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四十九日を前に、舜一が再びアパートの敷居を跨いだ。
東京での仕事を辞め、地元へ戻ってきたという彼を迎えたのは、足の踏み場もないほどに荒れ果てたリビングだった。
「……ごめん、散らかってて。なかなか、片付ける時間がなくて……」
基樹の声は力なく、言い訳をする気力さえ枯れ果てていた。床に散乱したプリントや脱ぎ捨てられた衣類を足で横に寄せ、どうにか道を作る。
ダイニングテーブルの向かい合わせに座った舜一は、いつもの端正な顔立ちで「これは、すごいな……」と、感情を抑えた声を出した。
ソファの上では、息子の直樹が力なく座っていた。つけっぱなしのテレビを眺めているようだが、その瞳はどこにも焦点を結んでいない。かつて結子がいた頃の、陽だまりのような賑やかさはどこにもなかった。
基樹自身も、葬儀の時よりも、さらに削げ落ち、疲れ果てている自覚がある。大切な人を失った喪失感に浸る暇もなく、不慣れな家事と育児、そして仕事に追われる日々。実家の助けを借りてはいるものの、結子のいない空間で息をすることだけで精一杯だった。
「あの時……俺があんなことを言ったから。ごめんな、本当に、仕事まで辞めて帰ってくるとは思わなくて」
基樹は申し訳なさに耐えかね、深く頭を下げた。自分の弱音が、親友の輝かしいキャリアを台無しにしたのではないか。その罪悪感が胸を突く。
しかし、舜一は眼鏡の奥の瞳を和らげ、静かに首を振った。
「気にするな。別に、お前だけのためじゃない。親からもいずれは地元に戻るよう言われていたし、ちょうどいい区切りだったんだ」
「……なら、いいんだけど」
「ああ」
舜一が微かに微笑むと、基樹の凍てついていた心根が、少しだけ解けたような気がした。
*
地元の法律事務所に席を置くことになった舜一の生活は、驚くほど規則正しく、そして基樹の日常に深く根を下ろしていった。
昼間、舜一は新しい職場での執務をこなし、夕刻になると直樹の保育園へ迎えに行く。基樹のアパートのすぐ近くに駐車場を借りた彼は、そこから小さな直樹の手を引き、我が家のような足取りでアパートへと向かう。
仕事から疲れ果てて帰宅した基樹を迎えるのは、かつての冷え切った静寂ではない。
「おかえり!」とはしゃぐ直樹の声と、キッチンから漂う温かな料理の匂い。そして、エプロン姿で立ち働く親友の背中だった。
「おかえり、基樹」
「た、ただいま……」
「これ、ミールキットってやつ、頼んでみたんだ。野菜も多いし、栄養バランスも考えられている宅配サービスらしい。直樹くんにも良さそうだろ?」
舜一が差し出したパンフレットを、基樹はぼんやりと眺める。コンビニ弁当やカップ麺で済ませていた日々が、遠い昔のことのように思えた。
「……助かるよ、舜一。俺一人じゃ、何から手をつけていいか分からなかったから」
「気にするな。俺がやりたくてやっていることだ」
食卓には、舜一が手配した色鮮やかな惣菜に加え、時には彼や基樹の実家から預かってきたという煮物が並ぶ。かつて足の踏み場もなかったリビングは、いつの間にか舜一の手によって埃ひとつなく磨き上げられていた。
三人で囲む食卓。
それは、あまりにも歪で、あまりにも優しい「家族」の形をしていた。
(……昔に戻ったみたいだ)
箸を動かしながら、基樹はふと思う。
結婚もせず、都会生きていくのだと思っていた、あの峻厳な舜一が。今、こうして自分の狭いアパートで、子どもに絵本を読み聞かせ、翌日のゴミ出しの準備までしてくれている。
「舜一がいてくれると、……本当に安心する」
基樹がこぼした本音に、舜一は一瞬だけ手を止め、眼鏡の奥の瞳を細めた。その表情は、かつての鋭い参謀のそれではなく、静かな光を湛えている。
「そうか。なら、良かった」
彼は決して、恩着せがましいことは言わない。 結子が亡くなってから、基樹の世界はモノクロームだった。仕事、育児、家事。そのすべてを一人で抱え込もうとして、パンク寸前だった基樹を、舜一は音もなく救い上げてくれた。
*
金曜日の夜。
一週間の仕事と育児の疲れが、心地よい重みとなって身体に沈殿していくのを感じていた。いつもなら後片付けを終えて「じゃあな」と実家へ帰る舜一の背中を見送る時間だが、基樹はふと、その肩に声をかけた。
「……舜一。明日、休みだろ? 良かったら、泊まっていけよ」
自分でも驚くほど自然に口をついていた。一分一秒でも長く、この温かな空気の中に彼を留めておきたかった。
舜一は一瞬だけ驚いたように目を見開いたが、すぐに「……そうだな」と、頷いた。
「少し、待ってろ」
そう言って近くのコンビニへ走った舜一が片手に下げて戻ってきたのは、数本のビール缶と、少し上質な日本酒の小瓶だった。
「サンキュ」
結子が亡くなってから、アルコールを口にする余裕なんて一秒もなかった。
隣の寝室で眠る直樹を起こさないよう、リビングの照明を最小限まで落とす。隣り合ってソファにもたれかかり、冷えた缶の縁を合わせた。
「……なあ、舜一」
ビールを三口ほど煽り、喉に走る快い刺激を感じながら、基樹は前々から気になっていた問いを口にした。
「なんだ」
「お前……彼女とか、いないのか?」
舜一のグラスを持つ手が、わずかに止まった。琥珀色の液体が小さく揺れる。
「……いたら、こんなに毎日来るわけないだろ」
「だよな。でも、お前なら作ろうと思えばすぐだろ。学生時代だって、俺に恋愛相談してくる女子、みんな『副部長かっこいい』って言ってたし」
そう、昔から二人の間で色恋の話をするのは、いつも基樹の側だった。結子との仲を相談し、惚気を聞かせ、喧嘩をすれば間に入ってもらった。対して、舜一自身の浮いた話など、一度として聞いたことがなかった。
「……別にいいだろ」
「もったいねえ。お前、顔もいいし、弁護士だし……。なんか、俺のために人生の貴重な時間を使わせてる気がしてさ。悪いなって」
「言っただろう。これは俺の勝手だ」
舜一は眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、冷徹とも取れる静かな瞳で基樹を射抜いた。
「それとも、俺がいると迷惑か? 新しい恋人でも作る気になったか?」
「バカ言え。……俺には、結子しかいない。それは、ずっと変わらないよ」
基樹が迷いなく答えると、舜一は一瞬、耐えがたい痛みを感じたかのように、悲しげに目を伏せた。けれど、その微かな震えは一瞬で、すぐにいつもの表情に戻り、「そうか」とだけ低く呟いた。
酒が回るにつれ、基樹の心からは余計な警戒心が剥がれ落ち、幼い頃のような甘えが顔を出す。
「……でもさ。本当に、助かってるんだ。舜一がいなかったら、俺、今頃どうなっていたか。直樹のことだって、きっと悲しませてばかりだった」
「基樹……」
「ありがとな。……俺、こんなに……お前に甘えてもいいのかな」
平衡感覚が甘くなり、基樹の体は吸い寄せられるように舜一の肩へともたれかかった。舜一は拒絶しなかった。それどころか、大きな掌が基樹の項から後頭部を、壊れ物を扱うような手つきでそっと包み込んだ。
その掌の熱が、泣きたくなるほど心地いい。
「……仕方ないから、お前に新しい誰かができるまで……いや、お前がもういいと言うまで、傍にいてやる」
舜一は、基樹に何の見返りも求めない。ただそこにいて、崩れかけた生活を支え、欠けたピースを埋めてくれる。まるで、最初からそこにいたかのように、舜一はあまりに自然に、基樹たちの日常に溶け込んでいた。
(こいつ……昔から、こんなに優しかったっけ……?)
基樹は、舜一から漂う匂い——清潔な柔軟剤と、微かなアルコールが混じり合った、彼固有の香りに包まれながら、意識が微睡みへと溶けていくのを感じた。
このまま、時が止まればいい。
結子を愛している気持ちに嘘はない。今でも彼女を思って胸が裂けそうになる。けれど、今この瞬間、凍てつくような孤独を埋めてくれているのは、間違いなく隣にいるこの男だった。
「……基樹、寝たのか?」
夢うつつの中で、そんな舜一の囁きを聞いた気がした。
額のあたりに、熱を持った柔らかい何かが、羽が触れるような短さで一瞬だけ押し当てられた。
それが何であったのか、重くなった瞼を開けて確かめることは、もうできなかった。
東京での仕事を辞め、地元へ戻ってきたという彼を迎えたのは、足の踏み場もないほどに荒れ果てたリビングだった。
「……ごめん、散らかってて。なかなか、片付ける時間がなくて……」
基樹の声は力なく、言い訳をする気力さえ枯れ果てていた。床に散乱したプリントや脱ぎ捨てられた衣類を足で横に寄せ、どうにか道を作る。
ダイニングテーブルの向かい合わせに座った舜一は、いつもの端正な顔立ちで「これは、すごいな……」と、感情を抑えた声を出した。
ソファの上では、息子の直樹が力なく座っていた。つけっぱなしのテレビを眺めているようだが、その瞳はどこにも焦点を結んでいない。かつて結子がいた頃の、陽だまりのような賑やかさはどこにもなかった。
基樹自身も、葬儀の時よりも、さらに削げ落ち、疲れ果てている自覚がある。大切な人を失った喪失感に浸る暇もなく、不慣れな家事と育児、そして仕事に追われる日々。実家の助けを借りてはいるものの、結子のいない空間で息をすることだけで精一杯だった。
「あの時……俺があんなことを言ったから。ごめんな、本当に、仕事まで辞めて帰ってくるとは思わなくて」
基樹は申し訳なさに耐えかね、深く頭を下げた。自分の弱音が、親友の輝かしいキャリアを台無しにしたのではないか。その罪悪感が胸を突く。
しかし、舜一は眼鏡の奥の瞳を和らげ、静かに首を振った。
「気にするな。別に、お前だけのためじゃない。親からもいずれは地元に戻るよう言われていたし、ちょうどいい区切りだったんだ」
「……なら、いいんだけど」
「ああ」
舜一が微かに微笑むと、基樹の凍てついていた心根が、少しだけ解けたような気がした。
*
地元の法律事務所に席を置くことになった舜一の生活は、驚くほど規則正しく、そして基樹の日常に深く根を下ろしていった。
昼間、舜一は新しい職場での執務をこなし、夕刻になると直樹の保育園へ迎えに行く。基樹のアパートのすぐ近くに駐車場を借りた彼は、そこから小さな直樹の手を引き、我が家のような足取りでアパートへと向かう。
仕事から疲れ果てて帰宅した基樹を迎えるのは、かつての冷え切った静寂ではない。
「おかえり!」とはしゃぐ直樹の声と、キッチンから漂う温かな料理の匂い。そして、エプロン姿で立ち働く親友の背中だった。
「おかえり、基樹」
「た、ただいま……」
「これ、ミールキットってやつ、頼んでみたんだ。野菜も多いし、栄養バランスも考えられている宅配サービスらしい。直樹くんにも良さそうだろ?」
舜一が差し出したパンフレットを、基樹はぼんやりと眺める。コンビニ弁当やカップ麺で済ませていた日々が、遠い昔のことのように思えた。
「……助かるよ、舜一。俺一人じゃ、何から手をつけていいか分からなかったから」
「気にするな。俺がやりたくてやっていることだ」
食卓には、舜一が手配した色鮮やかな惣菜に加え、時には彼や基樹の実家から預かってきたという煮物が並ぶ。かつて足の踏み場もなかったリビングは、いつの間にか舜一の手によって埃ひとつなく磨き上げられていた。
三人で囲む食卓。
それは、あまりにも歪で、あまりにも優しい「家族」の形をしていた。
(……昔に戻ったみたいだ)
箸を動かしながら、基樹はふと思う。
結婚もせず、都会生きていくのだと思っていた、あの峻厳な舜一が。今、こうして自分の狭いアパートで、子どもに絵本を読み聞かせ、翌日のゴミ出しの準備までしてくれている。
「舜一がいてくれると、……本当に安心する」
基樹がこぼした本音に、舜一は一瞬だけ手を止め、眼鏡の奥の瞳を細めた。その表情は、かつての鋭い参謀のそれではなく、静かな光を湛えている。
「そうか。なら、良かった」
彼は決して、恩着せがましいことは言わない。 結子が亡くなってから、基樹の世界はモノクロームだった。仕事、育児、家事。そのすべてを一人で抱え込もうとして、パンク寸前だった基樹を、舜一は音もなく救い上げてくれた。
*
金曜日の夜。
一週間の仕事と育児の疲れが、心地よい重みとなって身体に沈殿していくのを感じていた。いつもなら後片付けを終えて「じゃあな」と実家へ帰る舜一の背中を見送る時間だが、基樹はふと、その肩に声をかけた。
「……舜一。明日、休みだろ? 良かったら、泊まっていけよ」
自分でも驚くほど自然に口をついていた。一分一秒でも長く、この温かな空気の中に彼を留めておきたかった。
舜一は一瞬だけ驚いたように目を見開いたが、すぐに「……そうだな」と、頷いた。
「少し、待ってろ」
そう言って近くのコンビニへ走った舜一が片手に下げて戻ってきたのは、数本のビール缶と、少し上質な日本酒の小瓶だった。
「サンキュ」
結子が亡くなってから、アルコールを口にする余裕なんて一秒もなかった。
隣の寝室で眠る直樹を起こさないよう、リビングの照明を最小限まで落とす。隣り合ってソファにもたれかかり、冷えた缶の縁を合わせた。
「……なあ、舜一」
ビールを三口ほど煽り、喉に走る快い刺激を感じながら、基樹は前々から気になっていた問いを口にした。
「なんだ」
「お前……彼女とか、いないのか?」
舜一のグラスを持つ手が、わずかに止まった。琥珀色の液体が小さく揺れる。
「……いたら、こんなに毎日来るわけないだろ」
「だよな。でも、お前なら作ろうと思えばすぐだろ。学生時代だって、俺に恋愛相談してくる女子、みんな『副部長かっこいい』って言ってたし」
そう、昔から二人の間で色恋の話をするのは、いつも基樹の側だった。結子との仲を相談し、惚気を聞かせ、喧嘩をすれば間に入ってもらった。対して、舜一自身の浮いた話など、一度として聞いたことがなかった。
「……別にいいだろ」
「もったいねえ。お前、顔もいいし、弁護士だし……。なんか、俺のために人生の貴重な時間を使わせてる気がしてさ。悪いなって」
「言っただろう。これは俺の勝手だ」
舜一は眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、冷徹とも取れる静かな瞳で基樹を射抜いた。
「それとも、俺がいると迷惑か? 新しい恋人でも作る気になったか?」
「バカ言え。……俺には、結子しかいない。それは、ずっと変わらないよ」
基樹が迷いなく答えると、舜一は一瞬、耐えがたい痛みを感じたかのように、悲しげに目を伏せた。けれど、その微かな震えは一瞬で、すぐにいつもの表情に戻り、「そうか」とだけ低く呟いた。
酒が回るにつれ、基樹の心からは余計な警戒心が剥がれ落ち、幼い頃のような甘えが顔を出す。
「……でもさ。本当に、助かってるんだ。舜一がいなかったら、俺、今頃どうなっていたか。直樹のことだって、きっと悲しませてばかりだった」
「基樹……」
「ありがとな。……俺、こんなに……お前に甘えてもいいのかな」
平衡感覚が甘くなり、基樹の体は吸い寄せられるように舜一の肩へともたれかかった。舜一は拒絶しなかった。それどころか、大きな掌が基樹の項から後頭部を、壊れ物を扱うような手つきでそっと包み込んだ。
その掌の熱が、泣きたくなるほど心地いい。
「……仕方ないから、お前に新しい誰かができるまで……いや、お前がもういいと言うまで、傍にいてやる」
舜一は、基樹に何の見返りも求めない。ただそこにいて、崩れかけた生活を支え、欠けたピースを埋めてくれる。まるで、最初からそこにいたかのように、舜一はあまりに自然に、基樹たちの日常に溶け込んでいた。
(こいつ……昔から、こんなに優しかったっけ……?)
基樹は、舜一から漂う匂い——清潔な柔軟剤と、微かなアルコールが混じり合った、彼固有の香りに包まれながら、意識が微睡みへと溶けていくのを感じた。
このまま、時が止まればいい。
結子を愛している気持ちに嘘はない。今でも彼女を思って胸が裂けそうになる。けれど、今この瞬間、凍てつくような孤独を埋めてくれているのは、間違いなく隣にいるこの男だった。
「……基樹、寝たのか?」
夢うつつの中で、そんな舜一の囁きを聞いた気がした。
額のあたりに、熱を持った柔らかい何かが、羽が触れるような短さで一瞬だけ押し当てられた。
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