57 / 57
4章 MUSICA
56. エピローグ ― エンド来たりは暮れて宵、天の光は全て星
しおりを挟む
◇◇◇
56. エピローグ ― エンド来たりは暮れて宵、天の光は全て星
宮廷魔法師採用試験は、当然のことながら延期となった。
会場は滅茶苦茶、王宮も崩壊の危機にあったわけで、指揮系統や警備体制を見直すだけでも時間のかかることだった。
ただ、中止とならなかったのは、試験本部のデータを守りきった元忍者少女の功績が大きい。
とはいえ現ゴスロリ少女は、解放された会場の騒ぎに乗じてそのまま去ったのでその後は消息不明だった。
カクカイン内務卿は瓦礫による圧死体として回収された。
この国にも死霊術があるので、その遺体から自白させることは可能であり、今回の国家転覆級テロの全貌が暴かれるのはそう先のことではなかった。
塔の各所を守っていたWACKS構成員の遺体は、一人も見つかっていない。
CON-GO兄弟のGOも結局逃げたらしかった。人の覚悟などというものは安い。本当に安い。
黒天白死竜の召喚陣を成した12名の術師のうち、3名が崩落の中で生存したため、捕縛され事情を問われたが黙秘を保ったまま絶食して死んだ。
そういう契約を術式に組み込んだ上での、各個の自力を凌駕した召喚術式だった。
結局、WACKSという組織の解体には至っていない。
カクカインがWACKSの遂行能力だけを買って使っていたとすれば、他へ拠点を移している可能性は十分にあった。
一方、王宮は当然、別の方向で混乱していた。
内務卿という実務官のトップが、テロどころかクーデターを起こしたのだから、もはや例年の他国との小競り合い程度で済む話ではない。
この件が他国にバレれば内政不安を露呈し、侵略を許すかもしれない。
それでなくともカクカインが特定の他国と密約を交わしていた可能性は高い。
勿論、カクカイン自身が他国によって捨て駒にされたという線もあった。
このギドラ王国を狙う他国は2つ3つではない。
その頃、王宮兵士たちの間では、聖堂の修復作業をしながら噂話が横行していた。
「つまりよぉ…伝説のドラゴンを倒したのはどこの誰様なんだ…?」
「宮廷魔法師団でも全く歯が立たなかったらしいからな…そんな奴、いねえんじゃねえか?
天候改変魔法なんてありえねえよ、召喚術式が暴発したとか、純粋に自然現象とかさぁ…天変地異みたいなもんだろ?」
「いやいや、あんな天変地異無いだろ…。
つか国立公園でコカトリスを倒したのも同じ魔法師じゃないかとか言われてるぞ」
「天候改変なんて神話級の魔法、使える奴がいたら大問題だろうが!
黒天白死竜を倒せるような戦力が本当にあるとしたら、絶対に野放しにするわけにはいかん…」
「探せ!竜を倒した魔法師を!」
コカトリスの時とは別に、ケイジは国軍の手配書に載った。
「(うう…王宮ぶっ壊したし、もう絶対宮廷付けの楽士なんてなれるわけねえ…。
どころか弁償とか言われたらどうすんだ…?
てかそもそもアレ俺のせいなのか…? )」
ケイジはお尋ね者になったような気分だった。(実際、指名手配ではないがお尋ねはされている。)
この件でケイジに果たせる責任は無い。
むしろ最大限に転生者としての責任は果たした。
それどころか賞賛されておかしくなかったが、その功績は世間に理解されることはなかった。
勿論、事情を知っている連中もいたが、そこには根回しが為されていた。
「K.Gのことは黙ってろ、とカッサネール嬢からのお達しだ…。
下手なことを触れ回ると消されるぞ、ブルタバ」
「むしろ公にして爵位でも与えて人材活用した方がいいんじゃないかしら?」
「利用価値が高過ぎてまずい。国を滅ぼせるような戦力だ、使う人間に爆弾を背負わすようなものだろう」
「確かにね。ああー、事後処理が山積みでまたバカンスが遠のいていくわ…」
一方でフロウも、身内から各将校を通じて今回の件に緘口令を敷いていた。
この件は高度に政治が関わる事件であり、そのまま記録されるには問題が重なり過ぎている。
特に、この国に興味も愛着も無い人間が単体でドラゴンを討ち取れるということは、国外どころか国内にも知られるわけにはいかなかった。
事情を知りながらフロウ本人も、当面はカクカインの亡命予定だった国家の調査と残党の対応に駆り出されていた。
ケイジはそもそも無職だったが、“宮廷楽士”の道がほぼ断たれたという状況で途方に暮れていた。
(実際にはそもそも宮廷楽士の試験ではなかったので、最初からそんな道は無かったが。)
また違うオーディションでも探して受けるか、ストリートのサイファーでも探すか。
はたまたこの国を出るか、という選択肢は、他国に同様のラップ文化が無かった場合困るのであまり現実的ではなかった。
“MCバトルダンジョン”がこの国にもあるという点だけは、ちょっと心に引っかかっていた。
どこへいけば見れるのかもわかっていなかったが、最初にライムのくれた元手は十分にあるし、しばらく挑み続ければ出場できるんじゃないか?くらいには思っていた。
そんな、事件から5日も経ったある日、少し実家の政務の片付いたライムが全然違う話を持ってやってきた。
「―ケイジさんも、自分専用の魔威倶を手に入れませんか?」
「マイク…? そういや皆バトルでなんかそれっぽいものをマイクみたいに使ってたな…。
俺もそろそろそういうの持つ頃か…?」
「魔威倶は本人の力を増幅し、自然界の魔素との媒介として魔力をコントロールしやすくする器具です!
これまでケイジさんは使っていませんでしたが、あった方がグッと便利になると思いますよ。
今まで見た中で、使ってみたい魔威倶とか、ありませんか?」
「マイクか… まあラッパーとしては…SM58…とか?」
「ご…“GOD PARTS”…!? ちょっとアンタ、そんなのおいそれと手に入るわけないでしょ!? バカなの?」
「お前はなんで普通に俺の部屋にいるの?」
フロウはここ数日ケイジの宿の部屋に入り浸っている。
大抵部屋の外にポルトスが控えていているせいで、ケイジは妙に気が休まらない。
フロウの“火精崩傾”はどうにか治まり、体調も無事回復していた。
「いえ、なんとなくわかるんです。ケイジさんは多分GOD PARTSにたどり着く…。
私の“天啓文”が、そう言っています!」
聞いたことのあるような台詞を、ライムは恥ずかしげもなく堂々と言う。
それは少年漫画に出てくる予知能力者の様相を呈していた。
「きんも!あなたの能力ちょっと反則が過ぎるんじゃなくて!?」
「“きんも”? きんもって、なんですか?
あっ、“KING MODELS”? そう言えばフロウさんの魔威倶“ブリューナク”も神器のKING MODELSでしたよね? ね?」
「ちがっ…ふんっ、なんでもないわよ!
あと…“さん”っていうの、やめてもらえる…?
年上のくせになんか…ああーっ、きんも!」
「そうですか? じゃあ、フロウ」
「えっ?…えへへ… 馴れ馴れしいわ!」
元々そのけはあったが、火精崩傾を経て以来フロウは情緒不安定だ。
完治するにはある別の原因を解消しなければならないが、本人はまだそれを知らない。
「フロウも付き合ってくださいますか?魔威倶探しに」
「は、ハァ!? なんでアタシがそんなこと…アタシは忙しいのよ!」
「ダメですかぁ?」
「だから…3日間だけよ!
GOD PARTSの言い伝えがある北西の魔女の森林ダンジョン…せいぜいそこまで一緒に行ってあげるくらいね!!」
こういうとき、ライムは天然で甘えるのが上手い。
女子が年下女子に甘えるなどそうできることではない。
そして友達の少ないフロウは超絶チョロかった。
「北西の魔女ですか、さすがよくご存知ですね。
それには少し装備を整えないと…3日では戻って来れないかもしれませんよ」
「いっ、移動は別カウントよ…中3日、中3日って意味よ!!」
などとごちゃごちゃやっている所へさらにうるさい客が押しかける。
「よお兄ちゃん、様子を見に来てみれば、ダンジョンだってぇ?
いきなりGOD PARTSに挑もうってのは無謀だが、面白そうじゃねぇの、よし行こう、すぐ行こうぜ、ええい?」
「…。 いや、GOD PARTSって何だよ…?」
◇◇◇
(続く…?)
56. エピローグ ― エンド来たりは暮れて宵、天の光は全て星
宮廷魔法師採用試験は、当然のことながら延期となった。
会場は滅茶苦茶、王宮も崩壊の危機にあったわけで、指揮系統や警備体制を見直すだけでも時間のかかることだった。
ただ、中止とならなかったのは、試験本部のデータを守りきった元忍者少女の功績が大きい。
とはいえ現ゴスロリ少女は、解放された会場の騒ぎに乗じてそのまま去ったのでその後は消息不明だった。
カクカイン内務卿は瓦礫による圧死体として回収された。
この国にも死霊術があるので、その遺体から自白させることは可能であり、今回の国家転覆級テロの全貌が暴かれるのはそう先のことではなかった。
塔の各所を守っていたWACKS構成員の遺体は、一人も見つかっていない。
CON-GO兄弟のGOも結局逃げたらしかった。人の覚悟などというものは安い。本当に安い。
黒天白死竜の召喚陣を成した12名の術師のうち、3名が崩落の中で生存したため、捕縛され事情を問われたが黙秘を保ったまま絶食して死んだ。
そういう契約を術式に組み込んだ上での、各個の自力を凌駕した召喚術式だった。
結局、WACKSという組織の解体には至っていない。
カクカインがWACKSの遂行能力だけを買って使っていたとすれば、他へ拠点を移している可能性は十分にあった。
一方、王宮は当然、別の方向で混乱していた。
内務卿という実務官のトップが、テロどころかクーデターを起こしたのだから、もはや例年の他国との小競り合い程度で済む話ではない。
この件が他国にバレれば内政不安を露呈し、侵略を許すかもしれない。
それでなくともカクカインが特定の他国と密約を交わしていた可能性は高い。
勿論、カクカイン自身が他国によって捨て駒にされたという線もあった。
このギドラ王国を狙う他国は2つ3つではない。
その頃、王宮兵士たちの間では、聖堂の修復作業をしながら噂話が横行していた。
「つまりよぉ…伝説のドラゴンを倒したのはどこの誰様なんだ…?」
「宮廷魔法師団でも全く歯が立たなかったらしいからな…そんな奴、いねえんじゃねえか?
天候改変魔法なんてありえねえよ、召喚術式が暴発したとか、純粋に自然現象とかさぁ…天変地異みたいなもんだろ?」
「いやいや、あんな天変地異無いだろ…。
つか国立公園でコカトリスを倒したのも同じ魔法師じゃないかとか言われてるぞ」
「天候改変なんて神話級の魔法、使える奴がいたら大問題だろうが!
黒天白死竜を倒せるような戦力が本当にあるとしたら、絶対に野放しにするわけにはいかん…」
「探せ!竜を倒した魔法師を!」
コカトリスの時とは別に、ケイジは国軍の手配書に載った。
「(うう…王宮ぶっ壊したし、もう絶対宮廷付けの楽士なんてなれるわけねえ…。
どころか弁償とか言われたらどうすんだ…?
てかそもそもアレ俺のせいなのか…? )」
ケイジはお尋ね者になったような気分だった。(実際、指名手配ではないがお尋ねはされている。)
この件でケイジに果たせる責任は無い。
むしろ最大限に転生者としての責任は果たした。
それどころか賞賛されておかしくなかったが、その功績は世間に理解されることはなかった。
勿論、事情を知っている連中もいたが、そこには根回しが為されていた。
「K.Gのことは黙ってろ、とカッサネール嬢からのお達しだ…。
下手なことを触れ回ると消されるぞ、ブルタバ」
「むしろ公にして爵位でも与えて人材活用した方がいいんじゃないかしら?」
「利用価値が高過ぎてまずい。国を滅ぼせるような戦力だ、使う人間に爆弾を背負わすようなものだろう」
「確かにね。ああー、事後処理が山積みでまたバカンスが遠のいていくわ…」
一方でフロウも、身内から各将校を通じて今回の件に緘口令を敷いていた。
この件は高度に政治が関わる事件であり、そのまま記録されるには問題が重なり過ぎている。
特に、この国に興味も愛着も無い人間が単体でドラゴンを討ち取れるということは、国外どころか国内にも知られるわけにはいかなかった。
事情を知りながらフロウ本人も、当面はカクカインの亡命予定だった国家の調査と残党の対応に駆り出されていた。
ケイジはそもそも無職だったが、“宮廷楽士”の道がほぼ断たれたという状況で途方に暮れていた。
(実際にはそもそも宮廷楽士の試験ではなかったので、最初からそんな道は無かったが。)
また違うオーディションでも探して受けるか、ストリートのサイファーでも探すか。
はたまたこの国を出るか、という選択肢は、他国に同様のラップ文化が無かった場合困るのであまり現実的ではなかった。
“MCバトルダンジョン”がこの国にもあるという点だけは、ちょっと心に引っかかっていた。
どこへいけば見れるのかもわかっていなかったが、最初にライムのくれた元手は十分にあるし、しばらく挑み続ければ出場できるんじゃないか?くらいには思っていた。
そんな、事件から5日も経ったある日、少し実家の政務の片付いたライムが全然違う話を持ってやってきた。
「―ケイジさんも、自分専用の魔威倶を手に入れませんか?」
「マイク…? そういや皆バトルでなんかそれっぽいものをマイクみたいに使ってたな…。
俺もそろそろそういうの持つ頃か…?」
「魔威倶は本人の力を増幅し、自然界の魔素との媒介として魔力をコントロールしやすくする器具です!
これまでケイジさんは使っていませんでしたが、あった方がグッと便利になると思いますよ。
今まで見た中で、使ってみたい魔威倶とか、ありませんか?」
「マイクか… まあラッパーとしては…SM58…とか?」
「ご…“GOD PARTS”…!? ちょっとアンタ、そんなのおいそれと手に入るわけないでしょ!? バカなの?」
「お前はなんで普通に俺の部屋にいるの?」
フロウはここ数日ケイジの宿の部屋に入り浸っている。
大抵部屋の外にポルトスが控えていているせいで、ケイジは妙に気が休まらない。
フロウの“火精崩傾”はどうにか治まり、体調も無事回復していた。
「いえ、なんとなくわかるんです。ケイジさんは多分GOD PARTSにたどり着く…。
私の“天啓文”が、そう言っています!」
聞いたことのあるような台詞を、ライムは恥ずかしげもなく堂々と言う。
それは少年漫画に出てくる予知能力者の様相を呈していた。
「きんも!あなたの能力ちょっと反則が過ぎるんじゃなくて!?」
「“きんも”? きんもって、なんですか?
あっ、“KING MODELS”? そう言えばフロウさんの魔威倶“ブリューナク”も神器のKING MODELSでしたよね? ね?」
「ちがっ…ふんっ、なんでもないわよ!
あと…“さん”っていうの、やめてもらえる…?
年上のくせになんか…ああーっ、きんも!」
「そうですか? じゃあ、フロウ」
「えっ?…えへへ… 馴れ馴れしいわ!」
元々そのけはあったが、火精崩傾を経て以来フロウは情緒不安定だ。
完治するにはある別の原因を解消しなければならないが、本人はまだそれを知らない。
「フロウも付き合ってくださいますか?魔威倶探しに」
「は、ハァ!? なんでアタシがそんなこと…アタシは忙しいのよ!」
「ダメですかぁ?」
「だから…3日間だけよ!
GOD PARTSの言い伝えがある北西の魔女の森林ダンジョン…せいぜいそこまで一緒に行ってあげるくらいね!!」
こういうとき、ライムは天然で甘えるのが上手い。
女子が年下女子に甘えるなどそうできることではない。
そして友達の少ないフロウは超絶チョロかった。
「北西の魔女ですか、さすがよくご存知ですね。
それには少し装備を整えないと…3日では戻って来れないかもしれませんよ」
「いっ、移動は別カウントよ…中3日、中3日って意味よ!!」
などとごちゃごちゃやっている所へさらにうるさい客が押しかける。
「よお兄ちゃん、様子を見に来てみれば、ダンジョンだってぇ?
いきなりGOD PARTSに挑もうってのは無謀だが、面白そうじゃねぇの、よし行こう、すぐ行こうぜ、ええい?」
「…。 いや、GOD PARTSって何だよ…?」
◇◇◇
(続く…?)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)
長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。
彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。
他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。
超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。
そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。
◆
「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」
「あらすじってそういうもんだろ?」
「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」
「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」
「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」
「ストレートすぎだろ、それ……」
「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」
◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる