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糖度10*待ちに待ったGW
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そんな話をした時に信号待ちで停車した。
「内緒にしないで俺の事、言ったらいいのに?」
右手でハンドルを持ち、左手で私の右頬を軽くつねり私を見つめる。
「それとも、ゆかりより年下だから信用されない?」
「違う、そうじゃない。でも…」
有澄の真剣な眼差しに思わず、目線を助手席側の窓にずらす。
両親に言ってしまったら最後、有澄と上手く行かなくなった時が怖い。
それにただでさえ結婚だの、孫だのと言われているのに・・・これからの有澄の将来もあるし、縛りつけたくない。
信号が青に変わり、左手は私の右頬から離れてハンドルを操作する手に戻った。
「さっき話した大学時代の彼女も、俺が社長の息子だからって近付いて来ただけ。あんまり女の子に免疫なくて、言われるがまま付き合って来たけど、お金がないって分かると自然消滅。さっきは格好悪くて言えなかったけど…。
ゆかりに素性を明かせなかったのは、会社の事もあったけど、社長の息子なのにお金がないって離れていったらどうしようって思ったから…」
運転しながら呟く横顔はどこか切なそうに見えた。
私はお金があるとかないとか関係なくて、有澄本人が好きなだけ。
逆に言えば、副社長という地位に戸惑ってしまっている。
「…有澄の事情は有澄にしか分からないと思うけど、彼女と別れて正解だよ。大学時代の有澄の事も何にも分からないから、ちょっと嫉妬してたけど…私は今を独り占めしてるから、それで良い事にする」
知らない分、沢山の思い出を作りたい。
けれども結婚となると…何だか踏み出せない。
したいけれど、怖い。
仕事の事とか、副社長の奥さんになる事とか、色々・・・・・・。
「彼女はちょっとトラウマになってたから、ゆかりに話したらスッキリしたよ。ありがと。…俺も日下部さんに嫉妬しない様に する」
「………!嫉妬も何も…ただの同期で上司なだけだ、よ…?」
今のタイミングで日下部さんを出さないで欲しかった。
有澄にとっては仕事も男らしさもライバルなんだろうけれど・・・。
キスされたとか、エレベーターに閉じ込められた事は絶対に言えない。
日下部さんに嫉妬してるのは私にも分かる位に分かりやすくて、知られたら喧嘩別れしてしまうかな?
有澄には隠し事はしたくないけれど・・・言えない。
私からは言えるハズもない。
例えば、何もやましい気持ちがなくても・・・嫌じゃなかったと指摘されたら、その通りだったから。
思い出すだけでも、自己嫌悪。
「日下部さんみたいな男になるまでは時間がかかりそうだから、盗られる前に引っ越ししよう。あ、今の独り言だからね」
「…全部聞こえてるけどね!」
有澄は義理のお兄ちゃんなのに、日下部さんと呼ぶのは何と呼んで良いのか分からないからだろうなぁ。
急に知らされた兄弟って、どんな感じなんだろう?
仲良し小好しになる年齢でもないし、微妙な関係のままに時が進むのかな・・・。
「ゆかり、もうすぐ着くよ!」
天気が良くて海が綺麗。
絶好のドライブ日和だったから、車で来て良かったな。
ロータリーに車を停めて、荷物を降ろしてからフロントでチェックインをした。
とても眺めの良い部屋で旅行サイトの口コミ通りに海が一望出来る、地中海風のスイートルーム。
客室には露天風呂もあり、お風呂には大きすぎるテレビも壁にかけられていた。
その横には海を一望出来る為の二つのチェアーとサイドテーブル。
天井から透かしの綺麗な布が下がっているテレビでしか見た事がない、お姫様風の広くて大きなベッド。
「見てみて、海が綺麗だよ。夜になったら星も見えるかな?」
荷物を置いて直ぐにテラスに出て、海を眺める。
「海まで歩いて5分くらいだって。行ってみる?それとも、露天風呂入る?」
「海に行く!」
「そんなに即答しなくてもいいのに…。まぁ、いっけど。夜は長いしね!」
「カメラと…袋と…」
「全然聞いてないし!」
本当は聞こえてるけれど、聞こえてないフリをした。
有澄の言葉に迂闊に返事したら、つい流されて海を見に行けなくなりそうだから無視が一番。
「ゆかり、バッグ持って行かなくてもいいんじゃないの?」
「カメラとかスマホとか…」
「カメラだけでいいよ。俺もスマホ置いて行くから、ゆかりとの時間を邪魔されたくないし…」
「うん…」
私はスマホの入ったバッグをソファーに置いて、有澄もテーブルにスマホを置いた。
部屋の鍵を持ち、フロントに預けてから、海岸通りの歩道を歩く。
ホテルの外に出ると、有澄が手を差し伸べてくれるので、躊躇わずに手を絡める。
もう何度も手を繋いで歩いているのに、社会人になったからか、気恥しいな。
潮の匂いが香り、波の音がする。
「内緒にしないで俺の事、言ったらいいのに?」
右手でハンドルを持ち、左手で私の右頬を軽くつねり私を見つめる。
「それとも、ゆかりより年下だから信用されない?」
「違う、そうじゃない。でも…」
有澄の真剣な眼差しに思わず、目線を助手席側の窓にずらす。
両親に言ってしまったら最後、有澄と上手く行かなくなった時が怖い。
それにただでさえ結婚だの、孫だのと言われているのに・・・これからの有澄の将来もあるし、縛りつけたくない。
信号が青に変わり、左手は私の右頬から離れてハンドルを操作する手に戻った。
「さっき話した大学時代の彼女も、俺が社長の息子だからって近付いて来ただけ。あんまり女の子に免疫なくて、言われるがまま付き合って来たけど、お金がないって分かると自然消滅。さっきは格好悪くて言えなかったけど…。
ゆかりに素性を明かせなかったのは、会社の事もあったけど、社長の息子なのにお金がないって離れていったらどうしようって思ったから…」
運転しながら呟く横顔はどこか切なそうに見えた。
私はお金があるとかないとか関係なくて、有澄本人が好きなだけ。
逆に言えば、副社長という地位に戸惑ってしまっている。
「…有澄の事情は有澄にしか分からないと思うけど、彼女と別れて正解だよ。大学時代の有澄の事も何にも分からないから、ちょっと嫉妬してたけど…私は今を独り占めしてるから、それで良い事にする」
知らない分、沢山の思い出を作りたい。
けれども結婚となると…何だか踏み出せない。
したいけれど、怖い。
仕事の事とか、副社長の奥さんになる事とか、色々・・・・・・。
「彼女はちょっとトラウマになってたから、ゆかりに話したらスッキリしたよ。ありがと。…俺も日下部さんに嫉妬しない様に する」
「………!嫉妬も何も…ただの同期で上司なだけだ、よ…?」
今のタイミングで日下部さんを出さないで欲しかった。
有澄にとっては仕事も男らしさもライバルなんだろうけれど・・・。
キスされたとか、エレベーターに閉じ込められた事は絶対に言えない。
日下部さんに嫉妬してるのは私にも分かる位に分かりやすくて、知られたら喧嘩別れしてしまうかな?
有澄には隠し事はしたくないけれど・・・言えない。
私からは言えるハズもない。
例えば、何もやましい気持ちがなくても・・・嫌じゃなかったと指摘されたら、その通りだったから。
思い出すだけでも、自己嫌悪。
「日下部さんみたいな男になるまでは時間がかかりそうだから、盗られる前に引っ越ししよう。あ、今の独り言だからね」
「…全部聞こえてるけどね!」
有澄は義理のお兄ちゃんなのに、日下部さんと呼ぶのは何と呼んで良いのか分からないからだろうなぁ。
急に知らされた兄弟って、どんな感じなんだろう?
仲良し小好しになる年齢でもないし、微妙な関係のままに時が進むのかな・・・。
「ゆかり、もうすぐ着くよ!」
天気が良くて海が綺麗。
絶好のドライブ日和だったから、車で来て良かったな。
ロータリーに車を停めて、荷物を降ろしてからフロントでチェックインをした。
とても眺めの良い部屋で旅行サイトの口コミ通りに海が一望出来る、地中海風のスイートルーム。
客室には露天風呂もあり、お風呂には大きすぎるテレビも壁にかけられていた。
その横には海を一望出来る為の二つのチェアーとサイドテーブル。
天井から透かしの綺麗な布が下がっているテレビでしか見た事がない、お姫様風の広くて大きなベッド。
「見てみて、海が綺麗だよ。夜になったら星も見えるかな?」
荷物を置いて直ぐにテラスに出て、海を眺める。
「海まで歩いて5分くらいだって。行ってみる?それとも、露天風呂入る?」
「海に行く!」
「そんなに即答しなくてもいいのに…。まぁ、いっけど。夜は長いしね!」
「カメラと…袋と…」
「全然聞いてないし!」
本当は聞こえてるけれど、聞こえてないフリをした。
有澄の言葉に迂闊に返事したら、つい流されて海を見に行けなくなりそうだから無視が一番。
「ゆかり、バッグ持って行かなくてもいいんじゃないの?」
「カメラとかスマホとか…」
「カメラだけでいいよ。俺もスマホ置いて行くから、ゆかりとの時間を邪魔されたくないし…」
「うん…」
私はスマホの入ったバッグをソファーに置いて、有澄もテーブルにスマホを置いた。
部屋の鍵を持ち、フロントに預けてから、海岸通りの歩道を歩く。
ホテルの外に出ると、有澄が手を差し伸べてくれるので、躊躇わずに手を絡める。
もう何度も手を繋いで歩いているのに、社会人になったからか、気恥しいな。
潮の匂いが香り、波の音がする。
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