緋色の竜狩り

やまねん

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サルブ村救出戦

瘴気に覆われた村サルブ⑦

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「女神様、おまたせ!聖印の紋、持ってきたよ!」

「流石はルルじゃ!いてて…待っておったぞ!」

「女神様、その傷…」

「大丈夫じゃ!それよりも、復天の儀を執り行い神殿を復活させ瘴気を払おうではないか!すまぬがズィオ、ルミナ、手を貸してくれ…今の妾では1人で復天の儀を行えぬ…」

ズィオとルミナは頷き、迷宮の女神の指示通り復活の儀に取り掛かった。

「お任せください、女神様」

ズィオがルルから受けっとった聖印の紋を祭壇に捧げ、光の結界を描きだす。

「精一杯、気持ちを込めて歌わせてもらいますね。」

ルミナは祝福の讃美歌を歌い出す。
ルミナの美しい歌声が神殿の闇を払うかの様に響き渡り、神殿中にズィオが描いた光の光の結界が広がっていく。
ルミナの歌声に力が宿り、神殿の闇を払う祝福の光が強くなる。
その聖歌の力は女神の傷を癒し、神殿の機能を徐々に回復させていく。

「ムフフ~!力が満ちてくるぞ!ありがとうおぬしら!やっと妾も元に戻れたようじゃ!このまま妾が復天の儀を執り行う!」

女神は空間を切り裂き杖を取り出す。
取り出した杖を空中に浮かべゆっくりと回し何重もの魔法陣描き出す。

「我、迷宮の女神の名において命ずる!聖印の紋よ!聖なる光を纏いて闇を払い、我らに祝福の光をもたらせ!」

迷宮の女神が祈りを捧げると聖印の紋は光を放ち神殿全体を浄化して行く。
闇の力を封じ込め、邪悪な影響を打ち消すために、彼女の魔力が迷宮全体に広がる。
魔法陣を完成させると、神殿全体が徐々に安定し始め、穏やかな空気が流れ出した。
邪悪な存在の気配が遠ざかり、神殿は本来の調和を取り戻し始める。

そして、サルブの村の瘴気が徐々に晴れていく。本来の姿を取り戻した神殿がその荘厳さを誇示するかの様に佇んでいた。

「ムフフ~♪これでこの神殿は大丈夫じゃろう。礼を言うぞ、ズィオ、ルミナ、ルルよ」

 神殿全体を包み込む白銀の輝きは次第に収束し、床から壁までが清らかな魔力に満ち溢れていった。まるで太古の森が再び息づくように、石柱には苔むした緑の模様が自然と蘇っていく。

「なんと……壮観な」ズィオが感嘆の声を洩らした。

「私の心も洗われたような気分です…」

「女神様~!空気が美味しい!」ルルが両手を広げて深呼吸する。赤色の髪が淡い光の中で柔らかく揺れる。

ルミナは胸の前で祈るように指を組んだ。

「瘴気が消えていく……村の人たちもきっと喜びますね。きっとこれで村長さんも目を覚ましてくれるはず…」

「教会に戻ろう!瘴気が晴れたこと、みんなに教えてあげなくちゃね!」

ルル達は村の教会を目指し下山していくのであった。
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