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糖度11*戦う女!
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「自宅にいる時は、あんな感じですよ。とっても優しいです。相良さんが教えてくれた、自伝を読む姿はまだ見てないですよ。暇さえあればパソコンで仕事してます」
「…そうですか。あの人、なかなか心を許せる人が居なかったので、秋葉さんは本当に特別なんですね。幼い頃から見てきましたけど、もっと暗くてジメジメしてるんですよ。秋葉さんと出会ってから毎日が楽しそうで、表情が明るくなりました」
表情は相変わらずのポーカーフェイス、淡々に話している様に見えるけれど、相良さんは有澄の変貌ぶりが嬉しそうだ。
有澄の子供時代、相良さんしか心を許せる友達が居なかったと本人から聞いたばかり。
相良さんも有澄の事を本当に大切に思っているからこそ、幼い頃から見てきたからこそ、今も尚、一緒に仕事をする事にしたんだろうな。
昔からの侍従関係だけではなく、親友以上の絶対的な信頼関係。
「相良さんも有澄もお互いに大好きなんですね」
「違います。腐れ縁というヤツです」
即否定しなくても・・・。
けれども少し照れているのか、私から目線をずらした相良さんはほんのりと顔が赤い。
「秋葉さん、また後程。解決しましたら伺います。今日の副社長は来客を待つだけの予定ですから、何かありましたら秘書室までどうぞ。では失礼致します」
「ありがとうございます」
赤らめていたと思ったが、切り替えが早く立ち去ってしまった。
立ち去ってしまったのは、仕事もあるだろうが照れ隠しもあるだろう。
相良さん、ポーカーフェイスだけど、慣れてくると気にならないな。
ポーカーフェイスだからか、ちょっとした表情の変化を見つけると嬉しい。
さてと、今度こそ職場に戻ろう。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
逃げないと覚悟は決めたんだから、後は一歩踏み出すのみ。
「ゆかり、おかえりっ!」
恐る恐る企画開発部を覗くと綾美が出迎えてくれて、抱きつかれる。
私が戻って来たと分かった女子社員は、デスクを離れて集まって来る。
「副社長、カッコイイのよね。普段会えないけど、目の保養になったわ」
「ドラマとかマンガみたいにさ、ゆかりちゃんを連れ去って素敵だった。私もされてみたい!」
「ゆかりちゃんって男っ気ないから、心配だったの。でも、あんなに素敵な彼がいたなんて!羨ましい!」
女子社員が私を囲んで、円陣を組むかの様に和気あいあいと話しかけてくる。
「ゆかりちゃんは可愛い後輩だし、遠慮なく頼ってくれていいのよ。逆に頼ってくれないと寂しいから…」
「ありがとうございますっ」
佐藤さんの声もデスクから聞こえて、お礼を言う。
あんな事があった上に、有澄に抱きかかえられて連れ去られたから、彼女と戦う意欲よりも職場に戻る方が何倍も勇気が必要だった。
エレベーターが降下している間も、降りて歩いている時もドキドキし過ぎて鼓動が早かった。
皆が出迎えてくれたおかげで緊張感が嘘の様にほぐれる。
仕事に穴を空けた事を責める訳ではなく、怪文書と副社長の事を根掘り葉掘り聞く訳でもなく・・・ただ、暖かく出迎えてくれた。
企画開発部は仕事もチームワークが必須だし、いつも皆が仲睦まじくしている職場だと思う。
副社長の話題により、「はーい、ここにも男居ますけど…」と呟く男性社員達2人に日下部さんがフォローらしき事をしたつもりだったが、逆に追い打ちになってしまったらしく凹んでしまった。
そんなこんなで暖かく出迎えて貰えた私は、泣きすぎて化粧崩れの酷い顔を化粧室で直してから通常の仕事に戻った。
自分から会いには行かないけれど、多岐川さんにすれ違ったら「職場とあの二人を巻き込まないで」と真っ先に伝えようと心の中で誓いを立てた。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
定時時刻になり、次々と退社していく。
仕事が予定まで進んでなかったので、私は残業する事にして・・・息抜きに社外のコンビニまで飲み物と甘い物を買いに行った。
「お前が残業してたら、俺が帰れないだろうがっ」
「どうせ、予定なんかないでしょ!」
綾美はあまり残業しないので自分の仕事が終わり次第、退社して高橋さんと一緒に帰るのが日課。
佐藤さんも身体に負担をかけない様に定時で帰っているし、他に残っている人もそろそろ帰るみたいだ。
椅子に座るとコンビニ袋から甘い物とジャスミン茶を取り出して、デスクに置く。
生クリームたっぷりのプリンアラモードを買ってきてしまったが、今日の心労といつも仕事を頑張っているご褒美って事で良しとしよう。
妊娠してるかもしれないから、ノンカフェインのジャスミン茶を飲んでみようかなと思って購入。
「今日はすみませんでした」
皆が帰ったのを見計らい、アイスコーヒーを日下部さんに差し出す。
「別に気にはしてないが…お前が二股かけてるって、俺に対して失礼だよな」
私の顔を見ずにタブレットを操作しながら、アイスコーヒーに口をつける。
ありがとうくらい言いなさい!
"俺にたいして"だけではなく、私にも有澄にも失礼極まりない。
「…アイツの何が好きなの?」
やっぱり私の方は見てくれず、ずっとタブレットと睨めっこ。
あー、その質問を今アッサリとしてしまうのね・・・。
「…そうですか。あの人、なかなか心を許せる人が居なかったので、秋葉さんは本当に特別なんですね。幼い頃から見てきましたけど、もっと暗くてジメジメしてるんですよ。秋葉さんと出会ってから毎日が楽しそうで、表情が明るくなりました」
表情は相変わらずのポーカーフェイス、淡々に話している様に見えるけれど、相良さんは有澄の変貌ぶりが嬉しそうだ。
有澄の子供時代、相良さんしか心を許せる友達が居なかったと本人から聞いたばかり。
相良さんも有澄の事を本当に大切に思っているからこそ、幼い頃から見てきたからこそ、今も尚、一緒に仕事をする事にしたんだろうな。
昔からの侍従関係だけではなく、親友以上の絶対的な信頼関係。
「相良さんも有澄もお互いに大好きなんですね」
「違います。腐れ縁というヤツです」
即否定しなくても・・・。
けれども少し照れているのか、私から目線をずらした相良さんはほんのりと顔が赤い。
「秋葉さん、また後程。解決しましたら伺います。今日の副社長は来客を待つだけの予定ですから、何かありましたら秘書室までどうぞ。では失礼致します」
「ありがとうございます」
赤らめていたと思ったが、切り替えが早く立ち去ってしまった。
立ち去ってしまったのは、仕事もあるだろうが照れ隠しもあるだろう。
相良さん、ポーカーフェイスだけど、慣れてくると気にならないな。
ポーカーフェイスだからか、ちょっとした表情の変化を見つけると嬉しい。
さてと、今度こそ職場に戻ろう。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
逃げないと覚悟は決めたんだから、後は一歩踏み出すのみ。
「ゆかり、おかえりっ!」
恐る恐る企画開発部を覗くと綾美が出迎えてくれて、抱きつかれる。
私が戻って来たと分かった女子社員は、デスクを離れて集まって来る。
「副社長、カッコイイのよね。普段会えないけど、目の保養になったわ」
「ドラマとかマンガみたいにさ、ゆかりちゃんを連れ去って素敵だった。私もされてみたい!」
「ゆかりちゃんって男っ気ないから、心配だったの。でも、あんなに素敵な彼がいたなんて!羨ましい!」
女子社員が私を囲んで、円陣を組むかの様に和気あいあいと話しかけてくる。
「ゆかりちゃんは可愛い後輩だし、遠慮なく頼ってくれていいのよ。逆に頼ってくれないと寂しいから…」
「ありがとうございますっ」
佐藤さんの声もデスクから聞こえて、お礼を言う。
あんな事があった上に、有澄に抱きかかえられて連れ去られたから、彼女と戦う意欲よりも職場に戻る方が何倍も勇気が必要だった。
エレベーターが降下している間も、降りて歩いている時もドキドキし過ぎて鼓動が早かった。
皆が出迎えてくれたおかげで緊張感が嘘の様にほぐれる。
仕事に穴を空けた事を責める訳ではなく、怪文書と副社長の事を根掘り葉掘り聞く訳でもなく・・・ただ、暖かく出迎えてくれた。
企画開発部は仕事もチームワークが必須だし、いつも皆が仲睦まじくしている職場だと思う。
副社長の話題により、「はーい、ここにも男居ますけど…」と呟く男性社員達2人に日下部さんがフォローらしき事をしたつもりだったが、逆に追い打ちになってしまったらしく凹んでしまった。
そんなこんなで暖かく出迎えて貰えた私は、泣きすぎて化粧崩れの酷い顔を化粧室で直してから通常の仕事に戻った。
自分から会いには行かないけれど、多岐川さんにすれ違ったら「職場とあの二人を巻き込まないで」と真っ先に伝えようと心の中で誓いを立てた。
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
定時時刻になり、次々と退社していく。
仕事が予定まで進んでなかったので、私は残業する事にして・・・息抜きに社外のコンビニまで飲み物と甘い物を買いに行った。
「お前が残業してたら、俺が帰れないだろうがっ」
「どうせ、予定なんかないでしょ!」
綾美はあまり残業しないので自分の仕事が終わり次第、退社して高橋さんと一緒に帰るのが日課。
佐藤さんも身体に負担をかけない様に定時で帰っているし、他に残っている人もそろそろ帰るみたいだ。
椅子に座るとコンビニ袋から甘い物とジャスミン茶を取り出して、デスクに置く。
生クリームたっぷりのプリンアラモードを買ってきてしまったが、今日の心労といつも仕事を頑張っているご褒美って事で良しとしよう。
妊娠してるかもしれないから、ノンカフェインのジャスミン茶を飲んでみようかなと思って購入。
「今日はすみませんでした」
皆が帰ったのを見計らい、アイスコーヒーを日下部さんに差し出す。
「別に気にはしてないが…お前が二股かけてるって、俺に対して失礼だよな」
私の顔を見ずにタブレットを操作しながら、アイスコーヒーに口をつける。
ありがとうくらい言いなさい!
"俺にたいして"だけではなく、私にも有澄にも失礼極まりない。
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