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第十話 日向と蜜華
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ようやく、宿の屋根が見えてきた。
女将は、二人分の昼食を用意しているに違いない。恐らく一食は、蜜華の分になることだろう。
日向が腕時計を確認すると、時刻は午後二時を少し回ったところであった。
旅館の玄関口が見えてきた。同時に、そこに脇付けされている、一台の黒塗りの車に気がつく。
その側に立っていたのは、紛れもない、成宮蜜華その人であった。
無月は彼女の姿を認めると、少しだけ、歩く速度を速めた。恐らく、無意識に。
日向の側から無月の表情はうかがえないが、少なくとも、蜜華を拒否することはなさそうだ。
日向は、歩調を合わせることなく、無月の後ろをゆっくりと追って行くことにした。
初夏の日差しを浴び、スカートの裾からすらりと伸びた真白の足が、徐々に色を深めつつある草花の上を軽快に進む。
日向がゆっくりと深呼吸すると、花の蜜のような香りがした。何処かに、何かが咲いているのだろうか。それとも、これは無月のものなのだろうか。
蜜華は両手を揃えてゆっくりと礼をした。その動作は非常に洗練されたものであったけれども、瞳の輝きは素直に彼女の感情を表していた。
「無月様、お会いできてとても嬉しいですわ」
他者から無月へと向けられる感情は、大抵の場合、憧憬、崇拝、そして、その美しさに対する畏怖に程近い畏れである。
蜜華の抱く無月に対する感情も、大方そのようなところであった。しかし、蜜華に限り、他者にはない感情を更にそこに備えている。
その感情は、憧憬や崇拝や畏れを、白いガーゼのように包み込み、前者の冷たさ、硬質さを柔らかなものへと変えていた。
それは、純粋な「好意」である。至ってありきたりな感情だ。大して親しくもない隣人にすら抱くことのある感情。しかし、無月にとって、それがどれだけ得難いものであるか、日向は痛いほど知っていた。
故に、高校時代、無月が蜜華と交流を持つようになったとき、日向は心底安心した。
ありふれた友情であるとは言い難いものの、無月に初めて女友達ができたのだから。少なくとも、日向の知る限りでは、初めて。
無月に関することなら何でも知っていそうな日向だが、彼は全てを知ろうとはしなかった。そもそも知ろうとしていないこと、そして、知ることを諦めたもの、そのような情報が、彼にも、今や無数にある。
日向は、無月と蜜華の馴れ初めを知らなかった。
きっかけは何だったのかと無月に尋ねてみたところ、彼女は二、三度瞬きをしたのち、「…何だったのかしら」と呟いた。それから、眉根を寄せると、「分からないわ…それは多分、蜜華にしか分からないことよ」そう言って、困ったように微笑んだ。
無月は日向に嘘はつかない。よってこの言葉に嘘はないのだろう。ただ、無月がこの話題を拒んでいることは明白だった。
もし、日向が蜜華に尋ねれば、彼女はすんなり答えるかも知れない。それが、無月にとって、不利益となるものでなければ。しかし、日向にそのつもりはない。
日向は、無月の心をほじくり返すような真似だけは、決してしたくはない。
日向が二人の元へ追いつくと、蜜華は日向にも丁寧に礼をした。
「日向様、到着が遅れてしまい、大変申し訳ございません」
「いや」
どう考えても、日向から連絡を受けて数分のうちに準備を済ませ、最短時間で駆けつけたとしか思えないだけに、日向は返答に困った。社交辞令なのか、皮肉か、嫌味か。それとも、特に意味はないのか。彼女の容姿が年齢より幾分幼く見えるだけに、その真意は余計に量り難かった。
「忙しい中急に呼び立ててすまなかった」
結局、そんなありきたりな返答をしてしまう。
そんな日向に、蜜華はさらりと首を振った。
「いいえ、無月様にお会いできるというので、移動中もとても楽しみにしていましたの。かえってお礼を申し上げたいくらいですわ」
「そうか」
恐らく、この少女は自分のことを好いてはいないのだろうと、日向は何となく察していた。成宮の者であれば、春乃宮家の長子の出生の事情も知っていようし、軽蔑されるのも無理からぬことであると、日向は半ば諦めのような気持ちを抱いている。
俳優をしていることに関しても、まともな令嬢ならば眉を顰めて当然なのだ。
では何故、彼女は日向に対してここまで丁重な物腰で接し、そして電話一本で嫌な顔一つせず駆けつけるのか。
日向は、それすら、非常に冷静に分析していた。つまるところ、彼が無月にとって特別な存在であるからなのだろう。
蜜華が無月に対して、献身的とも言える態度で接していることを、日向はとっくに見抜いていた。そこに理由があるのか、それともただ、無月に魅せられてしまっただけなのか、はっきりとしたことは分からない。
しかし、蜜華が無月のことを好いていることは明らかだった。ということは、二人の間には何かがあったのかもしれない。
大抵の女性は、日向を見ると、恥じ入るように俯く。不躾に眺めるものもある。また、果敢なものは、何とか注意を惹こうと決死の努力をする。
しかし、蜜華の瞳には、日向そのものに対する興味は、微塵も浮かんではいなかった。よってそんな蜜華に、日向はどのように接すれば良いのか、未だに分からない。これまでここまで女性に苦手意識を持ったことなどなかった。
蜜華の態度を、一言で表すならば、慇懃無礼だ。言われたことには逆らわない。笑顔も絶やさない。
しかし、蜜華は決して、日向に自らの内面を見せようとはしない。そして、日向自身の言動、そして内面に関してもまた、無関心であった。
「…それじゃあ、無月、悪かった」
蜜華から逃げるかのように、日向は踵を返す。これもまた、いつものことだった。
その際、ちらりと蜜華に視線を投げる。無月を頼んだと、半ば脅しのような感情を込めて。
蜜華は、可憐な笑みを浮かべながら、視線で頷き返した。
日向はその視線に、一瞬怯んだ。
その瞳の奥にある、堅い決意、そして覚悟が、ちらりと瞬いた気がした。
今回の件に関して、蜜華は何も聞かされていないはずだ。ただ、日向の呼び出しに応じて駆けつけたに過ぎない。恐らく、それが無月のためであると信じて。
このようなとき、日向は春乃宮の家に感謝する。幾分皮肉の混じった感謝ではあるが。
日向が春乃宮家の縁者でなければ、蜜華はこれ程協力的ではなかっただろう。
日向は、あの家を上手く利用しながら、自由に生きることを選んだ。逃げたと言っても良い。そして今もまだ、逃げ続けている最中だ。
日向にも分かっている。こんな都合の良い状態が、いつまでも続くはずがないのだということに。
「日向」
遠ざかる彼の背に向かって、無月が呼びかけた。それほど大きいわけでもない、透明な声音。
それでも日向は振り向いた。彼の髪が、ふわりと少し広がった。光に包まれて、周囲に溶け出しているかのようだった。
無月は、胸の前で手を合わせ、少し視線を落とす。
きっと、咄嗟に呼びかけてしまっただけなのだろう。このまま、歩み去るべきだろうか。
そう考えたとき、無月が小さく口を開いた。空気に溶けて消えてしまいそうなほど、柔らかく、儚い声。
「気をつけて」
日向は、胸の奥に、じわりと何かが滲んだのを感じた。それは、ゆっくりと優しく広がっていく。
「ありがとう」
日向は、声に出さずにそう呟いた。何に対する礼なのか、本人にすらよく分からなかった。
ただ、彼のその表情は、例えるならば、まるで朝焼けのようだった。様々な優しい色が混ざり合い、そして、確かな輝きを放っている。そんな顔を、無月はこれまで一度も見たことがなかった。
呆然と立ち尽くす蜜華と無月は、彼が道の先に消えてしまってもなお、脳裏に浮かぶその姿を、見つめ続けていた。
女将は、二人分の昼食を用意しているに違いない。恐らく一食は、蜜華の分になることだろう。
日向が腕時計を確認すると、時刻は午後二時を少し回ったところであった。
旅館の玄関口が見えてきた。同時に、そこに脇付けされている、一台の黒塗りの車に気がつく。
その側に立っていたのは、紛れもない、成宮蜜華その人であった。
無月は彼女の姿を認めると、少しだけ、歩く速度を速めた。恐らく、無意識に。
日向の側から無月の表情はうかがえないが、少なくとも、蜜華を拒否することはなさそうだ。
日向は、歩調を合わせることなく、無月の後ろをゆっくりと追って行くことにした。
初夏の日差しを浴び、スカートの裾からすらりと伸びた真白の足が、徐々に色を深めつつある草花の上を軽快に進む。
日向がゆっくりと深呼吸すると、花の蜜のような香りがした。何処かに、何かが咲いているのだろうか。それとも、これは無月のものなのだろうか。
蜜華は両手を揃えてゆっくりと礼をした。その動作は非常に洗練されたものであったけれども、瞳の輝きは素直に彼女の感情を表していた。
「無月様、お会いできてとても嬉しいですわ」
他者から無月へと向けられる感情は、大抵の場合、憧憬、崇拝、そして、その美しさに対する畏怖に程近い畏れである。
蜜華の抱く無月に対する感情も、大方そのようなところであった。しかし、蜜華に限り、他者にはない感情を更にそこに備えている。
その感情は、憧憬や崇拝や畏れを、白いガーゼのように包み込み、前者の冷たさ、硬質さを柔らかなものへと変えていた。
それは、純粋な「好意」である。至ってありきたりな感情だ。大して親しくもない隣人にすら抱くことのある感情。しかし、無月にとって、それがどれだけ得難いものであるか、日向は痛いほど知っていた。
故に、高校時代、無月が蜜華と交流を持つようになったとき、日向は心底安心した。
ありふれた友情であるとは言い難いものの、無月に初めて女友達ができたのだから。少なくとも、日向の知る限りでは、初めて。
無月に関することなら何でも知っていそうな日向だが、彼は全てを知ろうとはしなかった。そもそも知ろうとしていないこと、そして、知ることを諦めたもの、そのような情報が、彼にも、今や無数にある。
日向は、無月と蜜華の馴れ初めを知らなかった。
きっかけは何だったのかと無月に尋ねてみたところ、彼女は二、三度瞬きをしたのち、「…何だったのかしら」と呟いた。それから、眉根を寄せると、「分からないわ…それは多分、蜜華にしか分からないことよ」そう言って、困ったように微笑んだ。
無月は日向に嘘はつかない。よってこの言葉に嘘はないのだろう。ただ、無月がこの話題を拒んでいることは明白だった。
もし、日向が蜜華に尋ねれば、彼女はすんなり答えるかも知れない。それが、無月にとって、不利益となるものでなければ。しかし、日向にそのつもりはない。
日向は、無月の心をほじくり返すような真似だけは、決してしたくはない。
日向が二人の元へ追いつくと、蜜華は日向にも丁寧に礼をした。
「日向様、到着が遅れてしまい、大変申し訳ございません」
「いや」
どう考えても、日向から連絡を受けて数分のうちに準備を済ませ、最短時間で駆けつけたとしか思えないだけに、日向は返答に困った。社交辞令なのか、皮肉か、嫌味か。それとも、特に意味はないのか。彼女の容姿が年齢より幾分幼く見えるだけに、その真意は余計に量り難かった。
「忙しい中急に呼び立ててすまなかった」
結局、そんなありきたりな返答をしてしまう。
そんな日向に、蜜華はさらりと首を振った。
「いいえ、無月様にお会いできるというので、移動中もとても楽しみにしていましたの。かえってお礼を申し上げたいくらいですわ」
「そうか」
恐らく、この少女は自分のことを好いてはいないのだろうと、日向は何となく察していた。成宮の者であれば、春乃宮家の長子の出生の事情も知っていようし、軽蔑されるのも無理からぬことであると、日向は半ば諦めのような気持ちを抱いている。
俳優をしていることに関しても、まともな令嬢ならば眉を顰めて当然なのだ。
では何故、彼女は日向に対してここまで丁重な物腰で接し、そして電話一本で嫌な顔一つせず駆けつけるのか。
日向は、それすら、非常に冷静に分析していた。つまるところ、彼が無月にとって特別な存在であるからなのだろう。
蜜華が無月に対して、献身的とも言える態度で接していることを、日向はとっくに見抜いていた。そこに理由があるのか、それともただ、無月に魅せられてしまっただけなのか、はっきりとしたことは分からない。
しかし、蜜華が無月のことを好いていることは明らかだった。ということは、二人の間には何かがあったのかもしれない。
大抵の女性は、日向を見ると、恥じ入るように俯く。不躾に眺めるものもある。また、果敢なものは、何とか注意を惹こうと決死の努力をする。
しかし、蜜華の瞳には、日向そのものに対する興味は、微塵も浮かんではいなかった。よってそんな蜜華に、日向はどのように接すれば良いのか、未だに分からない。これまでここまで女性に苦手意識を持ったことなどなかった。
蜜華の態度を、一言で表すならば、慇懃無礼だ。言われたことには逆らわない。笑顔も絶やさない。
しかし、蜜華は決して、日向に自らの内面を見せようとはしない。そして、日向自身の言動、そして内面に関してもまた、無関心であった。
「…それじゃあ、無月、悪かった」
蜜華から逃げるかのように、日向は踵を返す。これもまた、いつものことだった。
その際、ちらりと蜜華に視線を投げる。無月を頼んだと、半ば脅しのような感情を込めて。
蜜華は、可憐な笑みを浮かべながら、視線で頷き返した。
日向はその視線に、一瞬怯んだ。
その瞳の奥にある、堅い決意、そして覚悟が、ちらりと瞬いた気がした。
今回の件に関して、蜜華は何も聞かされていないはずだ。ただ、日向の呼び出しに応じて駆けつけたに過ぎない。恐らく、それが無月のためであると信じて。
このようなとき、日向は春乃宮の家に感謝する。幾分皮肉の混じった感謝ではあるが。
日向が春乃宮家の縁者でなければ、蜜華はこれ程協力的ではなかっただろう。
日向は、あの家を上手く利用しながら、自由に生きることを選んだ。逃げたと言っても良い。そして今もまだ、逃げ続けている最中だ。
日向にも分かっている。こんな都合の良い状態が、いつまでも続くはずがないのだということに。
「日向」
遠ざかる彼の背に向かって、無月が呼びかけた。それほど大きいわけでもない、透明な声音。
それでも日向は振り向いた。彼の髪が、ふわりと少し広がった。光に包まれて、周囲に溶け出しているかのようだった。
無月は、胸の前で手を合わせ、少し視線を落とす。
きっと、咄嗟に呼びかけてしまっただけなのだろう。このまま、歩み去るべきだろうか。
そう考えたとき、無月が小さく口を開いた。空気に溶けて消えてしまいそうなほど、柔らかく、儚い声。
「気をつけて」
日向は、胸の奥に、じわりと何かが滲んだのを感じた。それは、ゆっくりと優しく広がっていく。
「ありがとう」
日向は、声に出さずにそう呟いた。何に対する礼なのか、本人にすらよく分からなかった。
ただ、彼のその表情は、例えるならば、まるで朝焼けのようだった。様々な優しい色が混ざり合い、そして、確かな輝きを放っている。そんな顔を、無月はこれまで一度も見たことがなかった。
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