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第五章 花の女神さまとちいさな天使
(41)花の女神さまと小さな天使 その1-2
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「で、この拓美くんは、ふたりとはどんな?」
綾女はコーヒーを口に運びながら克也に答える。
「拓美は、私のお姉ちゃんの子供なんだけど、お姉ちゃんの仕事が不規則で、私と愛子で面倒を見ているんだよ。私が仕事で家にいないことの方が多いから、愛子ちゃんが結構頑張ってみてくれてたんだよね」
「それも、ここ半年くらいの話だよね。たまに拓美くん遅いことあったけど、そういうことだったんだね」
「そうだったんだ。じゃぁ遅かれ早かれ紹介されることになってたんだね」
「うんうん、拓美くん、これからもよろしくね」
「うん、愛子お姉ちゃん」
拓美は屈託のない笑顔を愛子に向ける。愛子は微笑みながら拓哉の頭を撫でる。
「あ、拓美、ご飯は食べてきたの? パンならあるよ」
綾女がキッチンに向かいながら拓美に向かって聞く。
「じゃぁ、お兄ちゃんと一緒の食べる」
「その前に、ちゃんと手を洗ってね」
愛子は椅子から立つと拓美を連れて洗面台へ向かう。
「なんか、急に子供ができたみたいで、不思議な感じです」
克也はふたりを目で追いながら綾女に言う。
「私も愛子ちゃんも、あの子預かることになった時はそんな感じだったなぁ。ね、どう? 子供欲しくなったでしょ」
綾女はニタッと笑って克也を見る。
「まぁ……。でも、もう少し考えてからにします。」
「そうね。いろいろ大変だしね」
克也と綾女が話していると、愛子と拓美が洗面台から戻ってくる。拓美は克也の隣の椅子に座ると、用意されたパンを克也と同じように頬張る。
「おいしいよっ。お兄ちゃん」
その様子を笑顔で見守りながら克也は、愛子と綾女に向かって話す。
「昨晩、綾女さんが天使って言ってたの、分かりますね」
「そうでしょ? もう食べちゃいたいくらいかわいいでしょ?」
「実は、もう食べちゃってるんですけどねー」
愛子はジト目で綾女を見ながらにやりと笑う。
「それは、どうしよっかなぁ……。今日は、布団を洗濯したいから、ね、あとで克也くんたちの家に行っていいかな?」
少し綾女は考えてから克也たちに聞く。
「うちは構いませんよ」
「うん。大歓迎。あ、でも、うちも片付けないとだね」
「そうか。昨日のまんまだ」
克也と愛子は、昨晩、外食に出る前に見た自宅の寝室の様子を思い浮かべる。
「じゃ、みんな、お掃除が終わったタイミングで、集まることにしよっか。拓美はお洗濯手伝ってね。キミがつけた染みを取るの、大変なんだから」
「お掃除とお洗濯終わったら、お兄ちゃんたちと遊べるの?」
「ちゃんとできたらね」
綾女は拓美に向かって人差し指を出しながらウインクする。
「うん。じゃぁ、綾女お姉ちゃんのお手伝いがんばる」
それから愛子と克也は自宅に戻り、綾女と拓美はふたりを見送った後、早速布団を持ち上げにかかった。
綾女はコーヒーを口に運びながら克也に答える。
「拓美は、私のお姉ちゃんの子供なんだけど、お姉ちゃんの仕事が不規則で、私と愛子で面倒を見ているんだよ。私が仕事で家にいないことの方が多いから、愛子ちゃんが結構頑張ってみてくれてたんだよね」
「それも、ここ半年くらいの話だよね。たまに拓美くん遅いことあったけど、そういうことだったんだね」
「そうだったんだ。じゃぁ遅かれ早かれ紹介されることになってたんだね」
「うんうん、拓美くん、これからもよろしくね」
「うん、愛子お姉ちゃん」
拓美は屈託のない笑顔を愛子に向ける。愛子は微笑みながら拓哉の頭を撫でる。
「あ、拓美、ご飯は食べてきたの? パンならあるよ」
綾女がキッチンに向かいながら拓美に向かって聞く。
「じゃぁ、お兄ちゃんと一緒の食べる」
「その前に、ちゃんと手を洗ってね」
愛子は椅子から立つと拓美を連れて洗面台へ向かう。
「なんか、急に子供ができたみたいで、不思議な感じです」
克也はふたりを目で追いながら綾女に言う。
「私も愛子ちゃんも、あの子預かることになった時はそんな感じだったなぁ。ね、どう? 子供欲しくなったでしょ」
綾女はニタッと笑って克也を見る。
「まぁ……。でも、もう少し考えてからにします。」
「そうね。いろいろ大変だしね」
克也と綾女が話していると、愛子と拓美が洗面台から戻ってくる。拓美は克也の隣の椅子に座ると、用意されたパンを克也と同じように頬張る。
「おいしいよっ。お兄ちゃん」
その様子を笑顔で見守りながら克也は、愛子と綾女に向かって話す。
「昨晩、綾女さんが天使って言ってたの、分かりますね」
「そうでしょ? もう食べちゃいたいくらいかわいいでしょ?」
「実は、もう食べちゃってるんですけどねー」
愛子はジト目で綾女を見ながらにやりと笑う。
「それは、どうしよっかなぁ……。今日は、布団を洗濯したいから、ね、あとで克也くんたちの家に行っていいかな?」
少し綾女は考えてから克也たちに聞く。
「うちは構いませんよ」
「うん。大歓迎。あ、でも、うちも片付けないとだね」
「そうか。昨日のまんまだ」
克也と愛子は、昨晩、外食に出る前に見た自宅の寝室の様子を思い浮かべる。
「じゃ、みんな、お掃除が終わったタイミングで、集まることにしよっか。拓美はお洗濯手伝ってね。キミがつけた染みを取るの、大変なんだから」
「お掃除とお洗濯終わったら、お兄ちゃんたちと遊べるの?」
「ちゃんとできたらね」
綾女は拓美に向かって人差し指を出しながらウインクする。
「うん。じゃぁ、綾女お姉ちゃんのお手伝いがんばる」
それから愛子と克也は自宅に戻り、綾女と拓美はふたりを見送った後、早速布団を持ち上げにかかった。
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