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続章【夢の後先】
新たなる旅立ち(中編)
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フランメ(この人が、シュヴァン女王…。本や絵画では見たことがあるけど、でも、本当に……)
目の前にいるのは、まだまだ若々しい黒髪の美しい一人の女性である。彼女と面識があるわけでもなし、もし母親だとしても違和感しかない。きっと、彼女もそう思っているに違いない。
オルデン「……それで、白姫」
シュヴァン「はい!どうして、ここに……」
オルデン「単刀直入に言う。そこにいる、少年だが」
シュヴァン「はい」
オルデン「……分かるか?」
答えは言わなかった。オルデンは一言「分かるか」との問い。それに対し、シュヴァンはフランメを見つめて「……はい」と返した。
フランメ「へっ…?」
シュヴァン「フランメ…、でしょう」
フランメ「は…。えっ、ちょっ」
思ってもみなかった彼女の答えに、フランメは驚いて言葉を詰まらせる。
シュヴァン「でも、私にどうこう言う資格は……」
顔を伏せ、目を合わせようとはしない。落ち込む彼女に、フランメは何かフォローしようともしたが、言葉が浮かばなかった。
フランメ「いや、待ってくださいって…。いやいや、あの…、その……」
慌てるフランメに、オルデンは間に入って言う。
「先ずは落ち着き、話を聞いて欲しい」…と。
オルデン「シュヴァン、フランメはお前に会いに来たんだ。いつかの答えのために、お前だって分かっているだろう」
シュヴァン「……お話は聞いてます。世界踏破をして、南方大地にも訪れてくれたことも」
―――…ッ!
全てを知っていた。彼女は、自分が知らないところで、自分を追ってくれていた。自分を見てくれていたということだった。
フランメ「シュ、シュヴァン女王…様。俺の事を、知っていたんですか…?」
シュヴァン「えぇ…。本当に勝手なことばかりでごめんなさい…」
フランメ「そ、そうじゃなくて!シュヴァン女王は、女王様なのに、俺みたいな……!」
自分を蔑むフランメに対して、彼女は静かに呟いた。
シュヴァン「……大事な、息子だから…」
フランメ「ッ!!」
僅かに、身体が震える。
フランメ「息子って……!」
シュヴァン「聞いているでしょう。私が、どれだけ酷い人間か……」
フランメ「酷いとかそうじゃなくて、女王様が俺みたいな人間を!」
シュヴァン「だから、私の子供だから…。息子だから、仕方が…なかったんです……」
彼女は表情を曇らせる。
嗚呼、そんなつもりじゃなかったのに。だが、フランメは口を止める事が出来なかった。
フランメ「仕方ないとかじゃない!俺は別に何も思ってないし、謝られるようなことじゃないって分かってる!俺が居ちゃいけない人間だとか、そういうのも分かってるし、女王が俺を守ろうとして爺ちゃんに預けようとしたことだって!!」
全ての話から察している。だから、これ以上、そんな顔をしないで欲しい。初対面なのにこんな気持ちになったのは、彼女が本当に自分の親だったからなのだろうか。しかし、フランメは必死に訴えたが、自分が言った一言に、彼女はそれよりも強く、激しい口調で突っ込んできたのだった。
シュヴァン「……貴方は、居ちゃいけない人間なんかじゃ無い!!」
王室の外にも響く声で、遠く離れた地獄耳のリッターは「ククッ」と笑ってしまったことは知る由もない。
フランメ「い、居ちゃいけない人間…で……」
あまりの迫力に、更に言葉を失う。
シュヴァン「……違う!貴方は、魔剣士という世界を救った立派な英雄の息子なの。決して、そんな悲観するような存在じゃない!」
大口を開き、必死に言った。
それを見ていたオルデンは、二人の間を割って歩き、王室の立派な椅子に腰掛けてテーブルに肘をついて笑いながら言う。
オルデン「ククッ、フランメ。お前の母親は、こんな奴なんだよ」
フランメ「ジ、ジイちゃん……」
オルデン「お前が産まれた時、俺やリッターや今は在城してないがリヒトという男も喜んだんだ」
フランメ「喜んだ…?」
顔をクっと歪める。最初は"疎まれる存在"だと聞いていたばかりに。
オルデン「なぁフランメ。お前が世界を旅して見て来た人々は、笑顔だったか?」
フランメ「……そりゃ、悲しい奴もいたけど皆楽しそうだったけど…」
オルデン「それを守った英雄と呼ばれる全員が、お前を祝福しているんだ」
フランメ「俺を…?」
オルデン「そして、真に世界を救った英雄剣士である"魔剣士"と呼ばれた男こそ、お前の父親なんだ」
説明しながらオルデンは、テーブルに乗っていた"アカノミ"と呼ばれるフルーツを手に取り、口へと運ぶ。
オルデン「お前の母親、そこにいるシュヴァン女王…もとい白姫は、このアカノミですら知らなかった箱入り娘だったんだぞ」
笑いながら言う。シュヴァンは顔を赤くし、「猛竜騎士さん!」と怒鳴った。
フランメ「へ…?アカノミも知らなかった?」
オルデン「ハッハッハッ!!両親の馴れ初めに関係してんだが、親の話なんて聞いても恥ずかしいだけだ。言う気はないがな」
むしゃりと、わずか数口で食べ終えるとペロリと唇を舐め、満足気な表情を見せる。シュヴァンは「うぅ…」と昔のような反応を見せつつも、フランメに目を向けて口を開く。
シュヴァン「と、とにかく…。私は、貴方を疎んでもいないし、居ちゃいけない存在だとも思っていない。ずっと、ずっと、大事な息子だと思ってたから……」
笑いも交えて言いやすくなった台詞ではあったが、それでもシュヴァンの言葉は少しばかり震えていた。
オルデン「お前を傍で愛したかったシュヴァンの気持ちもある。それでも叶わない立場で、俺に預けることを選んだ。どれだけ、お前を手放すことに涙を流したか…。だがな、フランメの気持ちだって良く分かる。心の奥底でどうして自分はこうして生まれたのか、なんて……」
どちらも納得させるよう、オルデンなりの配慮で言葉を選んだつもりだった。
……ところが、フランメは会話の途中で「はっはっはっは!」と笑い出す。
オルデン「んむ…?」
シュヴァン「フ、フランメ…?」
突然の笑いに、唖然とする二人。
フランメはそれでも笑い続け、しばらくしてから二人を指差しながら、まさかの言葉を口にする。
フランメ「ハッ…、爺ちゃんに"母ちゃん"よ。もう充分だって、俺を想ってくれてるのは分かったから、そういうのは止めようぜ!"面倒くせぇー"って思っちまったよ!!」
―――二人は、ハっとした。
彼の言動こそ乱暴のそれではないが、まるで、あの頃の魔剣士と同じように思えたから。
不器用こそあるが、どこか彼なりに気遣う優しさは魔剣士と同じだった。。とはいえ、魔剣士よりも和らぐ感覚に溢れていたのは、きっと白姫の血も濃く受け継がれていたから。紛れも無く、二人の子供だった。
フランメ「俺は女王の息子。英雄の息子。もう納得したから、気使いとかいらねェーから!」
シュヴァン「フランメ……」
フランメ「母ちゃんも、もう良いよ。何か、アンタが…元気ないように見えると…俺もヘコむし……」
シュヴァン「お母さんて…言ってくれるの……?」
フランメ「母ちゃんは母ちゃんだろ。爺ちゃんは爺ちゃん、親父は親父。それでいい!!」
シュヴァン「フランメ……ッ」
この瞬間を、どれほど待ち望んでいたのか。誰が彼の存在を"禁忌"と呼ぶことが出来るであろうか。シュヴァンは、ただただ涙し、顔を隠した。
フランメ「あぁもう、泣くなってば!爺ちゃん、俺は一体どうしたら……」
オルデン「一丁前に女性の涙に弱いか。本当にお前は、親父譲りだと思うよ」
フランメ「そういうのは良いから!もー、俺は本当にどうしたらいいのよ!」
女性の涙に慌てふためく姿に、まるで昔のようだと思い出が蘇る。
そして、オルデンはシュヴァンが落ち着いてから窓のほうに近づき、また"煙草"を取り出した。
フランメ(ん、煙草…。爺ちゃん、また何か言いづらいことを……?)
さすがに気がつく。止めようとしていた煙草に手を伸ばすのは、決まって言いづらいことを話す時だ。
オルデン「……シュヴァン」
彼が最初に呼んだのは、女王の名前だった。
シュヴァン「はい」
オルデン「分かっているな。今日、ココにきた意味を」
シュヴァン「……はい、大丈夫です」
オルデン「旅を終え、全てを伝え、決意をさせた。別れの挨拶ではあるが……」
……そうだ。
今日、ココにきたのは親父を追って異世界に飛ぶということを、母親に伝えるため。オルデンが煙草に口をつけた理由は、それだったのか。
シュヴァン「大丈夫です。それも全て、運命のままにと思っておりましたから……」
オルデン「……だろうな…。しかし、まだフランメには"最後の選択"を伝えていない」
最後の選択だって?
気になる言葉に、フランメは「それって何だ?」と尋ねた。
オルデン「お前の人生の選択だ。どちらに転んでも、お前はきっと後悔はしないと思っているがな」
フランメ「その選択って、なんだ?今日は母ちゃんに別れを伝えに来たんじゃ……」
オルデン「それはそうだ…。だが、この場面で一つ…お前に最後の選択として提案がある」
フランメ「何だ、それって……」
窓の外に向かって、ふぅと煙を吐くオルデン。
白い雲の流れる青空を見つめた後、フランメに向きなおしながらそれを言った。
オルデン「世界統治権セントラル王都、シュヴァン女王殿下直属部隊、聖騎士団三代目団長を務めてみる気は…あるか?」
突然の"最後の選択"に、フランメは「はぁ?」と目を丸くした。
目の前にいるのは、まだまだ若々しい黒髪の美しい一人の女性である。彼女と面識があるわけでもなし、もし母親だとしても違和感しかない。きっと、彼女もそう思っているに違いない。
オルデン「……それで、白姫」
シュヴァン「はい!どうして、ここに……」
オルデン「単刀直入に言う。そこにいる、少年だが」
シュヴァン「はい」
オルデン「……分かるか?」
答えは言わなかった。オルデンは一言「分かるか」との問い。それに対し、シュヴァンはフランメを見つめて「……はい」と返した。
フランメ「へっ…?」
シュヴァン「フランメ…、でしょう」
フランメ「は…。えっ、ちょっ」
思ってもみなかった彼女の答えに、フランメは驚いて言葉を詰まらせる。
シュヴァン「でも、私にどうこう言う資格は……」
顔を伏せ、目を合わせようとはしない。落ち込む彼女に、フランメは何かフォローしようともしたが、言葉が浮かばなかった。
フランメ「いや、待ってくださいって…。いやいや、あの…、その……」
慌てるフランメに、オルデンは間に入って言う。
「先ずは落ち着き、話を聞いて欲しい」…と。
オルデン「シュヴァン、フランメはお前に会いに来たんだ。いつかの答えのために、お前だって分かっているだろう」
シュヴァン「……お話は聞いてます。世界踏破をして、南方大地にも訪れてくれたことも」
―――…ッ!
全てを知っていた。彼女は、自分が知らないところで、自分を追ってくれていた。自分を見てくれていたということだった。
フランメ「シュ、シュヴァン女王…様。俺の事を、知っていたんですか…?」
シュヴァン「えぇ…。本当に勝手なことばかりでごめんなさい…」
フランメ「そ、そうじゃなくて!シュヴァン女王は、女王様なのに、俺みたいな……!」
自分を蔑むフランメに対して、彼女は静かに呟いた。
シュヴァン「……大事な、息子だから…」
フランメ「ッ!!」
僅かに、身体が震える。
フランメ「息子って……!」
シュヴァン「聞いているでしょう。私が、どれだけ酷い人間か……」
フランメ「酷いとかそうじゃなくて、女王様が俺みたいな人間を!」
シュヴァン「だから、私の子供だから…。息子だから、仕方が…なかったんです……」
彼女は表情を曇らせる。
嗚呼、そんなつもりじゃなかったのに。だが、フランメは口を止める事が出来なかった。
フランメ「仕方ないとかじゃない!俺は別に何も思ってないし、謝られるようなことじゃないって分かってる!俺が居ちゃいけない人間だとか、そういうのも分かってるし、女王が俺を守ろうとして爺ちゃんに預けようとしたことだって!!」
全ての話から察している。だから、これ以上、そんな顔をしないで欲しい。初対面なのにこんな気持ちになったのは、彼女が本当に自分の親だったからなのだろうか。しかし、フランメは必死に訴えたが、自分が言った一言に、彼女はそれよりも強く、激しい口調で突っ込んできたのだった。
シュヴァン「……貴方は、居ちゃいけない人間なんかじゃ無い!!」
王室の外にも響く声で、遠く離れた地獄耳のリッターは「ククッ」と笑ってしまったことは知る由もない。
フランメ「い、居ちゃいけない人間…で……」
あまりの迫力に、更に言葉を失う。
シュヴァン「……違う!貴方は、魔剣士という世界を救った立派な英雄の息子なの。決して、そんな悲観するような存在じゃない!」
大口を開き、必死に言った。
それを見ていたオルデンは、二人の間を割って歩き、王室の立派な椅子に腰掛けてテーブルに肘をついて笑いながら言う。
オルデン「ククッ、フランメ。お前の母親は、こんな奴なんだよ」
フランメ「ジ、ジイちゃん……」
オルデン「お前が産まれた時、俺やリッターや今は在城してないがリヒトという男も喜んだんだ」
フランメ「喜んだ…?」
顔をクっと歪める。最初は"疎まれる存在"だと聞いていたばかりに。
オルデン「なぁフランメ。お前が世界を旅して見て来た人々は、笑顔だったか?」
フランメ「……そりゃ、悲しい奴もいたけど皆楽しそうだったけど…」
オルデン「それを守った英雄と呼ばれる全員が、お前を祝福しているんだ」
フランメ「俺を…?」
オルデン「そして、真に世界を救った英雄剣士である"魔剣士"と呼ばれた男こそ、お前の父親なんだ」
説明しながらオルデンは、テーブルに乗っていた"アカノミ"と呼ばれるフルーツを手に取り、口へと運ぶ。
オルデン「お前の母親、そこにいるシュヴァン女王…もとい白姫は、このアカノミですら知らなかった箱入り娘だったんだぞ」
笑いながら言う。シュヴァンは顔を赤くし、「猛竜騎士さん!」と怒鳴った。
フランメ「へ…?アカノミも知らなかった?」
オルデン「ハッハッハッ!!両親の馴れ初めに関係してんだが、親の話なんて聞いても恥ずかしいだけだ。言う気はないがな」
むしゃりと、わずか数口で食べ終えるとペロリと唇を舐め、満足気な表情を見せる。シュヴァンは「うぅ…」と昔のような反応を見せつつも、フランメに目を向けて口を開く。
シュヴァン「と、とにかく…。私は、貴方を疎んでもいないし、居ちゃいけない存在だとも思っていない。ずっと、ずっと、大事な息子だと思ってたから……」
笑いも交えて言いやすくなった台詞ではあったが、それでもシュヴァンの言葉は少しばかり震えていた。
オルデン「お前を傍で愛したかったシュヴァンの気持ちもある。それでも叶わない立場で、俺に預けることを選んだ。どれだけ、お前を手放すことに涙を流したか…。だがな、フランメの気持ちだって良く分かる。心の奥底でどうして自分はこうして生まれたのか、なんて……」
どちらも納得させるよう、オルデンなりの配慮で言葉を選んだつもりだった。
……ところが、フランメは会話の途中で「はっはっはっは!」と笑い出す。
オルデン「んむ…?」
シュヴァン「フ、フランメ…?」
突然の笑いに、唖然とする二人。
フランメはそれでも笑い続け、しばらくしてから二人を指差しながら、まさかの言葉を口にする。
フランメ「ハッ…、爺ちゃんに"母ちゃん"よ。もう充分だって、俺を想ってくれてるのは分かったから、そういうのは止めようぜ!"面倒くせぇー"って思っちまったよ!!」
―――二人は、ハっとした。
彼の言動こそ乱暴のそれではないが、まるで、あの頃の魔剣士と同じように思えたから。
不器用こそあるが、どこか彼なりに気遣う優しさは魔剣士と同じだった。。とはいえ、魔剣士よりも和らぐ感覚に溢れていたのは、きっと白姫の血も濃く受け継がれていたから。紛れも無く、二人の子供だった。
フランメ「俺は女王の息子。英雄の息子。もう納得したから、気使いとかいらねェーから!」
シュヴァン「フランメ……」
フランメ「母ちゃんも、もう良いよ。何か、アンタが…元気ないように見えると…俺もヘコむし……」
シュヴァン「お母さんて…言ってくれるの……?」
フランメ「母ちゃんは母ちゃんだろ。爺ちゃんは爺ちゃん、親父は親父。それでいい!!」
シュヴァン「フランメ……ッ」
この瞬間を、どれほど待ち望んでいたのか。誰が彼の存在を"禁忌"と呼ぶことが出来るであろうか。シュヴァンは、ただただ涙し、顔を隠した。
フランメ「あぁもう、泣くなってば!爺ちゃん、俺は一体どうしたら……」
オルデン「一丁前に女性の涙に弱いか。本当にお前は、親父譲りだと思うよ」
フランメ「そういうのは良いから!もー、俺は本当にどうしたらいいのよ!」
女性の涙に慌てふためく姿に、まるで昔のようだと思い出が蘇る。
そして、オルデンはシュヴァンが落ち着いてから窓のほうに近づき、また"煙草"を取り出した。
フランメ(ん、煙草…。爺ちゃん、また何か言いづらいことを……?)
さすがに気がつく。止めようとしていた煙草に手を伸ばすのは、決まって言いづらいことを話す時だ。
オルデン「……シュヴァン」
彼が最初に呼んだのは、女王の名前だった。
シュヴァン「はい」
オルデン「分かっているな。今日、ココにきた意味を」
シュヴァン「……はい、大丈夫です」
オルデン「旅を終え、全てを伝え、決意をさせた。別れの挨拶ではあるが……」
……そうだ。
今日、ココにきたのは親父を追って異世界に飛ぶということを、母親に伝えるため。オルデンが煙草に口をつけた理由は、それだったのか。
シュヴァン「大丈夫です。それも全て、運命のままにと思っておりましたから……」
オルデン「……だろうな…。しかし、まだフランメには"最後の選択"を伝えていない」
最後の選択だって?
気になる言葉に、フランメは「それって何だ?」と尋ねた。
オルデン「お前の人生の選択だ。どちらに転んでも、お前はきっと後悔はしないと思っているがな」
フランメ「その選択って、なんだ?今日は母ちゃんに別れを伝えに来たんじゃ……」
オルデン「それはそうだ…。だが、この場面で一つ…お前に最後の選択として提案がある」
フランメ「何だ、それって……」
窓の外に向かって、ふぅと煙を吐くオルデン。
白い雲の流れる青空を見つめた後、フランメに向きなおしながらそれを言った。
オルデン「世界統治権セントラル王都、シュヴァン女王殿下直属部隊、聖騎士団三代目団長を務めてみる気は…あるか?」
突然の"最後の選択"に、フランメは「はぁ?」と目を丸くした。
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