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新人ダンジョン配信者、登場
第4話 寝落ちストリーマー、配信凸で無事死亡
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『なんかふがふが言ってる』
『は? もしかして寝落ちした?』
『嘘だろ、高難易度ダンジョンだぞ』
『流石に草』
『誰か起こしてやれよw』
『どうやって起こすんだよ』
『おーーーーーーい起きろーーーーーーーー 500』
『なるほどその手があったか』
『#起きろ月ノ将軍 500』
なんか音がする……お金の音……うへへ……僕ァ配信で、億万長者になるんや……。
『おいツベッターに【#起きろ月ノ将軍】がトレンド入りしてるぞ』
『ガチで草』
『流石に誰か起こしに行け』
『おもろいから行くな』
『安地だから行けば会えるぞ』
『オフ会するか?』
【過敏ビンビン花瓶 さんが サブスク登録しました】
『豪胆が過ぎるだろwおもしろすぎたからサブスク登録したぞ』
『#起きろ月ノ将軍 2000』
変な感覚がする……。多分今、僕は夢を見てる。これ夢だ……だって僕が床の上を数cm浮いて泳いでいる訳がない……。
『そういえば5層の安地に一つだけどこから来てるか分からない階段があるらしい』
『俺も聞いたことあるな。人海戦術で同じタイミングで潜っても一つだけ無人の階段があったとか』
『そこに将軍放り込んだらおもしろくね?』
『鬼畜もいます』
『誰か将軍をそこにご案内しろ』
『#起きろ月ノ将軍』
【代表戸締り役 さんがサブスク登録しました】
『ツベッターから来ました。話は聞かせてもらった。何人かで待ち合わせして行くわw』
『将軍起きろーーー逃げろーーーー!』
このふわふわした妙な感覚はいつまで続くんだろうか。どうせならもっと高い場所を飛びたいのに。膝くらいの高さで飛んで何が楽しいんだよ……。
『いま誰か映った?』
「こんちゃーすw」
「おい顔映るから気を付けろよ!」
「悪い悪い!」
『ガチで配信凸きた!?』
『やべぇって、起きろ将軍』
「どれだっけ、例の階段」
「確か下り階段から時計回りに数えて……13番目だったはず」
「ちょっと遠いな……ま、噂が嘘なら階段にもたれて起きるだけだから大丈夫っしょw」
んん……せめて前に進もうともがくが、体はどんどん後ろへと進んでいく。明晰夢だろ……なんで僕の思うような展開にならないんだ……。
「ちょっと起きてね? 将軍」
「酒飲んできたって言ってたし、もしかしたらまだ酔ってるのかも」
「よくもまぁそんな状態で来るよな……」
『これどこに通報したらいいんだ?』
『探索者協会じゃないか? 下手したら殺人だぞ、これ』
『駄目だ、電話でない。混んでるっぽい』
「おい馬鹿、お前ら通報とかふざけんな!」
「こんなんただの遊びだろ! マジになりすぎだって!」
「ほら見ろよ、この階段に寝かせて帰るだけだから……」
『そこが例の階段か?』
『やめとけって、ガチでやばい』
「はやくそこに下ろせ、逃げるぞ!」
「急かすなって! どっこいしょ……っと」
「……は? え?」
「消えた……?」
『おい』
『急にカメラの映像変になったぞ』
『もしかしてだけど、さっきの階段って転移罠だったんじゃないのか?』
『じゃあ将軍は今、どこにいるんだ?』
『そんなの将軍がGPS使わなきゃわからんだろ』
『とりあえず、モンスターに襲われずに起きるのを待つしかないだろ』
『できればそこが安地ならいいだけどな……』
どこからか聞こえる電子音が宙に浮く僕の耳に届く。
ふわふわしたこの感覚はいつまで続くのか。こんな意味のない夢を見ていてもしょうがないのに体は寝たいのか、僕はいつまでもこの無意味な夢から脱出できずにいた。
『は? もしかして寝落ちした?』
『嘘だろ、高難易度ダンジョンだぞ』
『流石に草』
『誰か起こしてやれよw』
『どうやって起こすんだよ』
『おーーーーーーい起きろーーーーーーーー 500』
『なるほどその手があったか』
『#起きろ月ノ将軍 500』
なんか音がする……お金の音……うへへ……僕ァ配信で、億万長者になるんや……。
『おいツベッターに【#起きろ月ノ将軍】がトレンド入りしてるぞ』
『ガチで草』
『流石に誰か起こしに行け』
『おもろいから行くな』
『安地だから行けば会えるぞ』
『オフ会するか?』
【過敏ビンビン花瓶 さんが サブスク登録しました】
『豪胆が過ぎるだろwおもしろすぎたからサブスク登録したぞ』
『#起きろ月ノ将軍 2000』
変な感覚がする……。多分今、僕は夢を見てる。これ夢だ……だって僕が床の上を数cm浮いて泳いでいる訳がない……。
『そういえば5層の安地に一つだけどこから来てるか分からない階段があるらしい』
『俺も聞いたことあるな。人海戦術で同じタイミングで潜っても一つだけ無人の階段があったとか』
『そこに将軍放り込んだらおもしろくね?』
『鬼畜もいます』
『誰か将軍をそこにご案内しろ』
『#起きろ月ノ将軍』
【代表戸締り役 さんがサブスク登録しました】
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『将軍起きろーーー逃げろーーーー!』
このふわふわした妙な感覚はいつまで続くんだろうか。どうせならもっと高い場所を飛びたいのに。膝くらいの高さで飛んで何が楽しいんだよ……。
『いま誰か映った?』
「こんちゃーすw」
「おい顔映るから気を付けろよ!」
「悪い悪い!」
『ガチで配信凸きた!?』
『やべぇって、起きろ将軍』
「どれだっけ、例の階段」
「確か下り階段から時計回りに数えて……13番目だったはず」
「ちょっと遠いな……ま、噂が嘘なら階段にもたれて起きるだけだから大丈夫っしょw」
んん……せめて前に進もうともがくが、体はどんどん後ろへと進んでいく。明晰夢だろ……なんで僕の思うような展開にならないんだ……。
「ちょっと起きてね? 将軍」
「酒飲んできたって言ってたし、もしかしたらまだ酔ってるのかも」
「よくもまぁそんな状態で来るよな……」
『これどこに通報したらいいんだ?』
『探索者協会じゃないか? 下手したら殺人だぞ、これ』
『駄目だ、電話でない。混んでるっぽい』
「おい馬鹿、お前ら通報とかふざけんな!」
「こんなんただの遊びだろ! マジになりすぎだって!」
「ほら見ろよ、この階段に寝かせて帰るだけだから……」
『そこが例の階段か?』
『やめとけって、ガチでやばい』
「はやくそこに下ろせ、逃げるぞ!」
「急かすなって! どっこいしょ……っと」
「……は? え?」
「消えた……?」
『おい』
『急にカメラの映像変になったぞ』
『もしかしてだけど、さっきの階段って転移罠だったんじゃないのか?』
『じゃあ将軍は今、どこにいるんだ?』
『そんなの将軍がGPS使わなきゃわからんだろ』
『とりあえず、モンスターに襲われずに起きるのを待つしかないだろ』
『できればそこが安地ならいいだけどな……』
どこからか聞こえる電子音が宙に浮く僕の耳に届く。
ふわふわしたこの感覚はいつまで続くのか。こんな意味のない夢を見ていてもしょうがないのに体は寝たいのか、僕はいつまでもこの無意味な夢から脱出できずにいた。
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