【完結】『人間が太陽と呼ばれている世界で求婚されたけど、それを知らなかった所為で監禁される事になった話』

塚銛イオ

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監禁 ③

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アンセルの頬に触れながら、イスカンダーの唇がアンセルの口を塞ぎ、こじあけていく。


「う、うぐっ。」


 直ぐに舌が差し入れられて縮こまるアンセルの舌に絡みつき扱き、舐めしゃぶる。
 振りほどく事も出来ず、アンセルはなすがままだ。



「ふぅぅ、うっんっ、んっ。」



 声が簡単には出せない状態で、何度も何度も唇を蹂躙された。
 息苦しさに意識が朦朧とする中、イスカンダーの手がアンセルの胸元へ伸びる。
 服の合わせ目の隙間にスルリとイスカンダーの手が入り込む。



「あっ、だ、ダメですっ。」



 アンセルがイスカンダーの手を制止する。
 胸の小さな尖りがツンと主張してるのが分かっていたからだ。
 そんなアンセルの力弱い制止など意に介さずイスカンダーがアンセルの胸を責める。



「あっ、や、止めてくださいっ。」



 クニクニと尖った乳首を手の平で転がしながらほんのりと色づいた乳輪をなぞる。
 その力の強弱にアンセルは身体を震わせた。



「どうだ?もっともっと尖らせて扱きあげてやろう。ああ、それともアンセルは舐めたほうが気持ちが良いか?」


 アンセルの反応を見ながらイスカンダーは口元を片方の胸へ寄せ、尖った乳首を口に含んだ。


「ひゃぁ。」


 ちゅぷちゅぷ、と赤ん坊が胸に吸い付くような音に混じって、じゅるじゅると唾液が流れ出る音が聞こえる。こんな風に乳首を責められるのは初めてではない。
 淡い色合いが赤く染め上げられ、今では直ぐにいやらしく色づくようになってしまった。


「んっ、んっ、んっ。」


 イスカンダーの肉厚な舌が尖りを根本から弄り、器用に口の中で扱くたびにアンセルの腰に重い快感が沸き上がり無意識に腰が動いてしまう。


「ふ……。アンセル、腰が動いているな。でも、まだダメだ。」


 お仕置きのようにアンセルの身体を自身の身体で抑え込んで身動きが取れないようにする。
 ちょうど、イスカンダーの割れた腹筋がアンセルの性器を無遠慮に押し、その硬い感触に心地よい快感が生まれる。


「あっ、ああ、んっ、あっ、あっ。」


 口から漏れる嬌声を遮る物は何もなく、イスカンダーは更に胸を舐め弄り続ける。


「も、もぅっ、イスカンダーさまっ。も、もうっ、ダメですっ。」


 身動きの取れない状態でもわずかに上下に動いてアンセルは快感を追っていた。
 先端からは健気にも透明な液が出て滑りを良くし、アンセルの動きを助けていた。


「ああ、悪い子だ。アンセル、まだダメだと言っただろう。お前は何を咎められていたのか、もう忘れたようだな。こんな風に快感を追って、自らはしたなく腰を動かして。これはお前に対するお仕置きなんだぞ。」


 そう言いながらもイスカンダーの顔には笑みが浮かんでいる。
 快感に支配されているアンセルにとってその微笑みはイスカンダーに許された証に他ならない。


「イ、イスカンダーさまっ。僕、イスカンダー様の言う通りにしますっ。だ、だからっ、お願いしますっ。い、イかせっ、イかせて、く、くださっ。」

「ああ、アンセル。それはまだダメだと言っただろう?お前がもっと私の言う事を理解しなければお前の願いは叶えてあげられない。」


 その答えにアンセルは絶望の表情を浮かべた。



「イ、イスカンダー様っ。イスカンダー様っ。」



 何度も何度もイスカンダーの名を呼ぶ。
 そんな絶望のアンセルの表情をうっそりと見つめながら、イスカンダーの口元には笑みが浮かんだ。



「ではアンセル、お前の願いを叶えてやるかわりに……。今日は私の気が済むまで付き合ってくれるかい?私が満足するまで……最後まで……。」

「はいっ、はいっ。」




 何度もうなずきながらアンセルはイスカンダーの背へ手を回した。
 どうしてお仕置きをされていたのか、今のアンセルには思い出せない。



 ぼんやりと、イスカンダーの機嫌を損ねた事だけは思い出したが、すぐに白い霧が頭の中を支配した。
 次第にアンセルは身体を這わせるイスカンダーの手に身を委ね、その快感だけを追い求めた。



 力強いイスカンダーの雄がアンセルの中へ入ってきた時にはもう、アンセルの頭の中は考える事を放棄して、ただイスカンダーから与えられる愉悦の中に漂うのみだった。



 その夜、遅くまでアンセルの嬌声が止むことはなかったが、屋敷の誰にもその声が届くことはなかった。





 そうして―――――温室はさらに硬く重い扉で閉ざされる事になった。


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