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第9話
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晴美「赤ちゃんが元気で大きな声を張り上げて良く泣くのよ」
和幸「そっか。それは元気で良いよな」
晴美「定期的にお乳を飲ませるんだけど、授乳の時間に限って赤ちゃんはぐっすり眠っていて中々起きないの」
和幸「そっか。寝る子は育つって言うから良い事なんじゃない」
晴美「新菜はお乳を良く飲んで他のママさんの赤ちゃんたちはあまり飲まなかったので分けて頂いたほどなのよ」
和幸「そっか。良くお礼を言っておいてよ」
晴美「うん。初乳は栄養価も高くて、それを新菜は我が者顔でガブガブと遠慮なくという感じで良く飲んだわ」
和幸「それは良かったよ。健康な子に育ってもらいたいからさ。他のママさん達には悪いけどな」
晴美「退院後は慣れない育児と睡眠不足の日々が待っているって看護師さんが言っていたから心配なの」
和幸「大丈夫だよ。昨日からお袋がアパートに来てくれて、晴美と新菜の退院を今か今かと待ちわびているからさ。お袋に代わるね」
母「晴美さん、初めまして。出産、お疲れ様!」
晴美「お義母さん、初めまして。晴美です」
母「母体と赤ちゃんが健康なら退院は一週間後でしょ。それまでにアパートでは準備万端にしておくから心配ないからね」
晴美「ありがとうございます」
母「今は病気が蔓延しているからお見舞いに行けないから、退院したら孫の顔を良く見せてもらって抱かしてもらうから」
晴美「はい。その時はどうぞ宜しくお願いします」
母「楽しみだわ。では息子に代わるから」
晴美「ありがとうございました」
和幸「そんな訳だ」
晴美「うん。ありがとう」
※
和幸「明日、退院予定日なので、母子共に順調に一週間が過ぎてほっとしているんだ。由香に頼んで休みを代わってもらったから、お袋と一緒に迎えに行くから」
晴美「うん。ありがとう」
※
和幸「退院後はアパートで過ごして、身の回りの事はお袋が全部やってくれるからゆっくり休めよ」
晴美「お義母さん、宜しくお願いします」
母「任せておいて初孫だから私も嬉しくて。どーれ、新菜ちゃん。お婆ちゃんにお顔を見せて頂戴。あらあらママに似たのかな、パパに似ないで良かったね?」
和幸「お袋、その言い方はないんじゃないの? 僕はお袋にそっくりなんだからさ」
母「だからよ。私と和幸に似たら、女の子なのよ。一生が台無しじゃない」
和幸「でもさ、僕は生まれてから物心がついてから実家にいる時まで、お袋と親父から『和幸は世界で一番、可愛いよ』って散々言われていて、社会に出たら、多くの人から『ブスだねぇ、とかブサメンだねぇ』って言われてさ、『僕は可愛いくはないんだ』って認識するようになったんだけど、あれはなんだったの?」
母「それはさ、自分の子供は親になったら誰だって世界で一番可愛いものよ。ましてや和幸は一人っ子だったから余計にね。だから毎日でも言っていたけど、世界基準ではない、世間基準で言ったらそりゃぁねぇ……」と言って苦笑した。
晴美「でも、主人の性格が良い事は世界基準でも一番ですから」
母「親バカかもしれないけど、和幸の性格は確かに良いと思うわ。優しいからね。でも顔は晴美さんに似た方が、新菜の人生にとっては幸せになる確率が高いじゃない? 私も物心がついた時から、『ブス、ブス』ってずっと言われ続けたから。本当にブスなんだから傷付くのよね。でも奇特なお父さんが結婚してくれたから良かったけど。新菜ちゃん……、お婆ちゃんは……、貴女の将来まで今から心配なんだからね」
和幸「既に親バカではなくて祖母バカの境地に入っているんだね。でも僕と晴美にとっては幸せな事だから、お袋、本当にありがとうな」
母「当たり前じゃない。愛孫なんだもの。それと産後の肥立ちが悪くなるからと三ヶ月は本やテレビを見てはいけないから、その間の身の回りの事は私が全てやるからね」
晴美「ありがとうございます」
和幸「それだけ長男の嫁が初孫を産んでくれた事を喜んでいるんだから、晴美も遠慮しないでお袋におおいに甘えろよな?」
晴美「お義母さん、ありがとうございます。そして貴方も」
つづく
和幸「そっか。それは元気で良いよな」
晴美「定期的にお乳を飲ませるんだけど、授乳の時間に限って赤ちゃんはぐっすり眠っていて中々起きないの」
和幸「そっか。寝る子は育つって言うから良い事なんじゃない」
晴美「新菜はお乳を良く飲んで他のママさんの赤ちゃんたちはあまり飲まなかったので分けて頂いたほどなのよ」
和幸「そっか。良くお礼を言っておいてよ」
晴美「うん。初乳は栄養価も高くて、それを新菜は我が者顔でガブガブと遠慮なくという感じで良く飲んだわ」
和幸「それは良かったよ。健康な子に育ってもらいたいからさ。他のママさん達には悪いけどな」
晴美「退院後は慣れない育児と睡眠不足の日々が待っているって看護師さんが言っていたから心配なの」
和幸「大丈夫だよ。昨日からお袋がアパートに来てくれて、晴美と新菜の退院を今か今かと待ちわびているからさ。お袋に代わるね」
母「晴美さん、初めまして。出産、お疲れ様!」
晴美「お義母さん、初めまして。晴美です」
母「母体と赤ちゃんが健康なら退院は一週間後でしょ。それまでにアパートでは準備万端にしておくから心配ないからね」
晴美「ありがとうございます」
母「今は病気が蔓延しているからお見舞いに行けないから、退院したら孫の顔を良く見せてもらって抱かしてもらうから」
晴美「はい。その時はどうぞ宜しくお願いします」
母「楽しみだわ。では息子に代わるから」
晴美「ありがとうございました」
和幸「そんな訳だ」
晴美「うん。ありがとう」
※
和幸「明日、退院予定日なので、母子共に順調に一週間が過ぎてほっとしているんだ。由香に頼んで休みを代わってもらったから、お袋と一緒に迎えに行くから」
晴美「うん。ありがとう」
※
和幸「退院後はアパートで過ごして、身の回りの事はお袋が全部やってくれるからゆっくり休めよ」
晴美「お義母さん、宜しくお願いします」
母「任せておいて初孫だから私も嬉しくて。どーれ、新菜ちゃん。お婆ちゃんにお顔を見せて頂戴。あらあらママに似たのかな、パパに似ないで良かったね?」
和幸「お袋、その言い方はないんじゃないの? 僕はお袋にそっくりなんだからさ」
母「だからよ。私と和幸に似たら、女の子なのよ。一生が台無しじゃない」
和幸「でもさ、僕は生まれてから物心がついてから実家にいる時まで、お袋と親父から『和幸は世界で一番、可愛いよ』って散々言われていて、社会に出たら、多くの人から『ブスだねぇ、とかブサメンだねぇ』って言われてさ、『僕は可愛いくはないんだ』って認識するようになったんだけど、あれはなんだったの?」
母「それはさ、自分の子供は親になったら誰だって世界で一番可愛いものよ。ましてや和幸は一人っ子だったから余計にね。だから毎日でも言っていたけど、世界基準ではない、世間基準で言ったらそりゃぁねぇ……」と言って苦笑した。
晴美「でも、主人の性格が良い事は世界基準でも一番ですから」
母「親バカかもしれないけど、和幸の性格は確かに良いと思うわ。優しいからね。でも顔は晴美さんに似た方が、新菜の人生にとっては幸せになる確率が高いじゃない? 私も物心がついた時から、『ブス、ブス』ってずっと言われ続けたから。本当にブスなんだから傷付くのよね。でも奇特なお父さんが結婚してくれたから良かったけど。新菜ちゃん……、お婆ちゃんは……、貴女の将来まで今から心配なんだからね」
和幸「既に親バカではなくて祖母バカの境地に入っているんだね。でも僕と晴美にとっては幸せな事だから、お袋、本当にありがとうな」
母「当たり前じゃない。愛孫なんだもの。それと産後の肥立ちが悪くなるからと三ヶ月は本やテレビを見てはいけないから、その間の身の回りの事は私が全てやるからね」
晴美「ありがとうございます」
和幸「それだけ長男の嫁が初孫を産んでくれた事を喜んでいるんだから、晴美も遠慮しないでお袋におおいに甘えろよな?」
晴美「お義母さん、ありがとうございます。そして貴方も」
つづく
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