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第一章 花開くクレマチス
(10)花開くクレマチス その4-3
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数分の、つもり……だった。
トゥルルルルッ、トゥルルルルッ
フロントにつながる電話が克也の耳に届いた。克也は目を擦りながら受話器を上げる。
「お電話が入っております」
入るときに迎えてくれたスタッフの声がした。
「はい、つないでください」
ツー、という電子音がしてから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「もしもーし、夜分遅くだし、邪魔しちゃ悪いなぁ、とは思ったんだけどね」
「あ……、ああ、真奈美さん、どうしたんですか?」
克也は半分寝ぼけた声で真奈美と応対する。
「その声の様子だと今、何時かも分かってないみたいね」
「え……?」
克也は枕元にある時計を見て驚く。
「えっと……、こんな時間まで……」
「うん、何時から寝てたかまではわかんないけどね。どう? 帰れそう?」
克也は隣ですっかり眠ってしまっている愛子に目をやってから再び真奈美と話す。
「このまま、帰るわけにはいかなそうです……」
「愛子ちゃん、完全に落ちてるかぁ……、あのね、わたしたちも今同じホテルの中にいて、車で来てるんだけど、一緒に帰る?」
「え、大丈夫なんですか?」
「じゃないと明日、克也くんが大変じゃない?」
「確かに……」
「私たちも帰らないといけなかったし、ちょうどよかった。じゃ、今からそっち行くね」
「あ、はい……」
いろいろ妙な点も多いが、克也は寝ぼけて頭が回っていなかったこともあり、部屋に真奈美が訪れると素早く着替えを済ませ、愛子の衣服や持ち物を真奈美に託し、ホテルのスタッフから毛布を借りて愛子を包み、克也は愛子をお姫様抱っこしてホテルの部屋を出る。そして孝が用意していたミニバンに乗り込むと、各々の自宅へと急いだ。
車の中で孝が克也に事のあらましを説明する。
「実はさっきまで、あのホテルの取材に入ってたところだったんだ。朝に真奈美が招待券持ってったのは知ってたから、もしかすると、って思ってスタッフに聞いたら、来てるけど、時間を過ぎてるっていう話だったんで、ちょっと気になってね」
「延長料金はさすがにサービスできないから、って、スタッフの人も困ってたから、私がかけることにしたのよ」
助手席の真奈美が後ろの克也に向かって続いて話す。
「そ、そうだったんですね……。何か申し訳ないです」
「いやいや。そもそもが真奈美が原因みたいなものだったし。お詫びと言っちゃうと変だけど。こっちも出るタイミングだったから、丁度良かったんだ」
孝は笑いながら克也にしていると、団地の敷地内にある駐車場に着く。
「今度は時間あるときにゆっくり行くといいよ。時間忘れるくらい快適なホテルだって紹介記事にも書けるね」
「いつの雑誌に載るんだっけ?」
「結構後になるようなこと言ってたけど。ネットに上げる記事は早い、って話だったような。まぁ、載ったら教えるよ」
「楽しみにしてます」
そんな慌ただしい帰宅だったことはつゆ知らず、愛子が目を覚ますと自宅のベッドで寝間着を着せられた状態で布団をかぶっていた。そして右隣では克也が静かに寝息を立てて眠っている。
「えっと……、今、何時なんだろう……」
愛子は寝ぼけながら時計を見ようとして身体を動かすと、ちょうど左手が克也の股間に当たる。
「ん……、これは、私の大好きな、克也さんのおち×ちん……」
愛子はニタッと頬をゆるめると、そのまま布団の中へと頭を潜り込ませる。
「ん……、んんっ……」
克也はすっかり眠りの底についており、目覚める気配はなかったが、愛子に貪られるその部分だけはしっかりと起きて、愛子の奇襲に耐えていた。
「んん……、かちゅやさぁぁん……」
愛子は克也の淫棒を布団の中で自分のしたいようにむしゃぶりつく。そして、眠ったままの克也から白い精が、どくどくっ、と放出されると愛子は、ごくッ、と飲み込む。すっかり満足した顔で、布団の中から這い出ると、克也の安らかな寝顔を見てから、頬にキスをする。
「おいしかったよぉ……。おやすみぃ……」
愛子は左手で克也の淫棒をそっと包み込みながら、再び夢の世界に旅立つのだった
トゥルルルルッ、トゥルルルルッ
フロントにつながる電話が克也の耳に届いた。克也は目を擦りながら受話器を上げる。
「お電話が入っております」
入るときに迎えてくれたスタッフの声がした。
「はい、つないでください」
ツー、という電子音がしてから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「もしもーし、夜分遅くだし、邪魔しちゃ悪いなぁ、とは思ったんだけどね」
「あ……、ああ、真奈美さん、どうしたんですか?」
克也は半分寝ぼけた声で真奈美と応対する。
「その声の様子だと今、何時かも分かってないみたいね」
「え……?」
克也は枕元にある時計を見て驚く。
「えっと……、こんな時間まで……」
「うん、何時から寝てたかまではわかんないけどね。どう? 帰れそう?」
克也は隣ですっかり眠ってしまっている愛子に目をやってから再び真奈美と話す。
「このまま、帰るわけにはいかなそうです……」
「愛子ちゃん、完全に落ちてるかぁ……、あのね、わたしたちも今同じホテルの中にいて、車で来てるんだけど、一緒に帰る?」
「え、大丈夫なんですか?」
「じゃないと明日、克也くんが大変じゃない?」
「確かに……」
「私たちも帰らないといけなかったし、ちょうどよかった。じゃ、今からそっち行くね」
「あ、はい……」
いろいろ妙な点も多いが、克也は寝ぼけて頭が回っていなかったこともあり、部屋に真奈美が訪れると素早く着替えを済ませ、愛子の衣服や持ち物を真奈美に託し、ホテルのスタッフから毛布を借りて愛子を包み、克也は愛子をお姫様抱っこしてホテルの部屋を出る。そして孝が用意していたミニバンに乗り込むと、各々の自宅へと急いだ。
車の中で孝が克也に事のあらましを説明する。
「実はさっきまで、あのホテルの取材に入ってたところだったんだ。朝に真奈美が招待券持ってったのは知ってたから、もしかすると、って思ってスタッフに聞いたら、来てるけど、時間を過ぎてるっていう話だったんで、ちょっと気になってね」
「延長料金はさすがにサービスできないから、って、スタッフの人も困ってたから、私がかけることにしたのよ」
助手席の真奈美が後ろの克也に向かって続いて話す。
「そ、そうだったんですね……。何か申し訳ないです」
「いやいや。そもそもが真奈美が原因みたいなものだったし。お詫びと言っちゃうと変だけど。こっちも出るタイミングだったから、丁度良かったんだ」
孝は笑いながら克也にしていると、団地の敷地内にある駐車場に着く。
「今度は時間あるときにゆっくり行くといいよ。時間忘れるくらい快適なホテルだって紹介記事にも書けるね」
「いつの雑誌に載るんだっけ?」
「結構後になるようなこと言ってたけど。ネットに上げる記事は早い、って話だったような。まぁ、載ったら教えるよ」
「楽しみにしてます」
そんな慌ただしい帰宅だったことはつゆ知らず、愛子が目を覚ますと自宅のベッドで寝間着を着せられた状態で布団をかぶっていた。そして右隣では克也が静かに寝息を立てて眠っている。
「えっと……、今、何時なんだろう……」
愛子は寝ぼけながら時計を見ようとして身体を動かすと、ちょうど左手が克也の股間に当たる。
「ん……、これは、私の大好きな、克也さんのおち×ちん……」
愛子はニタッと頬をゆるめると、そのまま布団の中へと頭を潜り込ませる。
「ん……、んんっ……」
克也はすっかり眠りの底についており、目覚める気配はなかったが、愛子に貪られるその部分だけはしっかりと起きて、愛子の奇襲に耐えていた。
「んん……、かちゅやさぁぁん……」
愛子は克也の淫棒を布団の中で自分のしたいようにむしゃぶりつく。そして、眠ったままの克也から白い精が、どくどくっ、と放出されると愛子は、ごくッ、と飲み込む。すっかり満足した顔で、布団の中から這い出ると、克也の安らかな寝顔を見てから、頬にキスをする。
「おいしかったよぉ……。おやすみぃ……」
愛子は左手で克也の淫棒をそっと包み込みながら、再び夢の世界に旅立つのだった
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