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なぜ・・・?
しおりを挟む起きたら何故か服を脱がされていた。
それ以外にも何か・・・ゴソゴソ下半身付近でされているし・・・。
一番は眩しい事だ。
太陽を直に見ているんじゃないかと思うほどに眩しい。
眉間にシワが寄るのも仕方ないことだと思う。
近くに見えたりゅるの服を掴む。
もう少し暗くして欲しいという欲を持ってりゅるを見ると、何故か頭を撫でてくれた。
・・・いや、そりゃ、撫でてくれるのは嬉しいけど・・・知らず知らずに口角が上がっちゃうぐらいには嬉しいけど。
今までこうやって撫でてもらったこと無かったから・・・嬉しいんだけど・・・今は違って・・・うう。
チクリと痛みが腕を襲った時は驚いたけど、あとは特に何も感じなかったから、とりあえず目を閉じて享受しておこうと思う。
そこそこ時間が経った頃、りゅるの手が離れていった。
目を開けると、知らない女の人と目が合った。
何をそんなに驚いてるの?ってぐらい驚いてたけど、そんな事より服を返して欲しい。
りゅるに起こしてもらい、診察台?から降りて手渡された服を着る。
あれ、上の服は・・・?
あ、診察台の上か。
んー、と手を伸ばすと後ろからりゅるに抱き抱えられた。
何・・・オレまだ服着終わってないんだけど。
ペタペタとお医者さん?に触られ、何かされた。
んー、病院に来るの初めてだから、何されてるのか全く分からない。
オレ病気持ってないよ・・・多分。
終わる頃にはもう眠たくて、頭がゆらゆら揺れだした。
検査って長いんだね。
病院はあんまり好きじゃないや。
変な臭いするし。
でも、まぁ、撫でてもらえるなら・・・ちょっとはいいかもしれないけど・・・。
病院を出た後は、何かの乗り物に乗ったらしい。
大きな音で空気が抜けるような音が聞こえて目を覚ましたらいっぱい人居るし、何故か目が合うんだよなー・・・。
後ろの窓みたいなやつの向こう側には、凄い睨んでくる人間も居るし。
まぁ、今は煩くないし、別にいっか。
欠伸をしてりゅるの肩に頭を預けた。
・・・何か、触られてる・・・柔らかい何かで頬や頭を触られてる。
目を開けると、兎みたいな人に微笑まれた。
なんだろなー、なんか・・・みんな触り方が優しいんだよな。
いい事だけど・・・何かまた良くない事が起こりだしたら、オレ・・・耐えられるかなぁ。
兎みたいな人が何かを差し出してきた。
うーん・・・何これ、食べ物?
口に入れてもらい、噛もうとすると固くて噛み砕けなかった。
え、かった、硬すぎ、噛めないよ。
口の中でコロコロ転がしていると、段々と口の中が甘くなってきた。
おいしー、これ。
あの甘いヤツに似てる味がする。
ギュッと目を瞑り、手を頬に持っていく。
ほっぺたが落ちるって、こういうことを言うんだなぁ。
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