは、やっぱりお前にゃその名前のほうがあってるわい」
猛竜騎士「世辞でも高値じゃ買わねーぞ」ククク
食糧商「ははは!で、何か買ってくのか?」
猛竜騎士「ん、おう。ジイさん、仕入れの食料を運ぶ時のでっけーリュックがあるよな?」
猛竜騎士「アレごと、今日の仕入れ分を全部売ってくれねーか?」
食糧商「…な、なぬ!?」
魔剣士「…?」
白姫「?」
食糧商「お前、売るのは構わないがそりゃ……」
猛竜騎士「南方港まで下るんだ。ちょいとディーラーロードじゃなくて人の少ない道も通るんでな」
食糧商「…あぁ、魔物の」
猛竜騎士「それがなけりゃ、俺らがエサと思われちまうよ」
食糧商「しかし、今日の仕入れ分だと高くつくぞ」
猛竜騎士「構わん。俺が払う」
食糧商「……ま、ワシとしては嬉しいからいいがな」
猛竜騎士「ありがとさん」
猛竜騎士「んーと…じゃ、魔剣士」チラッ
魔剣士「あ?」
猛竜騎士「このジイさんに着いてって、裏の倉庫にあるリュックごと運べ」
魔剣士「仕入れ分ってやつか?」
猛竜騎士「…余裕なんだろ?」
魔剣士「馬鹿にしてんのか。なんぼでも運ぶっつーの」ペッ
猛竜騎士「じゃ、よろしく」ニコッ
食糧商「ほんじゃ、着いてきなさい」スクッ
トコトコ……
魔剣士「へいへい」
トコトコ……
白姫「…」
白姫「……食べ物運びで、鍛錬なんですか?」
猛竜騎士「まぁー、そうなるな」
猛竜騎士「魔剣士が裏で食料の入ったリュックを受け取ったら、そのまま出発するぞ」
白姫「分かりましたっ」
白姫(ん~…食料運びで、鍛錬……?)
猛竜騎士「…そろそろか」
白姫「え?」
……
…
魔剣士「な、なんじゃこりゃああああっ!!?」
…
……
白姫「!?」
猛竜騎士「…はっはっは!さて、それじゃあ出発するぞ!」
白姫「は、はいっ!?」
猛竜騎士「ククク……!」
白姫(なんだろ、今の叫び声……!?)
…………
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