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第六章 ケモノたちの宴

(56)ケモノたちの宴 その5-4

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 すっかり真奈美の身体の力が抜けたのを確認した愛子は、兄と克也に目配せをする。ふたりはニヤッと笑って体制を変えていく。克也は真奈美の左腕をゆっくりと下げていく。兄はそれに呼応するように身体を真奈美の伸ばした腕が股間に届く位置まで滑らせる。克也は左手を兄の股間に触れさせる。

「んん、この感触は……、お兄さん?」

「そして、右手は僕をお願いしますよ。真奈美さん」

 真奈美の右側に移動しながら克也は真奈美の右腕を自分の股間にあてがう。

「触るだけで、いっぱいいっぱいになっちゃうかもですけどね」

 克也は自信ありげな声で真奈美に言う。

「ええ? もぅ、私、わけわかんないんだよぉ……」

 真奈美の頭はすでに錯乱状態だった。愛子は少し身体を移動し克也が隣に来るスペースを確保する。

「仕上げです。真奈美さん」

 耳元で克也が囁く。

「んっ、克也くんの匂いが近くなったぁ……。ああん!」

 克也が耳から責め始めるのと同時に愛子は首筋に舌先を這わせながら、浴衣の帯とって胸をはだけさせる。鎖骨、そして胸の谷間へと愛子の舌先は流れるように艶めかしく這い、顔を深い谷間の中へ埋めていく。

「んんんっ!!」

 愛子は鼻を近づけ、スーッと息を吸う。

 すん……、すん……、すん…………

 胸の谷間の匂いを吸い込むとそのまま鼻の距離を保ったまま豊満な左胸の下部に鼻を近づけていく。

「あああっ……」

 克也は愛子がしていたのと同じように耳の愛撫を続ける。愛子が左胸の乳首に軽くキスをすると真奈美の身体が、びくびくっ、と反応する。

 真奈美が反応するたびに両手に力が入れられ、必死で握った肉棒を、ぎゅっ、ぎゅっ、と掴む。

「真奈美さん感じて……。もっと……、そうっ! うっ……」

 克也が耳元で囁く声に反応し、真奈美は意識が飛びそうになりながら掴んだ両方の肉棒を力いっぱいに擦り上げる。兄もそれに反応し、真奈美の内太腿から桃尻との付け根を舌と指先を使ってじっくり責め上げる。

「ああああっ、そこっ、そこイイっ!」

 優菜もそれを見ながら右の内太腿から桃尻の付け根、そして鼠径部へと指と舌を這わせていく。

「あああん! いいっ、イイのっ。全部イイっ!」

 真奈美が身をよじらせようとするも、四人に身体中を貪られて思うように動かない。

「ね……、ね……、もう私……、私……」

 愛子はその様子を見て、克也と優菜、兄とアイコンタクトを取り、それぞれが責めるタイミングと呼吸を合わせながら貪るスピードを上げていく。真奈美の秘部が艶めかしく光り、いやらしい液が溢れ出しているのが優菜から見える。

「愛子、そろそろ……」

 優菜が愛子に告げると愛子は頷いて、左胸の乳首の周りを舌先で舐め回しながら右胸の乳輪を人差し指と中指でつまむようにそっと触れる。

「ああん、だめっ、そこっ……」

 真奈美の呼吸がどんどん荒くなり、肩で息をし始める。

「はぁ、はぁ、ハァ……、んんんん!」

 呼吸の乱れがどんどん激しくなっていく。それに合わせるように四人の指や舌の動きのスピードが早くなり、身体全体の力を真奈美にあずけるように触れている部位に体重をかけていく。真奈美が小刻みに痙攣を始めているのが四人に伝わる。

「真奈美さん、イッて。イっちゃってっ……、思い切りっ!」

 愛子が右胸の乳首を強くつまみながら左の乳首を思い切り吸い上げる。

「んーーーっ! ちゅっ、ちゅるっ、じゅるっ!」

 真奈美は声をあげながら上体を弓なりにそらし、一段と激しい痙攣をくりかえす。

「にゃああああああっ!! んゃあっ……、あうっ……、あうっ……、あ……、っ……」

 すると秘部から、ぷしゃーっ、と、潮が勢いよく吹きだす。

「あ、もったいないっ」

 優菜は咄嗟に真奈美の股間に顔を埋め、吹き出した潮を顔面全体で受け止める。

「んんん!!」

 潮を浴びながら優菜の身体も軽く痙攣している。

 それからしばらく身体全体を痙攣させながら動けなくなる真奈美。痙攣が止まるのを待つように、真奈美の身体をそっと包み込む四人が優しく触り続ける。

「あうっ……、あうぅ……。しゅ……、しゅごかったですぅ……」

 肩で息をしながら真奈美は呼吸を整え始める。克也はいつもやってるように真奈美のおでこに手を当てる。

「うん……、大丈夫です。真奈美さん」

「はぁ……、はぁ……、うん……」

 その時の真奈美の笑顔がいつもよりかわいく見えて克也はドキッとした。

「ふふ。克也くん。真奈美を本番なしで本気でいかせたのは君たちで二度目だ」

 孝がカメラを置いてペタッと座り、胡坐をかきながらグラスをとって手酌をする。

「そうだったんですねぇ」

「真奈美さん、かわいかったですよ」

 愛子がニコニコしながら克也の横で声をかける。

「んーっ、愛子ちゃんにいかされるなんて思わなかったよぅ」

「ふふっ。真奈美さんのこと、大好きですから」

「私もよ。愛子ちゃん」

「んもぅー、私も私もー」

 優菜が顔をびしょ濡れにさせながら二人に顔を向ける。

「優菜、顔すごいよ?」

「どうしちゃったの?」

「これ、真奈美さんの、愛のしるしですよっ」

 そう優菜が股間を指さしながらいうと、真奈美が顔を真っ赤にして、

「それって……、あそこの?」

 優菜が無言でこくりと頷く。

「いやああん」

 恥ずかしくなって真奈美が顔を覆う。


「さて、ひとっ風呂浴びますかね」

 孝と兄が立ち上がって浴室へ行く準備をする。」

「内側のお風呂は狭いから三人ずつかな?」

 優菜が顔をタオルで拭きながら兄に向かって言う。

「俺と孝兄が風呂まだだったから先として、あとは、真奈美さんつれてくか」

「そうしてください。僕ら後からで」

 克也もうなずく。

「その間に片付けとかやっておきます」

 愛子が続いていう。

「あ、ついでに敷く方のお布団、それからバスタオルをあるだけいっぱい敷き詰めといてね。お部屋の分は全部使っていいから」

 真奈美が風呂の支度をしながら残る三人に向かって言う。

「あと、愛子ちゃんと優菜はピンクのキャリーケース開けて選んでていいよ。サイズもそれぞれ合うの持ってきたし」

 三人は目を丸くした。

「サイズ? あっ、もしや!」

 三人ほぼ同時にキャリーケースの中身を察知した。

「中は開けてからのお楽しみに。二人が選んだの見て私も決めるから」

「わかりました。二回戦はそういう趣向ですね」

「じゃ、いってくるねー」

 真奈美たち三人は手を振りながら浴室へ向かった。

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