夢だと思ってたよ・・・・・

夢の始まり

目を開けたら輝く眩しい世界だった。
何故か幼くなっている自分の手が見える。しかも赤子のよう。
何が起こった！？
声も「あー」とか「うー」しか出ない。
何が起こった！？！？



あ、夢か。


驚いた。
ここの所、ストレス漬けの生活送ってるから現実逃避したかったもんなぁ。夢見てるのか。
だけど何故赤子？
まぁ夢だもんな。
兄貴の離婚した元嫁が悪質なストーカーになって我が家にまで被害が及び、弁護士相談行って「こういった人は何するかわかりませんから気をつけて下さいね」なんて言われ、警察にも「身を守る事が第一です」って言われ元嫁に注意してくれたけど、それだけなんだよな。
ダメ兄貴は何も対策できなくて、何故か弟の俺が対策するハメになったから、元嫁の恨み更に増してると思う。
仕事も多忙な上、祖母の世話、奥様でずっと生活してきて人を疑う事を知らない母親は親父が他界したら俺に頼るようになり全てお任せ状態。
20代始めで疲れすぎだろ。
会社に向かう時、元兄嫁見た気がしたけど・・・あれ？
睡眠不足で記憶あやふや？
しっかり睡眠とらないとな。







自分を囲むように複数の人がいるのがわかる。
けど何故か姿が見えない。眩しいから明りをおとしてくれないだろうか。
でも声は美声！
いつまでも聞いていたくなるような美声ばかり。子供も複数いるようだ。
姿が見えないのが非常に残念でならない。
自分の手は見えるのに他の人達が見えないってどーいう事よ？
変な夢だな。




どうやら俺はこの家の四男らしい。
会話を聞いたのをまとめると
両親  
長女 フィラ  8歳
長男 ギルバート  6歳
次男 ガイル  5歳
三男 ヴィンス  3歳(マリーベルと双子)
次女 マリーベル  3歳(ヴィンスと双子)
家は商社らしく、金持ちのようだ。
とにかく美声揃いのこの家族、俺を溺愛しており常に誰かが側で可愛がってくれている。
仕事や学校はどうなってる？まぁいいか。夢だし。
長男、次男の兄2人は特に凄い。
甲斐甲斐しく世話をしてくれ至る所にキスの雨を毎日降らしている。
至る所に、だ。
そんなに可愛い赤子なのか。そりゃぁこの美声の家族の弟だから可愛いに決まってるよな。
早く姿が見たいものだ。




そんな願いが通じたのか眩しさに慣れたのか、周りがようやく見えるようになってきた。
眩しいのは当たり前だった。
目の眩む超絶美形のキラッキラ集団だったのだから。
白磁のような綺麗な肌  蒼銀のサラサラの髪  アメジストの切れ長の瞳   スッとした鼻筋に形の良い唇 9頭身？完璧なバランスの取れた容姿の父は、勿論見たことも想像した事さえない超絶イケメンだった。 
更に磨きをかけた白磁の肌にプラチナブロンドの長い髪  澄んだ翡翠色の瞳  絶世の美女とはこのことか！！というモデルなんて足元にも及ばない美貌のボンキュボンの母 
凄いよもう、とんでもない美女だよ！！！
両親は20代後半あたりか？大人の色気も相まって凄まじい美オーラだった。
まともに見れない。輝きで失明しそう。
長女フィラは母を幼くしたという例えピッタリ 
長男ギルバートは蒼銀の髪に母の翡翠色の瞳 父よりの顔立ち 
次男ガイルはプラチナブロンドにアメジストの瞳 母よりの顔立ち
三男ヴィンスはプラチナブロンドに翡翠色の瞳 
次女マリーベルは父の蒼銀の髪にアメジストの瞳 双子は両親を可愛らしくした感じだ。
天使達の将来は想像しなくてもわかるもので。末恐ろしい美形集団。
自分の想像なんて遥かに飛び抜けた美形揃いなんだけど、夢レベル超えすぎじゃない？
・・・ここは天国なのか？ いや、夢だった。
綺麗過ぎてキラキラ輝きが凄くて脳が追いついていなかったという事か。
いきなり見てたら驚愕で心臓麻痺起こしたかもしれない。
それにしても、本当に綺麗だなぁ  完成された美！これしか言いようがないんだよ。
他の例えが見つけられない。レベル低いと思うけど。
美人は3日で飽きるなんていうけど、完璧な美は飽きない。
夢、最高！
こんな超絶美形の家族になり、可愛がってもらえるなんて幸せ過ぎる。
現実世界では甘えるなんて事できなかったから、ここぞとばかりに甘えまくろう。
家族も嬉しそうに微笑んでくれる。
幸せだ。
この夢だけで生きていけそう。



しかし、夢が長く感じるけど・・・今は幸せな夢に浸ろう。