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第二章 役立たず付与魔術師、【嫉妬の大罪】レヴィアタンを討伐する
第一二話「ひょっとすると俺、神様の要らなくなったスキルのゴミ捨て場みたいになっていないだろうか」
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一〇〇日目。
もう一度第一階層に戻って、森に足を踏み入れる。《森の王の狩人》という称号のおかげか、前よりも森の探索はやりやすく感じられた。
森の王の気配はない。焼き払われたはずの山地は、すでに目にも鮮やかな緑が繁っている。
おそらくは迷宮による修復作用。併せて、焼き払われて残った灰が栄養塩類となって大地にしみわたり、焼土によって土壌の窒素形成を促し、雑草・害虫・病原体の防除を行い、一種の焼き畑農業のように機能したのであろう。
強害雑草である多年生草本が死滅した後の山地は、キャッサバ、ヤムイモ、タロイモ、プランテン、フィンガーミレットなど食用になりそうな植物がたくさん生えていた。種や株を植えたわけでもないのにこれらの植物が生えてきたのは、僥倖としか言いようがない。
それにしても森の復活速度は驚異的であったが、「迷宮」だから、と納得するしかないだろう。
(しばらくは第二階層の探索に専念する。だから俺は、今のうちにやらなきゃいけないことを成し遂げる)
クロエと共に歩みを進める。
俺の目的はとてもシンプルだ。
強くなる。前よりもはるかに強くなって、森の王が再び現れたとしても対抗できるほどの力を身に着ける。
冒険者として活動する以上、危険からは逃げられないのだ。であれば、危険に対処できるように強くなるほかない。
だから、もう一度。
「もう一度山を焼き払うか」
「本当、そういうところですわよ……」
今度はまた別の山を見繕って、風向を確認してから火をつける。燃え盛る組み木。静寂の夜に似つかわしくないほど明るい光景。
川も同じように、上流でせき止めて下流を涸らして、せき止めた水はまた別方向の原野へと垂れ流して地盤をぐずぐずにする。今回はたった一日ですべての工程を行ったので、前回ほどの結果は得られないだろうが、それは構わない。
本当に人間は罪深い。自然破壊なんて簡単にできてしまう。迷宮内だからいいものの、これと同じことを地上でやったら、向こう50年は元に戻らないだろう。何事も作り上げるのは難しく、破壊するのは簡単なのだ。
「うん。我ながらいいアイデアだ。短期間で大量に魂の経験が手に入ることは実証済み。こちらの手間もさほどかからない。興奮した魔物たちの襲撃も第二階層にいる間は回避できる。そして跡地からはまた有益な植物が生えてくる」
「……森の王が怖いんじゃなかったですの?」
「だから早期に駆除したいんだよ。もし生まれてたとしても相手はまだ生まれたて、幼体である可能性もある。ならば成体に育ち切る前にとどめを刺す。ちょうどこの山火事で倒せたら上々の結果ってやつさ」
「……わあ」
クロエの目が、まるで恐怖を知らない野蛮人を見るようなものに変わった。失敬にもほどがある。俺だって怖いものは怖い。だからこうして先手を打っているのだ。
ミロク
Lv:3.38→21.26→0.26
Sp:0.22→36.31→0.31
≪-≫称号
├×(藍色の英雄)
└森の王の狩人
≪-≫肉体
├免疫力+++
├治癒力++++ new
├筋力++++++++ new
├視力++++ new
├聴力++++ new
├嗅覚++
├×(味覚)
├触覚 new
├熱源感知 new
├造血
├骨強度+++
├×(肺活量)
├皮膚強化+++
└精力増強
≪-≫武術
├短剣術++
├棍棒術++++++ new
├盾術++
├格闘術+++++
├投擲+++ new
├威圧+++
├隠密 new
└×(呼吸法)
≪-≫生産
├道具作成+
├罠作成++
├鑑定++
├演奏
├清掃
├測量++
├料理
├研磨
└冶金
≪-≫特殊
├暗記
├暗算
├並列思考 new
├魔術言語++
├詠唱++
├治癒魔術+++++
└付与魔術+++++++++
クロエ
Lv:16.02(31)→23.13(22)→24.13(38)
Sp:0.58→14.61→15.21→0.21
状態変化:腐敗 免疫欠乏 皮膚疾患 呼吸障害 視力× 味覚× 嗅覚×
≪-≫肉体
├免疫力+++
├治癒力++
├筋力+++++
├視力+++++ new
├嗅覚+++ new
├味覚+++ new
├肺活量+++
├不死性+++
└異常耐性(毒+ / 呪術+++)
≪-≫武術
├棍棒術+++++
└呼吸法++ new
≪-≫生産
├罠作成+ new
├裁縫+
└測量
≪-≫特殊
└吸魂+++++++
やはり、【喜捨の祭壇】の結果は芳しくない。「触覚」「熱源感知」「隠密」「並列思考」という反応に困るスキルが手に入った。
風の流れで敵を察知するなんてことは土台無理で、蚊に噛まれていることに素早く気付けるようになった程度の「触覚」強化。
夜の闇でも敵を発見するなんてことは土台無理で、さっきまでクロエが椅子に座ってたんだな程度の情報がわかる「熱源感知」。
敵に気付かれず接近するなんてことは土台無理で、衣擦れ音や足音など無駄な音を立てない動き方ができるようになった程度の「隠密」。
複数の魔術を使い分けるなんてことは土台無理で、暗記や暗算と並行して今まで何体魔物を狩ってきたか、素材はどれだけ集めたかをぱっと計算できる程度の「並行思考」。
便利であるのは違いないし、極めたらきっとそれなりに強くなるのだろうとは思ったが――どうにもしょっぱい。
きっと才能の欠片をつぎ込むことで真価を発揮するのだろうが、もっとこう、分かりやすいやつが欲しい。理力魔術(炎)とか、弓術とか、錬金術とか、そういうやつはないのだろうか。なぜか知らないが、ピーキーなものばかり渡されている気がする。ひょっとすると俺、神様の要らなくなったスキルのゴミ捨て場みたいになっていないだろうか。
(まあ、でも今はいいか)
いつか役に立つスキルを手に入れられると信じて。
せっかくなのだから、記念すべき迷宮生活の一〇〇日目はいいスキルが欲しかったが、まあこんなものだろうと自分を納得させて、クロエと共に第二階層の小屋に帰ることにしたのだ。
もう一度第一階層に戻って、森に足を踏み入れる。《森の王の狩人》という称号のおかげか、前よりも森の探索はやりやすく感じられた。
森の王の気配はない。焼き払われたはずの山地は、すでに目にも鮮やかな緑が繁っている。
おそらくは迷宮による修復作用。併せて、焼き払われて残った灰が栄養塩類となって大地にしみわたり、焼土によって土壌の窒素形成を促し、雑草・害虫・病原体の防除を行い、一種の焼き畑農業のように機能したのであろう。
強害雑草である多年生草本が死滅した後の山地は、キャッサバ、ヤムイモ、タロイモ、プランテン、フィンガーミレットなど食用になりそうな植物がたくさん生えていた。種や株を植えたわけでもないのにこれらの植物が生えてきたのは、僥倖としか言いようがない。
それにしても森の復活速度は驚異的であったが、「迷宮」だから、と納得するしかないだろう。
(しばらくは第二階層の探索に専念する。だから俺は、今のうちにやらなきゃいけないことを成し遂げる)
クロエと共に歩みを進める。
俺の目的はとてもシンプルだ。
強くなる。前よりもはるかに強くなって、森の王が再び現れたとしても対抗できるほどの力を身に着ける。
冒険者として活動する以上、危険からは逃げられないのだ。であれば、危険に対処できるように強くなるほかない。
だから、もう一度。
「もう一度山を焼き払うか」
「本当、そういうところですわよ……」
今度はまた別の山を見繕って、風向を確認してから火をつける。燃え盛る組み木。静寂の夜に似つかわしくないほど明るい光景。
川も同じように、上流でせき止めて下流を涸らして、せき止めた水はまた別方向の原野へと垂れ流して地盤をぐずぐずにする。今回はたった一日ですべての工程を行ったので、前回ほどの結果は得られないだろうが、それは構わない。
本当に人間は罪深い。自然破壊なんて簡単にできてしまう。迷宮内だからいいものの、これと同じことを地上でやったら、向こう50年は元に戻らないだろう。何事も作り上げるのは難しく、破壊するのは簡単なのだ。
「うん。我ながらいいアイデアだ。短期間で大量に魂の経験が手に入ることは実証済み。こちらの手間もさほどかからない。興奮した魔物たちの襲撃も第二階層にいる間は回避できる。そして跡地からはまた有益な植物が生えてくる」
「……森の王が怖いんじゃなかったですの?」
「だから早期に駆除したいんだよ。もし生まれてたとしても相手はまだ生まれたて、幼体である可能性もある。ならば成体に育ち切る前にとどめを刺す。ちょうどこの山火事で倒せたら上々の結果ってやつさ」
「……わあ」
クロエの目が、まるで恐怖を知らない野蛮人を見るようなものに変わった。失敬にもほどがある。俺だって怖いものは怖い。だからこうして先手を打っているのだ。
ミロク
Lv:3.38→21.26→0.26
Sp:0.22→36.31→0.31
≪-≫称号
├×(藍色の英雄)
└森の王の狩人
≪-≫肉体
├免疫力+++
├治癒力++++ new
├筋力++++++++ new
├視力++++ new
├聴力++++ new
├嗅覚++
├×(味覚)
├触覚 new
├熱源感知 new
├造血
├骨強度+++
├×(肺活量)
├皮膚強化+++
└精力増強
≪-≫武術
├短剣術++
├棍棒術++++++ new
├盾術++
├格闘術+++++
├投擲+++ new
├威圧+++
├隠密 new
└×(呼吸法)
≪-≫生産
├道具作成+
├罠作成++
├鑑定++
├演奏
├清掃
├測量++
├料理
├研磨
└冶金
≪-≫特殊
├暗記
├暗算
├並列思考 new
├魔術言語++
├詠唱++
├治癒魔術+++++
└付与魔術+++++++++
クロエ
Lv:16.02(31)→23.13(22)→24.13(38)
Sp:0.58→14.61→15.21→0.21
状態変化:腐敗 免疫欠乏 皮膚疾患 呼吸障害 視力× 味覚× 嗅覚×
≪-≫肉体
├免疫力+++
├治癒力++
├筋力+++++
├視力+++++ new
├嗅覚+++ new
├味覚+++ new
├肺活量+++
├不死性+++
└異常耐性(毒+ / 呪術+++)
≪-≫武術
├棍棒術+++++
└呼吸法++ new
≪-≫生産
├罠作成+ new
├裁縫+
└測量
≪-≫特殊
└吸魂+++++++
やはり、【喜捨の祭壇】の結果は芳しくない。「触覚」「熱源感知」「隠密」「並列思考」という反応に困るスキルが手に入った。
風の流れで敵を察知するなんてことは土台無理で、蚊に噛まれていることに素早く気付けるようになった程度の「触覚」強化。
夜の闇でも敵を発見するなんてことは土台無理で、さっきまでクロエが椅子に座ってたんだな程度の情報がわかる「熱源感知」。
敵に気付かれず接近するなんてことは土台無理で、衣擦れ音や足音など無駄な音を立てない動き方ができるようになった程度の「隠密」。
複数の魔術を使い分けるなんてことは土台無理で、暗記や暗算と並行して今まで何体魔物を狩ってきたか、素材はどれだけ集めたかをぱっと計算できる程度の「並行思考」。
便利であるのは違いないし、極めたらきっとそれなりに強くなるのだろうとは思ったが――どうにもしょっぱい。
きっと才能の欠片をつぎ込むことで真価を発揮するのだろうが、もっとこう、分かりやすいやつが欲しい。理力魔術(炎)とか、弓術とか、錬金術とか、そういうやつはないのだろうか。なぜか知らないが、ピーキーなものばかり渡されている気がする。ひょっとすると俺、神様の要らなくなったスキルのゴミ捨て場みたいになっていないだろうか。
(まあ、でも今はいいか)
いつか役に立つスキルを手に入れられると信じて。
せっかくなのだから、記念すべき迷宮生活の一〇〇日目はいいスキルが欲しかったが、まあこんなものだろうと自分を納得させて、クロエと共に第二階層の小屋に帰ることにしたのだ。
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