5 / 76
はじめまして、平安京
4
しおりを挟む
「この冊子に見覚えはあるか?」
と青にぃが取り出したのは、おそらく我が家の系譜を記した冊子だと思う。
「それは・・・・。」
「ひぃ様。儀式いで使用した小太刀は今持っていますね?」
二人から私を隠すように青にぃが振り返る。
その質問に声を発さずコクンと頷き、懐に入れていた小太刀を取り出し青にぃに渡した。
儀式に使った小太刀は系譜の冊子と共に修繕をされながら、初代様から我が家に受け継がれているのモノだ。
青にぃに渡せば、それをそのまま晴明様に渡す。
「貴殿が作ったモノであろう?最後の項、我が姫君位は先ほども裳着の儀式を行い、我らが認め嫡子となった姫君だ。そして1番初めに貴殿の名がある。確認されよ。」
青にぃの話を聞いて晴明様は中を確認する。
自身の筆跡だと確認をしたのだろう。
「“玉依姫”・・・・。」
玉依姫??なんの話なんだろう?
「成人の儀式を終え、我ら神将が認めた三代目の玉依姫・・・斎宮といった方が分かるだろうか?」
斎宮って皇族の血を引く姫君って事でしょう?確かに私の場合お母様関係あるのかもしれない。
お母様は、内親王だし私も皇族の血を半分引いている。
だけど、それはあくまでも私が生まれた時代であって、初代様がいらっしゃるこの時代ではどうだろう・・・・。
どうするのかわからないが、青にぃが対応するといったので、全部任せよう。
だから私は絶対に喋らない!
そう決めると、青にぃの後ろに隠れるようにして目を閉じて会話を聞いていた。
さらに、別の冊子を取り出した。
その冊子を見た二人の空気が変わった。
何を渡したのか私は解らないけれど、証拠になるモノだろう。
「姫君は、私と主上の末裔という分けじゃな。ならば我が屋敷に滞在されよ。これも何かの縁じゃろうし。」
「よろしく頼む。」
「大丈夫なのか?晴明。」
「問題ありません。こうして証拠となるものも持っておりますし、何より普通の姫君ならばこのような証拠があったところで疑ったでしょうが、姫君も彼も神気が溢れております。主上の末裔でなくとも我が一族に連なるものということは疑いようがありません。」
「あい、わかった。このお客人に関しては晴明に任せる。」
「ありがとうございます。今日はこのまま私と一緒に我が家に連れて帰ります。例の件も私の方で考えさせていただきます。」
「ふむ。では、晴明お客人気をつけて帰られよ。」
帝の言葉に一礼をして清涼殿を辞した。
それから帝が手配してくれた牛車に乗り左京にある晴明様の屋敷へと向かった。
晴明様の屋敷の位置は、我が家の家の位置と全く変わっていないと言うことを青にぃが教えてくれた。
建物はさすがに何回か立て直しをしたらしいけれど血落ちは変わっていないというか言う事だ。
〈この系譜全部見えていたの?〉
〈生命たちには知っている人間までしか名前は見れない。あとは白紙に見える。〉
〈ヘェ~そうなんだ。〉
なんて強制的に自分を納得させるようにしている。
青にぃは晴明様と歩いてくれている。
一応未来d皇族の血をひいいている私は、身分の高い姫君として扱われるので黙ってなるがまま行動をして、今に至る。
晴明様の屋敷に着けば、青にぃにお姫様抱っ子で屋敷内に運んでくれた。
もちろんこの時代、女性は顔を見せてはいけないので基本的に檜扇で顔を隠しながら連れて行かれる。
帝の命で護衛をしてくれた武官と雑色にお礼を告げ屋敷の中へと入った。
玄関らしき場所で出迎えてくれたのは、24、5歳位で狩衣姿の青年だった。
と青にぃが取り出したのは、おそらく我が家の系譜を記した冊子だと思う。
「それは・・・・。」
「ひぃ様。儀式いで使用した小太刀は今持っていますね?」
二人から私を隠すように青にぃが振り返る。
その質問に声を発さずコクンと頷き、懐に入れていた小太刀を取り出し青にぃに渡した。
儀式に使った小太刀は系譜の冊子と共に修繕をされながら、初代様から我が家に受け継がれているのモノだ。
青にぃに渡せば、それをそのまま晴明様に渡す。
「貴殿が作ったモノであろう?最後の項、我が姫君位は先ほども裳着の儀式を行い、我らが認め嫡子となった姫君だ。そして1番初めに貴殿の名がある。確認されよ。」
青にぃの話を聞いて晴明様は中を確認する。
自身の筆跡だと確認をしたのだろう。
「“玉依姫”・・・・。」
玉依姫??なんの話なんだろう?
「成人の儀式を終え、我ら神将が認めた三代目の玉依姫・・・斎宮といった方が分かるだろうか?」
斎宮って皇族の血を引く姫君って事でしょう?確かに私の場合お母様関係あるのかもしれない。
お母様は、内親王だし私も皇族の血を半分引いている。
だけど、それはあくまでも私が生まれた時代であって、初代様がいらっしゃるこの時代ではどうだろう・・・・。
どうするのかわからないが、青にぃが対応するといったので、全部任せよう。
だから私は絶対に喋らない!
そう決めると、青にぃの後ろに隠れるようにして目を閉じて会話を聞いていた。
さらに、別の冊子を取り出した。
その冊子を見た二人の空気が変わった。
何を渡したのか私は解らないけれど、証拠になるモノだろう。
「姫君は、私と主上の末裔という分けじゃな。ならば我が屋敷に滞在されよ。これも何かの縁じゃろうし。」
「よろしく頼む。」
「大丈夫なのか?晴明。」
「問題ありません。こうして証拠となるものも持っておりますし、何より普通の姫君ならばこのような証拠があったところで疑ったでしょうが、姫君も彼も神気が溢れております。主上の末裔でなくとも我が一族に連なるものということは疑いようがありません。」
「あい、わかった。このお客人に関しては晴明に任せる。」
「ありがとうございます。今日はこのまま私と一緒に我が家に連れて帰ります。例の件も私の方で考えさせていただきます。」
「ふむ。では、晴明お客人気をつけて帰られよ。」
帝の言葉に一礼をして清涼殿を辞した。
それから帝が手配してくれた牛車に乗り左京にある晴明様の屋敷へと向かった。
晴明様の屋敷の位置は、我が家の家の位置と全く変わっていないと言うことを青にぃが教えてくれた。
建物はさすがに何回か立て直しをしたらしいけれど血落ちは変わっていないというか言う事だ。
〈この系譜全部見えていたの?〉
〈生命たちには知っている人間までしか名前は見れない。あとは白紙に見える。〉
〈ヘェ~そうなんだ。〉
なんて強制的に自分を納得させるようにしている。
青にぃは晴明様と歩いてくれている。
一応未来d皇族の血をひいいている私は、身分の高い姫君として扱われるので黙ってなるがまま行動をして、今に至る。
晴明様の屋敷に着けば、青にぃにお姫様抱っ子で屋敷内に運んでくれた。
もちろんこの時代、女性は顔を見せてはいけないので基本的に檜扇で顔を隠しながら連れて行かれる。
帝の命で護衛をしてくれた武官と雑色にお礼を告げ屋敷の中へと入った。
玄関らしき場所で出迎えてくれたのは、24、5歳位で狩衣姿の青年だった。
0
あなたにおすすめの小説
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
見捨ててくれてありがとうございます。あとはご勝手に。
有賀冬馬
恋愛
「君のような女は俺の格を下げる」――そう言って、侯爵家嫡男の婚約者は、わたしを社交界で公然と捨てた。
選んだのは、華やかで高慢な伯爵令嬢。
涙に暮れるわたしを慰めてくれたのは、王国最強の騎士団副団長だった。
彼に守られ、真実の愛を知ったとき、地味で陰気だったわたしは、もういなかった。
やがて、彼は新妻の悪行によって失脚。復縁を求めて縋りつく元婚約者に、わたしは冷たく告げる。
悪役女王アウラの休日 ~処刑した女王が名君だったかもなんて、もう遅い~
オレンジ方解石
ファンタジー
恋人に裏切られ、嘘の噂を立てられ、契約も打ち切られた二十七歳の派遣社員、雨井桜子。
世界に絶望した彼女は、むかし読んだ少女漫画『聖なる乙女の祈りの伝説』の悪役女王アウラと魂が入れ替わる。
アウラは二年後に処刑されるキャラ。
桜子は処刑を回避して、今度こそ幸せになろうと奮闘するが、その時は迫りーーーー
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
婚約を奪った義妹は王太子妃になりましたが、王子が廃嫡され“廃嫡王子の妻”になりました
鷹 綾
恋愛
「お姉様には、こちらの方がお似合いですわ」
そう言って私の婚約者を奪ったのは、可憐で愛らしい義妹でした。
王子に見初められ、王太子妃となり、誰もが彼女の勝利を疑わなかった――あの日までは。
私は“代わり”の婚約者を押し付けられ、笑いものにされ、社交界の端に追いやられました。
けれど、選ばれなかったことは、終わりではありませんでした。
華やかな王宮。
厳しい王妃許育。
揺らぐ王家の威信。
そして――王子の重大な過ち。
王太子の座は失われ、運命は静かに反転していく。
離縁を望んでも叶わない義妹。
肩書きを失ってなお歩き直す王子。
そして、奪われたはずの私が最後に選び取った人生。
ざまあは、怒鳴り声ではなく、選択の積み重ねで訪れる。
婚約を奪われた姉が、静かに価値を積み上げていく王宮逆転劇。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる