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ツキナミの生活
フォレストフレーバーは風に乗って2
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森の中に静寂が鎮座した。この逼迫した状況で、私としおりさんに水を掛け、自分でも水を被り、そしてゲラゲラ笑っている姿は、姉から見ても、いや、誰の目から見ても、おかしくなったようにしか見えない。現に、私達は幻術にかかり、いつもの森の中で、進む道を見失い、剰え、誰かに監視されている。その状況下で、仲間割れならまだ分からなくもないが、少女はおかしくなり、水掛遊びをし始めたのだ。これはおかしくなったとしか言いようが無い。
現に、しおりさんは、水を掛けられて固まっている。髪や顔からは水滴が滴り落ち、ことはを制そうと伸ばした左手は、空を掴んでいた。
景色も変わる訳ではなく、いつも見ている森の中、いつも遊んでいる森の中の風景が続いていた。
周囲の木の幹には、しおりさんが修行で付けたであろう傷が何箇所も視界の中に飛び込んできた。
いつもの景色だ。
いつも見ている景色だ。
私はハッとし、レンズを覗き込んだ。広場から今いる場所までの通った道、今いる場所、燃える家。
全てがいつも通りに見える。
私は、胸元のレンズに視界を移し、ことはを見た。
ことはは、一頻り狂ったように笑い終えた後、ある一点を見つめ続けていた。
私を見るでも、しおりさんを見る訳でもなく、とある木の幹を静かに、睨む訳でもなく、ただ見つめ続けていた。
ことはの口元がニヤッと笑うと、肩からぶら下げている鞄の中に手を入れ、何かを掴むと、それを下手投げで、見つめていた木の幹に投げつけた。
投げられた物体は、綺麗な放物線を描きながら木の幹にぶつかると、キーンと低い音を立て、「爆発」した。
私は咄嗟に両腕を顔の前で組み、爆風と、それにより飛んでくる恐れのある破片から身を守った。
想像よりも遥かに強い爆風に、私の体は吹き飛ばされそうになった。
その時、私の体を包むように、しおりさんに抱きしめられた。
爆風が落ち着き、辺りに静寂が戻り、私としおりさんは顔を見合わせた。
何が起こったのかまだ理解が追いついていない。
私は、ことはの方に視線を移した。ことはは、先程、何かを投げた場所から微動だにせず、先程の木の位置を見ていた。
爆発により、木は粉々になっているはずだった。
しかし、爆発の中心部にあるはずの木には傷一つなく、周囲が爆発により吹き飛ばされ、地面は抉れていた。
よく見ると、抉れた地面から少し浮かぶように、木が生えている。
明らかにおかしな光景だった。
私としおりさんは警戒体制に入り、しおりさんは私の前に半身で立ち、ハルバートを構えた。
先程までの静寂と違い、明らかに空気が重くなり、その木から何か殺気のようなものを感じた。
静寂を破るように、ことはが
「もうバレてるんだから出てきちゃいなよ」
と木に向かって語りかけ、また、鞄の中に手を入れた。
鞄の中から、カチャカチャとわざと何かと何かをぶつけている音がした。
その音に警戒したのか、不自然に浮く木の裏から、真っ黒なローブを着た人間が両手を上げながら、ゆっくりと歩いて出てきた。
顔まで覆った真っ黒いローブで表情は見えない。しかし、ローブは真新しく、淵には銀ライン、胸元に赤い綺麗な獅子の刺繍が入っているのが見えた。
私達の手足に力が入り、それと同時に、ピリついた緊張感が走った。
獅子の刺繍、それはこの国を表す動物だ。それが入った物を身につけていると言うことは間違いなく、国に支えている魔術師だ。
しかし、真っ黒なローブに赤い刺繍は聞いた事も見た事もない。
黒は常闇を連想させるため、この国ではあまり好まれない。
赤は騎士団の色であり、魔術師が使用する事は殆どない。
それなのに、今目の前に立っている人間は、真っ黒なローブに赤い刺繍が入っている。
それだけで普通とは違う、異端な物だと理解した。
逃げ出すべきだが、情報が少なさすぎて逃げることもできない。
そもそも、魔術師相手に距離を取るのは御法度だ。距離が離れれば離れる程、相手が優位になる可能性がある。
それに何より、私はこいつに見覚えがある。
グウと共に空から落ちる時に見た、あいつだ。
顔は覆っていても、そのニヤけた口元は隠せていない。
両手を上げて、降伏するかのような姿勢は見せているが、こいつの心の何処にも降伏などは考えていないだろう。
そもそも、両手を上げている今の状態も、私達を欺くための、油断させるためのパフォーマンスに過ぎない。
ローブを被った魔術師は、両手を上げたまま
「よくこちらの位置がわかったね、すごい観察眼だ」
と高めの声で話し始め、挙げていた腕を下げ、パチパチと拍手を始めた。
若い男性の声だ。そうなると、魔術師としてはそこまで歴は長くないだろう。
一般的な魔術師ならば、こんなに簡単に姿を晒さない。相手に見つからないように、自分の得意な範囲内に誘い込むのが、一般的だ。
しかし、彼は姿を現し、私達に声までかけてきた。
ことはは、男の呼びかけに応えるように
「昨日まで無かった木が生えてたら、誰だっておかしいと思うでしょ?」
と男に向かって強めの口調で言い返した。
男は、はははと笑いながら、また、手を叩いた。
私は苛立っていた。
そんな私の苛立ちを知らずか、彼は手を叩き終えると話を続けた。
「それに、幻覚を見せる煙を吸っていたはずなのに、冷静に水を掛けて対処するなんてすごいね」
ことはを褒め称えるかのように、彼は、両手を広げた。
当の本人は、目を細め、眉間に皺を寄せて
「当たり前でしょ?森の中で生きるならそれくらいは知って当然のことだよ」
と魔術師の男を挑発すような物言いで言葉を続けた。
「それに、森の中まで煙が入ってきていたら誰だって警戒するでしょ?」
と小馬鹿にしたように語尾を強めた。
そんなことはの足は少し震えていた。
男は、なるほどと、わざとらしく声を発した。
余裕をまかしてる。
数的有理はこちらにあるが、そもそも基本的なスペックが段違いだ。子供三人相手など、赤子の手をひねる様なものだと思っているに違いない。
私の苛立ちはどんどんと積み重なり、眉間に皺が寄っていた。
そんな事を知らず、知ろうともせず、彼は喋り続け
「手投げの爆弾も、いい威力だね、風の力を閉じ込めたお手製なのかな?だとしたらいい腕をしているよ、助手にしたいくらいだ」
ことはが投げたのは、家のあちこちに設置されていた、ことはとしおりさんが踏みつけて遊んでいた物だ。
出力を調整して、私達はクッションのように使用していただけで、本来の使い方は、スイッチを押して、相手に投げつけ、爆発させる。投擲式の爆弾だ。
能力がなくても、魔術が使えなくても、これさえあれば、能力に酷似したものが使える。
身近にあるものが凶器になるように、凶器もまた身近なものに擬態しているのだ。
男は、飽きることを知らずに、ベラベラと喋り続けた。
「こんなど田舎に連れてこられた時は、退屈すぎてどうなることかと思ったけど、こんな面白いものを使う、しかも、子供だなんて、最高だね!!」
「たまには遠出をしてみるものだ!あんなボロ小屋を焼くぐらいじゃ何も面白くないからね!!」
そう言うと、男の雰囲気が変わった。
ドロドロとした、飴を溶かしたような空気が、私達に纏わりついた。
しおりさんがハルバートを両手で掴み、男を睨みつけ
「わざわざこんなど田舎に魔術師様が騎士を引き連れて、何のご用件なんでしょうか?」
と嫌味ったらしく言った。
男はドロドロとした、嫌な空気を発しながらも、口元はニヤつき、そのまま耐えられ無かったのか笑だした。
「そんなの一つしかないだろ!君達みたいな子供に何の用があると思うんだい?」
男は笑い続けた。
ただ、可笑しくて笑っているのではない。その笑い声の中には何か狂気じみたものを感じられる。
余りにも異様な光景すぎて、私達は後退りをしていた。
男はまた、一頻り笑おえると、今度は先程までとは違う、低い声で一言、「ジャーニーマン」と、呟いた。
ジャーニーマン?知らない言葉だ。ただ、それが誰を指しているのか、誰に向けられているのかは、考える必要もなかった。
それが分かっただけでも、良しとしよう。
これ以上話しかけたとしても、情報はもう出てこないだろう。
これ以上話しかけたとしても、現状は好転しないだろう。
こいつに、もう用はない。
しおりさんが、「ジャーニーマン?」と呟くと、男の口角がまた上がり、犬歯が飛び出すほどニヤついているのが見えた。
パンッと乾いた音がした。
そして、それ以降、男が私達に向かい喋ることは無くなった。
小動物でも、狩る時は全力を尽くさねばならない。
さもないと、思いも寄らない反撃が待っている。
自分より弱いものだと決めつけた時に隙が生まれる。
余裕だと思っているからこそ、一挙手一投足に澱みが生じる。
恐怖により動作に澱みが生じるのと、余裕だからこそ、相手を舐めているから生じる澱みには大きな違いがある。
恐怖の場合は、体が強張り、自分の言うことを聞かない、自分の意志で動かせない、だが、思考に頼らずとも動く場合がある。
それは、日々の鍛錬だったり、繰り返し体に覚えさせた動作だからこそできるものだ。
しかし、慢心している状態は全く違う。自分が強者であり、相手を弱者だと決めつけている。だから、自分の中にない行動に対して対応が遅れる。
それが、こいつの死因だ。
私の左手に握られた鉄の筒から、白い煙が登っていた。
現に、しおりさんは、水を掛けられて固まっている。髪や顔からは水滴が滴り落ち、ことはを制そうと伸ばした左手は、空を掴んでいた。
景色も変わる訳ではなく、いつも見ている森の中、いつも遊んでいる森の中の風景が続いていた。
周囲の木の幹には、しおりさんが修行で付けたであろう傷が何箇所も視界の中に飛び込んできた。
いつもの景色だ。
いつも見ている景色だ。
私はハッとし、レンズを覗き込んだ。広場から今いる場所までの通った道、今いる場所、燃える家。
全てがいつも通りに見える。
私は、胸元のレンズに視界を移し、ことはを見た。
ことはは、一頻り狂ったように笑い終えた後、ある一点を見つめ続けていた。
私を見るでも、しおりさんを見る訳でもなく、とある木の幹を静かに、睨む訳でもなく、ただ見つめ続けていた。
ことはの口元がニヤッと笑うと、肩からぶら下げている鞄の中に手を入れ、何かを掴むと、それを下手投げで、見つめていた木の幹に投げつけた。
投げられた物体は、綺麗な放物線を描きながら木の幹にぶつかると、キーンと低い音を立て、「爆発」した。
私は咄嗟に両腕を顔の前で組み、爆風と、それにより飛んでくる恐れのある破片から身を守った。
想像よりも遥かに強い爆風に、私の体は吹き飛ばされそうになった。
その時、私の体を包むように、しおりさんに抱きしめられた。
爆風が落ち着き、辺りに静寂が戻り、私としおりさんは顔を見合わせた。
何が起こったのかまだ理解が追いついていない。
私は、ことはの方に視線を移した。ことはは、先程、何かを投げた場所から微動だにせず、先程の木の位置を見ていた。
爆発により、木は粉々になっているはずだった。
しかし、爆発の中心部にあるはずの木には傷一つなく、周囲が爆発により吹き飛ばされ、地面は抉れていた。
よく見ると、抉れた地面から少し浮かぶように、木が生えている。
明らかにおかしな光景だった。
私としおりさんは警戒体制に入り、しおりさんは私の前に半身で立ち、ハルバートを構えた。
先程までの静寂と違い、明らかに空気が重くなり、その木から何か殺気のようなものを感じた。
静寂を破るように、ことはが
「もうバレてるんだから出てきちゃいなよ」
と木に向かって語りかけ、また、鞄の中に手を入れた。
鞄の中から、カチャカチャとわざと何かと何かをぶつけている音がした。
その音に警戒したのか、不自然に浮く木の裏から、真っ黒なローブを着た人間が両手を上げながら、ゆっくりと歩いて出てきた。
顔まで覆った真っ黒いローブで表情は見えない。しかし、ローブは真新しく、淵には銀ライン、胸元に赤い綺麗な獅子の刺繍が入っているのが見えた。
私達の手足に力が入り、それと同時に、ピリついた緊張感が走った。
獅子の刺繍、それはこの国を表す動物だ。それが入った物を身につけていると言うことは間違いなく、国に支えている魔術師だ。
しかし、真っ黒なローブに赤い刺繍は聞いた事も見た事もない。
黒は常闇を連想させるため、この国ではあまり好まれない。
赤は騎士団の色であり、魔術師が使用する事は殆どない。
それなのに、今目の前に立っている人間は、真っ黒なローブに赤い刺繍が入っている。
それだけで普通とは違う、異端な物だと理解した。
逃げ出すべきだが、情報が少なさすぎて逃げることもできない。
そもそも、魔術師相手に距離を取るのは御法度だ。距離が離れれば離れる程、相手が優位になる可能性がある。
それに何より、私はこいつに見覚えがある。
グウと共に空から落ちる時に見た、あいつだ。
顔は覆っていても、そのニヤけた口元は隠せていない。
両手を上げて、降伏するかのような姿勢は見せているが、こいつの心の何処にも降伏などは考えていないだろう。
そもそも、両手を上げている今の状態も、私達を欺くための、油断させるためのパフォーマンスに過ぎない。
ローブを被った魔術師は、両手を上げたまま
「よくこちらの位置がわかったね、すごい観察眼だ」
と高めの声で話し始め、挙げていた腕を下げ、パチパチと拍手を始めた。
若い男性の声だ。そうなると、魔術師としてはそこまで歴は長くないだろう。
一般的な魔術師ならば、こんなに簡単に姿を晒さない。相手に見つからないように、自分の得意な範囲内に誘い込むのが、一般的だ。
しかし、彼は姿を現し、私達に声までかけてきた。
ことはは、男の呼びかけに応えるように
「昨日まで無かった木が生えてたら、誰だっておかしいと思うでしょ?」
と男に向かって強めの口調で言い返した。
男は、はははと笑いながら、また、手を叩いた。
私は苛立っていた。
そんな私の苛立ちを知らずか、彼は手を叩き終えると話を続けた。
「それに、幻覚を見せる煙を吸っていたはずなのに、冷静に水を掛けて対処するなんてすごいね」
ことはを褒め称えるかのように、彼は、両手を広げた。
当の本人は、目を細め、眉間に皺を寄せて
「当たり前でしょ?森の中で生きるならそれくらいは知って当然のことだよ」
と魔術師の男を挑発すような物言いで言葉を続けた。
「それに、森の中まで煙が入ってきていたら誰だって警戒するでしょ?」
と小馬鹿にしたように語尾を強めた。
そんなことはの足は少し震えていた。
男は、なるほどと、わざとらしく声を発した。
余裕をまかしてる。
数的有理はこちらにあるが、そもそも基本的なスペックが段違いだ。子供三人相手など、赤子の手をひねる様なものだと思っているに違いない。
私の苛立ちはどんどんと積み重なり、眉間に皺が寄っていた。
そんな事を知らず、知ろうともせず、彼は喋り続け
「手投げの爆弾も、いい威力だね、風の力を閉じ込めたお手製なのかな?だとしたらいい腕をしているよ、助手にしたいくらいだ」
ことはが投げたのは、家のあちこちに設置されていた、ことはとしおりさんが踏みつけて遊んでいた物だ。
出力を調整して、私達はクッションのように使用していただけで、本来の使い方は、スイッチを押して、相手に投げつけ、爆発させる。投擲式の爆弾だ。
能力がなくても、魔術が使えなくても、これさえあれば、能力に酷似したものが使える。
身近にあるものが凶器になるように、凶器もまた身近なものに擬態しているのだ。
男は、飽きることを知らずに、ベラベラと喋り続けた。
「こんなど田舎に連れてこられた時は、退屈すぎてどうなることかと思ったけど、こんな面白いものを使う、しかも、子供だなんて、最高だね!!」
「たまには遠出をしてみるものだ!あんなボロ小屋を焼くぐらいじゃ何も面白くないからね!!」
そう言うと、男の雰囲気が変わった。
ドロドロとした、飴を溶かしたような空気が、私達に纏わりついた。
しおりさんがハルバートを両手で掴み、男を睨みつけ
「わざわざこんなど田舎に魔術師様が騎士を引き連れて、何のご用件なんでしょうか?」
と嫌味ったらしく言った。
男はドロドロとした、嫌な空気を発しながらも、口元はニヤつき、そのまま耐えられ無かったのか笑だした。
「そんなの一つしかないだろ!君達みたいな子供に何の用があると思うんだい?」
男は笑い続けた。
ただ、可笑しくて笑っているのではない。その笑い声の中には何か狂気じみたものを感じられる。
余りにも異様な光景すぎて、私達は後退りをしていた。
男はまた、一頻り笑おえると、今度は先程までとは違う、低い声で一言、「ジャーニーマン」と、呟いた。
ジャーニーマン?知らない言葉だ。ただ、それが誰を指しているのか、誰に向けられているのかは、考える必要もなかった。
それが分かっただけでも、良しとしよう。
これ以上話しかけたとしても、情報はもう出てこないだろう。
これ以上話しかけたとしても、現状は好転しないだろう。
こいつに、もう用はない。
しおりさんが、「ジャーニーマン?」と呟くと、男の口角がまた上がり、犬歯が飛び出すほどニヤついているのが見えた。
パンッと乾いた音がした。
そして、それ以降、男が私達に向かい喋ることは無くなった。
小動物でも、狩る時は全力を尽くさねばならない。
さもないと、思いも寄らない反撃が待っている。
自分より弱いものだと決めつけた時に隙が生まれる。
余裕だと思っているからこそ、一挙手一投足に澱みが生じる。
恐怖により動作に澱みが生じるのと、余裕だからこそ、相手を舐めているから生じる澱みには大きな違いがある。
恐怖の場合は、体が強張り、自分の言うことを聞かない、自分の意志で動かせない、だが、思考に頼らずとも動く場合がある。
それは、日々の鍛錬だったり、繰り返し体に覚えさせた動作だからこそできるものだ。
しかし、慢心している状態は全く違う。自分が強者であり、相手を弱者だと決めつけている。だから、自分の中にない行動に対して対応が遅れる。
それが、こいつの死因だ。
私の左手に握られた鉄の筒から、白い煙が登っていた。
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