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その15
しおりを挟む「全く、その方は堪え性がないのだな」
自分の腹に撒き散らされた白濁を指で拭いながらも、皇帝アインバッハは至極満足度そうに微笑んだ。
「しかもその方、全く手合わせが出来ていないではないか」
「もっうしわけ、ございません」
震える声で答えるユノハイムであったが、皇帝アインバッハは特に咎めることは無かった。それどころか労うかのように相変わらずユノハイムの腰や尻を撫で続ける。
「それで、その方は我の武器の性能は理解できたのか?」
アインバッハの身体に跨り、短く浅い息を繰り返しているユノハイムに皇帝アインバッハは聞いてきた。もちろん、そんなことが出来ていないことぐらいわかっての質問である。
「あ、いや、まだ理解に及んではおらず」
しどろもどろに答えるユノハイムはの目線はアチコチに泳いでいた。それはそうなるわけで、何しろ恐れ多くも皇帝陛下の上に馬乗りの体勢だ。失礼にも程があるだろう。だが、それを指示したのは紛れもなく皇帝アインバッハなのである。ユノハイムは誰かに見られたらどうしたらいいのか分からず、ただひたすらに狼狽えた。
「性能を確認するためにはどうしたらいいのかもわからぬのか」
そんなことを言って、アインバッハはしたから突き上げるように自分の腰を動かした。そんなことをされれば上に跨っているユノハイムも上へと動かされるわけで、当然上に上がれば下に落ちるのが道理である。
「ひっ、おやめ下さい。わ、私の腹が、腹が裂けてしまいます」
何度も言うが、ユノハイムが前かがみの姿勢を取っているのが原因である。護衛騎士らしく背筋を正せば良いのだが、よもや自分の腹の中で皇帝アインバッハの武器がそんな事になっているなど思いもよらないから仕方がない。
「裂けるわけなどなかろう」
愉快そうにアインバッハはそう言うと、自分の腹に添えられているユノハイムの手を取った。
「ほれ」
手を取られて一瞬身体が揺れてしまったユノハイムだったが、自分の手が何処に導かれるのがしっかりと見つめていれば、行き着く先は自分の下腹だった。
「どうだ?ここに何がある?」
「ここ、に?」
自分の手で触れているのは間違いなく自分の下腹だ。だが、腹とはこんなにも気妙な形をしているものだっただろうか?ユノハイムは恐る恐る自分の手を置いた下腹を凝視した。
「っ……」
自分の下腹を見てユノハイムは絶句した。明らかに形がおかしいのだ。なんと表現すればいいのかは分からないが、とにかくおかしい。
「分からぬか?ここに、ほれ、我の武器が収まっておるのだ」
満足そうに微笑みながら皇帝アインバッハ言う。それを聞いてユノハイムは目を見開いてじっくりと自分の下腹を見た。視線をゆっくりと動かせば、自分の男の武器のその下には皇帝アインバッハの腹がある。ゆっくりと後ろを振り返り、自分の尻を見る。尻の下にあるのは皇帝アインバッハの…………。
ゴクリ、と、喉を鳴らしユノハイムはもう片方の手をゆっくりと動かして自分の尻、そこからゆっくりと下へと降ろして行けば、行き着く先は皇帝アインバッハの黄金の果実であった。
「そんな、バカな」
いや、事実である。
人間、誰しも予想外の出来事に遭遇すれば例えその目で見たとしても信じたくは無いものである。最もユノハイムはその目では見てはいないが、下腹の膨らみから考えて、自分の尻が何処に乗っているのかを考えれば自然と答えが導き出されると言うものである。
ユノハイムの頭の中で答えに辿り着きはしたものの、どうしても受け入れられない事もあるのだ。
「しかと確認せよ」
皇帝アインバッハがユノハイムの手をゆっくりと動かして下腹の膨らみを確認させ、それからさらにその下へと導いていく、ユノハイム男の武器を越え、ユノハイムのたわわな果実のその下に隠された箇所へと導けば、肌と肌が触れ合うその最もたる箇所は何やら濡れていて、それでいて、人の身体とは思えない硬さを持った何かがユノハイムの身体の中に挿入り込んでいるのがわかってしまった。
「へ、陛下。こ、のような事が、姫の、お身体に、も?」
ユノハイムがこの一瞬でどのような想像をしたのかは概ね分かるが、皇帝アインバッハにとってはどうでもいい事だった。
「当たり前であろう?その方、我の武器をなんだと思っているのだ?そもそも、その方は随分と勘違いをしておる」
皇帝アインバッハが至極真面目な顔で言ってきた。突然の物言いに、またもやユノハイムは言葉を失い目を見開いた。もう何度驚かされたことだろうか。
「よいか、その方は姫を守る騎士であるな」
「はい」
「で、あれば、姫を守る盾であるな」
「はい」
「そうであろう?だからその方はこうして我の武器を受け入れ姫を守るために盾となっているな」
「はい」
「だが、それだけではダメなのだ」
「何故にございますか」
「本当に、その方は頭が固い。よいか、その方は姫を守る盾である。しかし、姫を傷つけるかもしれない我の武器から守るためには盾だけであっては守れぬのだ」
「では、どうすれば?」
「答えはここにあるではないか」
そう言って、皇帝アインバッハはユノハイムの下腹をを指で示した。
「ここにございますか?」
ユノハイムは改めて自分の下腹を見た。皇帝アインバッハの男の武器が挿入りこんでいるせいで、なかなか不可思議な形をしている。
「よいか、武器は必ず鞘に収めるものであろう」
「それは、確かに」
言われてみれば確かにそうである。抜き身の剣など持ち歩く騎士はいない。武器を鞘に収めていないのゴロツキ等の無法者ぐらいだろう。
「その方は姫を守る盾であると同時に、我の武器を収める鞘でもあるのだ」
皇帝アインバッハに宣言され、ユノハイムはその言葉をしかと聞き止めた。
「ありがたきお言葉にございます」
ユノハイムは皇帝アインバッハの言葉に感動していた。恐れ多くも皇帝陛下の武器を収める鞘に認定されたのだ。それはすなわち騎士としての存在を認められたに等しいということだろう。
「ふむ、その方は素晴らしい鞘である。実に素晴らしい。我の武器の形をしっかりと覚え、全身で包み込むように我の武器を見事収めておる」
「ありがたきお言葉、勿体ない限りにございます」
嬉しさのあまり、ユノハイムは頭を深々と下げてしまった。
「ひうっ」
普段のつもりで深々と下げてしまったところで、ユノハイムの下腹で異変が起きた。
「ひっ、あぁ」
あまりの出来事に、ユノハイムはもう身体を起こすことができなくなっていた。
「あっ、ああ、陛下、私の腹が、腹が、苦しいのです」
目にいっぱいの涙を浮かべ、ユノハイムは訴えるが、皇帝アインバッハは口の端を軽く釣り上げてその様子を眺めるだけである。
「陛下、わ、私の腹の中で陛下の武器が……そ、その、大きくなって……」
「ほう、我の武器の大きさがわかるか。やはりその方は優秀な鞘であるな」
手放しで褒められたはずなのだが、ユノハイムは素直に喜べなかった。そんな余裕がどこにもないからである。どうしていいのか分からずに、ユノハイムはいつの間にかに皇帝アインバッハの腹の上倒れ込んでいた。
「へ、陛下……あ、ああああ」
倒れ込んだユノハイムからすれば、恐れ多くも皇帝陛下の胸に顔を付け自分の全ての体重を預けた形になってしまったのだ。これは一大事であるから、急いで退かなくてはならない。だがしかし、ユノハイムの身体は思った通りには動いてはくれなかった。
「何をしておる。その方、我の武器の形を覚えたのだから、次は性能を覚えなくてはなるまい」
そんなことをユノハイムの耳元で囁く皇帝アインバッハは、非常に楽しげである。ユノハイムの胎内にしっかりと己の武器が収まっていることを確認すると、そのままユノハイムを羽交い締めにするようにして、身体の上下を入れ替えた。
「っ、んんぅん」
胃がひっくり返るかのような衝撃を受け、ユノハイムは一瞬で目を回しそうだった。体勢が入れ替わっただけなのであるが、どうにも受けた衝撃は身体の外よりも胎内の方が強かった。
「あっ、っはっは、はぁぁぁ」
呼吸を整えようと努力するユノハイムであったが、整う前に衝撃が身体を襲ってきた。
「ほれ、しっかりと我の武器の性能を確認せよ」
耳元でそんなことを言い放った皇帝アインバッハは、腰だけを使ってユノハイムにその性能を教え始めたのだった。
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