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第六章 花の記憶
(59)花の記憶 その3-3
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自宅に戻ってきた愛子は、キッチンに向かうとコーヒーの準備を始める。克也は孝をリビングへ通してソファーをすすめる。孝は用意してきた旅館にも持ってきたノートとペンをテーブルに広げる。
「じゃぁ、克也さんたちの方でいいアイデア出たんですね」
愛子はコーヒーをテーブルに置くと、克也の隣に座る。
「まあ、これしかないかなって感じだけど」
孝はノートに自分の考えたアイデアを、箇条書きや簡単な図を書いて、愛子と克也に説明する。愛子はそれを見聞きしながら目を輝かせる。克也もノートを見ながら頷いて微笑む。
「うんうん。それでいいと思います」
「あとは、みんなのところに連絡して、どうかなってところだね」
「早速、電話してみよう」
それか三人はスマホを取り出して手分けをして連絡を取り合う。愛子は和歌子、克也は綾女、そして孝は優菜のところにかける。それぞれにつながると、三人はスピーカーをオンにしてテーブルの上に置く。そして、それぞれの通話が聞こえる状態になる。
『すごーい。みんなで会話してる』
優菜がスピーカー越しに感嘆の声をあげる。
『みなさんこんにちわー。おねえさまー! お元気ですかー』
和歌子もスマホのスピーカーをオンにして雄哉にも聞こえるようにする。
『あ、そうそう、今、綾香さんと拓美くんもいて、一緒に聞いてるからー』
そう言うと、遠くから綾香と拓美の声が聞こえてくる。
『今はこんな時代なのねー。お母さんちょっとびっくりよ。拓美』
『お姉ちゃんたちの声だー!』
『いま、こういう使い方もできるんだぁ。私も乗り遅れちゃったなぁ』
克也のスマホからはスピーカー越しに綾女の声がする。
「じゃ、みんな、これから説明するからね」
愛子が今さっき聞いた孝のアイデアを三つのスマホに向かって説明する。そして、説明を聞いていた全員一致で、孝のアイデアに乗ることにする。
『旅館の時みたいに、不完全燃焼にならないようにしないと』
優菜が明るい声で言うと、
「あれは、優菜がシナリオ壊しちゃったんでしょー。今回、ホント頑張ってよね」
愛子がちょっと怒った声で言う。
『わかってるよぉ。でも、今回はその心配は……、ないとは言い切れない。はうぅ』
「まぁ、楽しめればいいんだから、気張らずに。用意はこっちでするから」
孝がそう話していると、玄関を開ける音がして、颯爽と真奈美が入ってくる。
「もうっ、わたしを置いて楽しい相談は、なしだよぉ!」
リビングに入るやいなや、真奈美は三人にむすっとした顔を見せる。
「あ、真奈美さん起きたんだ。ちょうど話、まとまったところだよ」
愛子は先ほどみんなに説明したことを真奈美に聞かせる。
「うんうん。いいね。それ。私もオッケーだよ」
「じゃ、決まりってことで。あとは時間とか集合場所とか追々ってことで」
克也がそうみんなに向かって言い、場を締めくくった。
「じゃぁ、克也さんたちの方でいいアイデア出たんですね」
愛子はコーヒーをテーブルに置くと、克也の隣に座る。
「まあ、これしかないかなって感じだけど」
孝はノートに自分の考えたアイデアを、箇条書きや簡単な図を書いて、愛子と克也に説明する。愛子はそれを見聞きしながら目を輝かせる。克也もノートを見ながら頷いて微笑む。
「うんうん。それでいいと思います」
「あとは、みんなのところに連絡して、どうかなってところだね」
「早速、電話してみよう」
それか三人はスマホを取り出して手分けをして連絡を取り合う。愛子は和歌子、克也は綾女、そして孝は優菜のところにかける。それぞれにつながると、三人はスピーカーをオンにしてテーブルの上に置く。そして、それぞれの通話が聞こえる状態になる。
『すごーい。みんなで会話してる』
優菜がスピーカー越しに感嘆の声をあげる。
『みなさんこんにちわー。おねえさまー! お元気ですかー』
和歌子もスマホのスピーカーをオンにして雄哉にも聞こえるようにする。
『あ、そうそう、今、綾香さんと拓美くんもいて、一緒に聞いてるからー』
そう言うと、遠くから綾香と拓美の声が聞こえてくる。
『今はこんな時代なのねー。お母さんちょっとびっくりよ。拓美』
『お姉ちゃんたちの声だー!』
『いま、こういう使い方もできるんだぁ。私も乗り遅れちゃったなぁ』
克也のスマホからはスピーカー越しに綾女の声がする。
「じゃ、みんな、これから説明するからね」
愛子が今さっき聞いた孝のアイデアを三つのスマホに向かって説明する。そして、説明を聞いていた全員一致で、孝のアイデアに乗ることにする。
『旅館の時みたいに、不完全燃焼にならないようにしないと』
優菜が明るい声で言うと、
「あれは、優菜がシナリオ壊しちゃったんでしょー。今回、ホント頑張ってよね」
愛子がちょっと怒った声で言う。
『わかってるよぉ。でも、今回はその心配は……、ないとは言い切れない。はうぅ』
「まぁ、楽しめればいいんだから、気張らずに。用意はこっちでするから」
孝がそう話していると、玄関を開ける音がして、颯爽と真奈美が入ってくる。
「もうっ、わたしを置いて楽しい相談は、なしだよぉ!」
リビングに入るやいなや、真奈美は三人にむすっとした顔を見せる。
「あ、真奈美さん起きたんだ。ちょうど話、まとまったところだよ」
愛子は先ほどみんなに説明したことを真奈美に聞かせる。
「うんうん。いいね。それ。私もオッケーだよ」
「じゃ、決まりってことで。あとは時間とか集合場所とか追々ってことで」
克也がそうみんなに向かって言い、場を締めくくった。
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