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第3章 過ぎゆく温もり:王の側室となった彼女へ
3-13話 グレッグの薬学と東洋の漢方の勉強:食べられる野草
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グレッグは、薬草図鑑の最終章に差しかかっていた。
ページの端に指を滑らせながら、彼は静かに息を整えた。
知識の積み重ねは、彼の人生の旅路における盾であり、剣でもある。
ノートの余白は少なくなっていたが、彼の探究心は尽きることがなかった。
「ハルジオン・ヒメジオン……」
春先に出る新芽や蕾は食用に。若干の苦味があるが、食用菊のような風味。
乾燥させて煎じれば糖尿病予防やむくみ改善にも。
グレッグは「貧乏草と侮るなかれ」と記した。
「フキ……」
全国の山野に見られる山菜。蕗の薹、葉、葉柄は食用だが、地下茎には毒がある。
「根に注意」と赤字で囲んだ。
「ボントクタデ……」
タデ科イヌタデ属。詳細は少ないが、「分類を見極めよ」とだけ記した。
「マツヨイグサ……」
春に伸びる芽や若葉、つぼみはサラダやおひたしに。花は天ぷらに。
若い根にはコショウのような風味があり、炒め物に向く。
「根にスパイスの力」と書き添えた。
「ミソハギ……」
別名ボンバナ、ショウリョウバナなど。
「名多き草、用途も多し」と記した。
「ミゾソバ……」
新芽や柔らかい葉を茹でてアク抜きし、佃煮や炒め物に。
乾燥した茎葉は煎じてリューマチに、生の茎は擦り傷に揉み込むと止血に。
「食と薬、両立」と記した。
「ミツバ……」
天然物は香りが強く、茎も太く柔らかい。
さっと茹でて醤油で食すのが一番。
「香りで季節を知る」と記した。
「モミジイチゴ……」
バラ科。甘みのある実はキイチゴの仲間。
「山の果実、優しい甘さ」と記した。
「ヤマブドウ……」
野生のブドウ。
「酸味の中に力あり」と記した。
「ヤブガラシ……」
つる性の多年草。蜜が吸いやすく、スズメバチなどが好む。
根には解毒・鎮痛・利尿の効能。
「虫も知る薬効」と書き添えた。
「ヤマモモ……」
詳細は少ないが、「山の香り、果実に宿る」と記した。
「ユキノシタ……」
葉や茎の絞り汁は傷口に、煎じて風邪に。天ぷらやおひたしにも使える。
「雪の下に潜む力」と記した。
「ヨモギ……」
古くから親しまれてきた薬草。炊き込みご飯にも使われる。
「東洋の香り、癒しの草」と記した。
「ヨメナ……」
キク科。若芽は香りが良く山菜として食される。
似た花にシロヨメナ、ノコンギクなどがあり、すべて食用可能。
「キク科に毒なし」と太字で記した。
「ワサビ……」
日本原産。根茎は香辛料に、茎葉も食用。
「辛味の奥に清涼感」と記した。
最後のページを閉じると、グレッグは深く息を吐いた。
カルラから借りた本の内容は、すべて彼のノートに記された。
だが、それは単なる写しではない。
彼の思考と感覚が織り込まれた、旅の地図でもあった。
彼はノートをそっと閉じ、窓の外に目を向けた。
風に揺れる草木の中に、今や彼の知識が息づいているように感じられた。
つづく
ページの端に指を滑らせながら、彼は静かに息を整えた。
知識の積み重ねは、彼の人生の旅路における盾であり、剣でもある。
ノートの余白は少なくなっていたが、彼の探究心は尽きることがなかった。
「ハルジオン・ヒメジオン……」
春先に出る新芽や蕾は食用に。若干の苦味があるが、食用菊のような風味。
乾燥させて煎じれば糖尿病予防やむくみ改善にも。
グレッグは「貧乏草と侮るなかれ」と記した。
「フキ……」
全国の山野に見られる山菜。蕗の薹、葉、葉柄は食用だが、地下茎には毒がある。
「根に注意」と赤字で囲んだ。
「ボントクタデ……」
タデ科イヌタデ属。詳細は少ないが、「分類を見極めよ」とだけ記した。
「マツヨイグサ……」
春に伸びる芽や若葉、つぼみはサラダやおひたしに。花は天ぷらに。
若い根にはコショウのような風味があり、炒め物に向く。
「根にスパイスの力」と書き添えた。
「ミソハギ……」
別名ボンバナ、ショウリョウバナなど。
「名多き草、用途も多し」と記した。
「ミゾソバ……」
新芽や柔らかい葉を茹でてアク抜きし、佃煮や炒め物に。
乾燥した茎葉は煎じてリューマチに、生の茎は擦り傷に揉み込むと止血に。
「食と薬、両立」と記した。
「ミツバ……」
天然物は香りが強く、茎も太く柔らかい。
さっと茹でて醤油で食すのが一番。
「香りで季節を知る」と記した。
「モミジイチゴ……」
バラ科。甘みのある実はキイチゴの仲間。
「山の果実、優しい甘さ」と記した。
「ヤマブドウ……」
野生のブドウ。
「酸味の中に力あり」と記した。
「ヤブガラシ……」
つる性の多年草。蜜が吸いやすく、スズメバチなどが好む。
根には解毒・鎮痛・利尿の効能。
「虫も知る薬効」と書き添えた。
「ヤマモモ……」
詳細は少ないが、「山の香り、果実に宿る」と記した。
「ユキノシタ……」
葉や茎の絞り汁は傷口に、煎じて風邪に。天ぷらやおひたしにも使える。
「雪の下に潜む力」と記した。
「ヨモギ……」
古くから親しまれてきた薬草。炊き込みご飯にも使われる。
「東洋の香り、癒しの草」と記した。
「ヨメナ……」
キク科。若芽は香りが良く山菜として食される。
似た花にシロヨメナ、ノコンギクなどがあり、すべて食用可能。
「キク科に毒なし」と太字で記した。
「ワサビ……」
日本原産。根茎は香辛料に、茎葉も食用。
「辛味の奥に清涼感」と記した。
最後のページを閉じると、グレッグは深く息を吐いた。
カルラから借りた本の内容は、すべて彼のノートに記された。
だが、それは単なる写しではない。
彼の思考と感覚が織り込まれた、旅の地図でもあった。
彼はノートをそっと閉じ、窓の外に目を向けた。
風に揺れる草木の中に、今や彼の知識が息づいているように感じられた。
つづく
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