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第二章
悪い予感
今日はルカが生まれて10ヶ月!
俺はベッドの上だった…
先日の3度目のスタンピードで討伐は出来たものの、無茶をして3日間の療養を言い渡された。
サラマンダーの【息吹】で脚が焼け爛れた。
せっかくの休みだからルカと存分に遊んであげたいのに、ルカはご機嫌ななめなようで、クロエが何度もお散歩に連れて行っている。
ついてないなぁ…。
サラマンダーのことだってわかっていたから、気をつけていた。
コナー先生がいれば、回復魔法を使っていただけたのに今は遠征に出ているらしい。
「働き詰めだったのでいい休養ではないですか。」
「だとしても、ルカと遊べないから意味ないよ。」
「ルーカス様もご機嫌ななめですね…。1度お医者様に診ていただきますか?」
「念の為診てもらおうか…。」
義母上にかけていただいた聖属性魔法の一種の祝福は「病や毒の耐性をつける」ものだ。
義母上が「小さい子どものうちにかかった方がいい病気もあるから、病の耐性は低めにしてるから気をつけて」と話していた。
すぐに連絡して来てくれた侯爵家お抱え医者はルーカスを診て、少し熱があるのでよく乳を飲ませるようにと言って帰って言った。
「子どもの頃は体温が高いので、心配要りませんよ。私がしっかりお世話しますので、安心して身体をお安めになってください。」
医者に診察されてぐずっているルーカスをクロエが抱っこしてあやしながら部屋を出ていった。
今日はルーカスとは別々に寝るみたいだ。
深夜…。
痛みで目が覚めた。
脚があの【息吹】で燃やされているかのように熱い。
「あ、ぅぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」
「セオ?!どうした?!」
ベッドから落ちて、床で叫んでいた俺の声が聞こえたのかウィルが駆け込んできた。
痛くて何も話せない。
「ぅっ…ぁ…あ…」
「脚か?!脚がいたいのか…!これはっ、ルーカス様の!」
脚を抑え蹲っていることに気づいて、脚の処置をしようとしたウィルが驚くのも無理はない。
ルーカスの魔力が屋敷を包んでる。
魔力暴走だ。
恐らく俺の脚の傷口には魔毒があるのだろう。
コナー先生の聖属性の回復魔法じゃないと回復できないのはそのためだ。
そしてルーカスの聖属性の魔力で俺の脚が痛むのも、傷口にルーカスの魔力が沁みているからだ。
「ウィ…ル、い、って…」
「お前は…大丈夫なのか?…」
魔力暴走は本人の意思では止められないことが多い。
なぜなら、幼い頃に起きるから。
対処法は親が子どもよりも強い魔力で抑えつけるしかない。
今それができるのは、俺かウィルしかいない。
死ぬほど痛いし、気を失いそうだけど、このままではルーカスが死んでしまう。
なんとか頷くと、ウィルは走ってルーカスの部屋に行ってくれた。
魔力暴走をしたルーカスも側にいたクロエも、押し付けてしまったウィルにも生きていて欲しい。
そう祈りながら、俺は意識を手放した。
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