17 / 22
始まりの街ゴスル
その他の戦い①
しおりを挟む
睡月が眠る場所を探し始めた頃、ほかのプレイヤー達はどのように行動するか話し合っていた。
「どうすっかね~。今はバラバラに散っているけど最終的にはエリアの中心地に皆集まるだろ?」
マップを見ながら自分達の居場所を確認し、今後の対策をどうするのか話し合おうとしているのは『ランドロス』と言うパーティーだ。
今話していたのはランフという狩人のプレイヤー。
種族はエルフで、金髪緑眼の165cm程。
茶色のブーツに黒のズボンと殴ったら壊れそうなプレートを仕込んだ防具、緑のマントをしている。
男3人と女2人のパーティーで、それぞれタンク、戦士、狩人、魔法使い、ヒーラーを担っている。
バランスの取れたパーティーだ。
と言ってもあくまでステータス上そのような役割分担になっているだけであって、ヒーラーがバリバリ肉弾戦をする事も少なくない。
それがSWOというゲームなのだ。
「そうだな。最終的にには中心地に集まる。この4つのエリアが交わってるところだろ?」
ランフの言葉に補足をつけつつ、手を顎に当てる。
種族は人間で、青と黒のいかにも騎士がしているような防具を身につけ、腰には西洋風の剣。
髪は青く、目も青い。
身長は173cm程の細マッチョの優男だ。
この『ランドロス』のリーダーで名前はロト。
掲示板にも度々話題に上がる有名人で、二つ名の『青の勇者』とほかのプレイヤーからは呼ばれている。
「他にも4分割されてるエリアの真ん中とかね。というかそっちの方が戦いは多そう」
ロリっ子の様な声をした長い赤髪赤目の少女はリノリノ。
全プレイヤートップクラスの瞬間火力を誇り、二つ名が『殺戮幼少』と言われる程だ。
魔法使いで、武器は魔導書。
ちなみに胸は無いに等しく、その事をいじったりするとブチギレる。
身長は137cm
リアルでは大学2年生の21歳だ。
「そ、その.....私達も参加するのですか?」
おどおどとした態度をとっているのはヒーラー役のマリア。
神官の様な白をベースとし金色の装飾が施された装備をしており、武器は杖。
肩にかかるぐらいの白髪に、黒目で胸はかなり大きくよくリノリノに胸を揉まれている。
「そりゃそうだろ。と言うかそれが今回のイベントの目的だろうが」
大盾を背負ったごっつい男はガンテツ。
褐色の肌とスキンヘッド、鋭い目をしており街中で子供に話しかけたら泣かれるレベルで顔が怖い。
身長も186cmと高く、ガタイがしっかりし過ぎている為威圧感がある。
ちゃんと話すと生真面目で良い奴なのだが.....
これが『ランドロス』のパーティーの面々だ。
彼らはSWOの中では最前線に立って攻略をしていくトッププレイヤーであり、今回のイベントのランキング入は確実と言われるほどの有望株。
今回転移した初期位置は砂漠エリアの右下。
全体マップの中心に近い辺りだ。
「どうすっかね~。とりあえずはテキトーに行くか?」
「行き当たりばったりということか?まぁ、それも悪くないが.....どうする?」
「それでいいんじゃない?あたしは暴れることが出来るなら文句なし」
「わ、私は.....皆さんの決めた事に従います」
「俺もマリアと一緒だな」
ロトの提案に任せると答える面々。
(いつもそうだがもう少し考えを言って欲しいものだな。信頼されているのか、それともただただ面倒臭いから丸投げしているだけなのか....)
ロトがこのパーティーメンバーと出会って2週間、いつも何かを決める時はロトが決めていた。
別に文句はないが、なにか不満があったら言って欲しいと言うのがロトの本心だ。
「オイラはこのまま初日は行き当たりばったりで、2日目から色々と考えればいいと思うよ~」
ランフが案を出す。
このパーティーメンバーで唯一、提案や不満を言うランフはロトにとってやりやすい立ち位置だった。
「分かった、とりあえず初日は適当にやろう。ガンテツを先頭にリノリノ、俺、マリア、ランフの順でいつもの陣形を組みながら行くぞ」
リノリノとマリアを囲むように陣形を組みながらプレイヤーを探しに行く『ランドロス』。
彼らの陣形はガンテツが敵の攻撃を受け止め、ランフが牽制、相手が距離を置いた瞬間リノリノが魔法を打ち込み、ロトが接近、マリアはタイミングを見て回復が基本戦法だ。
どこでもモンスターにエンカウントするSWOでは、全方向をカバーしながら動くことが大事になってくる。
ガンテツは【カバーシャウト】と言う、選択した対象まで瞬間移動出来るスキルを持っているため、それを使い見方を庇うことが出来る。
「おっ、発見したよ~。ひーふーみー....こちらと同じ5人パーティーだ。殺る?」
ランフが敵プレイヤーを発見したことを告げる。
ランフには【百里眼】と言うスキルを持っており、遠くまで見渡すことが出来る。
平地の砂漠エリアでは敵を発見するのにかなり使えるスキルだ。
「よし、行こう。陣形を崩さずに慎重に行くぞ」
イベントが始まって約5分。
戦闘の火蓋が開かれようとしていた。
スキル解説
【カバーシャウト】
アクティブスキル クールタイム30秒
効果:自信を中心とした半径10m以内の対象に向かって瞬間移動する。
【百里眼】
アクティブスキル
効果:自信を中心に半径500mまでを見ることが出来る。ただし透視は出来ない。
イベントの細かいルール説明
デスしたプレイヤーは元の自身の能力値から10%低い状態でリスポーンします。パーティーがいる場合はパーティーの傍に、パーティーが全滅、またはソロの場合はランダムです。
「どうすっかね~。今はバラバラに散っているけど最終的にはエリアの中心地に皆集まるだろ?」
マップを見ながら自分達の居場所を確認し、今後の対策をどうするのか話し合おうとしているのは『ランドロス』と言うパーティーだ。
今話していたのはランフという狩人のプレイヤー。
種族はエルフで、金髪緑眼の165cm程。
茶色のブーツに黒のズボンと殴ったら壊れそうなプレートを仕込んだ防具、緑のマントをしている。
男3人と女2人のパーティーで、それぞれタンク、戦士、狩人、魔法使い、ヒーラーを担っている。
バランスの取れたパーティーだ。
と言ってもあくまでステータス上そのような役割分担になっているだけであって、ヒーラーがバリバリ肉弾戦をする事も少なくない。
それがSWOというゲームなのだ。
「そうだな。最終的にには中心地に集まる。この4つのエリアが交わってるところだろ?」
ランフの言葉に補足をつけつつ、手を顎に当てる。
種族は人間で、青と黒のいかにも騎士がしているような防具を身につけ、腰には西洋風の剣。
髪は青く、目も青い。
身長は173cm程の細マッチョの優男だ。
この『ランドロス』のリーダーで名前はロト。
掲示板にも度々話題に上がる有名人で、二つ名の『青の勇者』とほかのプレイヤーからは呼ばれている。
「他にも4分割されてるエリアの真ん中とかね。というかそっちの方が戦いは多そう」
ロリっ子の様な声をした長い赤髪赤目の少女はリノリノ。
全プレイヤートップクラスの瞬間火力を誇り、二つ名が『殺戮幼少』と言われる程だ。
魔法使いで、武器は魔導書。
ちなみに胸は無いに等しく、その事をいじったりするとブチギレる。
身長は137cm
リアルでは大学2年生の21歳だ。
「そ、その.....私達も参加するのですか?」
おどおどとした態度をとっているのはヒーラー役のマリア。
神官の様な白をベースとし金色の装飾が施された装備をしており、武器は杖。
肩にかかるぐらいの白髪に、黒目で胸はかなり大きくよくリノリノに胸を揉まれている。
「そりゃそうだろ。と言うかそれが今回のイベントの目的だろうが」
大盾を背負ったごっつい男はガンテツ。
褐色の肌とスキンヘッド、鋭い目をしており街中で子供に話しかけたら泣かれるレベルで顔が怖い。
身長も186cmと高く、ガタイがしっかりし過ぎている為威圧感がある。
ちゃんと話すと生真面目で良い奴なのだが.....
これが『ランドロス』のパーティーの面々だ。
彼らはSWOの中では最前線に立って攻略をしていくトッププレイヤーであり、今回のイベントのランキング入は確実と言われるほどの有望株。
今回転移した初期位置は砂漠エリアの右下。
全体マップの中心に近い辺りだ。
「どうすっかね~。とりあえずはテキトーに行くか?」
「行き当たりばったりということか?まぁ、それも悪くないが.....どうする?」
「それでいいんじゃない?あたしは暴れることが出来るなら文句なし」
「わ、私は.....皆さんの決めた事に従います」
「俺もマリアと一緒だな」
ロトの提案に任せると答える面々。
(いつもそうだがもう少し考えを言って欲しいものだな。信頼されているのか、それともただただ面倒臭いから丸投げしているだけなのか....)
ロトがこのパーティーメンバーと出会って2週間、いつも何かを決める時はロトが決めていた。
別に文句はないが、なにか不満があったら言って欲しいと言うのがロトの本心だ。
「オイラはこのまま初日は行き当たりばったりで、2日目から色々と考えればいいと思うよ~」
ランフが案を出す。
このパーティーメンバーで唯一、提案や不満を言うランフはロトにとってやりやすい立ち位置だった。
「分かった、とりあえず初日は適当にやろう。ガンテツを先頭にリノリノ、俺、マリア、ランフの順でいつもの陣形を組みながら行くぞ」
リノリノとマリアを囲むように陣形を組みながらプレイヤーを探しに行く『ランドロス』。
彼らの陣形はガンテツが敵の攻撃を受け止め、ランフが牽制、相手が距離を置いた瞬間リノリノが魔法を打ち込み、ロトが接近、マリアはタイミングを見て回復が基本戦法だ。
どこでもモンスターにエンカウントするSWOでは、全方向をカバーしながら動くことが大事になってくる。
ガンテツは【カバーシャウト】と言う、選択した対象まで瞬間移動出来るスキルを持っているため、それを使い見方を庇うことが出来る。
「おっ、発見したよ~。ひーふーみー....こちらと同じ5人パーティーだ。殺る?」
ランフが敵プレイヤーを発見したことを告げる。
ランフには【百里眼】と言うスキルを持っており、遠くまで見渡すことが出来る。
平地の砂漠エリアでは敵を発見するのにかなり使えるスキルだ。
「よし、行こう。陣形を崩さずに慎重に行くぞ」
イベントが始まって約5分。
戦闘の火蓋が開かれようとしていた。
スキル解説
【カバーシャウト】
アクティブスキル クールタイム30秒
効果:自信を中心とした半径10m以内の対象に向かって瞬間移動する。
【百里眼】
アクティブスキル
効果:自信を中心に半径500mまでを見ることが出来る。ただし透視は出来ない。
イベントの細かいルール説明
デスしたプレイヤーは元の自身の能力値から10%低い状態でリスポーンします。パーティーがいる場合はパーティーの傍に、パーティーが全滅、またはソロの場合はランダムです。
14
あなたにおすすめの小説
豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる