もう遅いざまぁ極めたパーティ追放、外れスキルガチャ開拓スローライフ/不遇職極めた俺だけスキル獲得チートな件

RichardRoe(リチャード ロウ)

文字の大きさ
14 / 51
第二章 役立たず付与魔術師、【嫉妬の大罪】レヴィアタンを討伐する

第一一話「スローライフが送りたい俺としては、そんなのパスに決まっている」

しおりを挟む
 九十七日目。
 体の傷も癒えてきたので、そろそろ外に出かける。
 クロエと一緒に行動するのは、念のための警戒である。もし万が一また森の王に遭遇した時、俺だけ迷宮から脱出しても、彼女が迷宮の中に取り残されてしまう。それはまずいので、原則一緒に行動することにしたのだ。
 とはいえ今日は狩りではなく、街への買い出しと冒険者ギルドでの素材換金がメインの目的だ。

 かつての騒動以来、クロエは街に行くのをかなり渋っていたが、それでも無理やり同行させた。
 俺が心細いから一緒についてこいという名目でお願いするとしぶしぶ従ってくれた。「もう、怖がりさんですわね、そこまで頼まれたなら仕方なくてよ?」とかほざいてたので鼻をつまんでおいた。





 ミロク
 Lv:31.38→3.38
 Sp:0.22
≪-≫称号
 ├×(藍色の英雄)
 └森の王の狩人
≪-≫肉体
 ├免疫力+++
 ├治癒力+++
 ├筋力+++++++
 ├視力+++
 ├聴力+++
 ├嗅覚++
 ├×(味覚) 
 ├造血 
 ├骨強度+++
 ├×(肺活量)
 ├皮膚強化+++ 
 └精力増強
≪-≫武術
 ├短剣術++
 ├棍棒術+++++ 
 ├盾術++
 ├格闘術+++++ 
 ├投擲
 ├威圧+++ 
 └×(呼吸法)
≪-≫生産
 ├道具作成+
 ├罠作成++
 ├鑑定++
 ├演奏
 ├清掃
 ├測量++
 ├料理
 ├研磨
 └冶金
≪-≫特殊
 ├暗記
 ├暗算
 ├魔術言語++
 ├詠唱++
 ├治癒魔術+++++ 
 └付与魔術+++++++++


 クロエ
 Lv:15.02(22)→16.02(31)
 Sp:0.88→3.58→0.58
 状態変化:腐敗 免疫欠乏 皮膚疾患 呼吸障害 視力× 味覚× 嗅覚×
≪-≫肉体
 ├免疫力+++
 ├治癒力++
 ├筋力+++++
 ├視力++++ 
 ├嗅覚+ 
 ├味覚+
 ├肺活量+++ 
 ├不死性+++
 └異常耐性(毒+ / 呪術+++)
≪-≫武術
 ├棍棒術+++++ 
 └呼吸法++ new
≪-≫生産
 ├罠作成+ new
 ├裁縫+
 └測量
≪-≫特殊
 └吸魂+++++++





 冒険者ギルドに行くと、ちょっとした騒動になっていた。
 なんでもあの筋肉ダルマのB級冒険者が、ユニーク討伐を成し遂げたのだという。その名も「森の王」の討伐。

 それ完全に俺じゃん、とは言えなかった。横から口を出すつもりはない。
 ユニーク討伐報酬がもらえないのはちょっと残念だが、それでも身バレするのは避けたい。正直、隠し迷宮のことを嗅ぎまわられたくない。
 今回のユニーク討伐の名誉は、喜んであの筋肉野郎に譲るつもりである。

(というか、レヴィアタン討伐隊の募集来てんじゃん。ユニーク報告しなくてよかった)

 募集掲示板には、レヴィアタンの情報と討伐隊の募集要項が書かれている。
 流石は迷宮開拓街、掲示板のそばには人だかりができており、やんややんやと議論が活発に行われている。
 やれ、今回の大罪討伐はメスガキ華撃団のモモが出るだとか、司馬孔策が発起人となって声掛けを行っているだとか、遠巻きからでもいろんな情報が掴めるものだった。

 こんな状況下でユニーク討伐報告なんてしたら、目立って仕方がない。
 それに空気的に、ほぼ強制的に討伐隊に組み込まれる羽目になりそうだ。
 スローライフが送りたい俺としては、そんなのパスに決まっている。

「参加しなくていいんですの? レヴィアタン討伐。S級冒険者は招聘依頼がでてますけど」

「いいよ別に。S級のミロク名義は死んだことになってるはずだから。ここにいるのはC級のミロクだ」

 死んだことになっている……? と首をかしげる彼女をよそに、俺はさっさと素材換金を済ませるのだった。





 九十八日目~九十九日目。
 この日はあえて、迷宮探索に費やした。実は隠しダンジョン【喜捨する簾施者】の第二階層への入り口が見つかったのである。
 第一階層のボス、森の王《ジヒュメの娘》を討伐した俺は、第二階層へのポータルを開くことに成功していた。

 ポータルの出現場所は小屋だった。つくづくセーフハウスとして優秀な小屋である。

(第二階層を探索している間は、あの森の王と再会しなくて済むからな。ある意味では第二階層のほうが安全かもしれん)

 なんとも情けない理由だが、俺はあの森の王のことを無意識に避けていた。
 最近は気を張りすぎているのか、森の中を探索する際も必要以上に警戒を強くしている節がある。

 迷宮からの聖遺物アーティファクトであるこのトンファーロッドさえあれば、たいていの魔物は退けられる。そして空になったカートリッジに魔力と魔鉱石(主にオリハルコン系の粉末)を十分に装填し終わった今は、パイルバンカーの火力をもってすれば竜でも討伐できるはずなのだ。
 あの森の王だって、もう一度遭遇したとしても倒せるはず。

(倒せるはずなんだけど、なあ)

 やはり心のどこかで、萎縮が払拭できてないのだ。
 早く、不安の種を取り除けるほど強くならないと――そんなことを考えながら進んでいたら、第二階層でも同じような小屋を発見した。今後はここを拠点に活動できるかもしれない。

「……第二階層は、海底か。第一階層の森とは打って変わったな」

 空を泳ぐ光る魚。揺れる海藻。そして海底だというのに呼吸できるという奇妙な状況。
 水中だというのに、水中ではないというこの感覚は、今いる場所が常識の通用しない「迷宮」であるということを否応なしに見せつけてくる。
 敵は空を泳げるのにこちらは空を泳げないなんて不公平だ――なんてことを思いながらも、俺とクロエは迷宮の探索を続けるのだった。





しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。

夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。 もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。 純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく! 最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~

shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて 無名の英雄 愛を知らぬ商人 気狂いの賢者など 様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。 それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま 幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした

新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。 「ヨシュア……てめえはクビだ」 ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。 「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。 危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。 一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。 彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした

夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。 しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。 やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。 一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。 これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

処理中です...