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糖度7*ちょっと遠出のお仕事
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「どうぞ、お座り下さい。先程は次期、副社長の方もお見えになりまして、ブライダルフェアを拝見頂きました。まだ近くにいらっしゃると思いますが、お会いになりましたか?」
「いえ…」
日下部さんが相づちを打つ。
次期、副社長とは一体?
5年間勤めているが、彩羽コーポレーションの副社長自体を見た事がない。
「本日お呼びしたのは、新たな商談の件です。リゾートウェディングが近年増えていまして、我がホテルが関東圏のオススメランキング1位になりました。
そこでお願いがありまして、大好きな"いろは"雑貨がウェディング参入との事もあり、我がホテル限定のプチギフトや"丸ごといろは"プランを考えております。
次期、副社長様がお見えになったのもこの件についてで御座います」
私は出された紅茶を片手に真剣に聞いていた。
「4月からのブライダルフェアでは"いろは"の引き出物カタログなども展示しますし、夏から秋ぐらいまでに段々と拡大して行けたら良いなと考えております。こちらが今回の件の企画書で御座います。目を通して頂いて、後日ご連絡頂ければと思います。もちろん、デザイナーは秋葉さんにお願いします」
「ありがとうございます。デザイナーの秋葉が中心となって進めていたウェディング企画ですから、前向きに検討させて頂きます」
との日下部さんの返答。
今までデザイナーとして働いてきだけれど、老若男女の不特定多数の方々に見て頂ける、そんな夢の様な企画。
嬉しい、通り越して、感動。
感動、通り越して、驚愕!
「ありがとうございます、精いっぱい頑張らせてください!」
有澄に今すぐ報告したい。
この喜びを分かち合いたくて、顔がほころぶ。
───商談が終わった後、私達はブライダルフェアを見学していた。
バンケットホールには、キラキラ輝くコーディネートされたテーブル。
各会場ごとに違うセッティングが施され、私と綾美は大興奮。
引き出物の展示を見たり、チャペルの中も見せて貰った。
帰り道の車の中で、
「凄く素敵だったね」
「早くウェディングドレス着たいね!」
と私と綾美ははしゃいでいた。
高橋さんが運転しながら、
「綾美さんと一緒にブライダルフェア行けて良かったです」
と言ったら、綾美が何時になく照れていた気がする。
途中、良さげなカフェを見つけたので遅めの昼食タイム。
「綾美…そんな食べ方駄目でしょ!?高橋さんからも注意して下さい!」
「えー、何で?パンケーキとサラダ、炭水化物と野菜だからいいじゃん。ね?高橋君」
「……いや、えっと」
綾美がオーダーしたのは、生クリームが沢山乗っているデザート系のキャラメルパンケーキのアイス乗せに小さいサラダだった。
甘い物好きなのは分かるけれど、主食ではないでしょ?
高橋さんは言葉に詰まり、困っているのが分かる。
「ゆかりこそ、ランチに行くとパスタとサラダばっかり食べてるし」
「別にいいでしょ。自分でパスタ作ってもあんまり美味しくないんだもん」
「だったら、私もいいでしょ。パンケーキ美味しいもん」
日下部さんと高橋さんは仕事の話をしながら食事をして、私達二人はケンカしながらも、お互いの食事を味見したりしてランチの時間を過ごす。
ランチが終わり、店を出ると日下部さんが車を運転する事になった。
「私達は後ろに乗ります!」
「秋葉さんは助手席にどうぞ」
言われるがまま、助手席に乗せられた私はシートベルトを握りしめたまま、座っている。
日下部さんの運転がぎこちなくて怖いのだ。
免許取り立ての様な振る舞いの運転でハンドルはガッチリと握りしめているし、何でもスマートにこなす部長としての日下部さんは何処に行ってしまったのか・・・・・・?
このままの状態で高速は乗って欲しくない。
公道を走っているだけでも恐怖でフロントガラスからの景色をまともに見れない。
教習所の車に付いている先生用のブレーキが欲しい。
「日下部さんにも不得意があるんですね…」
「ずっとペーパードライバーだったから、こないだ教習所で練習させて貰ったんだけど…道路は仮免の時以来だから…」
「そ、そうですか…」
高橋さんに運転を代わってほしいよぉ。
何か良い案はないものか・・・と考える。
車内にはラジオの音だけが響いて、皆、しばし無言のままに時が過ぎる。
~♪~♬~
ラジオから好きなバンドの曲が流れて集中して聞いていたら・・・
ガタンッ、と音がした。
「だ、脱輪しませんでしたか?」
「端に寄りすぎたのか、縁石の三角の部分を踏んだかも?」
あぁ、もう嫌だ。
恐怖でしかない。
「た、高橋さん。運転代わってもらっていーですか?日下部さん、怖いです、限界です!人にぶつけてしまったら、取り返しがつきません!…そこのコンビニに停めて!」
「分かった…」
怒った訳ではないけれど、ついつい口調が強くなってしまったらしく、日下部さんはシュンとして落ち込んでいる様だ。
「いえ…」
日下部さんが相づちを打つ。
次期、副社長とは一体?
5年間勤めているが、彩羽コーポレーションの副社長自体を見た事がない。
「本日お呼びしたのは、新たな商談の件です。リゾートウェディングが近年増えていまして、我がホテルが関東圏のオススメランキング1位になりました。
そこでお願いがありまして、大好きな"いろは"雑貨がウェディング参入との事もあり、我がホテル限定のプチギフトや"丸ごといろは"プランを考えております。
次期、副社長様がお見えになったのもこの件についてで御座います」
私は出された紅茶を片手に真剣に聞いていた。
「4月からのブライダルフェアでは"いろは"の引き出物カタログなども展示しますし、夏から秋ぐらいまでに段々と拡大して行けたら良いなと考えております。こちらが今回の件の企画書で御座います。目を通して頂いて、後日ご連絡頂ければと思います。もちろん、デザイナーは秋葉さんにお願いします」
「ありがとうございます。デザイナーの秋葉が中心となって進めていたウェディング企画ですから、前向きに検討させて頂きます」
との日下部さんの返答。
今までデザイナーとして働いてきだけれど、老若男女の不特定多数の方々に見て頂ける、そんな夢の様な企画。
嬉しい、通り越して、感動。
感動、通り越して、驚愕!
「ありがとうございます、精いっぱい頑張らせてください!」
有澄に今すぐ報告したい。
この喜びを分かち合いたくて、顔がほころぶ。
───商談が終わった後、私達はブライダルフェアを見学していた。
バンケットホールには、キラキラ輝くコーディネートされたテーブル。
各会場ごとに違うセッティングが施され、私と綾美は大興奮。
引き出物の展示を見たり、チャペルの中も見せて貰った。
帰り道の車の中で、
「凄く素敵だったね」
「早くウェディングドレス着たいね!」
と私と綾美ははしゃいでいた。
高橋さんが運転しながら、
「綾美さんと一緒にブライダルフェア行けて良かったです」
と言ったら、綾美が何時になく照れていた気がする。
途中、良さげなカフェを見つけたので遅めの昼食タイム。
「綾美…そんな食べ方駄目でしょ!?高橋さんからも注意して下さい!」
「えー、何で?パンケーキとサラダ、炭水化物と野菜だからいいじゃん。ね?高橋君」
「……いや、えっと」
綾美がオーダーしたのは、生クリームが沢山乗っているデザート系のキャラメルパンケーキのアイス乗せに小さいサラダだった。
甘い物好きなのは分かるけれど、主食ではないでしょ?
高橋さんは言葉に詰まり、困っているのが分かる。
「ゆかりこそ、ランチに行くとパスタとサラダばっかり食べてるし」
「別にいいでしょ。自分でパスタ作ってもあんまり美味しくないんだもん」
「だったら、私もいいでしょ。パンケーキ美味しいもん」
日下部さんと高橋さんは仕事の話をしながら食事をして、私達二人はケンカしながらも、お互いの食事を味見したりしてランチの時間を過ごす。
ランチが終わり、店を出ると日下部さんが車を運転する事になった。
「私達は後ろに乗ります!」
「秋葉さんは助手席にどうぞ」
言われるがまま、助手席に乗せられた私はシートベルトを握りしめたまま、座っている。
日下部さんの運転がぎこちなくて怖いのだ。
免許取り立ての様な振る舞いの運転でハンドルはガッチリと握りしめているし、何でもスマートにこなす部長としての日下部さんは何処に行ってしまったのか・・・・・・?
このままの状態で高速は乗って欲しくない。
公道を走っているだけでも恐怖でフロントガラスからの景色をまともに見れない。
教習所の車に付いている先生用のブレーキが欲しい。
「日下部さんにも不得意があるんですね…」
「ずっとペーパードライバーだったから、こないだ教習所で練習させて貰ったんだけど…道路は仮免の時以来だから…」
「そ、そうですか…」
高橋さんに運転を代わってほしいよぉ。
何か良い案はないものか・・・と考える。
車内にはラジオの音だけが響いて、皆、しばし無言のままに時が過ぎる。
~♪~♬~
ラジオから好きなバンドの曲が流れて集中して聞いていたら・・・
ガタンッ、と音がした。
「だ、脱輪しませんでしたか?」
「端に寄りすぎたのか、縁石の三角の部分を踏んだかも?」
あぁ、もう嫌だ。
恐怖でしかない。
「た、高橋さん。運転代わってもらっていーですか?日下部さん、怖いです、限界です!人にぶつけてしまったら、取り返しがつきません!…そこのコンビニに停めて!」
「分かった…」
怒った訳ではないけれど、ついつい口調が強くなってしまったらしく、日下部さんはシュンとして落ち込んでいる様だ。
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