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第二章
〜エルフの里での夜会と音楽と旅〜
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エルフの里へと戻り,長老の家へと俺達は戻る。
中に入るとデリアとミーナがテーブルに食事を並べている所だった。
「おかえりなさい。どうだったんですか?」
「カナデさん達があっという間に解決してくれました」
「え!? お父さんそれは本当に?」
「本当じゃぞエルフの小娘よ! これが原因だったものじゃ」
クロエは二人にも黒い水晶を見せる。
「この水晶があると,魔物に異常が起こるみたいなんです。なぜそうなるのかという詳しい事は分からないんだよな?」
「わからん。ただこいつが原因である事は確かなのは間違いないのじゃ。余が無効化したらもう大丈夫じゃ。ただこれは自然に出来たものではなさそうじゃ」
「どういう事?」
「人が作った物である可能性が高いという事じゃ」
「誰かがエルフの里を潰したかったという事?」
「それはわからん。じゃがドワーフの国と同時期に同じような事が起こる事自体がおかしいじゃろ? 今までそういった事がなかったと言っておるのに」
「フーゴは何か思い当たる節はないんですか?」
「……そうですね。やはりそうなると帝国が怪しくなります。エルフを攫っているのも帝国ですからね」
「なるほど……」
「なんか分からないけど,難しい会話してないで,エルフ飯食べようぜ!」
「ハハハ! そうだな! 考えたって仕方ないな! ロイの言う通り、エルフ飯を堪能しようかな」
「そうじゃなフーゴよ酒もってこーい!」
俺達は並べられたエルフ飯を堪能していく。
「おいカナデよ! こういう時こそのお主の音楽の出番じゃないのか!?」
「酒くせーよクロエ! わかったよ仕方ないな」
「おお! カナデ頼むぞ!」
「せっかく楽しい食事なんだ。楽しく行こうぜ」
皆の前で演奏を始める。
「♫♫♫~♫♫♫~♪♪♪♫♪♫~」
ワーグナー作曲『 双頭の 鷲の旗の下に』
優雅で気品があるような音の中に楽しさと茶目っ気がある曲で、エルフの里とエルフという種族に触れて俺の頭の中に流れた曲がこの曲だった。
弾き終わると,拍手をされた。クロエは酒の入ったジョッキを片手に持ちながら拍手に応えている。
「何でクロエが偉そうに拍手に応えてるんだよ」
「よいではないか! 楽しい音だったのじゃ」
「ねえ! 本当に魔物はもう襲って来ないの?」
「ああ来ないよ! 同じ黒い水晶がドワーフの国にもあったんだけど,ドワーフの国はそのせいで魔物が異常発生,異常行動していたけれど,水晶を取り除いたらパタッと収まったんだ。だからエルフの里を幾度となく襲ってきた魔物もこれで収まるよ」
「ありがとう――」
ずっとツンツンとした態度と表情だったミーナが感謝の言葉を述べて微笑んだ気がした。
「ところでなんですけどフーゴ,ボルダ帝国にはどうやって行けばいいんです?」
「帝国までの道案内は一緒に同行する娘に任せて大丈夫です」
「私に任せておいて!!」
「本当に……大丈夫なのか?」
「カナデ気をつけたほうが良いぞ! オイラ達を牢屋の外から見下してた、おっぱいが小さいエルフの姉ちゃんだぞ。ちゃんと案内してくれるとはオイラは思えねぇ」
「なっ!? 今なんていった!?」
ミーナがもの凄い形相になってロイを睨む。どうやらロイはミーナの地雷を踏んでしまったみたいだ。
「まあまあ子供が言うことなんだから、ミーナ気にするなよ」
「気にしてなんかないわよ!」
「気にしているだろ」
「してない!」
「それで? ちゃんと案内してくれるのか?」
「同胞を助ける為に行くのよ? むしろ早く助けに行きたい位よ! あなた達を連れて行かないと助けられないんじゃない。早速だけど、明日出発するわよ?」
「「「えっ!?」」」
「早くない!?」
「エルフ飯もっと食いたいんだけど!」
「もっと酒呑みたいのじゃ」
「何言ってるのよ! この間にも同胞の皆は何されてるか分からないんだから」
エルフという種族は他の世界とあまり接点を持たない生活をしているからこそ仲間意識が強いのかもしれないな。
「分かったよ仕方ないな。明日一番で出発しようか。フーゴもそれでいいですか? ロイもクロエもいいか?」
「ええ勿論です。我々エルフの食事を皆さん気に入ってもらえたようなので、できるだけ森で手に入れた食料も用意します」
「それは助かります! よろしくお願いします」
「本当かよ~! じゃあオイラはもっと飯を食らっとくわ!」
「余はもっと酒を呑むぞ~!」
二人はエルフの里の最後を楽しみ尽くすつもりのようだ。
俺は騒いでいる二人を横目にベランダへと出る。
エルフの里をベランダから俺は眺める。手すりに肘を付いて落ち着いて見るエルフの里は,森の中に空想的な世界を作っている。小説の中に,そして映画の中の世界に入ってしまったかのような世界が 眼前に広がっている。
「綺麗だな……」
俺の横にいるライムは俺の言葉に反応した。
「ライムもそう思うか?」
「食事やお酒はもういいんですか?」
フーゴが後ろから俺に話しかけてきた。
「ええ。もう大丈夫ですよ」
「カナデさんエルフの里を助けて下さり,ありがとうございます」
「いやいや。俺は何もしていないですよ……全部クロエが解決しましたからね。それに俺の目的は世界樹で,まだ達成していませんからね。ボルダ帝国に行ってエルフ達を助けてきますよ」
「娘のミーナの事もよろしくお願いします。気が強い子ではありますが,外の世界に出た事もないですから多大な迷惑をかけるかと思いますがよろしくお願いします」
長老のフーゴは深々と頭を下げた。
「楽しんで行ってきますよ」
「カナデ~! カナデ~! どこにいるんじゃ!? こっちに来て余の酒に付き合え」
「はいはい」
「カナデ! なんかよく分からないがコレ凄い美味しいぞ」
「あんまり食いすぎんなよ」
エルフの里での夜を全開で楽しんだ。
朝方,顔面を蹴っ飛ばされた痛みで起きる。
「いってーな」
そばを見ると蹴ってきたのはクロエで、まだ熟睡しているようだった。
寝ぼけて俺の顔を蹴ったようだ。
(なんでコイツ俺のベッドにいるんだよ…… )
「ライムおはよう!」
プヨプヨと近づいてきて俺の肩に乗る。
リビングの方へ向かうと、すでにフーゴとデリアは起きていて、デリアは朝食の準備をしていた。
「昨日は楽しかったですね。よく眠れましたか?」
「おかげさまで」
フーゴと会話していると、クロエとロイが起きてきた。全員が揃った所で朝食を頂く。
昨日散々騒いで、酒をあおった次の日に食べるのに最適な優しい味でとても美味しい朝食だった。
俺達は朝食を食べ終わると、旅支度を済ませる。
フーゴとデリアから大量の食料を受け取り、フーゴの家を出て里の入り口へと向かう。
「娘のミーナと捕まってしまった同胞をよろしくお願いします」
「余に任せるのじゃ」
「やっとオイラの出番が来たって感じだな」
「ミーナ無茶しちゃだめよ。それとカナデさん達を困らせちゃ駄目よ」
「大丈夫だって。お父さんお母さん、私に任せて! 捕まってる皆を連れて帰ってくるから」
「じゃあ,そろそろ行くか」
フーガとデリアに見送られながら俺達はエルフの里を後にする。
中に入るとデリアとミーナがテーブルに食事を並べている所だった。
「おかえりなさい。どうだったんですか?」
「カナデさん達があっという間に解決してくれました」
「え!? お父さんそれは本当に?」
「本当じゃぞエルフの小娘よ! これが原因だったものじゃ」
クロエは二人にも黒い水晶を見せる。
「この水晶があると,魔物に異常が起こるみたいなんです。なぜそうなるのかという詳しい事は分からないんだよな?」
「わからん。ただこいつが原因である事は確かなのは間違いないのじゃ。余が無効化したらもう大丈夫じゃ。ただこれは自然に出来たものではなさそうじゃ」
「どういう事?」
「人が作った物である可能性が高いという事じゃ」
「誰かがエルフの里を潰したかったという事?」
「それはわからん。じゃがドワーフの国と同時期に同じような事が起こる事自体がおかしいじゃろ? 今までそういった事がなかったと言っておるのに」
「フーゴは何か思い当たる節はないんですか?」
「……そうですね。やはりそうなると帝国が怪しくなります。エルフを攫っているのも帝国ですからね」
「なるほど……」
「なんか分からないけど,難しい会話してないで,エルフ飯食べようぜ!」
「ハハハ! そうだな! 考えたって仕方ないな! ロイの言う通り、エルフ飯を堪能しようかな」
「そうじゃなフーゴよ酒もってこーい!」
俺達は並べられたエルフ飯を堪能していく。
「おいカナデよ! こういう時こそのお主の音楽の出番じゃないのか!?」
「酒くせーよクロエ! わかったよ仕方ないな」
「おお! カナデ頼むぞ!」
「せっかく楽しい食事なんだ。楽しく行こうぜ」
皆の前で演奏を始める。
「♫♫♫~♫♫♫~♪♪♪♫♪♫~」
ワーグナー作曲『 双頭の 鷲の旗の下に』
優雅で気品があるような音の中に楽しさと茶目っ気がある曲で、エルフの里とエルフという種族に触れて俺の頭の中に流れた曲がこの曲だった。
弾き終わると,拍手をされた。クロエは酒の入ったジョッキを片手に持ちながら拍手に応えている。
「何でクロエが偉そうに拍手に応えてるんだよ」
「よいではないか! 楽しい音だったのじゃ」
「ねえ! 本当に魔物はもう襲って来ないの?」
「ああ来ないよ! 同じ黒い水晶がドワーフの国にもあったんだけど,ドワーフの国はそのせいで魔物が異常発生,異常行動していたけれど,水晶を取り除いたらパタッと収まったんだ。だからエルフの里を幾度となく襲ってきた魔物もこれで収まるよ」
「ありがとう――」
ずっとツンツンとした態度と表情だったミーナが感謝の言葉を述べて微笑んだ気がした。
「ところでなんですけどフーゴ,ボルダ帝国にはどうやって行けばいいんです?」
「帝国までの道案内は一緒に同行する娘に任せて大丈夫です」
「私に任せておいて!!」
「本当に……大丈夫なのか?」
「カナデ気をつけたほうが良いぞ! オイラ達を牢屋の外から見下してた、おっぱいが小さいエルフの姉ちゃんだぞ。ちゃんと案内してくれるとはオイラは思えねぇ」
「なっ!? 今なんていった!?」
ミーナがもの凄い形相になってロイを睨む。どうやらロイはミーナの地雷を踏んでしまったみたいだ。
「まあまあ子供が言うことなんだから、ミーナ気にするなよ」
「気にしてなんかないわよ!」
「気にしているだろ」
「してない!」
「それで? ちゃんと案内してくれるのか?」
「同胞を助ける為に行くのよ? むしろ早く助けに行きたい位よ! あなた達を連れて行かないと助けられないんじゃない。早速だけど、明日出発するわよ?」
「「「えっ!?」」」
「早くない!?」
「エルフ飯もっと食いたいんだけど!」
「もっと酒呑みたいのじゃ」
「何言ってるのよ! この間にも同胞の皆は何されてるか分からないんだから」
エルフという種族は他の世界とあまり接点を持たない生活をしているからこそ仲間意識が強いのかもしれないな。
「分かったよ仕方ないな。明日一番で出発しようか。フーゴもそれでいいですか? ロイもクロエもいいか?」
「ええ勿論です。我々エルフの食事を皆さん気に入ってもらえたようなので、できるだけ森で手に入れた食料も用意します」
「それは助かります! よろしくお願いします」
「本当かよ~! じゃあオイラはもっと飯を食らっとくわ!」
「余はもっと酒を呑むぞ~!」
二人はエルフの里の最後を楽しみ尽くすつもりのようだ。
俺は騒いでいる二人を横目にベランダへと出る。
エルフの里をベランダから俺は眺める。手すりに肘を付いて落ち着いて見るエルフの里は,森の中に空想的な世界を作っている。小説の中に,そして映画の中の世界に入ってしまったかのような世界が 眼前に広がっている。
「綺麗だな……」
俺の横にいるライムは俺の言葉に反応した。
「ライムもそう思うか?」
「食事やお酒はもういいんですか?」
フーゴが後ろから俺に話しかけてきた。
「ええ。もう大丈夫ですよ」
「カナデさんエルフの里を助けて下さり,ありがとうございます」
「いやいや。俺は何もしていないですよ……全部クロエが解決しましたからね。それに俺の目的は世界樹で,まだ達成していませんからね。ボルダ帝国に行ってエルフ達を助けてきますよ」
「娘のミーナの事もよろしくお願いします。気が強い子ではありますが,外の世界に出た事もないですから多大な迷惑をかけるかと思いますがよろしくお願いします」
長老のフーゴは深々と頭を下げた。
「楽しんで行ってきますよ」
「カナデ~! カナデ~! どこにいるんじゃ!? こっちに来て余の酒に付き合え」
「はいはい」
「カナデ! なんかよく分からないがコレ凄い美味しいぞ」
「あんまり食いすぎんなよ」
エルフの里での夜を全開で楽しんだ。
朝方,顔面を蹴っ飛ばされた痛みで起きる。
「いってーな」
そばを見ると蹴ってきたのはクロエで、まだ熟睡しているようだった。
寝ぼけて俺の顔を蹴ったようだ。
(なんでコイツ俺のベッドにいるんだよ…… )
「ライムおはよう!」
プヨプヨと近づいてきて俺の肩に乗る。
リビングの方へ向かうと、すでにフーゴとデリアは起きていて、デリアは朝食の準備をしていた。
「昨日は楽しかったですね。よく眠れましたか?」
「おかげさまで」
フーゴと会話していると、クロエとロイが起きてきた。全員が揃った所で朝食を頂く。
昨日散々騒いで、酒をあおった次の日に食べるのに最適な優しい味でとても美味しい朝食だった。
俺達は朝食を食べ終わると、旅支度を済ませる。
フーゴとデリアから大量の食料を受け取り、フーゴの家を出て里の入り口へと向かう。
「娘のミーナと捕まってしまった同胞をよろしくお願いします」
「余に任せるのじゃ」
「やっとオイラの出番が来たって感じだな」
「ミーナ無茶しちゃだめよ。それとカナデさん達を困らせちゃ駄目よ」
「大丈夫だって。お父さんお母さん、私に任せて! 捕まってる皆を連れて帰ってくるから」
「じゃあ,そろそろ行くか」
フーガとデリアに見送られながら俺達はエルフの里を後にする。
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