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第2章 若さは武器だった。だが老いは、物語になる
第8話 SNSと自慢と不快の連鎖
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店の子も自分を宣伝したいのか、フェイスブックやインスタグラムをやっている。頻繁に更新している子もいれば、停滞している子もいる。
やったからには停滞させない方がイメージ的に良いと思っていて、「できれば毎日、最低でも週一にはアップしなさいね」とアタシはミーティングで指導した。
同じようにアタシのお客さんの男性でSNSを使っていて、その中でもファイスブックを良く使っている。「圭子さん、俺のフェイスブックを見てよ。」と言われるので、暇な時に見ている。
もう10年ほど見ている。以前から傲慢で嫌味な客で、見るに堪えなかった。自画自賛と他人を攻撃するのが大好きな男で彼のフェイスブックは、自分の持ち物をひけらかす事が多い。
お金がかかったであろう自宅や時計そして高級車の写真をアップしている。質の悪い間接的な自慢だ。また、同業クリニックの攻撃もする。彼のフェイスブックは他人を不快にさせる。そして、彼の投稿には、時々ざらついた印象を受けることがある。
彼のクリニックで医療事故があってから業績が傾き始めていた。お客さんなので、私はマイナスの感想は言わず、いつも褒めている。彼は褒めるといつも自分の言葉に酔っているかのようにまた輪を掛けて自慢する。
酒に酔うと更に毎回同じ自慢が始まる。「俺のオヤジは市内で最初に一番大きなベンツを買った人なんだよ。」だ。街で有名な内科開業医の跡取り息子で、現在院長を務める私と同い年の男性だ。
唐突だけど、アタシの若かりし頃、好きな彼と喫茶店で待ち合わせをしていた。アタシが店に着き、「遅くなってごめんなさい。」と謝罪の言葉を口にすると、「好きな人を待っている時間は嫌いじゃないから気にしないで。」と言った。
アタシはその言葉に温かみのある愛おしさを感じた。あんな優しい時間が流れる時代がもう一度訪れるようにタイムスリップできたらと思う今日この頃。
つづく
やったからには停滞させない方がイメージ的に良いと思っていて、「できれば毎日、最低でも週一にはアップしなさいね」とアタシはミーティングで指導した。
同じようにアタシのお客さんの男性でSNSを使っていて、その中でもファイスブックを良く使っている。「圭子さん、俺のフェイスブックを見てよ。」と言われるので、暇な時に見ている。
もう10年ほど見ている。以前から傲慢で嫌味な客で、見るに堪えなかった。自画自賛と他人を攻撃するのが大好きな男で彼のフェイスブックは、自分の持ち物をひけらかす事が多い。
お金がかかったであろう自宅や時計そして高級車の写真をアップしている。質の悪い間接的な自慢だ。また、同業クリニックの攻撃もする。彼のフェイスブックは他人を不快にさせる。そして、彼の投稿には、時々ざらついた印象を受けることがある。
彼のクリニックで医療事故があってから業績が傾き始めていた。お客さんなので、私はマイナスの感想は言わず、いつも褒めている。彼は褒めるといつも自分の言葉に酔っているかのようにまた輪を掛けて自慢する。
酒に酔うと更に毎回同じ自慢が始まる。「俺のオヤジは市内で最初に一番大きなベンツを買った人なんだよ。」だ。街で有名な内科開業医の跡取り息子で、現在院長を務める私と同い年の男性だ。
唐突だけど、アタシの若かりし頃、好きな彼と喫茶店で待ち合わせをしていた。アタシが店に着き、「遅くなってごめんなさい。」と謝罪の言葉を口にすると、「好きな人を待っている時間は嫌いじゃないから気にしないで。」と言った。
アタシはその言葉に温かみのある愛おしさを感じた。あんな優しい時間が流れる時代がもう一度訪れるようにタイムスリップできたらと思う今日この頃。
つづく
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