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第4章
5話-1 送別会としての日光観光とキャンプ
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送別会として連休を利用してホテル職員の中で私に送別会をしてくれると言っていたスタッフたちと一緒にキャンプに行くことにした。
そしてその前にパート人妻のA,B、Cの三人とには以前から言われていたのでキャンプの他に日光観光へ連れて行くことにした。
それも私が企画するという変則的な送別会となった。
理由は私以外、キャンプをした事のあるスタッフが誰もいなかったからだ。
珍しいのは、殆どの社員がインドア派だった。
九名の職員と三名のパートと私の十三名で栃木県日光市のキャンプ場の大型バンガローを予約した。
パートたちからは、私がいつも一人で行っていた野営地でのキャンプがしたかったみたいだったが、十三人分のキャンプギアなど持ってなかったからだ。
例えレンタルで借りられたとしても設営は全部、私がする事になるのが嫌だったので、オートキャンプ場の大型のバンガローを予約した。
やっと引継ぎも終わり、清々したので、後は富士ホテルズに転職した後に引継ぎを待つだけだった。
長年、公私共にお世話になっていたパートに対して特別に日光観光をさせたかった。
他のメンバーとは前日のチェックイン時の十五時に現地キャンプ場に集合するので、三人のパートには早朝に待ち合わせをして私の愛車の軽ワゴンで行く事にした。
この事は他のホテル職員たちには内緒にしてもらった。
朝、六時に待ち合わせをして、事務員Aの四十二歳人妻、事務員Bの三十八歳人妻、事務員Cの二十八歳人妻(以下:A、B、C)の三人を乗せた。
「副長じゃなかった、料理長、おはようございます。今日はどうぞ宜しくお願いします」
私は降りて三人の荷物を後ろに載せて、「こちらこそよろしく!乗って!乗って!」と言うと、BとCが後ろの席に乗り、Aが助手席に座った。
「料理長って言い変えなくていいからね」と私。
「分かりました。慣れって恐ろしいですよね」とA。
「それに俺と三人が馴れ馴れしくしていると変に思われるからさ」と私。
「はい、そうします。副長の車を初めて見たけど軽なんですね」
「あぁ、そうだよ。昔からね」
「でもうちの息子の車と一緒に見えるけど、副長のは、タイヤが大きくて中もパイプが通っていたり、後ろの席まで見えるように大きなテレビまで付いていたり、凄い装備ですね。上にも……」とA。
「うん、軽は税金も車検も安いからね。それに人と同じなのはイヤなんだよ。昔からね」と私。
「確かに副長は腕時計もお祖母様からのプレゼントをずっとしていますものね。それにスーツにしても、ワイシャツやカフスやネクタイもいつもお洒落だし」とC。
「赤井支配人なんか……」とB。
「今日は人の悪口は止めようよ」と私。
「ですね」とB。
つづく
そしてその前にパート人妻のA,B、Cの三人とには以前から言われていたのでキャンプの他に日光観光へ連れて行くことにした。
それも私が企画するという変則的な送別会となった。
理由は私以外、キャンプをした事のあるスタッフが誰もいなかったからだ。
珍しいのは、殆どの社員がインドア派だった。
九名の職員と三名のパートと私の十三名で栃木県日光市のキャンプ場の大型バンガローを予約した。
パートたちからは、私がいつも一人で行っていた野営地でのキャンプがしたかったみたいだったが、十三人分のキャンプギアなど持ってなかったからだ。
例えレンタルで借りられたとしても設営は全部、私がする事になるのが嫌だったので、オートキャンプ場の大型のバンガローを予約した。
やっと引継ぎも終わり、清々したので、後は富士ホテルズに転職した後に引継ぎを待つだけだった。
長年、公私共にお世話になっていたパートに対して特別に日光観光をさせたかった。
他のメンバーとは前日のチェックイン時の十五時に現地キャンプ場に集合するので、三人のパートには早朝に待ち合わせをして私の愛車の軽ワゴンで行く事にした。
この事は他のホテル職員たちには内緒にしてもらった。
朝、六時に待ち合わせをして、事務員Aの四十二歳人妻、事務員Bの三十八歳人妻、事務員Cの二十八歳人妻(以下:A、B、C)の三人を乗せた。
「副長じゃなかった、料理長、おはようございます。今日はどうぞ宜しくお願いします」
私は降りて三人の荷物を後ろに載せて、「こちらこそよろしく!乗って!乗って!」と言うと、BとCが後ろの席に乗り、Aが助手席に座った。
「料理長って言い変えなくていいからね」と私。
「分かりました。慣れって恐ろしいですよね」とA。
「それに俺と三人が馴れ馴れしくしていると変に思われるからさ」と私。
「はい、そうします。副長の車を初めて見たけど軽なんですね」
「あぁ、そうだよ。昔からね」
「でもうちの息子の車と一緒に見えるけど、副長のは、タイヤが大きくて中もパイプが通っていたり、後ろの席まで見えるように大きなテレビまで付いていたり、凄い装備ですね。上にも……」とA。
「うん、軽は税金も車検も安いからね。それに人と同じなのはイヤなんだよ。昔からね」と私。
「確かに副長は腕時計もお祖母様からのプレゼントをずっとしていますものね。それにスーツにしても、ワイシャツやカフスやネクタイもいつもお洒落だし」とC。
「赤井支配人なんか……」とB。
「今日は人の悪口は止めようよ」と私。
「ですね」とB。
つづく
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