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第一部 王国編 第一章 迷宮都市インゼル
ニーナちゃんのお料理講座
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「......凄いですね」
首が曲がっては行けない方向に曲がっているワイバーンを見て、シーナさんは唖然としている。
見た目だけでいえば、10歳を少しすぎたかどうかの少女が、金級冒険者でなければ倒せないとされるワイバーンを瞬殺したのだ。
驚くのも無理はない。
「お肉っ♪お肉っ♪」
ワイバーンを殺した本人は、もうワイバーンの肉を食べることしか考えていないようだが.....
ニッコニコで、ワイバーンを手際よく持ってきていたナイフを使って解体していく。
念の為、もう一つマジックバックを持ってきていてよかった。
ニーナが背負ってたマジックバックに、5m近いワイバーンを入れるスペースなかったからな。
魔の森の事だし、魔物出てくるだろうから一応持ってくか程度で持ってきた俺を褒めてやりたい。
「マスター、マスター」
俺が自分の好プレーに感心していると、ニーナが俺の袖を引きながら呼んでくる。服とか顔に血が飛び散っている状態だと、中々にホラーな絵面だ。というかニーナ?俺の袖まで血が着いてんだけど......
アホ毛が、ピコピコ動いているのを見ると、どうやらワイバーンを今ここで食べたいようだ。
ニーナのアホ毛って、慣れると結構何言ってるのかわかるんだよな。
「ワイバーン食べるか」
「はい!!準備します!!」
「その前に、血の匂いを消さないとな。血の匂いに吊られて、他の魔物が来ちまう」
魔物の鼻はよく効く。下手に血の匂いを漂わせると、吊られて来る魔物が多くいるだろう。
「わかってますよ。消臭、浄化」
ニーナが魔法を発動すると、血の匂いや、ニーナの顔や手に着いていた血がきれいさっぱり無くなる。俺の袖に着いた血まで落ちたようだ。
ニーナが今使った魔法は生活魔法と言い、少し訓練すれば誰でも使える魔法だ。
生活魔法には殺傷能力のある魔法は存在せず、生活に必要になるものしかない。というのも3つしかないのだ。
もちろん俺も全て使える。
消臭は文字通り、匂い消しだ。狩りなどをする時には、自分の匂いで気づかれる可能性を減らせるので、かなり重宝する。
浄化は、ありとあらゆるものを洗浄してくれる。
服も、体も、今みたいに土に着いた血ですらも。
自分が落としたいと思った物に、魔力を通せば簡単である。
最後のひとつは保存だ。
主に、食料が腐らないようにする為に使われる。ただ、完全に腐らないようにすることは出来ず、あくまで遅らせることができる程度だ。
それでも、かなり使える魔法だけどね。
「これで良し!!さぁ!!作りますよぉ~!!」
テキパキと食事の支度をするニーナを横目に、俺は解体されたワイバーンの素材をマジックバックに仕舞っていく。
もちろん、自分達が食べる分の肉は残して。
料理の準備を終え、腕を捲るニーナだったが、ここでシーナさんがニーナにお願いをする。
「すいません。ニーナ様。私に料理を教えて頂けませんか?」
「お肉を焼くだけですよ?」
「ニーナ様の料理はとても美味しいので、是非一度ご教授をと思いまして.......」
確かにニーナの料理バック美味い。
俺も料理は出来るが、ニーナの方が何杯も美味しいのだ。
同じ食材で、同じ料理を作っても全くと言っていい程の別物の料理と変わる。
長年ニーナとは一緒にいるが、未だによく分からない事の1つだ。
「んー、特に変わったことは、していないんですがねぇ....それでもいいなら、お受けしますよ」
それを聞いたシーナさんは、顔をパァと輝かせて(見えてないけど雰囲気がそう)お礼を言う。
「ありがとうございます!!」
こうして、ニーナのお料理講座が始まった。
「ではまず、赤身と脂身の境目ニーナ切れ込みを入れて、筋切りをしてください。切れ目の間隔は、大体2cmぐらいでいいですよ」
シーナさんは、言われた通りに肉を切っていく。
料理をしていない俺は、周囲の警戒だ。決してサボっている訳では無い。
「次に塩と胡椒を軽く振ってください。これは感覚出やってください」
この国は海に面していないが、岩塩が取れるので、塩に困ることは無い。胡椒も魔王国ではよく取れる。一般的な安い調味料だ。
「振り終えたら、焼きます。油を敷いて、強火で焼くので、よく見てないと表面が焦げてしまいます。注意してください」
鉄板の上に肉を載せると、ジュウと油の跳ねる音と共に、肉の焼ける匂いが漂う。
とても胃袋を刺激されるいい匂いだ。
「表面が薄茶色になったぐらいで、裏返します。その後、肉の表面に水分が滲んできたら、鉄板から取り出してこの鉄の紙で包みます」
「鉄の紙?」
ニーナが取りだしたのは、とても薄い鉄だ。
鉄ではあるのだが、あまりの薄さに、鉄としての強度を持っていない。
簡単に折り曲げたりできるし、ぐしゃぐしゃにすることも出来る。唯一破れにくいが、破れにくいだけであって、普通に敗れるのだ。
俺も最初にニーナに、この紙を見せられた時は疑問を持ったが、使ってみると便利である。
保温ができたり、野菜の皮むきなどにも使えるのだ。
「はい。この鉄の紙です。鍛冶屋にいえば、簡単に作ってくれますよ。限界まで薄くした鉄をくれ、って言えばね」
そう言いながら、鉄の紙に肉を包む。
「大体5分ぐらい待てば、余熱で肉に熱は通りますし、柔らかく仕上がります」
「為になりました。ありがとうございます。この仕事から帰ったら、早速買ってみようと思いますよ」
その後、肉が焼き上がるまでニーナとシーナさんは、仲良く料理の話について盛り上がるのだった。
鉄の紙は、アルミホイルだと思ってくれていいです。
首が曲がっては行けない方向に曲がっているワイバーンを見て、シーナさんは唖然としている。
見た目だけでいえば、10歳を少しすぎたかどうかの少女が、金級冒険者でなければ倒せないとされるワイバーンを瞬殺したのだ。
驚くのも無理はない。
「お肉っ♪お肉っ♪」
ワイバーンを殺した本人は、もうワイバーンの肉を食べることしか考えていないようだが.....
ニッコニコで、ワイバーンを手際よく持ってきていたナイフを使って解体していく。
念の為、もう一つマジックバックを持ってきていてよかった。
ニーナが背負ってたマジックバックに、5m近いワイバーンを入れるスペースなかったからな。
魔の森の事だし、魔物出てくるだろうから一応持ってくか程度で持ってきた俺を褒めてやりたい。
「マスター、マスター」
俺が自分の好プレーに感心していると、ニーナが俺の袖を引きながら呼んでくる。服とか顔に血が飛び散っている状態だと、中々にホラーな絵面だ。というかニーナ?俺の袖まで血が着いてんだけど......
アホ毛が、ピコピコ動いているのを見ると、どうやらワイバーンを今ここで食べたいようだ。
ニーナのアホ毛って、慣れると結構何言ってるのかわかるんだよな。
「ワイバーン食べるか」
「はい!!準備します!!」
「その前に、血の匂いを消さないとな。血の匂いに吊られて、他の魔物が来ちまう」
魔物の鼻はよく効く。下手に血の匂いを漂わせると、吊られて来る魔物が多くいるだろう。
「わかってますよ。消臭、浄化」
ニーナが魔法を発動すると、血の匂いや、ニーナの顔や手に着いていた血がきれいさっぱり無くなる。俺の袖に着いた血まで落ちたようだ。
ニーナが今使った魔法は生活魔法と言い、少し訓練すれば誰でも使える魔法だ。
生活魔法には殺傷能力のある魔法は存在せず、生活に必要になるものしかない。というのも3つしかないのだ。
もちろん俺も全て使える。
消臭は文字通り、匂い消しだ。狩りなどをする時には、自分の匂いで気づかれる可能性を減らせるので、かなり重宝する。
浄化は、ありとあらゆるものを洗浄してくれる。
服も、体も、今みたいに土に着いた血ですらも。
自分が落としたいと思った物に、魔力を通せば簡単である。
最後のひとつは保存だ。
主に、食料が腐らないようにする為に使われる。ただ、完全に腐らないようにすることは出来ず、あくまで遅らせることができる程度だ。
それでも、かなり使える魔法だけどね。
「これで良し!!さぁ!!作りますよぉ~!!」
テキパキと食事の支度をするニーナを横目に、俺は解体されたワイバーンの素材をマジックバックに仕舞っていく。
もちろん、自分達が食べる分の肉は残して。
料理の準備を終え、腕を捲るニーナだったが、ここでシーナさんがニーナにお願いをする。
「すいません。ニーナ様。私に料理を教えて頂けませんか?」
「お肉を焼くだけですよ?」
「ニーナ様の料理はとても美味しいので、是非一度ご教授をと思いまして.......」
確かにニーナの料理バック美味い。
俺も料理は出来るが、ニーナの方が何杯も美味しいのだ。
同じ食材で、同じ料理を作っても全くと言っていい程の別物の料理と変わる。
長年ニーナとは一緒にいるが、未だによく分からない事の1つだ。
「んー、特に変わったことは、していないんですがねぇ....それでもいいなら、お受けしますよ」
それを聞いたシーナさんは、顔をパァと輝かせて(見えてないけど雰囲気がそう)お礼を言う。
「ありがとうございます!!」
こうして、ニーナのお料理講座が始まった。
「ではまず、赤身と脂身の境目ニーナ切れ込みを入れて、筋切りをしてください。切れ目の間隔は、大体2cmぐらいでいいですよ」
シーナさんは、言われた通りに肉を切っていく。
料理をしていない俺は、周囲の警戒だ。決してサボっている訳では無い。
「次に塩と胡椒を軽く振ってください。これは感覚出やってください」
この国は海に面していないが、岩塩が取れるので、塩に困ることは無い。胡椒も魔王国ではよく取れる。一般的な安い調味料だ。
「振り終えたら、焼きます。油を敷いて、強火で焼くので、よく見てないと表面が焦げてしまいます。注意してください」
鉄板の上に肉を載せると、ジュウと油の跳ねる音と共に、肉の焼ける匂いが漂う。
とても胃袋を刺激されるいい匂いだ。
「表面が薄茶色になったぐらいで、裏返します。その後、肉の表面に水分が滲んできたら、鉄板から取り出してこの鉄の紙で包みます」
「鉄の紙?」
ニーナが取りだしたのは、とても薄い鉄だ。
鉄ではあるのだが、あまりの薄さに、鉄としての強度を持っていない。
簡単に折り曲げたりできるし、ぐしゃぐしゃにすることも出来る。唯一破れにくいが、破れにくいだけであって、普通に敗れるのだ。
俺も最初にニーナに、この紙を見せられた時は疑問を持ったが、使ってみると便利である。
保温ができたり、野菜の皮むきなどにも使えるのだ。
「はい。この鉄の紙です。鍛冶屋にいえば、簡単に作ってくれますよ。限界まで薄くした鉄をくれ、って言えばね」
そう言いながら、鉄の紙に肉を包む。
「大体5分ぐらい待てば、余熱で肉に熱は通りますし、柔らかく仕上がります」
「為になりました。ありがとうございます。この仕事から帰ったら、早速買ってみようと思いますよ」
その後、肉が焼き上がるまでニーナとシーナさんは、仲良く料理の話について盛り上がるのだった。
鉄の紙は、アルミホイルだと思ってくれていいです。
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