最年少捜査官は、恋の解き方を知らない。

サクサク

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学園祭編

テスト結果。

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明日から学園祭が始まる今日は最終チェック日ということで授業は行われない。
幼稚舎から大学院までお祭りの準備の仕上げをするのだ。
と同時に先日行われた学力診断テストの結果が張り出されるという事。

「フィー!テストの結果が張り出されたから見にいこうぜ!」

朝礼が終わってすぐ教室に現れたのは私の幼馴染で“皇帝陛下”と呼ばれる現生徒会長である、百王華龍哉びゃくおうげりゅうや

「負けた人がお昼ご飯奢りでしたよね?今日のお昼は龍の奢りですね。」
「うわ!じゃあ一番高いメニューを頼もうかな???」
「おい!なんで俺が負けるの前提なんだよ!」
「えー?だって龍だもん。全てにおいて負ける気がしない。早く見に行こうよ。」

不満そうな表情をする龍と隣にいたディの手を取りクラス委員の小川佳菜子に一言かけるとテスト結果が張り出されて居るという、ガウディホールへとやってきた。
ホールには同じくテスト結果を見に来ている生徒たちでごった返していたが、龍の姿をお見かけると道が出来た。
モーセか!

「……あれ、この香り……。」
「どうしました?」
「いや、なんか龍から匂う。」
「は?!ちょ、フィー。」

掲示板の前で繋いでいた手を離し龍の制服を引っ張ると匂いのする所を確認する。

「柔軟剤の匂いじゃないし、龍って 女物の香水つけてる?」
「何もつけてねぇよ!」
「ふーん、じゃあ移ったんだね。」
「は?」

私の発言に龍が自分の裾を嗅ぐが、首を傾げる。
本人はよく分かってないみたいだ。

「どうしたんですか?」
「例の手紙と同じ匂いがしたから。」
「やはり、詰めが甘いですね。龍の周りを観察していたら犯人見つけられそうですよね。」
「そうだね。」

私の耳元で龍には聞こえないように話していたディを引き剥がしたのは、少し不機嫌顔の龍だった。

「だから、近いっていってるだろう?」
「何を言ってるんですか?僕とフィーの距離感はこれが普通です。」
「どんだけ、べったりなんだよ?!」
「周りには害ありませんし。龍には関係ないでしょう?本人が嫌がってないので、問題ないです。」

頭上でそんな会話が交わされている中、またかと内心思いながら例の手紙の送り主がこの場にいるのではないかと周囲を観察する。
あらかた目星はつけておきたい。
龍のファンってだけでこの学院の女子全員と考えてもいい。
頭上が静かになったなと思ったら固まっている龍。
その視線の先を見れば私の名前があった。

1位 3ーA ソフィア・エマ・スチュアート 500点(満点)
2位 3ーA ダニエル・ディ・ウィリアム  498点
3位 3ーC 百王華 龍哉         495点
4位 3ーB 日向 達也          488点

「うん、やっぱり龍の負けじゃん。ディ、甘いのいっぱい頼んだら?」
「ああ、そうですね。フィーから許可も出ましたし甘いものをメインで食べましょうか。」
「フィーはともかくダンには勝てると思ったのに!!」
「それは残念でしたね。」

私はディとハイタッチをした。
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