3 / 6
街の噂
しおりを挟む
街は人通りが多く、今日は特に賑わっていた。
大通りの右も左も屋台で埋まっていて、客を呼ぶ声が、あちこちから聞こえる。
街は良い匂いと良い雰囲気に満ちており、大人から子供まで笑顔で楽しみながら楽しんでいた。
そんな中、ぱっと見三人兄弟に見える青年たちが歩いてきた。その中の一人、リュレンが周りを見渡して面白そうに笑う。
「おー。今日は賑やかだな。何かあるのか?」
そう二人に問いかけたのを見て、串焼きの肉の屋台をやっていた人柄の良さそうな人が話しかけてきた。
「今日は開国祭なんだぞ!それを知らないって事は、兄ちゃんたち旅商人かなんかか?」
店の人はリュレンとルレファが背負っている荷物を見てにこやかに問いかける。リュレンはその店の人の話す様子を見て、悪い人ではないと判断すると笑顔で話に応じた。
「そうなんだよ!兄弟であちこちまわって、品物を売ったりしてるんだ。この街も賑やかそうだから寄ってみたんだよ」
「兄弟かぁ。いいな、仲良しで。……ところで、昨日の噂、知ってるか?」
三人の間に薄い緊張が走ったが、リュレンはそれを押し隠して首を傾げた。
「昨日の噂?いや、俺たちは今朝この街に来たから知らないな」
「昨夜、どうやら夜の見回りに行っていた使者様の部隊が何者かにやられたらしいんだ。それも、不思議な手段でな。使者様方は全員気絶していて、しかも全員軽傷。さらに、使者様方はその時の記憶が一切ないんだそうだ。な、不思議だろ?」
「そうだな。一体誰がそんなことをしたんだろうな?」
誰がやったかはわかっておきながらリュレンはそう茶化す。
「犯人は『裏影の疾風』っていう噂だがな。兄ちゃんもそれぐらいは知ってるだろ?まぁ、どこにいるかもわからないんだから、兄ちゃんたちも注意しときな」
「わかった。ありがとう!」
三人が立ち去ろうとすると、お店の人は待ってくれと言わんばかりに声をかけた。
「それと、ほら、持ってけ。そこのお嬢ちゃんと静かな兄ちゃんも」
店の人は売っていた肉の串焼きを一人一本ずつ渡してくれた。
「わざわざすみません」
「ありがとうございます!」
セフィネルが笑顔でお礼を言うと、店の人も嬉しそうに笑った。
「いいってことよ。それと、そこのお嬢ちゃんも気をつけるんだぞ。兄ちゃんたちと離れないようにな」
「はい!」
「ありがとうございました」
三人が背を向けると、店の人は手を振って見送った。
「祭り、楽しんでいってな!」
店から離れてすぐに、リュレンとセフィネルは肉の串焼きを口に頬張った。
「美味いな!これはコケットの肉かな?」
「あれ?コケットって何の生き物でしたっけ?」
「えっと……コケコッコー!って鳴いてるやつだよ」
「あれですか!なるほどです」
二人が肉について盛り上がっていると、ルレファがため息混じりに二人に視線を向けた。
「何が入ってるかわからないんだぞ。すぐに食うな」
「大丈夫だよ。変な物なんか入ってないし、すごく美味いから食べてみなよ。ほら!」
リュレンはルレファがまだ口をつけずに手に持っていた肉をヒョイと取り上げてルレファの口に突っ込んだ。
ルレファは少し驚いたように目を見開いたが、肉を拒むことはせずにもぐもぐと口を動かした。
「な、美味いだろ?」
「……美味い」
ルレファは丸め込まれて納得のいかない顔をしながら口から串を引き抜き、もう一口と口に入れた。
「ルレファさんも、美味しいものには弱いんですね」
セフィネルはふふ、と笑いながら残った焼コケットを美味しそうに食べた。
「商人に扮して正解でしたね」
今朝、裏路地を抜ける前にルレファが偽装用に持っていた売れそうなものが入った荷物を、三人で背負った。普通に動く分にはない方がいいが、ある程度荷物は持っていた方が商人だと偽装しやすい。
「俺の能力は荷物持ちのための能力ではないんだがな」
ルレファの能力、『空間操作』で繋いだどこかの空間に、いつもは荷物を入れてもらっている。そのおかげで、ほとんど何も持たなくとも旅ができるのだ。
「まあ、いいじゃないか!ところで、この街の伝承はどこにあるんだ?」
リュレンがそう尋ねると、ルレファは口の中の焼きコケットを飲み込んで口を拭った。
「ここには大きな図書館があるらしい。国内でも大きい図書館だ。そこなら何か良い資料があるかもしれない」
「どの辺りにあるんですか?」
「かなり大きな図書館なこともあり、街の中心部の辺りらしいな」
「じゃ、早速行くか~」
駆け足で行こうとするリュレンを、ルレファは軽く睨みつける。
「足元に気をつけろよ。バカ」
「あ!バカとはなんだバカとは!」
振り返って憤慨したようにそう言うリュレンを、呆れた目で見る。
「バカだろう?昨日の有様を考えればな」
「……昨日は、悪かったよ」
セフィネルは昨日のことを思い出しながら苦笑いをする。
(昨日は、本当に大変でした。)
昨日の夜、裏路地に入る前に起きたことだった。
「難なく街に入れたのはいいが、どの辺にいた方がいいかな?」
「夜の間はこの辺りで静かにしていればいい。明け方から、街の中心へ移動を始めよう」
「りょーかい。じゃ、とりあえずこの辺りを見てみる」
そう答えて足の屈伸運動をしているリュレンを、ルレファは静止する。
「まて。上から見るつもりか?」
「ああ。その方が見やすいし」
簡単にうなずいて跳ぼうとしているリュレンに、セフィネルは心配そうな眼差しを向ける。
「見つかるんじゃないですか?」
「派手な魔術使わなければバレないよ」
「……魔術は使うなよ」
「わかってるって。じゃ、行ってくる」
しっかりと足に力を入れて、リュレンは高く跳躍する。おそらく、軽く六、七メートルは跳んだだろう。そして、建物の上に着地した。
「ん~。特にこれといったものはなさそうだな。少し遠くに使者はいそうだけど、道さえ気をつければ鉢合わせはしないはずだよ」
建物の上からそう言われて、ルレファとセフィネルは少し安堵する。
「ほら、早く降りろ。少し遠いからと言って気づかれないわけじゃないんだ。気をつけろよ」
「わかってるよ。今から降り――る?!」
注意された直後なのにもかかわらず、リュレンは足を滑らせて真っ逆様に落ちていった。
「――っ!!あのバカ!」
リュレンはルレファの罵倒を聞く暇もなく落ちていったが、地面につく直前、火の魔術を発動させて勢いを相殺した。そのおかげで、相殺しきれなかった勢いで尻餅をつく程度で済んだ。
「だ、大丈夫ですか?!」
「ああ。大丈夫だ」
リュレンは慌てるセフィネルに軽く手を振って、安全を知らせる。
「危なかったな……」
ルレファはそう呟くリュレンを睨みつけた。
「魔術は使うなと言っただろ!俺たちはあれくらいの高さから落ちても死なないのを忘れたか?」
「と、とりあえず移動しましょう!気づかれた可能性が高いです!」
慌てながら裏路地を指差すセフィネルにうなずき返し、ルレファはリュレンを助け起こす。
「そうだな。いくぞ、リュレン。気づかれていたらお前のせいだからな」
「……すまない」
(その後、案の定気づかれていて戦闘になったわけですけど、今後はもっと気づかれないように行動しなくてはいけませんね。)
「だが、何度も間違いを掘り返すのは違うと思うぞ!!」
「失敗を身に染み込ませておけ」
ピシャリと言われて、うなだれるリュレンを、セフィネルは温かい目で見ていた。だが、目の前に見えてきた建物を見て表情がパッと明るくなった。
「目的地、あの図書館じゃないですか?」
ルレファはセフィネルが指差している方向を見て、肯定するように頷いた。
「そうだな。あそこが、国の図書館の中でも三本の指に入る、『ライリフ図書館』だ」
大通りの右も左も屋台で埋まっていて、客を呼ぶ声が、あちこちから聞こえる。
街は良い匂いと良い雰囲気に満ちており、大人から子供まで笑顔で楽しみながら楽しんでいた。
そんな中、ぱっと見三人兄弟に見える青年たちが歩いてきた。その中の一人、リュレンが周りを見渡して面白そうに笑う。
「おー。今日は賑やかだな。何かあるのか?」
そう二人に問いかけたのを見て、串焼きの肉の屋台をやっていた人柄の良さそうな人が話しかけてきた。
「今日は開国祭なんだぞ!それを知らないって事は、兄ちゃんたち旅商人かなんかか?」
店の人はリュレンとルレファが背負っている荷物を見てにこやかに問いかける。リュレンはその店の人の話す様子を見て、悪い人ではないと判断すると笑顔で話に応じた。
「そうなんだよ!兄弟であちこちまわって、品物を売ったりしてるんだ。この街も賑やかそうだから寄ってみたんだよ」
「兄弟かぁ。いいな、仲良しで。……ところで、昨日の噂、知ってるか?」
三人の間に薄い緊張が走ったが、リュレンはそれを押し隠して首を傾げた。
「昨日の噂?いや、俺たちは今朝この街に来たから知らないな」
「昨夜、どうやら夜の見回りに行っていた使者様の部隊が何者かにやられたらしいんだ。それも、不思議な手段でな。使者様方は全員気絶していて、しかも全員軽傷。さらに、使者様方はその時の記憶が一切ないんだそうだ。な、不思議だろ?」
「そうだな。一体誰がそんなことをしたんだろうな?」
誰がやったかはわかっておきながらリュレンはそう茶化す。
「犯人は『裏影の疾風』っていう噂だがな。兄ちゃんもそれぐらいは知ってるだろ?まぁ、どこにいるかもわからないんだから、兄ちゃんたちも注意しときな」
「わかった。ありがとう!」
三人が立ち去ろうとすると、お店の人は待ってくれと言わんばかりに声をかけた。
「それと、ほら、持ってけ。そこのお嬢ちゃんと静かな兄ちゃんも」
店の人は売っていた肉の串焼きを一人一本ずつ渡してくれた。
「わざわざすみません」
「ありがとうございます!」
セフィネルが笑顔でお礼を言うと、店の人も嬉しそうに笑った。
「いいってことよ。それと、そこのお嬢ちゃんも気をつけるんだぞ。兄ちゃんたちと離れないようにな」
「はい!」
「ありがとうございました」
三人が背を向けると、店の人は手を振って見送った。
「祭り、楽しんでいってな!」
店から離れてすぐに、リュレンとセフィネルは肉の串焼きを口に頬張った。
「美味いな!これはコケットの肉かな?」
「あれ?コケットって何の生き物でしたっけ?」
「えっと……コケコッコー!って鳴いてるやつだよ」
「あれですか!なるほどです」
二人が肉について盛り上がっていると、ルレファがため息混じりに二人に視線を向けた。
「何が入ってるかわからないんだぞ。すぐに食うな」
「大丈夫だよ。変な物なんか入ってないし、すごく美味いから食べてみなよ。ほら!」
リュレンはルレファがまだ口をつけずに手に持っていた肉をヒョイと取り上げてルレファの口に突っ込んだ。
ルレファは少し驚いたように目を見開いたが、肉を拒むことはせずにもぐもぐと口を動かした。
「な、美味いだろ?」
「……美味い」
ルレファは丸め込まれて納得のいかない顔をしながら口から串を引き抜き、もう一口と口に入れた。
「ルレファさんも、美味しいものには弱いんですね」
セフィネルはふふ、と笑いながら残った焼コケットを美味しそうに食べた。
「商人に扮して正解でしたね」
今朝、裏路地を抜ける前にルレファが偽装用に持っていた売れそうなものが入った荷物を、三人で背負った。普通に動く分にはない方がいいが、ある程度荷物は持っていた方が商人だと偽装しやすい。
「俺の能力は荷物持ちのための能力ではないんだがな」
ルレファの能力、『空間操作』で繋いだどこかの空間に、いつもは荷物を入れてもらっている。そのおかげで、ほとんど何も持たなくとも旅ができるのだ。
「まあ、いいじゃないか!ところで、この街の伝承はどこにあるんだ?」
リュレンがそう尋ねると、ルレファは口の中の焼きコケットを飲み込んで口を拭った。
「ここには大きな図書館があるらしい。国内でも大きい図書館だ。そこなら何か良い資料があるかもしれない」
「どの辺りにあるんですか?」
「かなり大きな図書館なこともあり、街の中心部の辺りらしいな」
「じゃ、早速行くか~」
駆け足で行こうとするリュレンを、ルレファは軽く睨みつける。
「足元に気をつけろよ。バカ」
「あ!バカとはなんだバカとは!」
振り返って憤慨したようにそう言うリュレンを、呆れた目で見る。
「バカだろう?昨日の有様を考えればな」
「……昨日は、悪かったよ」
セフィネルは昨日のことを思い出しながら苦笑いをする。
(昨日は、本当に大変でした。)
昨日の夜、裏路地に入る前に起きたことだった。
「難なく街に入れたのはいいが、どの辺にいた方がいいかな?」
「夜の間はこの辺りで静かにしていればいい。明け方から、街の中心へ移動を始めよう」
「りょーかい。じゃ、とりあえずこの辺りを見てみる」
そう答えて足の屈伸運動をしているリュレンを、ルレファは静止する。
「まて。上から見るつもりか?」
「ああ。その方が見やすいし」
簡単にうなずいて跳ぼうとしているリュレンに、セフィネルは心配そうな眼差しを向ける。
「見つかるんじゃないですか?」
「派手な魔術使わなければバレないよ」
「……魔術は使うなよ」
「わかってるって。じゃ、行ってくる」
しっかりと足に力を入れて、リュレンは高く跳躍する。おそらく、軽く六、七メートルは跳んだだろう。そして、建物の上に着地した。
「ん~。特にこれといったものはなさそうだな。少し遠くに使者はいそうだけど、道さえ気をつければ鉢合わせはしないはずだよ」
建物の上からそう言われて、ルレファとセフィネルは少し安堵する。
「ほら、早く降りろ。少し遠いからと言って気づかれないわけじゃないんだ。気をつけろよ」
「わかってるよ。今から降り――る?!」
注意された直後なのにもかかわらず、リュレンは足を滑らせて真っ逆様に落ちていった。
「――っ!!あのバカ!」
リュレンはルレファの罵倒を聞く暇もなく落ちていったが、地面につく直前、火の魔術を発動させて勢いを相殺した。そのおかげで、相殺しきれなかった勢いで尻餅をつく程度で済んだ。
「だ、大丈夫ですか?!」
「ああ。大丈夫だ」
リュレンは慌てるセフィネルに軽く手を振って、安全を知らせる。
「危なかったな……」
ルレファはそう呟くリュレンを睨みつけた。
「魔術は使うなと言っただろ!俺たちはあれくらいの高さから落ちても死なないのを忘れたか?」
「と、とりあえず移動しましょう!気づかれた可能性が高いです!」
慌てながら裏路地を指差すセフィネルにうなずき返し、ルレファはリュレンを助け起こす。
「そうだな。いくぞ、リュレン。気づかれていたらお前のせいだからな」
「……すまない」
(その後、案の定気づかれていて戦闘になったわけですけど、今後はもっと気づかれないように行動しなくてはいけませんね。)
「だが、何度も間違いを掘り返すのは違うと思うぞ!!」
「失敗を身に染み込ませておけ」
ピシャリと言われて、うなだれるリュレンを、セフィネルは温かい目で見ていた。だが、目の前に見えてきた建物を見て表情がパッと明るくなった。
「目的地、あの図書館じゃないですか?」
ルレファはセフィネルが指差している方向を見て、肯定するように頷いた。
「そうだな。あそこが、国の図書館の中でも三本の指に入る、『ライリフ図書館』だ」
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ドアマットヒロインって貴族令嬢としては無能だよね
みやび
恋愛
ドアマットにされている時点で公爵令嬢として無能だよねっていう話。
婚約破棄ってしちゃダメって習わなかったんですか?
https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/123874683
と何となく世界観が一緒です。
R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。
だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。凛人はその命令を、拒否する。
彼は、大地の女神により創造された星骸と呼ばれる伝説の六英雄の一人を従者とし、世界を知るため、そして残りの星骸を探すため旅に出る。
しかし一つ選択を誤れば世界が滅びる危うい存在……
女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。
これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる