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糖度1*会議の後のお疲れ様ディナー
3
この歳になると友達も同級生も結婚や出産をする人達が増えてきた。
結婚式に呼ばれる回数も多くなったし、赤ちゃんに触れる機会も多くなった。
皆を羨ましく思う事もあるけれど、仕事もある程度任されるようになってきたから手放したくはない。
まぁ、仕事云々よりも結婚する相手は居ないので、心配する事もないのだけども───・・・・・・
「どうせ嘘でしょ!彼氏なんて居ないくせに」
「彼氏じゃないけど…、この後は男友達と出かけるんですっ。日下部さんの知らない人なんだからっ。日下部さんもビックリする位にレベル高い人なんだからね!」
日下部さんは、思ってる事を相手の気持ちも考えずに平気で言う奴だ。
彼氏とは違うのは正解だが、日下部さんにどうこう言われる筋合いはない。
「へぇ…そいつの事、好きなの?」
・・・・・・ん?
右手で頬杖をつきながら、私からわざと視線を外して、不貞腐れながら聞いてきた。
「……何だか、ムカつく」
・・・・・・はぁ?
ムカつくのはこっちだよ。
何故、急に不貞腐れてムカついているのか、私には理解不能。
不貞腐れついでにグラスビールのお代わりを注文した。
「もちろん、大好きだからっ!!」
「お待たせしました、グラスビールです」
大好き発言をしたと同時にグラスビールを運んで来たのは、運が悪くも香坂君だった。
私は咄嗟の事に香坂君の顔を見てしまったが、耳まで火照りを感じる位に赤面して酷い顔だったと思う。
香坂君は、そんな私に向けて笑顔を残し、私達の前を去った。
まさかの自分が当事者だなんて香坂君は思わなかっただろうし、聞こえてなかったかもしれないけれど、私には凄く恥ずかしかった。
「わ、私はもう帰るからごゆっくり!!」
この場を立ち去りたい一瞬で伝票を持ち去り、帰り逃げしようとした時に左腕を掴まれた。
「…っ」
咄嗟に腕を掴まれ、驚いてドクンッと心臓が跳ね上がった。
「…伝票置いてって。俺が払うから!」
「結構です!!」
腕を振り払い、足早に会計へと向かった。
何なの、今の表情───・・・・・・
会計をしながらも思い出してしまったのは、真っ直ぐに私だけを見ているような瞳に、今まで見た事がない寂しそうな表情。
心臓が跳ね上がったのは腕を掴まれたからだけではなく、この表情を見たからかもしれない。
職場では表情一つ変えずに平然と仕事をしているようなイメージだったので、私は動揺を隠せないでいた。
早く立ち去りたくて、逃げる様に化粧室へと向かう。
香坂君と会うにはまだ時間もありそうだし、ゆっくり化粧直しをしながら動揺を静めよう───・・・・・・
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
香坂君から仕事終了の連絡を貰い、私達はカフェ近くのバーの前で待ち合わせをしていた。
街中はハロウィンの装飾で着飾られているが、一週間後にはクリスマスの装飾へと変貌するだろう。
私の前を通り過ぎて行く手を繋いで幸せそうな彼氏彼女、ハロウィンパーティの帰りなのか、頭にお揃いの悪魔のツノを生やしている彼氏彼女、音楽を聞きながら歩く青年、仕事帰りのオジサン・・・・・・
様々な人達が通り過ぎて行くのを見ながら、私は待っていた。
「…お待たせっ、ゆかりちゃん」
遠くから見ていても分かる位の早歩きで来てくれた香坂君は、若干だけれども息が上がってるように思えた。
「日頃の運動不足が祟ったね…ちょっと疲れたぁっ」
そう言って笑い飛ばす香坂君は、何とも言えない位に可愛らしい。
「お疲れ様、香坂君。ごめんね、急がせてしまって……。ちゃんと待ってるから、今度からはゆっくりで大丈夫だからね?」
言った後に気付いたのだけれども、私は余計な一言を発していた様だ。
「今度も…って、俺はこれから先もこうして会えたら嬉しいです」
結婚式に呼ばれる回数も多くなったし、赤ちゃんに触れる機会も多くなった。
皆を羨ましく思う事もあるけれど、仕事もある程度任されるようになってきたから手放したくはない。
まぁ、仕事云々よりも結婚する相手は居ないので、心配する事もないのだけども───・・・・・・
「どうせ嘘でしょ!彼氏なんて居ないくせに」
「彼氏じゃないけど…、この後は男友達と出かけるんですっ。日下部さんの知らない人なんだからっ。日下部さんもビックリする位にレベル高い人なんだからね!」
日下部さんは、思ってる事を相手の気持ちも考えずに平気で言う奴だ。
彼氏とは違うのは正解だが、日下部さんにどうこう言われる筋合いはない。
「へぇ…そいつの事、好きなの?」
・・・・・・ん?
右手で頬杖をつきながら、私からわざと視線を外して、不貞腐れながら聞いてきた。
「……何だか、ムカつく」
・・・・・・はぁ?
ムカつくのはこっちだよ。
何故、急に不貞腐れてムカついているのか、私には理解不能。
不貞腐れついでにグラスビールのお代わりを注文した。
「もちろん、大好きだからっ!!」
「お待たせしました、グラスビールです」
大好き発言をしたと同時にグラスビールを運んで来たのは、運が悪くも香坂君だった。
私は咄嗟の事に香坂君の顔を見てしまったが、耳まで火照りを感じる位に赤面して酷い顔だったと思う。
香坂君は、そんな私に向けて笑顔を残し、私達の前を去った。
まさかの自分が当事者だなんて香坂君は思わなかっただろうし、聞こえてなかったかもしれないけれど、私には凄く恥ずかしかった。
「わ、私はもう帰るからごゆっくり!!」
この場を立ち去りたい一瞬で伝票を持ち去り、帰り逃げしようとした時に左腕を掴まれた。
「…っ」
咄嗟に腕を掴まれ、驚いてドクンッと心臓が跳ね上がった。
「…伝票置いてって。俺が払うから!」
「結構です!!」
腕を振り払い、足早に会計へと向かった。
何なの、今の表情───・・・・・・
会計をしながらも思い出してしまったのは、真っ直ぐに私だけを見ているような瞳に、今まで見た事がない寂しそうな表情。
心臓が跳ね上がったのは腕を掴まれたからだけではなく、この表情を見たからかもしれない。
職場では表情一つ変えずに平然と仕事をしているようなイメージだったので、私は動揺を隠せないでいた。
早く立ち去りたくて、逃げる様に化粧室へと向かう。
香坂君と会うにはまだ時間もありそうだし、ゆっくり化粧直しをしながら動揺を静めよう───・・・・・・
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
香坂君から仕事終了の連絡を貰い、私達はカフェ近くのバーの前で待ち合わせをしていた。
街中はハロウィンの装飾で着飾られているが、一週間後にはクリスマスの装飾へと変貌するだろう。
私の前を通り過ぎて行く手を繋いで幸せそうな彼氏彼女、ハロウィンパーティの帰りなのか、頭にお揃いの悪魔のツノを生やしている彼氏彼女、音楽を聞きながら歩く青年、仕事帰りのオジサン・・・・・・
様々な人達が通り過ぎて行くのを見ながら、私は待っていた。
「…お待たせっ、ゆかりちゃん」
遠くから見ていても分かる位の早歩きで来てくれた香坂君は、若干だけれども息が上がってるように思えた。
「日頃の運動不足が祟ったね…ちょっと疲れたぁっ」
そう言って笑い飛ばす香坂君は、何とも言えない位に可愛らしい。
「お疲れ様、香坂君。ごめんね、急がせてしまって……。ちゃんと待ってるから、今度からはゆっくりで大丈夫だからね?」
言った後に気付いたのだけれども、私は余計な一言を発していた様だ。
「今度も…って、俺はこれから先もこうして会えたら嬉しいです」
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