69 / 116
真竜
しおりを挟む
なにが起きたか分からなかった。
トーマは気絶していただけだったのか、顔色が悪そうに見えない。
それは良かったと思う。
でも英雄ラグナロクの言葉に気付いた。
トーマの目ってこんなに深い赤い色をしていただろうか。
トーマも気付いていなかったのか「は?」と短く口にした。
今は目の事より、この状況をどうにかしないといけない。
トーマがどのくらい知ってるのか分からない、けど英雄ラグナロクを少しでも疑っているからここにいる…そう思った。
俺は力を振り絞りトーマに叫んだ。
「トーマ!君のお父さんはっ!!」
「…分かってる、だから大丈夫だ」
トーマは俺を見て安心させるように微笑んだ。
それが気に入らなかったのか英雄ラグナロクは俺に剣を向けた。
トーマと英雄ラグナロクの間に緊張が走る。
立ってはいるがもしかしてトーマ、魔力がないのかもしれない…トーマから魔力を感じない。
だとしたら俺が補給してあげなくては…キスを嫌がるとかそんな事今気にしていられない。
英雄ラグナロクはトーマを見ている、剣を向けられているが隙を見てトーマのところに行ければ…
「…アルトから離れろと言った筈だが?」
「トーマ、お前…なんだその禍々しい瞳は…真竜と同じではないか」
真竜?何処かで聞いた事がある、ゲームの中だったっけ…思い出せ。
トーマは真竜を知らないみたいで何を言ってるんだと言いたげな顔でため息を吐いた。
あ、真竜……思い出した。
トーマメインのゲームに少しそんな話が出てきたのを思い出す。
契約の魔法使いの神話だった筈だ。
ーーー
初めて契約の魔法使いが現れたのは100年前、意外と最近の出来事だった。
初めての契約の魔法使いは小さな少女だった。
当時は契約の魔法使いの存在を知らなくて、魔力が弱い少女を周りはいじめていた。
満足に力を出せない少女は落ちこぼれと言われ家族にも見放されていた。
そんな少女の唯一の癒しの空間は森の中だった。
少女が森の中で人知れず泣いていたら、大きな地響きと共になにかが近付いてくる足音が聞こえた。
泣き腫らした顔でそのなにかを怯えもせず見つめていた。
現れたのは体の大きな真っ黒な竜だった。
グルル…と低く唸る声に睨みをきかす目、大人でも恐怖して逃げ出すような怖さを持っていた。
しかし、少女は逃げなかった。
……その寂しそうな真紅色の瞳に囚われた。
竜は逃げないどころか近付いてくる少女に興味を持った。
友人になるのに時間は掛からなかった。
魔力がない少女と人の言葉を喋る不思議な竜。
少女の悩みを黙って聞いてアドバイスをする、それが日常になっていった。
それまで村に居てもいじめられていた少女は少しずつ笑うようになった。
周りも多少バカにする事はあっても遠回しに少女を見るだけになった。
そんなある日少女は信じられない事を聞いた。
森の中で竜が暴れていると…
森の中の竜といえば彼しかいない、少女は大人が止める手を振り切り慌てて森の中に入った。
大人達の言うとおり竜は木々を倒し、口から火を吹き暴れていた。
あの優しかった竜とは別人のように思えた。
何度も声を掛けても返事がない、綺麗だった真紅色の瞳も濁っていた。
ふと竜の背中を見ると、棒のようなものがくっついていた。
あれは吹き矢か……
竜は吹き矢の毒で苦しんでいるのではないか、そう少女は思った。
肌に焼きつく火の粉を払いながら竜の前に立った。
あの優しい竜に戻ってほしい、少女は一筋の涙を流した。
竜に振り払われる事を覚悟で抱き締めた。
最悪自殺行為だと分かっている、だけど少女は竜を離さなかった。
竜にキスをした、それはとても美しく悲しい愛の口付けだった。
すると少女と竜の足元に魔法陣が現れた。
赤い、竜の綺麗な瞳と同じ色の魔法陣だ。
竜は今まで暴れていたのが嘘のようにピタリと動きを止めた。
少女は竜の顔を覗き込むと濁っていた真紅色の瞳が綺麗に赤く色付いていた。
そして竜は少女に言った。
「こんな暖かく力が溢れるのは初めてだ」
パキッと背中に刺さった吹き矢は折れた。
少女は自分の本当の力を知った、キスで人を救えると…
契約の魔法使いと初めて契約した竜を少女は真竜と名付けた。
少女にとって彼は真の竜だった。
それから少女は森を救った英雄と言われ、契約の魔法使いはいろんな人と契約をして凶悪な竜を倒しこの世界を救ったという。
竜に吹き矢を刺したのは何者か分からない、知っていたであろう真竜は少女と仲間達により殺されてしまったから……
ーーー
真竜の悲しい話はこうだった。
英雄ラグナロクの禍々しい真竜と言う言葉からして、もしかしたら神話に優しい真竜は出てこないで凶悪な真竜しか出てこないのかもしれない。
ゲームをしていた俺だけが、知っている物語…いや、トーマがリンディの力の秘密を知るために調べたら出てきた話だから今は分からないだろうけどトーマはいずれ知るだろう。
何故少女はあんなに大切だった真竜を忘れてしまったのか。
何故真竜は悪に染まったのか分からない、ゲームでは語られなかったが…いつか俺が知る時がくればいいな。
でもなんでトーマは真竜の瞳をしているのだろうか……真竜の末裔?いや、トーマは人間だからあり得ないか。
ゲームではそんな話は一切なかった、そもそもトーマの目が変わるシーンなんてなかった。
……この場に俺達が揃うのもなかったからきっとこの先は俺でも分からなかった。
「真竜ってなんだか知らないが、そんな事よりアルトから離れろ」
「父親を殺すのか?殺せるのか?」
「……アルトに危害を加えるなら」
「だっ、ダメだよトーマ!!」
俺は慌ててトーマに叫ぶ。
トーマに家族を殺してほしくない、そんな事をしたらきっとトーマが永遠に親殺しを背負って生きなきゃいけなくなる。
……そんなの、辛すぎるよ。
それにどんなに凶悪犯でもちゃんと罪を償わなくてはならない、一生掛かっても…それだけの事はしたんだ。
いつか俺は、父と同じ事になるだろう。
俺達は正しい道を歩かなくてはいけない、道を踏み間違えちゃだめなんだ。
その先に絶対に幸せがあるって…そう信じてる。
「トーマ、ちゃんと罪を償わせなきゃ…悪い事をしたら」
「…姫」
腕に力を込める。
俺とトーマは見つめあった。
捕まえよう、二人で……無言だったが通じ合えた。
英雄ラグナロクはずっとトーマを見ていた目線をこちらに向けた。
その瞳は怒りに満ちていた。
高々に剣を振り上げるのが見えた。
「甘い、甘すぎて反吐が出る!憎しみに囚われてこそ強い魔法使いになると言うのに!」
風を切る音と共に剣が振り下ろされた。
トーマが俺に駆け寄る前に剣が地面に突き刺さった。
俺は腕の力をバネにして転がるように英雄ラグナロクの剣から逃れて急いで立ち上がる。
俺が向かうのはトーマのところだけ……
英雄ラグナロクが剣を引き抜くのに少し苦戦していたのはきっと神様が与えてくれた幸福だった。
トーマに飛び付くように首に腕を回すときつく抱き締めてくれた。
……久々に感じたトーマの温もり…俺の…ゲームの運命をトーマに託すよ。
どちらが先だったのか、甘くとろける口付けをした。
足元に黄色い魔法陣が現れた。
英雄ラグナロクは剣を引き抜き、驚いた顔でこちらを見ていた。
長いようで短かったキスは終わり、名残惜しい顔をしながら唇を離した。
英雄ラグナロクは魔法陣が消えたと同時に我に返り、ニヤニヤと笑った。
「まさかソイツは契約の魔法使いなのか?力を付けてお前はやはり俺を殺そうとしているんだな」
「…殺さない、俺は魔法を使わない…この大剣でアンタの英雄の肩書きをぶち壊す」
トーマは気絶していただけだったのか、顔色が悪そうに見えない。
それは良かったと思う。
でも英雄ラグナロクの言葉に気付いた。
トーマの目ってこんなに深い赤い色をしていただろうか。
トーマも気付いていなかったのか「は?」と短く口にした。
今は目の事より、この状況をどうにかしないといけない。
トーマがどのくらい知ってるのか分からない、けど英雄ラグナロクを少しでも疑っているからここにいる…そう思った。
俺は力を振り絞りトーマに叫んだ。
「トーマ!君のお父さんはっ!!」
「…分かってる、だから大丈夫だ」
トーマは俺を見て安心させるように微笑んだ。
それが気に入らなかったのか英雄ラグナロクは俺に剣を向けた。
トーマと英雄ラグナロクの間に緊張が走る。
立ってはいるがもしかしてトーマ、魔力がないのかもしれない…トーマから魔力を感じない。
だとしたら俺が補給してあげなくては…キスを嫌がるとかそんな事今気にしていられない。
英雄ラグナロクはトーマを見ている、剣を向けられているが隙を見てトーマのところに行ければ…
「…アルトから離れろと言った筈だが?」
「トーマ、お前…なんだその禍々しい瞳は…真竜と同じではないか」
真竜?何処かで聞いた事がある、ゲームの中だったっけ…思い出せ。
トーマは真竜を知らないみたいで何を言ってるんだと言いたげな顔でため息を吐いた。
あ、真竜……思い出した。
トーマメインのゲームに少しそんな話が出てきたのを思い出す。
契約の魔法使いの神話だった筈だ。
ーーー
初めて契約の魔法使いが現れたのは100年前、意外と最近の出来事だった。
初めての契約の魔法使いは小さな少女だった。
当時は契約の魔法使いの存在を知らなくて、魔力が弱い少女を周りはいじめていた。
満足に力を出せない少女は落ちこぼれと言われ家族にも見放されていた。
そんな少女の唯一の癒しの空間は森の中だった。
少女が森の中で人知れず泣いていたら、大きな地響きと共になにかが近付いてくる足音が聞こえた。
泣き腫らした顔でそのなにかを怯えもせず見つめていた。
現れたのは体の大きな真っ黒な竜だった。
グルル…と低く唸る声に睨みをきかす目、大人でも恐怖して逃げ出すような怖さを持っていた。
しかし、少女は逃げなかった。
……その寂しそうな真紅色の瞳に囚われた。
竜は逃げないどころか近付いてくる少女に興味を持った。
友人になるのに時間は掛からなかった。
魔力がない少女と人の言葉を喋る不思議な竜。
少女の悩みを黙って聞いてアドバイスをする、それが日常になっていった。
それまで村に居てもいじめられていた少女は少しずつ笑うようになった。
周りも多少バカにする事はあっても遠回しに少女を見るだけになった。
そんなある日少女は信じられない事を聞いた。
森の中で竜が暴れていると…
森の中の竜といえば彼しかいない、少女は大人が止める手を振り切り慌てて森の中に入った。
大人達の言うとおり竜は木々を倒し、口から火を吹き暴れていた。
あの優しかった竜とは別人のように思えた。
何度も声を掛けても返事がない、綺麗だった真紅色の瞳も濁っていた。
ふと竜の背中を見ると、棒のようなものがくっついていた。
あれは吹き矢か……
竜は吹き矢の毒で苦しんでいるのではないか、そう少女は思った。
肌に焼きつく火の粉を払いながら竜の前に立った。
あの優しい竜に戻ってほしい、少女は一筋の涙を流した。
竜に振り払われる事を覚悟で抱き締めた。
最悪自殺行為だと分かっている、だけど少女は竜を離さなかった。
竜にキスをした、それはとても美しく悲しい愛の口付けだった。
すると少女と竜の足元に魔法陣が現れた。
赤い、竜の綺麗な瞳と同じ色の魔法陣だ。
竜は今まで暴れていたのが嘘のようにピタリと動きを止めた。
少女は竜の顔を覗き込むと濁っていた真紅色の瞳が綺麗に赤く色付いていた。
そして竜は少女に言った。
「こんな暖かく力が溢れるのは初めてだ」
パキッと背中に刺さった吹き矢は折れた。
少女は自分の本当の力を知った、キスで人を救えると…
契約の魔法使いと初めて契約した竜を少女は真竜と名付けた。
少女にとって彼は真の竜だった。
それから少女は森を救った英雄と言われ、契約の魔法使いはいろんな人と契約をして凶悪な竜を倒しこの世界を救ったという。
竜に吹き矢を刺したのは何者か分からない、知っていたであろう真竜は少女と仲間達により殺されてしまったから……
ーーー
真竜の悲しい話はこうだった。
英雄ラグナロクの禍々しい真竜と言う言葉からして、もしかしたら神話に優しい真竜は出てこないで凶悪な真竜しか出てこないのかもしれない。
ゲームをしていた俺だけが、知っている物語…いや、トーマがリンディの力の秘密を知るために調べたら出てきた話だから今は分からないだろうけどトーマはいずれ知るだろう。
何故少女はあんなに大切だった真竜を忘れてしまったのか。
何故真竜は悪に染まったのか分からない、ゲームでは語られなかったが…いつか俺が知る時がくればいいな。
でもなんでトーマは真竜の瞳をしているのだろうか……真竜の末裔?いや、トーマは人間だからあり得ないか。
ゲームではそんな話は一切なかった、そもそもトーマの目が変わるシーンなんてなかった。
……この場に俺達が揃うのもなかったからきっとこの先は俺でも分からなかった。
「真竜ってなんだか知らないが、そんな事よりアルトから離れろ」
「父親を殺すのか?殺せるのか?」
「……アルトに危害を加えるなら」
「だっ、ダメだよトーマ!!」
俺は慌ててトーマに叫ぶ。
トーマに家族を殺してほしくない、そんな事をしたらきっとトーマが永遠に親殺しを背負って生きなきゃいけなくなる。
……そんなの、辛すぎるよ。
それにどんなに凶悪犯でもちゃんと罪を償わなくてはならない、一生掛かっても…それだけの事はしたんだ。
いつか俺は、父と同じ事になるだろう。
俺達は正しい道を歩かなくてはいけない、道を踏み間違えちゃだめなんだ。
その先に絶対に幸せがあるって…そう信じてる。
「トーマ、ちゃんと罪を償わせなきゃ…悪い事をしたら」
「…姫」
腕に力を込める。
俺とトーマは見つめあった。
捕まえよう、二人で……無言だったが通じ合えた。
英雄ラグナロクはずっとトーマを見ていた目線をこちらに向けた。
その瞳は怒りに満ちていた。
高々に剣を振り上げるのが見えた。
「甘い、甘すぎて反吐が出る!憎しみに囚われてこそ強い魔法使いになると言うのに!」
風を切る音と共に剣が振り下ろされた。
トーマが俺に駆け寄る前に剣が地面に突き刺さった。
俺は腕の力をバネにして転がるように英雄ラグナロクの剣から逃れて急いで立ち上がる。
俺が向かうのはトーマのところだけ……
英雄ラグナロクが剣を引き抜くのに少し苦戦していたのはきっと神様が与えてくれた幸福だった。
トーマに飛び付くように首に腕を回すときつく抱き締めてくれた。
……久々に感じたトーマの温もり…俺の…ゲームの運命をトーマに託すよ。
どちらが先だったのか、甘くとろける口付けをした。
足元に黄色い魔法陣が現れた。
英雄ラグナロクは剣を引き抜き、驚いた顔でこちらを見ていた。
長いようで短かったキスは終わり、名残惜しい顔をしながら唇を離した。
英雄ラグナロクは魔法陣が消えたと同時に我に返り、ニヤニヤと笑った。
「まさかソイツは契約の魔法使いなのか?力を付けてお前はやはり俺を殺そうとしているんだな」
「…殺さない、俺は魔法を使わない…この大剣でアンタの英雄の肩書きをぶち壊す」
55
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する
SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる