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学園編入編
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犯罪心理学はここまで人気の授業なのだろうか?
そう疑問に思いながら、空いている席を見つけてディと共に座る。
さすが大学向けの授業なだけあって、高等部の生徒なんて私とディの2人だけだ。
おまけに制服なのが余計に目立つ。
『初めての授業?』
声をかけてきたのは隣に座っていた生徒。
明るいブラウンの髪の毛を無造作に後ろで一つにまとめて結んでいる。
ディと同じで天パなのだろう。
届かなかった髪が顔の横に少し落ちていた。
「あ、はい。昨日交換留学で転入してきて。それで、えっと・・・・日本語で大丈夫です。」
「そうか。普段は少ないんだけどな。俺の名前は嘉山典明っていうんだ。」
「私はソフィア・スチュアートです。ソフィと呼んでください。それで、普段少ないのに何故今日は多いのでしょうか?」
「よろしく、ソフィ。お隣さんは?」
「ダニエル・ウィリアムです。ダンと呼んで下さい。」
「分かった。俺の事は、ノリでもカヤでも呼びやすいように呼んでくれ。今日は、特別授業の日で、普段はこの教室の3分の1くらいしか生徒はいない。」
「特別授業?」
「あぁ、現役の警察や捜査官などが、月替わりだけど授業をしてくれていて、その講師がまた俗にいうイケメンの事が多いわけだ。だから女子生徒の半数はその講師が目当てってわけ。もちろん多少は授業自体に興味を持っているから、別に構わないけどな。」
「へー・・・・・・。」
嘉山の説明を受けながら教室を見渡す。
確かに一部の女子については先日のバスケの試合の時にいた女性生徒達と状況が似ている。
しかし選択制ではあるが、ある程度単位が取れていれば問題がないのだろう。
自分の専攻教科以外を息抜きにとっても問題ないか。
それに高等部でも取れるのは、大学部に進学をした時に自分の専攻を何にするかを判断するために、予備知識として与えるためだと聞いた。
まぁ、私たちがじっくり観察して見極めればいいのかと納得をする。
ふと、隣のディを見れば眉間に皺を寄せて考え込んでいた。
『どうしたの?』
『いや、そういえばギルがスーツの方がいいかしら?って言ってなかったか?』
『そういえば、言ってたわね。私たちが日本行きが決まった頃に。何対策かは聞いてなかったけど、とりあえずスーツを推してきた。』
『フィーはスーツ好きだよね。』
『好きというか憧れよね。うちの家族スーツつか滅多に着ないし基本的に無縁でしょう?』
『確かに。あ、先生達きたみたいだよ。』
小声でディと話しているうちに講師が教室に入ってきた。
元々準備をしていたパソコンを立ち上げてオンラインで授業ができるように調子をしている。
スクリーンにその画面が表示され左上にこの教室の様子が映し出されている。
そして画面に現れたのは私たちがよく知っている人物だった。
『こんにちは。ギル・・・・。』
「きゃー ーーーーーー!!」
「かっこいいい!!」
と黄色い歓声が上がる。
うん、がちで講師の顔が目的の生徒が多いようだ。
画面に映し出されたのは、先ほどまで電話をしていた同僚のギルだった。
しかもスーツじゃなくて私服。
その私服もメンズもの。
周りのお姉様方の叫び声に驚きつつも、軽く変装でもした方がいいのか?と考えてしまう。
眠そうなのは時差から考えても夜中だろう。
ご苦労様である。
「嘉山さん、あの先生初めてなんですか?」
「えっと前回は、ルイス・ジャクソンさんだったかな?FBIの。」
「・・・・そうなんですね。」
何かコソコソやっているなとは思っていたけれど、大学でオンライン授業をしていたわけですね。
講義っていうより、新人発掘もあるだろうなぁ。
隣にいるディは、知っていたような表情をしていた。
そう疑問に思いながら、空いている席を見つけてディと共に座る。
さすが大学向けの授業なだけあって、高等部の生徒なんて私とディの2人だけだ。
おまけに制服なのが余計に目立つ。
『初めての授業?』
声をかけてきたのは隣に座っていた生徒。
明るいブラウンの髪の毛を無造作に後ろで一つにまとめて結んでいる。
ディと同じで天パなのだろう。
届かなかった髪が顔の横に少し落ちていた。
「あ、はい。昨日交換留学で転入してきて。それで、えっと・・・・日本語で大丈夫です。」
「そうか。普段は少ないんだけどな。俺の名前は嘉山典明っていうんだ。」
「私はソフィア・スチュアートです。ソフィと呼んでください。それで、普段少ないのに何故今日は多いのでしょうか?」
「よろしく、ソフィ。お隣さんは?」
「ダニエル・ウィリアムです。ダンと呼んで下さい。」
「分かった。俺の事は、ノリでもカヤでも呼びやすいように呼んでくれ。今日は、特別授業の日で、普段はこの教室の3分の1くらいしか生徒はいない。」
「特別授業?」
「あぁ、現役の警察や捜査官などが、月替わりだけど授業をしてくれていて、その講師がまた俗にいうイケメンの事が多いわけだ。だから女子生徒の半数はその講師が目当てってわけ。もちろん多少は授業自体に興味を持っているから、別に構わないけどな。」
「へー・・・・・・。」
嘉山の説明を受けながら教室を見渡す。
確かに一部の女子については先日のバスケの試合の時にいた女性生徒達と状況が似ている。
しかし選択制ではあるが、ある程度単位が取れていれば問題がないのだろう。
自分の専攻教科以外を息抜きにとっても問題ないか。
それに高等部でも取れるのは、大学部に進学をした時に自分の専攻を何にするかを判断するために、予備知識として与えるためだと聞いた。
まぁ、私たちがじっくり観察して見極めればいいのかと納得をする。
ふと、隣のディを見れば眉間に皺を寄せて考え込んでいた。
『どうしたの?』
『いや、そういえばギルがスーツの方がいいかしら?って言ってなかったか?』
『そういえば、言ってたわね。私たちが日本行きが決まった頃に。何対策かは聞いてなかったけど、とりあえずスーツを推してきた。』
『フィーはスーツ好きだよね。』
『好きというか憧れよね。うちの家族スーツつか滅多に着ないし基本的に無縁でしょう?』
『確かに。あ、先生達きたみたいだよ。』
小声でディと話しているうちに講師が教室に入ってきた。
元々準備をしていたパソコンを立ち上げてオンラインで授業ができるように調子をしている。
スクリーンにその画面が表示され左上にこの教室の様子が映し出されている。
そして画面に現れたのは私たちがよく知っている人物だった。
『こんにちは。ギル・・・・。』
「きゃー ーーーーーー!!」
「かっこいいい!!」
と黄色い歓声が上がる。
うん、がちで講師の顔が目的の生徒が多いようだ。
画面に映し出されたのは、先ほどまで電話をしていた同僚のギルだった。
しかもスーツじゃなくて私服。
その私服もメンズもの。
周りのお姉様方の叫び声に驚きつつも、軽く変装でもした方がいいのか?と考えてしまう。
眠そうなのは時差から考えても夜中だろう。
ご苦労様である。
「嘉山さん、あの先生初めてなんですか?」
「えっと前回は、ルイス・ジャクソンさんだったかな?FBIの。」
「・・・・そうなんですね。」
何かコソコソやっているなとは思っていたけれど、大学でオンライン授業をしていたわけですね。
講義っていうより、新人発掘もあるだろうなぁ。
隣にいるディは、知っていたような表情をしていた。
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