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一章 辺境の街の女達

十二話 夕食と極上のデザート

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 夜19時頃、俺は一人でキッチンに立って料理を作っている。今二階のエリシュアさんのベッドの上には、美尻が三つ並んで沈んでいる。あの後2回戦は全員並べてバックで犯しまくった。イったら抜いて次の人に入れるからと言うと、三人とも歯を食いしばりながら耐えていたが、すぐに余裕がなくなり、堪えた分だけ絶頂は高くなり長く続く。故に三人揃って気絶する結果になった。気絶しているシュゼットさんの口に強引にドロドロになったちんぽを突っ込み、セルフお掃除フェラをしてから服をきた。

 食材を低温に保つ魔道具から肉と野菜を取り出し、肉は出来るだけ薄切りに、野菜は玉葱とキャベツとトマトを選んだ。玉葱はスライス、キャベツは細切り、トマトは一口大に切る。パンにも切り込みを入れておく。火を起こす魔道具を使いフライパンを温め刻んだトマトを炒めつつ砂糖と酒、塩コショウを加え、ヘラで潰し煮こむ、少し水分が飛び煮詰まってきたところへ辛味のあるスパイスを入れて、なんちゃってチリソースの完成だ。深い皿に移してフライパンを綺麗にしてから再度温め肉をこちらにも少量のコショウをかけて焼く。

 パンの切り込みに刻んだキャベツと玉葱のスライスを入れ焼いた肉も入れチリソースをかければ、焼肉ドッグ~チリソース風~の完成だ。飲み物は……ワインでいいか。

 大皿にそれを8つ乗せて反対の手にワインのボトルを持ち二階への階段を鼻歌まじりに上る。少々どころではなく行儀が悪いとは思うが、腰が砕けて動いてもらうのも運ぶのも大変なので、ベッドの上で食べようと思う。それにそういう怠惰な生活というのも、異性とすると楽しいものだ。

 部屋に戻るとさっきまでは気が付かなかったが、物凄い精臭で満たされていた。一人用のテーブルに一旦食事を置いてカーテンを纏め、窓を全開にした。日はすっかり落ちて、外は街灯の魔道具で照らされていた。

「んっ……あれ、カルマさん……?」

 どうやら物音でエリシュアさんが起きたようだ。俺は振り返りエリシュアさんに微笑みながら話しかけた。

「起きれますか?夕食を作ったのでみんなで食べましょう。動けないと思ったので手で持って食べれるものを持ってきました。ほらオリビアさん、シュゼットさんも起きれますか?」

「……カルマの手料理?」

「!……食べます!」

 オリビアさんがのっそり体を起こしてそう言うと、シュゼットさんが勢いよく飛び起きる。

「カルマさん……!?右目が金色になってますよ!!」

 シュゼットさんが全裸のまま駆け寄ってきた。え?は?……あ、スキルか。

「これはたぶんさっきのSEXで新しいスキルが解放されたからですね」

 エリシュアさんが、さっと棚から手鏡を出して渡してくれたので自分で見てみる。おぉ、本当に右目の角膜が金色になっている。左目は今まで通り。角膜は濃いめのこげ茶色だった。ちなみに瞳孔は左右どちらも黒だ。

「スキルの影響なので大丈夫ですよ、ご心配おかけしてすみません。そうだ、シュゼットさん食事の前に全員とベッドにクリーンをお願いできますか?……ありがとうございます。さぁどうぞ、簡単に出来るものにしましたので手抜き料理ですが」

 ベッドの上に四人で輪になり座り、真ん中に大皿を置く。ワインはコルクを抜き、倒れないように俺が左手で持っている。右手に焼肉ドックを持つ。みんなが真似してそれぞれ一つ手に持った。

「「「「いただきます!」」」」

 ん!美味いっ。クセになる辛さがやみつきになりそうだ!みんなも美味しそうに食べてくれている。ごくごくとワインを一口煽り左にいるエリシュアさんへ差し出す。

「もう……カルマさんお行儀が悪いですよ」

 そう言いつつワインを受け取り飲む。エリシュアさんとシュゼットさんは掛布団の端と端をそれぞれの体に巻き付けているがオリビアさんは全裸で胡坐をかいている。割れ目までばっちり見える。右隣のオリビアまでワインが回ると口移しをおねだりされた。答えはもちろんOKだ。エリシュアさんとシュゼットさんが悔しそうにしてるので順番に口移しで飲ませてあげた。

 食事をしながらキッチンにあった魔道具について聞いてみる。あれはどう見ても冷蔵庫とガスコンロだった。

「あれは……確か50年ほど前に召喚された勇者が伝えたものだった……はず……です」

「シュゼットさんそれ本当?」

「はいです……お料理はわたしの担当なので……」

 それは少し妙な話だ。確かに50年前にはもう冷蔵庫とガスコンロは、在ったにはあったが俺からすれば古めかしい昭和の家電といった器具のはずだ。しかしこの家の冷蔵庫は冷蔵室、野菜室、冷凍庫のドアが一つに引き出しが二つ付いてるタイプだった。ガスコンロは一口タイプで、そんなガスコンロ見たことないので、うまくイメージ出来ないが一人暮らしでよく見るIHコンロに『ごとく』をつけたような見た目だった。どちらも50年前にあったとは思えない。ここ10年ほどで売られるようになったデザインのはずだ。

「……時間軸が違うのか。その50年前の勇者ってまだ生きているんですかね?」

「いえ……その……」

「……亡くなっていますか」

「召喚された半年後に……魔王との戦いで亡くなったと聞いたことがあります」

 エリシュアさんはとても言いづらそうにしながらも答えてくれた。そうだな、これはゲームや、漫画や、小説のように、最後は主人公が勝つなんて決まっていない。まぎれもない現実なんだ。

 続いて魔王軍についても聞いてみる。魔族領とは魔の森を挟んだ向こう側にあるらしい。魔の森とは強力な魔物が出現する森で、夜営をするのは自殺行為で、昔は夜営をする人もいたらしいがほぼ確実に魔物の襲撃を受け全滅するので誰もしなくなったそうだ。

 魔物は夜間の方が凶暴性が高まり、行動範囲も広がる。心臓に融合するように魔石と呼ばれる石を持ち、魔石を持つ生物を魔物というそうだ。眠らず、食事も必要ない。呼吸によって空気中の魔力を取り込み生きる。魔物には同種の魔物以外の全てが敵で、人間もエルフも魔族も関係なく襲い掛かるそうだ。

 幸い魔の森は横長な形をしているので、森を抜ける為にかかる時間は6時間ほどで夜営の必要はないらしい。

 その森のおかげで、魔族にとっても、人間にとっても攻める方が不利になる。朝から軍勢を動かして森を抜けて攻め込んでも森を抜けるのに移動し続け、魔物と戦う。さらにその日の内に街の外壁を破って攻め込めなかった場合、正面には敵、背後には夜の魔の森という状況になる。数年に一度魔王軍が攻めてくるらしいがなんとか撃退しているらしい。

 食後に空いた皿とワインの瓶をテーブルに乗せ、ベッドへ仰向けに寝転ぶとすぐさま右腕にエリシュアさんが、左腕にオリビアが抱き着いてきた。遅れたシュゼットが俺の股間の上に跨り、体を倒して正面から抱き着いてくる。あれほど激しく抱き合い汗だくになったはずなのにクリーンのおかげか、美女三人からは甘い女性特有の香りが漂ってくる。

「カルマさん……♡んちゅ……ちゅる♡」

「カルマこっちも。ちゅ♡……んちゅ♡」

「カルマさん……んっ♡……ちゅっ♡」

 代わる代わるキスを降らせてくる美女が三人。食後には、極上のデザートが待っていたようだ。

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