船木一底

船木一底

船木です。マイペースに書いております。
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少女は物心ついた時から視界が暗闇に覆われていた。 暗い檻の中で数年を過ごしある時、市場で奴隷として売りに出された。 背の高い細身の変な魔術師に買われ全てが終わった。 しかし、彼女を買った魔術師は彼女に人並み以上の生活を与えた。 衣食住が保証されていない世界で彼女の衣食住は保証された。 それは彼女の目が見えなくなった事に関係していた。 悪虐非道の世界の中で彼女が見る視界はいつも他人のモノだった。
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文字数 48,196 最終更新日 2022.08.22 登録日 2022.08.01
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