「月下の約束 - 柚希と葵の物語」

第2章: 夢への一歩

第8話: 試練の再来

葵のアートスクールの入学試験の日が近づいてきた。葵はこれまで以上に作品づくりに没頭しており、柚希は彼女のサポートを惜しまなかった。しかし、試験の重圧は葵に大きなストレスを与えていた。

「柚希、試験が近づくにつれて、どんどん緊張してくるよ」と葵が柚希に打ち明けた。

柚希は葵を励ますために、「葵さん、あなたの才能ならきっと大丈夫です。私も全力で応援します」と言った。

試験の日、柚希は葵をアートスクールまで送り、彼女にエールを送った。「葵さん、あなたならできます。信じています」

葵は緊張しつつも、柚希の言葉に勇気を得て試験に臨んだ。試験では、葵は自分の作品を審査員にプレゼンテーションし、その創造性と情熱を伝えた。

試験が終わった後、葵は柚希と再会し、「柚希、全力を出し切ったよ。結果はどうなるか分からないけど、後悔はない」と話した。

柚希は葵の頑張りを称え、「葵さん、素晴らしいです。どんな結果でも、あなたの努力は誰にも否定できません」と励ました。

試験の結果が出る日、二人は緊張の中で結果を待った。そして、ついに葵の合格通知が届いた時、二人は喜びで抱き合った。

「柚希、ありがとう！あなたのおかげで受かったよ！」葵が感激しながら言った。

「葵さん、本当におめでとう。あなたの才能が認められて、私も嬉しいです」と柚希が答えた。

その夜、二人はお祝いのディナーを共にし、今後の夢について語り合った。葵のアートスクールでの新しい生活が始まることに興奮し、柚希も新しい教育の道を歩むことを心に誓った。