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戦闘メイドとヴァンパイアなお坊ちゃま
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「なー、お前うちに来れば」
柄じゃないけどさ、あの日…
君のためなら自分の命かけてもいいって思えたんだよね
不思議だよね。いいまでは奪ってばっかだったのにね……
「おはようございます。お坊ちゃま」
「あー、おはよってか、2人の時は呼び捨て敬語無しでいいって言ってんじゃん」
「あー、そうだったねごめんごめん今日は座学が入ってるからね」
「えー、あれやだ~つまんないっ!」
「も~後でアレやってあげるから、ほら頑張って!」
「まじ?!じゃあ、、まぁ頑張ってもいいかな」
「もー、本当はダメなんだからね?メイドがタバコ吸うなんてそれも主人の前で」
「別にいいじゃんあの煙で輪っか作るやつまたみたい
あとお前がタバコ吸ってるところ見るの結構好き」
「そうですか…まぁ、お勉強頑張ってくださいよ」
「うん、お前もサボるなよ!」
「さー、どうでしょうかね~」
「なんでだよ!」
「あっ、そういえば今日新人さん来るみたいよ?ちゃんと挨拶してね」
「えーまぁお前がいるならいいよ」
「ずっとそばにいます。僕があなたから離れることはない。」
「じゃあ、今日からお願いしますまずはお坊ちゃま付きのメイドと話してね」
「はい、よろしくお願いします!お役に立てるように頑張ります!承知いたしました!」
はー、簡単に入れたなーここの坊ちゃん相当わがままなのかね
メイドひとりしかつけてなくて
他に人つけてもすぐ辞めるって話だしな~
それに依頼主が言ってたメイドに気をつけろってなんのことなんだろうな~
ただのメイドだろ?
「まぁ、ここの坊ちゃん殺るだけならすぐに終わるだろ」
あれがあの坊ちゃん付きのメイド?
ただのおっとりメイドじゃねーか弱そ~
何に気をつけるんだよ?まぁいいや
「初めまして。君が今日から僕と一緒にお坊ちゃまのお世話をしてくれる子?よろしくね」
「えっ?あの」
「あぁ~僕は男だよ訳あってこの格好で働いてるんだ」
「そうだったんですねよろしくお願いします」
「うん。よろしくね」
なんだおかしい奴かと思ったけどやっぱり普通のメイドじゃねーか
まぁ、これなら楽勝だろ
「なぁ、お前誰?なんでこんなとこに居んの?」
「?!っ申し訳ありません。今日からお坊ちゃまの身の回りのお世話をさせて頂くことになりました。田中と申します。よろしくお願い致します。」
「ふーん?あっそ」
何だこのガキ…愛想悪いな~
まぁ、いいやこれくらいのガキだったらすぐに殺れるだろ
ちっ全然近付けねぇ…これじゃあ殺せねぇじゃねぇか!
部屋に忍び込もうとしてもあのメイドのせいで全然入れねぇし
「ねぇ」
「?!」
「そろそろこの仕事に慣れた?」
「そ、そうですね。だいぶ慣れてきました。まぁ未だにお坊ちゃまには全然見向きもされませんけどね」
「そりゃそうでしょ笑」
「は?」
「ねぇ、君さぁ何が目的なの?まぁ、そんなこと聞かなくても分かってるけどさ」
「えっ、いやあの」
「お坊ちゃまの命は奪わせないよ?君、割と名が知れてる暗殺者みたいだね、、んまぁ、僕ほどじゃないけど」
「は?何言ってんだ?」
「あれ?知らない?僕のこと…一応1番腕がいい殺し屋って言われてたんだけどね~ほら、よく見てよ?」
「あ、お、お前…天使って呼ばれてる…あの…」
「や~っと気付いた?顔も名前もそのままなのに
まぁ~僕の顔を知ってる人はいないか」
「ねぇ、相手は子供だし付いてるメイドは弱そうだしこれなら楽にお坊ちゃまを殺せると思った?
ふふっ君ほんとに名の売れてる暗殺者?
そんなわけないじゃん、、見た目に騙されるなんて僕らがいちばんやっちゃダメなミスでしょ」
「う、うわぁぁぁぁ」
「じゃあね~おバカさん」
「ねぇ、うるさいんだけどなんかあったの?」
「ん?いや~?大きな大きなネズミさんがいてね~?それでちょ~っと大騒ぎしてただけ」
「あっそ、あのさぁあんまり汚れないでよ」
「ありゃ~気付かれてます??
でもとっくに汚れてるから僕は」
「それは過去だろ?別に過去を美化しろとか忘れろとかじゃない
お前はどれだけ人殺してても綺麗だなんてそんなことでもねぇよ」
「これ以上誰かのために汚すなよって
その為にここに置いてるんじゃねぇし俺」
「優しいね君は」
「べっつにそういうんで言ったんじゃねーよ!」
「はいはい」
本当に優しいねキミはあの日からずっと…
「おい次のターゲットはこいつだやれるな?」
「白髪の子供…ふーん? まぁ…余裕でしょ」
「だよなじゃあ、頼む」
「はいはーい」
「あっ、一応言っとくが依頼先がだいぶ羽振り良くてなぁ…しくるなよ?」
「余裕っしょじゃ、いってきまーす。」
情報はーっと
気まぐれ、わがままでマイペース引きこもり…
ふーんそういう感じね
でいい所の貴族のお坊ちゃん
まぁ、親同士の妬み嫉みのせいで子供から消そうってなったのかな?
「かわいそ~…」
うーん、とりあえず執事として潜り込むかな~
良かった~入るの楽だったな~
しかもあの子の担当になれたし……ラッキー
でもこんなにすぐ入れるってことは人手不足?
入れ替わりが激しいってことかなぁ?そんなに大変なの?
嫌だなぁ~
まぁいっかすぐ終わるでしょ
あの子か案外可愛い顔してるじゃん
「?誰お前」
「お初にお目にかかります。本日からお坊ちゃまの世話係に任命されました」
「ふーん何が目的なの?金?それともうちの誰かを殺そうとでもしてんの?」
「は?」
「今まで来たヤツら全員そうだったどうせお前もだろ?」
「いえ、そんなことは……」
こいつそんなに狙われてんの?やばぁ~
それで、誰に頼んでも失敗するから腕がいい俺に来たのか。納得
えっ、てか親なにしてんの?
そんなに見る目ないの?ここの採用担当は…
いや、もしかしてそれでいい…とか?
親からも必要とされてないとかか?
いや、流石にそんなことないか。
まぁいいや、さっさとこーろそ。
「なんだよ黙って図星だった?」
「いえ、失礼しました。決して金、暗殺が目的というわけではありません。」
「へーまぁ別になんでもいいけど」
あぁ、なんか僕と似てるなこいつあの時の僕と一緒…
もうどうでもいいって人を信用することを諦めてる目。
僕も命を狙われてたずっと…
そのせいで家族は死んで僕は孤独になった…
近付いて来るやつら全員信用出来なくてずっと心を閉ざして独りで生きてきた。
その時の俺と同じ目をしてる。
「これからよろしくお願い致します。」
「お坊っちゃま。あっ行っちゃった」
やっぱ懐かないよなそりゃ
うーーん、まずい…かな
あの子に近付けなきゃ無理だよな~
部屋から全然出てこないし
部屋から出たとしてもさっきみたいに逃げられちゃうしね…
ってか世話係の執事ってずっと部屋の中にいるもんじゃないの…?
狙われ続けてたからあの子自信が拒んでるのかな
まぁ、殺せない理由はそれだけじゃないけど…
それには気付かないふりをしようかな……まだ、ね
「どうしようかな~…」
「おいまだなのか?お前にしては珍しく時間がかかってるじゃないか」
「すみませんなかなかターゲットに近付けないんですよね~なんか今までも僕以外の奴ら、ひとりやふたりじゃない相当数の人達に狙われてたらしくて」
「まぁそうだろうなあそこの坊ちゃんは色んな所から狙われてるだが、誰も仕留めることができないだからお前に依頼が来た
まぁいい、時間が掛かりすぎだ早く殺れ他の奴らに先を越される」
「はいはーい」
だよな~
自分と境遇が似てるからって僕らしくない
早くやんなきゃ…
他の奴にも狙われてるんだ…そうだよね~
ほんとになんでだろうねまだちゃんと喋ったことないのにさっ
守らなきゃ…なんてね…
こんなこと思っちゃダメなのにな~
ちゃんと仕事しなきゃ……
僕の居場所はここだけだし
もうそろそろここに来て1ヶ月くらいか…全然近づけないな。
「あっお坊ちゃま!」
「……」
?今日は逃げないな
「なぁ、お前さぁなんなの?」
「はい?」
「いつまで経っても俺を殺そうとしないし…
俺に取り入って金を取ろうともしない。」
「殺す気なんてありませんよ。それに、もしそうだとしても不可能に近いですよ。外にお出にならないしないですし、出てもすぐにどこかへ行かれるし…」
「お前ほどだったらできるだろ部屋に忍び込むとか出た瞬間とか」
「そう…ですかね~」
「なに?何が目的なの?」
「……元々はそう……いえ、なんでもありません。何も無いですよ。目的なんて」
「ふーんなぁ、お前ゲームとかしねぇの?」
「えっ、ゲームですか。昔はしてましたが…今は」
「遊ぼ…相手いないからつまんない」
「っ……はい。何をしましょうか」
「このゲーム2人で協力してクリアするんだけど相手いなくてできなかったからやろどうせ暇だろ?俺の世話以外特に何も言われてねぇみたいだし?」
「はぁ…はい。」
「ふーん中々上手いじゃん」
「ありがとうございます。お坊ちゃまもとてもお上手ですねさすが坊ちゃまです。」
「まぁねずっとゲームしてるから」
「左様で…」
「俺さぁ、ちっさい時からずっとってか今もだけどずっと狙われてたんだよ」
「初めて会った時も仰ってましたね。」
「うん俺の身内はとんでもなく甘くてさぁ俺にも使用人達にも周りのヤツらに甘くて普通に見抜けないんだよね暗殺者とかそういう奴らを…皆いいヤツらだって思っちゃう」
「まぁ、難しいですよね見抜くのは」
親に嫌われているわけじゃ無いのか良かった
「うん。だから、常に狙われててさぁずっと部屋から出るなって言われてた」
「だから、ずっとゲームしたり漫画読んだりしててでも、どれもずっと1人で」
「前は俺も知らない奴らでも皆いいヤツらだと思ってたけど皆俺の事を狙ってたりうちの金目当てで」
「…………」
「誰も信じられなくなってた」
「でもお前はいつまで経っても何もしてこないし信じてもいいのかなって」
ダメだ…やめてくれそれ以上言わないでくれ
僕は…お前を…殺せなくなる。
「お坊ちゃま今日は何をしましょうか。」
「そうねーってか、それやだ」
「?」
「そのお坊ちゃまってやつ…名前あんだけど」
「そうですねですが、」
「名前で呼べよ今は俺の世話係でしょ?俺が主だろ」
「では、そのように」
「呼び捨てな?」
「それはさすがに…ダメです。」
「ふーん?しょーがないから今のところは我慢してやるよ」
「ありがとうございます。それで今日は何をしましょうか。」
「じゃー次はねー」
あーあもう無理だな~
俺はもうこの子を殺せない。
この子をころしたくない。守りたい。
家族が殺されてからこんなに楽しかったことはないんだよね。
もう、無理だ。
「お坊ちゃまそろそろ起きてください。今日はお稽古の日ですよ。」
「うーん…まだ眠い」
「ダメです。お稽古に出ないと叱られてしまいますよ……僕が。」
「うぅーん…はぁー…しょうがないな。」
「ありがとうございます。さ、顔を洗いましょう。」
「はーい」
「あっすみません。お坊ちゃま今日は少し私用がありまして。お稽古の時間は席を外させてさせていただきますね。」
「えーお前がいないと尚更やる気出ねぇんだけど」
「申し訳ありません。すぐに戻ってこれるようになるべく早く終わらせてきますから。」
「うん。まぁいいや、早く戻ってこいよ」
「はい。」
全くなんで今日が報告の日なんだ。多分、バレてるんだろうな殺せなくなってるの
こんなに経ってるのに子供一人殺せないの初めてだからな
「全く何時まで手こずってるんだぁ?あいつは」
「!?」
「誰だよおまえ!」
「あいつの恩人っていえばいいのか?まぁそんな所だこれから死ぬお前に言っても意味は無いだろうがな」
「は?何言ってんの?おっさん」
「まったくあいつは何やってんだ?世界一の殺し屋がまだこんなちっせぇガキ一匹まだ殺せてねぇなんてよ」
「情が移ったのか…ったくあいつらしくないな
まぁ、でも境遇が似てるもんなあいつもずっと命を狙われてた
そのせいで家族を殺され…天涯孤独になってな~」
「えっ」
「その後孤独になったあいつを俺が拾いお前は家族を殺った奴と同じ暗殺者になった」
「復讐のためにな」
「その後、復習を果たしたが、あいつには暗殺者でいるしか選択肢が無くなった。
そりゃそうだよなガキの頃から殺し屋やってて復讐できたのは成人してから。
それまではずっと殺ししかしてこなかったからな~
あいつは他に生き方を知らない。」
「だから、仕事は完璧にこなさなきゃ行けない
それしかあいつが生きていく道がない…なのになんだ?このザマは」
「お前わざとだろ?わざとそう仕立てたんじゃねぇの?あいつが強すぎるから」
「あ?はっよくわかったなぁ。
そうだよあいつは昔から殺し屋の才能があった誰にも感情移入せず冷酷に人を殺せる。心を閉ざしてたからなぁ」
「いや、あいつの親を殺したのもお前だろ?」
「ほんっとに頭の回るガキだなぁ~まぁそういうガキ、
嫌いじゃないぜ?
そうだ初めてあいつを一目見た時から気に入った。最初は見てるだけでよかったんだ。
でもあの目、あの顔…あいつの絶望が見たいと思った。
だから、あいつの親を殺したんだ。もちろん正体がバレないように後で近づけるように
顔を見られないように素顔を隠して、体格も誤魔化してなぁ……
いい顔をしてたよ……」
「キモイなお前。」
「なんとでも言えあいつは俺のものだ。俺に依存してればいいずっと……ずっと俺の元にいればいいんだ」
「あいつは俺のもんだおっさんなんかのもんじゃねぇよ俺が貰う。」
「はっガキが俺に勝てるとでも?」
「っそれは…でもやってみねぇとわかんねぇじゃん?」
「面白いなお前。」
「子供だからってなめんなよ?」
「お前に何が出来る?所詮は家族に甘やかされて育ってたただのガキだろう」
「ふぅん?気付いてないんだ?」
「は?何がだ」
「お前俺の目を見ただろ?」
「見たが?…………っ」
「やっと気づいた?吸血鬼の目ってさぁ魔眼なんだよま、この能力ちゃんと使えるようになったの最近だから、誰も知らないけどね
俺の目を見た時点でお前は終わり。」
「くそっお前みたいなガキに使えるわけが無いだろう!」
「じゃあ、抗ってみれば?
持ってるもん全部置いて俺に跪け。」
「ぐっそんなわけ!こんなガキにっ!!!」
「無様だなぁお前どんな気持ち?俺のことそんなに簡単に殺せると思ったの?」
「な、なんでこんなガキが…っ!」
「俺、知ってたよ最初から俺を殺そうとしてるのも 、
俺を殺せなくて葛藤してるのも…だから、
これを使ってあいつを操ろうとした
そしたらあのターゲットのガキに変な術を使われて殺せなくなった。あいつはもう戻ってこないみたいになるかなぁってさぁ
お前があいつを思ってるよりも俺の方が想ってる。
あいつはさぁもうお前のものじゃない俺のものだ。おれが貰う!」
「あれはっ!!俺のものだ!俺だけがあいつを操れる!あいつの孤独をわかってやれる!あいつを育てたのはこの俺だっ!」
「うるせぇよ黙れ。本来はうちに手を出したお前には死んでもらうところなんだろうけど
完全に殺すのもアレだし?お前は今日から家の牢に住まわせてやるあとはうちのが上手く使うだろ」
「うるせぇっっ俺はっ!」
「お坊ちゃまっ!」
「おいっっ!助けろっ!このガキを殺せぇっ!お前を育てたのは誰だ?拾ったのはっ!!」
「っ…」
「無理すんなよこのおっさんがお前の親殺したの知ってたんだろ?でもそこしか居場所がなかっただから、知らないフリしてそこに続けたんだろ?」
「なー…お前うちにくれば?」
「っお坊ちゃま…」
「うちは色んなとこから狙われてる…だから、強い用心棒が必要なんだよ
それに……俺はお前と遊ん出る時が生まれてから今までで1番楽しい。
お前といたい。離れたくない。なぁ?うちに来いよこんなおっさんのとこじゃなくてさぁ。」
「選択肢なんてさぁいっぱいあんぞ?もうお前は自由なんだよ選んでよ俺を」
「お前は…こんなガキより俺を選ぶよな…?なぁ……」
「俺を拾ってくれたのも、育ててくれたのもあなた…
本当に感謝しています。
でもあなたといると辛かった。最初は親の復讐のために優秀な殺し屋としてあなたのそばにいたけどでも楽しかった。こんな悪党どもを自由に殺していいんだって。
でも、俺の親を殺したのも、俺にターゲットはどうしょうもないクズだと嘘を言って殺させてたのを知ってからずっと辛かった。
でも、俺にはここにしか居場所がなかった…。」
「でも、お坊ちゃまと出会ってから本当の楽しさを知りました。ゲームをして文句を言いあったり。自由に話をしたり。そんなこと1度もなかった。初めて心の底から笑えた…
すみません。やっぱり俺はお坊ちゃまを殺せないっ!」
「だってよ?おっさん。」
「おまえぇぇっっっ!!」
「どうする?お前が自由にしていいよ」
「お前は俺のものだっ!!なんでだ?なんでそんなガキにっっっっ!!!」
「うるさいなぁ。ずーっとこうしたかったんだよね…」
「は?な、何を…」
「どうです?刺す側から刺される側になったのはずーっと、あなたを殺したかった。」
「ぐぅっ…あぁっ……」
「さよなら。僕はお坊ちゃまを守る。お坊ちゃまの近くにいます。」
「殺してやる……お前を……殺してやるぅっ!
お前は……俺のもんだ…おれ……の…………」
「なぁ良かったのかよ?」
「何がです?」
「結局あいつは死ななかった。お前急所を刺したように見せてわざとずらしたろ?」
「さぁ?どうでしょう?」
「まぁ、いいけど。」
「あいつを殺しても親はかえってこない。それに、もう手を汚せないでしょ?まぁ、ちょーっと汚れちゃったけど?」
「まぁ、そうか」
「それより、なんですか?これは」
「何が?」
「このメイド服は?なんですか?」
「罰だけど?」
「は?」
「元々は俺を殺そうとして近付いたんだろ?だから、罰として執事じゃなくてメイドとして俺のそばにいろ」
「いや、まぁそうですけど…
あっ!あぁ~なるほど……そういう趣味……?」
「なっ、ち、ちげぇよっ!!!」
「承知いたしました。私はあの日からずっとお坊ちゃまに忠誠を違うもの。どのような趣味をお持ちであろうと受け入れますっ!」
「だからちげぇっって!!!!」
お坊ちゃま。ありがとうございます。本当に
僕はあの日からずっとあなたを慕っています。
あなたなら命を懸けてもいい。
柄じゃないけどさ、あの日…
君のためなら自分の命かけてもいいって思えたんだよね
不思議だよね。いいまでは奪ってばっかだったのにね……
「おはようございます。お坊ちゃま」
「あー、おはよってか、2人の時は呼び捨て敬語無しでいいって言ってんじゃん」
「あー、そうだったねごめんごめん今日は座学が入ってるからね」
「えー、あれやだ~つまんないっ!」
「も~後でアレやってあげるから、ほら頑張って!」
「まじ?!じゃあ、、まぁ頑張ってもいいかな」
「もー、本当はダメなんだからね?メイドがタバコ吸うなんてそれも主人の前で」
「別にいいじゃんあの煙で輪っか作るやつまたみたい
あとお前がタバコ吸ってるところ見るの結構好き」
「そうですか…まぁ、お勉強頑張ってくださいよ」
「うん、お前もサボるなよ!」
「さー、どうでしょうかね~」
「なんでだよ!」
「あっ、そういえば今日新人さん来るみたいよ?ちゃんと挨拶してね」
「えーまぁお前がいるならいいよ」
「ずっとそばにいます。僕があなたから離れることはない。」
「じゃあ、今日からお願いしますまずはお坊ちゃま付きのメイドと話してね」
「はい、よろしくお願いします!お役に立てるように頑張ります!承知いたしました!」
はー、簡単に入れたなーここの坊ちゃん相当わがままなのかね
メイドひとりしかつけてなくて
他に人つけてもすぐ辞めるって話だしな~
それに依頼主が言ってたメイドに気をつけろってなんのことなんだろうな~
ただのメイドだろ?
「まぁ、ここの坊ちゃん殺るだけならすぐに終わるだろ」
あれがあの坊ちゃん付きのメイド?
ただのおっとりメイドじゃねーか弱そ~
何に気をつけるんだよ?まぁいいや
「初めまして。君が今日から僕と一緒にお坊ちゃまのお世話をしてくれる子?よろしくね」
「えっ?あの」
「あぁ~僕は男だよ訳あってこの格好で働いてるんだ」
「そうだったんですねよろしくお願いします」
「うん。よろしくね」
なんだおかしい奴かと思ったけどやっぱり普通のメイドじゃねーか
まぁ、これなら楽勝だろ
「なぁ、お前誰?なんでこんなとこに居んの?」
「?!っ申し訳ありません。今日からお坊ちゃまの身の回りのお世話をさせて頂くことになりました。田中と申します。よろしくお願い致します。」
「ふーん?あっそ」
何だこのガキ…愛想悪いな~
まぁ、いいやこれくらいのガキだったらすぐに殺れるだろ
ちっ全然近付けねぇ…これじゃあ殺せねぇじゃねぇか!
部屋に忍び込もうとしてもあのメイドのせいで全然入れねぇし
「ねぇ」
「?!」
「そろそろこの仕事に慣れた?」
「そ、そうですね。だいぶ慣れてきました。まぁ未だにお坊ちゃまには全然見向きもされませんけどね」
「そりゃそうでしょ笑」
「は?」
「ねぇ、君さぁ何が目的なの?まぁ、そんなこと聞かなくても分かってるけどさ」
「えっ、いやあの」
「お坊ちゃまの命は奪わせないよ?君、割と名が知れてる暗殺者みたいだね、、んまぁ、僕ほどじゃないけど」
「は?何言ってんだ?」
「あれ?知らない?僕のこと…一応1番腕がいい殺し屋って言われてたんだけどね~ほら、よく見てよ?」
「あ、お、お前…天使って呼ばれてる…あの…」
「や~っと気付いた?顔も名前もそのままなのに
まぁ~僕の顔を知ってる人はいないか」
「ねぇ、相手は子供だし付いてるメイドは弱そうだしこれなら楽にお坊ちゃまを殺せると思った?
ふふっ君ほんとに名の売れてる暗殺者?
そんなわけないじゃん、、見た目に騙されるなんて僕らがいちばんやっちゃダメなミスでしょ」
「う、うわぁぁぁぁ」
「じゃあね~おバカさん」
「ねぇ、うるさいんだけどなんかあったの?」
「ん?いや~?大きな大きなネズミさんがいてね~?それでちょ~っと大騒ぎしてただけ」
「あっそ、あのさぁあんまり汚れないでよ」
「ありゃ~気付かれてます??
でもとっくに汚れてるから僕は」
「それは過去だろ?別に過去を美化しろとか忘れろとかじゃない
お前はどれだけ人殺してても綺麗だなんてそんなことでもねぇよ」
「これ以上誰かのために汚すなよって
その為にここに置いてるんじゃねぇし俺」
「優しいね君は」
「べっつにそういうんで言ったんじゃねーよ!」
「はいはい」
本当に優しいねキミはあの日からずっと…
「おい次のターゲットはこいつだやれるな?」
「白髪の子供…ふーん? まぁ…余裕でしょ」
「だよなじゃあ、頼む」
「はいはーい」
「あっ、一応言っとくが依頼先がだいぶ羽振り良くてなぁ…しくるなよ?」
「余裕っしょじゃ、いってきまーす。」
情報はーっと
気まぐれ、わがままでマイペース引きこもり…
ふーんそういう感じね
でいい所の貴族のお坊ちゃん
まぁ、親同士の妬み嫉みのせいで子供から消そうってなったのかな?
「かわいそ~…」
うーん、とりあえず執事として潜り込むかな~
良かった~入るの楽だったな~
しかもあの子の担当になれたし……ラッキー
でもこんなにすぐ入れるってことは人手不足?
入れ替わりが激しいってことかなぁ?そんなに大変なの?
嫌だなぁ~
まぁいっかすぐ終わるでしょ
あの子か案外可愛い顔してるじゃん
「?誰お前」
「お初にお目にかかります。本日からお坊ちゃまの世話係に任命されました」
「ふーん何が目的なの?金?それともうちの誰かを殺そうとでもしてんの?」
「は?」
「今まで来たヤツら全員そうだったどうせお前もだろ?」
「いえ、そんなことは……」
こいつそんなに狙われてんの?やばぁ~
それで、誰に頼んでも失敗するから腕がいい俺に来たのか。納得
えっ、てか親なにしてんの?
そんなに見る目ないの?ここの採用担当は…
いや、もしかしてそれでいい…とか?
親からも必要とされてないとかか?
いや、流石にそんなことないか。
まぁいいや、さっさとこーろそ。
「なんだよ黙って図星だった?」
「いえ、失礼しました。決して金、暗殺が目的というわけではありません。」
「へーまぁ別になんでもいいけど」
あぁ、なんか僕と似てるなこいつあの時の僕と一緒…
もうどうでもいいって人を信用することを諦めてる目。
僕も命を狙われてたずっと…
そのせいで家族は死んで僕は孤独になった…
近付いて来るやつら全員信用出来なくてずっと心を閉ざして独りで生きてきた。
その時の俺と同じ目をしてる。
「これからよろしくお願い致します。」
「お坊っちゃま。あっ行っちゃった」
やっぱ懐かないよなそりゃ
うーーん、まずい…かな
あの子に近付けなきゃ無理だよな~
部屋から全然出てこないし
部屋から出たとしてもさっきみたいに逃げられちゃうしね…
ってか世話係の執事ってずっと部屋の中にいるもんじゃないの…?
狙われ続けてたからあの子自信が拒んでるのかな
まぁ、殺せない理由はそれだけじゃないけど…
それには気付かないふりをしようかな……まだ、ね
「どうしようかな~…」
「おいまだなのか?お前にしては珍しく時間がかかってるじゃないか」
「すみませんなかなかターゲットに近付けないんですよね~なんか今までも僕以外の奴ら、ひとりやふたりじゃない相当数の人達に狙われてたらしくて」
「まぁそうだろうなあそこの坊ちゃんは色んな所から狙われてるだが、誰も仕留めることができないだからお前に依頼が来た
まぁいい、時間が掛かりすぎだ早く殺れ他の奴らに先を越される」
「はいはーい」
だよな~
自分と境遇が似てるからって僕らしくない
早くやんなきゃ…
他の奴にも狙われてるんだ…そうだよね~
ほんとになんでだろうねまだちゃんと喋ったことないのにさっ
守らなきゃ…なんてね…
こんなこと思っちゃダメなのにな~
ちゃんと仕事しなきゃ……
僕の居場所はここだけだし
もうそろそろここに来て1ヶ月くらいか…全然近づけないな。
「あっお坊ちゃま!」
「……」
?今日は逃げないな
「なぁ、お前さぁなんなの?」
「はい?」
「いつまで経っても俺を殺そうとしないし…
俺に取り入って金を取ろうともしない。」
「殺す気なんてありませんよ。それに、もしそうだとしても不可能に近いですよ。外にお出にならないしないですし、出てもすぐにどこかへ行かれるし…」
「お前ほどだったらできるだろ部屋に忍び込むとか出た瞬間とか」
「そう…ですかね~」
「なに?何が目的なの?」
「……元々はそう……いえ、なんでもありません。何も無いですよ。目的なんて」
「ふーんなぁ、お前ゲームとかしねぇの?」
「えっ、ゲームですか。昔はしてましたが…今は」
「遊ぼ…相手いないからつまんない」
「っ……はい。何をしましょうか」
「このゲーム2人で協力してクリアするんだけど相手いなくてできなかったからやろどうせ暇だろ?俺の世話以外特に何も言われてねぇみたいだし?」
「はぁ…はい。」
「ふーん中々上手いじゃん」
「ありがとうございます。お坊ちゃまもとてもお上手ですねさすが坊ちゃまです。」
「まぁねずっとゲームしてるから」
「左様で…」
「俺さぁ、ちっさい時からずっとってか今もだけどずっと狙われてたんだよ」
「初めて会った時も仰ってましたね。」
「うん俺の身内はとんでもなく甘くてさぁ俺にも使用人達にも周りのヤツらに甘くて普通に見抜けないんだよね暗殺者とかそういう奴らを…皆いいヤツらだって思っちゃう」
「まぁ、難しいですよね見抜くのは」
親に嫌われているわけじゃ無いのか良かった
「うん。だから、常に狙われててさぁずっと部屋から出るなって言われてた」
「だから、ずっとゲームしたり漫画読んだりしててでも、どれもずっと1人で」
「前は俺も知らない奴らでも皆いいヤツらだと思ってたけど皆俺の事を狙ってたりうちの金目当てで」
「…………」
「誰も信じられなくなってた」
「でもお前はいつまで経っても何もしてこないし信じてもいいのかなって」
ダメだ…やめてくれそれ以上言わないでくれ
僕は…お前を…殺せなくなる。
「お坊ちゃま今日は何をしましょうか。」
「そうねーってか、それやだ」
「?」
「そのお坊ちゃまってやつ…名前あんだけど」
「そうですねですが、」
「名前で呼べよ今は俺の世話係でしょ?俺が主だろ」
「では、そのように」
「呼び捨てな?」
「それはさすがに…ダメです。」
「ふーん?しょーがないから今のところは我慢してやるよ」
「ありがとうございます。それで今日は何をしましょうか。」
「じゃー次はねー」
あーあもう無理だな~
俺はもうこの子を殺せない。
この子をころしたくない。守りたい。
家族が殺されてからこんなに楽しかったことはないんだよね。
もう、無理だ。
「お坊ちゃまそろそろ起きてください。今日はお稽古の日ですよ。」
「うーん…まだ眠い」
「ダメです。お稽古に出ないと叱られてしまいますよ……僕が。」
「うぅーん…はぁー…しょうがないな。」
「ありがとうございます。さ、顔を洗いましょう。」
「はーい」
「あっすみません。お坊ちゃま今日は少し私用がありまして。お稽古の時間は席を外させてさせていただきますね。」
「えーお前がいないと尚更やる気出ねぇんだけど」
「申し訳ありません。すぐに戻ってこれるようになるべく早く終わらせてきますから。」
「うん。まぁいいや、早く戻ってこいよ」
「はい。」
全くなんで今日が報告の日なんだ。多分、バレてるんだろうな殺せなくなってるの
こんなに経ってるのに子供一人殺せないの初めてだからな
「全く何時まで手こずってるんだぁ?あいつは」
「!?」
「誰だよおまえ!」
「あいつの恩人っていえばいいのか?まぁそんな所だこれから死ぬお前に言っても意味は無いだろうがな」
「は?何言ってんの?おっさん」
「まったくあいつは何やってんだ?世界一の殺し屋がまだこんなちっせぇガキ一匹まだ殺せてねぇなんてよ」
「情が移ったのか…ったくあいつらしくないな
まぁ、でも境遇が似てるもんなあいつもずっと命を狙われてた
そのせいで家族を殺され…天涯孤独になってな~」
「えっ」
「その後孤独になったあいつを俺が拾いお前は家族を殺った奴と同じ暗殺者になった」
「復讐のためにな」
「その後、復習を果たしたが、あいつには暗殺者でいるしか選択肢が無くなった。
そりゃそうだよなガキの頃から殺し屋やってて復讐できたのは成人してから。
それまではずっと殺ししかしてこなかったからな~
あいつは他に生き方を知らない。」
「だから、仕事は完璧にこなさなきゃ行けない
それしかあいつが生きていく道がない…なのになんだ?このザマは」
「お前わざとだろ?わざとそう仕立てたんじゃねぇの?あいつが強すぎるから」
「あ?はっよくわかったなぁ。
そうだよあいつは昔から殺し屋の才能があった誰にも感情移入せず冷酷に人を殺せる。心を閉ざしてたからなぁ」
「いや、あいつの親を殺したのもお前だろ?」
「ほんっとに頭の回るガキだなぁ~まぁそういうガキ、
嫌いじゃないぜ?
そうだ初めてあいつを一目見た時から気に入った。最初は見てるだけでよかったんだ。
でもあの目、あの顔…あいつの絶望が見たいと思った。
だから、あいつの親を殺したんだ。もちろん正体がバレないように後で近づけるように
顔を見られないように素顔を隠して、体格も誤魔化してなぁ……
いい顔をしてたよ……」
「キモイなお前。」
「なんとでも言えあいつは俺のものだ。俺に依存してればいいずっと……ずっと俺の元にいればいいんだ」
「あいつは俺のもんだおっさんなんかのもんじゃねぇよ俺が貰う。」
「はっガキが俺に勝てるとでも?」
「っそれは…でもやってみねぇとわかんねぇじゃん?」
「面白いなお前。」
「子供だからってなめんなよ?」
「お前に何が出来る?所詮は家族に甘やかされて育ってたただのガキだろう」
「ふぅん?気付いてないんだ?」
「は?何がだ」
「お前俺の目を見ただろ?」
「見たが?…………っ」
「やっと気づいた?吸血鬼の目ってさぁ魔眼なんだよま、この能力ちゃんと使えるようになったの最近だから、誰も知らないけどね
俺の目を見た時点でお前は終わり。」
「くそっお前みたいなガキに使えるわけが無いだろう!」
「じゃあ、抗ってみれば?
持ってるもん全部置いて俺に跪け。」
「ぐっそんなわけ!こんなガキにっ!!!」
「無様だなぁお前どんな気持ち?俺のことそんなに簡単に殺せると思ったの?」
「な、なんでこんなガキが…っ!」
「俺、知ってたよ最初から俺を殺そうとしてるのも 、
俺を殺せなくて葛藤してるのも…だから、
これを使ってあいつを操ろうとした
そしたらあのターゲットのガキに変な術を使われて殺せなくなった。あいつはもう戻ってこないみたいになるかなぁってさぁ
お前があいつを思ってるよりも俺の方が想ってる。
あいつはさぁもうお前のものじゃない俺のものだ。おれが貰う!」
「あれはっ!!俺のものだ!俺だけがあいつを操れる!あいつの孤独をわかってやれる!あいつを育てたのはこの俺だっ!」
「うるせぇよ黙れ。本来はうちに手を出したお前には死んでもらうところなんだろうけど
完全に殺すのもアレだし?お前は今日から家の牢に住まわせてやるあとはうちのが上手く使うだろ」
「うるせぇっっ俺はっ!」
「お坊ちゃまっ!」
「おいっっ!助けろっ!このガキを殺せぇっ!お前を育てたのは誰だ?拾ったのはっ!!」
「っ…」
「無理すんなよこのおっさんがお前の親殺したの知ってたんだろ?でもそこしか居場所がなかっただから、知らないフリしてそこに続けたんだろ?」
「なー…お前うちにくれば?」
「っお坊ちゃま…」
「うちは色んなとこから狙われてる…だから、強い用心棒が必要なんだよ
それに……俺はお前と遊ん出る時が生まれてから今までで1番楽しい。
お前といたい。離れたくない。なぁ?うちに来いよこんなおっさんのとこじゃなくてさぁ。」
「選択肢なんてさぁいっぱいあんぞ?もうお前は自由なんだよ選んでよ俺を」
「お前は…こんなガキより俺を選ぶよな…?なぁ……」
「俺を拾ってくれたのも、育ててくれたのもあなた…
本当に感謝しています。
でもあなたといると辛かった。最初は親の復讐のために優秀な殺し屋としてあなたのそばにいたけどでも楽しかった。こんな悪党どもを自由に殺していいんだって。
でも、俺の親を殺したのも、俺にターゲットはどうしょうもないクズだと嘘を言って殺させてたのを知ってからずっと辛かった。
でも、俺にはここにしか居場所がなかった…。」
「でも、お坊ちゃまと出会ってから本当の楽しさを知りました。ゲームをして文句を言いあったり。自由に話をしたり。そんなこと1度もなかった。初めて心の底から笑えた…
すみません。やっぱり俺はお坊ちゃまを殺せないっ!」
「だってよ?おっさん。」
「おまえぇぇっっっ!!」
「どうする?お前が自由にしていいよ」
「お前は俺のものだっ!!なんでだ?なんでそんなガキにっっっっ!!!」
「うるさいなぁ。ずーっとこうしたかったんだよね…」
「は?な、何を…」
「どうです?刺す側から刺される側になったのはずーっと、あなたを殺したかった。」
「ぐぅっ…あぁっ……」
「さよなら。僕はお坊ちゃまを守る。お坊ちゃまの近くにいます。」
「殺してやる……お前を……殺してやるぅっ!
お前は……俺のもんだ…おれ……の…………」
「なぁ良かったのかよ?」
「何がです?」
「結局あいつは死ななかった。お前急所を刺したように見せてわざとずらしたろ?」
「さぁ?どうでしょう?」
「まぁ、いいけど。」
「あいつを殺しても親はかえってこない。それに、もう手を汚せないでしょ?まぁ、ちょーっと汚れちゃったけど?」
「まぁ、そうか」
「それより、なんですか?これは」
「何が?」
「このメイド服は?なんですか?」
「罰だけど?」
「は?」
「元々は俺を殺そうとして近付いたんだろ?だから、罰として執事じゃなくてメイドとして俺のそばにいろ」
「いや、まぁそうですけど…
あっ!あぁ~なるほど……そういう趣味……?」
「なっ、ち、ちげぇよっ!!!」
「承知いたしました。私はあの日からずっとお坊ちゃまに忠誠を違うもの。どのような趣味をお持ちであろうと受け入れますっ!」
「だからちげぇっって!!!!」
お坊ちゃま。ありがとうございます。本当に
僕はあの日からずっとあなたを慕っています。
あなたなら命を懸けてもいい。
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