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第1章

28話-5 大家さんのご主人と韓国に出国

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明朝に今は韓国在住で、在日の中学高校時代には私の近所に住んでいた友人に電話をして昼食を共にする事にした。
 
ご主人には朝食の時に話すと一緒に行きたいと言うので同行した。

私の友人が昼食にサムゲタンの専門店に連れて行ってくれると言っていて、その話しをご主人に話すと食べたいと言うので彼女たちと担当者も連れてリムジンで出掛けた。

待ち合わせた友人は私がリムジンに乗ってきたので驚いていた。
 
友人も同乗させてご主人を紹介した。

友人と言っても私が高校の時には既に社会人になっていて、私の高校時代に朝鮮学校の子たちと良く喧嘩をしていて、その仲裁をしてくれたのが彼だった。
 
今では韓国の建設会社の社長をやっているのでご主人と話しが合って一緒に仕事する事になった。
 
サムゲタンの専門店に着くと担当者が席を作ってくれて皆で食べた。

地元の人が行く店だったので本当に美味しかった。

この店の支払いもカジノの担当者が支払っていて、友人が恐縮していた。

その後、大家さんのご主人はメガネを買いたいという事で担当者と若い彼女はリムジンで帰って行った。

私とヒョリと友人は街中の店に行きコーヒーを飲んだ。

この時期の韓国のコーヒーはインスタントコーヒーだった。

彼は韓国に戻って来てソウル大学に入学して大学院に進んでいたので、親の家から通ったとの事だった。

高校時代は手の付けられないほどの不良だったのが今は一端の建設会社の社長なので落ち着いていた。

タクシーでホテルまで帰って大家さんのご主人に内線電話をして、「今からカジノに行ってきます」と言った。
 
彼女には「今から五時間はやるので自由に出掛けてきていいよ」と言い三万円を渡した。

彼女は「こんなお金は貴方からもらう訳にはいきません」と答えた。

君は本当に良い子だよねと思いながら「気にしないで受け取って下さい」と言い出掛けた。
 
バカラのやり方は昨夜、学んだので最初はレートの低いテーブルで勝負していたが、つまらなくなったので二番目にレートの高いテーブルに行って勝負した。

持ち金の百万円が二倍になったので止めて部屋に帰ってきて内戦でご主人に報告した。

こんな凄い所のメンバーにして頂いた上に二百万円も儲かるなんて夢のようだった。

ご主人との電話で「もうカジノはやらないでいいから」と言ってくれたので、ヒョリと一緒に彼女のアパートの家具類を買いに行った。

ギャンブルは勝った時にスパッと止めて、欲しい物を買うこれに限る。

遣り続ければ、必ず負けると叔父に教わったことで、その後の私は社会に出てからも博打はせずに株式投資の長期しかしなかった。

つづく
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