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三人目:魔王の娘ヘルクレア
王の代償2
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そんな圧倒的な力を皆に見せた王、ダグゼスに反乱を起こした連中がいるらしい。
黒鎧に身を包みこんだ半漁人が喋る
「北の魔境っていやぁー・・・消滅の神ルセイン様がいる所じゃねぇのか・・・?」
「ばかな・・・あのルセイン卿が反乱の指揮者だと言うのか」
「それしか考えられないだろ、北の魔境に彼以外に強い魔物は存在しないはず」
「だが・・・そうだとしても ダグゼス王よりもはるかに力が劣っているのに一体なぜ・・・」
ダグゼスをちらりと見るが
ダグゼスは目を瞑ったまま微動だにしない
私は、みなに警備を強めるように指示を出し、その場に居たものを解散させた。
王座の前には私と父しかいない。
私は少し戸惑ったが、父に聞いてみることにした
「お父様・・・もしかして あの時に受けたキズが癒えていないのですか・・?」
ダグゼスは目を瞑ったまま 今よりも深く王座に座り込み体重を椅子に預けた
「・・・そうか お前に気づかれていたとはな・・・
もしかしたら、ルセインの奴もそれに気づいているのかもしれぬ
だが、心配はいらぬ キズなどあって無いようなもの
それに、もしもの事態になれば封剣を使うつもりだ」
「ファントムダンサーをですか?・・・しかしお父様、魔剣に認められたとはいえ
実践で使ったことは、これまでに一度もないではないですか
大丈夫なのでしょうか・・・私は心配です・・。」
父が私の手をとり、軽く握る
「お前は何も心配する必要はない、そしてもうこれ以上 お前はこの件には首を突っ込むな」
父の発言に驚き 反射的に口を開いた
「なっ・・なぜです!!私も十分戦える!!」
父は手を離した
「ヘルクレア、お前は強い、だがな この世界でのお前は まだ上位魔族、三大邪悪達に劣る
そして北の悪魔、ルセインは その一人。お前も奴の能力については知ってはいようが」
「消滅の力を持つ神、ルセイン。彼の放つ魔力に触れるとその瞬間に消滅してしまう
膨大な魔力の重力により空間が圧縮されて結果消滅すると言われている」
「今のお前には奴を倒せるだけの魔力が存在しない、ゆえにお前はこの件から手を引け、わかったな」
私は反論したかったが、父は王座から立ち上がり寝室に行ってしまった。
黒鎧に身を包みこんだ半漁人が喋る
「北の魔境っていやぁー・・・消滅の神ルセイン様がいる所じゃねぇのか・・・?」
「ばかな・・・あのルセイン卿が反乱の指揮者だと言うのか」
「それしか考えられないだろ、北の魔境に彼以外に強い魔物は存在しないはず」
「だが・・・そうだとしても ダグゼス王よりもはるかに力が劣っているのに一体なぜ・・・」
ダグゼスをちらりと見るが
ダグゼスは目を瞑ったまま微動だにしない
私は、みなに警備を強めるように指示を出し、その場に居たものを解散させた。
王座の前には私と父しかいない。
私は少し戸惑ったが、父に聞いてみることにした
「お父様・・・もしかして あの時に受けたキズが癒えていないのですか・・?」
ダグゼスは目を瞑ったまま 今よりも深く王座に座り込み体重を椅子に預けた
「・・・そうか お前に気づかれていたとはな・・・
もしかしたら、ルセインの奴もそれに気づいているのかもしれぬ
だが、心配はいらぬ キズなどあって無いようなもの
それに、もしもの事態になれば封剣を使うつもりだ」
「ファントムダンサーをですか?・・・しかしお父様、魔剣に認められたとはいえ
実践で使ったことは、これまでに一度もないではないですか
大丈夫なのでしょうか・・・私は心配です・・。」
父が私の手をとり、軽く握る
「お前は何も心配する必要はない、そしてもうこれ以上 お前はこの件には首を突っ込むな」
父の発言に驚き 反射的に口を開いた
「なっ・・なぜです!!私も十分戦える!!」
父は手を離した
「ヘルクレア、お前は強い、だがな この世界でのお前は まだ上位魔族、三大邪悪達に劣る
そして北の悪魔、ルセインは その一人。お前も奴の能力については知ってはいようが」
「消滅の力を持つ神、ルセイン。彼の放つ魔力に触れるとその瞬間に消滅してしまう
膨大な魔力の重力により空間が圧縮されて結果消滅すると言われている」
「今のお前には奴を倒せるだけの魔力が存在しない、ゆえにお前はこの件から手を引け、わかったな」
私は反論したかったが、父は王座から立ち上がり寝室に行ってしまった。
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