サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第3章

13話-2 職場の元パートの京香に支配人のセクハラが発覚

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タクシーの中で、京香は説明した。

「あの日、メインダイニングの飲み会で一軒目が終わって解散したけど、 家の方向が同じだった赤井支配人と私は、途中まで一緒に帰る事になったの」

「そんな事があったんだ。支配人のあの頃は俺の上の料理長だったから、全く知らなかったよ」

「支配人は、『未だ早いから、もう一軒行こうか?』と言ったけど、私は嫌だった」

「そりゃ、そうだよな、事務所でもお触りされていたらな」

「私の家はそこから歩けば一時間くらいだったんだけど、タクシーで帰るつもりだったの。支配人から、『旦那に遅くなるって連絡しておきなさい』と言われたけど、この時には既に夫は単身赴任中だったので家には誰も居なかったんだけど、『そうですね』と言って私は夫に電話したの、それは夫が家に居るんだから早く帰して下さいね。という意味でね」

「そう言えば、あの頃の|支配人は単身赴任だったよな?」

「そうよ、私は以前から支配人から飲みに誘われていて、煙草臭くて嫌だったけど、上司だった事であからさまに嫌がる素振りは出来ないじゃない?」

「うん、そうだよな」

「そんな事で支配人は私も彼に気があると錯覚をしていたんだと思うの」

「確かにあの人だったら、そう思うかもしれないな」

「『いつものメインダイニングのパートだけの飲み会では、他の部署のパートからも支配人は煙草臭くて爺臭いのが嫌で呼ばずに、副長だけを呼ぼうよ』って言われていたから」

「それでね」

「私は人妻で、副長に頼まれた仕事ばかりしていたから、さっきも言ったけど副長には、この支配人との相談だけは迷惑が掛かりそうだったから言わなかったの、本当に喉から手が出そうになるほど、副長にだけは相談したかったわよ」

「ごめんな、察してやれなくて」

「仕方ないわよ。副長って出世願望が強かったじゃない、口では言わなかったけど、この人絶対に上を目指しているって、それも相当上をと私は感じていたので、この話しをしたら、絶対に貴方に迷惑が掛かるって思ったから」

「そういう事だったんだ」

支配人、当時は料理長だったが、その不貞行為の未遂事件が発覚する事になった。

「そして私は支配人と一緒にタクシーに乗ったの。着いたのは彼が接待で良く使っているといった個室バーだったわ」

「アソコだろ、二階にある所」

「そう、それまでは領収書が出てなかったから、私は初めて連れて行かれたんだけど」

「だってアソコの時は、今でこそ領収書だけど、あの頃は請求書で飲み食いしていたから、直接、経理部に廻っていたんだよ」

「だからね」

「でも、また、あれ以降はまた経理から『会社全体が請求書だけにしなさい』って廻って来たんだよ。領収書だと不正が多かったからみたいだよ」

「分かるわ。支配人からもらう立て替えの領収書って不思議な金額が多かったからって事務所の子が言っていたから」

「そうだったんだ」

「あのバーって、一階からエレベーターに乗って二階に上がると、入り口にはでセンスの良い植物が植えられていて店に入ると、スタッフが待っていて部屋に案内しようとした時に、支配人は『いつもの個室で』と言ったの。私は、支配人は会社の上司なので個室でも心配がないと思っていたの。店内はぼんやりとした照明があるだけの、雰囲気の良い所だった」

「そうだよな。あそこは支配人の個人的な店だからさ」

「どういう事?」

「『ここの店だけでは接待するな!』って言われていて営業と一緒に一回連れて行かれたからさ」

「お店の一番奥に位置している個室はソファ席があって」

「うん、知っているよ」と言ったところで、ラブホに着いた。

つづく
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