天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果

yuraaaaaaa

文字の大きさ
22 / 56

〜交換条件〜

しおりを挟む
 大きく豪華な扉の前に案内される。
 「国王様!! ダマール様をお連れしました」
 「入れ」

 扉が開けられ,奥には大きな椅子に座るドワーフの国王が居た。
 「おいカナデ,国王のヒゲ,ダマールのおっさんよりもじゃもじゃだぞ」
 「目の前でロイそれを言うなよ!?」

 国王の目の前まで行き,ダマールは. ひざまずいた。
 「ダマールよ待っておったぞ! それでどうだったのだ?」

 「国王様。僅かな望みを探ってみましたが全く駄目でした」
 「そうかぁ……後ろにいるその者達はどうしたのだ??」
 「我々ドワーフを救ってくれる方々です」

 「どういう事だ?」
 ダマールが国王に経緯を説明する。

 「この者達は魔物が. 跋扈ばっこするクルル山脈を王国側から普通に登ってきたんです。詳しく聞くと襲ってくる魔物をひたすら倒しながら登ってきたとか。そして偶然鉱山の中で会いまして,その強さと腕を見込んで我々ドワーフの抱えている問題を話した所,冒険者であられるこちらの者達が依頼として受けてくださると!」

 「なっなんと!? しかし,今まで散々失敗しておるからな……」
 「この者達は大丈夫です国王,大魔法使いのクロエ殿の強さたるや」

 「任せろ国王! 余が殲滅してやるのじゃ! はっはっは」
 「こんな小娘と子供とひ弱そうな青年で大丈夫なのか?」

 「国王様,見かけで判断してはなりません。それでですが,国王様にお願いがあります」
 「なんだ?」
 「この者達はドワーフの力を貸して欲しいとの事です。国王様にその約束をしてもらいたいと」
 「勿論問題を解決してくれれば,それ相応の願いは叶えるつもりだ。それでも叶えられないものだってある。どういった願いなんだ?」

 「クロエピアノ出してもらえるか?」
 「ほいきた」

 「これは??」

 「これはピアノという音が出る演奏の楽器です。これが作ったのがドワーフだという事だけが分かっています。俺はこのピアノを作った製作者もしくはこれを作れる腕の職人を探しています」

 「ドワーフと言っても職人は沢山いるからな。名前はわからないのか?」
 「名前は分からないそうです。たださすけという冒険者の武器を作っていたドワーフという事だけは分かっています」

 「あのさすけ殿か?」
 「多分そうかと……有名なんですか?」
 「我らのドワーフを昔救ってくれた英雄だ! なるほどさすけ殿の……」
 ドワーフの王は目を瞑り少しの間何かを考えてるようだった。

 「それは作ったであろう職人はもうこの世にはいない残念ながら。だがドワーフの王として達成してくれたあかつきには,必ずそれよりも素晴らしいものを作る事を約束しよう」
 「ドワーフの王よ約束したぞ! 必ず約束を守るのじゃ!」
 「勿論だとも」
 どうやら話はまとまったようだ。

 「それで,魔物ってのはどれだけ退治すれば良いのじゃ?」
 「魔物を倒しても倒しても湧いて出てくるんだ。これは何か原因があるのではないか? と考えておる。何百年と魔物が住んでもなかったクルル山脈に急にこんなに魔物が沢山現れるだろうか?」

 「それはなんかおかしいの~そんな事聞いた事はないのじゃ」
 「原因を探ってもらい,解決してほしいのだ」

 「今ではドラゴンまでクルル山脈に棲み着いておる。普通ドラゴンなんていたら他の魔物は近づかない。それなのに他の魔物も沢山棲み着いておる……異常なんだ」

 「ん! 確かに異常じゃ。さらに言うと,ドラゴンはあんな山には棲まないのじゃ」
 「そうなのか?」
 「ドラゴンは自然が多い山に棲み着くことが多いのじゃ。クルル山脈には何かきっとあると思うのじゃ」

 なんだが思っているより難しそうな依頼だな。
 「分かったのじゃ! なんとかなるじゃろ! じゃあ明日には出発するかの」
 「よろしく頼む。今日は王宮で休まれるといい」

 俺達は部屋に案内され,やっと落ち着く事が出来た。
 「だぁ~やっとゆっくり出来るよ」
 「王宮で泊まる事になるとはな」

 「まさか最高の貴族飯が食えるとはな! 王宮なんだから飯美味いだろうな~」
 食事の時間頃になったのか,食事が運ばれてきた。

 ロイが期待していた貴族飯ってやつだ。だが王宮の食事としてはいささか質素だった。
 一口運ぶと,しょっぱい……というより味が濃い……
 おつまみに近いといえばいいだろうか。酒に合いそうな料理ばかりだった。

 「メイドさん,この料理ってドワーフの国だと勿論高級料理ですよね?」
 「ええ勿論です。最高の物をお出しするようにと言われております」

 「ライムが作る料理の方が美味いぞ!?」
 「余はドワーフの料理嫌いじゃないぞ。酒によく合う」
 「オイラは酒飲まないからわからん」

 確か食品とかほどんど輸入とか言っていたな。つまりは保存食が多いって事か。確かにそうなるとこういった味付けの料理になってしまうのもわからなくはないか……

 「カナデよ~せっかくドワーフの国に来たんだ。何か弾いてくれ」
 「そうだぜ! 何か弾いてくれよ」
 「しょうがないな」

 要望に答え俺はライムと共に演奏を始めると,宴会が始まった。
 周りにいるドワーフのメイドさん達も俺が奏でる音楽を聴いて楽しんでくれているようだった。

 騒ぎ疲れたのかクロエとロイは気付くとソファで寝ていた。二人をベッドへ運び王宮のふかふかのベッドに横になるとすぐに眠りについた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

処理中です...