文字の大きさ
大
中
小
18 / 57
17 デューンブレイド 4
工房都市ジャルマからギマを撃退したデューンブレイドたちは、休養も兼ねてジャルマで装備や物資を整えることとなった。
先日の戦いでギマを一掃したデューンブレイドの名は周辺に知れ渡り、様々な人々協力を申し出てくれるようになったのだ。
ジャルマの元守備隊や、周辺の街からからくも逃げてきた若者たちも、デューンブレイドに加わって共に戦いたいというのだ。みな魔女を憎み、ギマを叩き潰したい思いは一緒だった。
こうして仲間はどんどん増えていく。
ブルーやオーサー達は、もはや一軍とも言える人数を再編成し、訓練を積むことに専念している。
そしてクロウもゾルーディア滅殺のために、デューンブレイドの一員となることを決めた。熱心に勧誘されたこともあるが、一人の戦いではやはり限界があると考えたのだ。
彼の望みはただ一つだが、なかなか果たせていないことに対する焦りもあった。
これまでも旅の途中でできた仲間と協力して戦ったことはあるが、訓練された組織とは言い難く、クロウの切り込みについていけず、大抵の戦士は死んだり、離れていったりしてしまったのだ。
だからクロウにとって、久々にできた仲間はありがたかったが、同時に戸惑いも伴う。もともとクロウは<シグル>の構成員で、簡単に人の心を許す性質ではない。
しかし、若いデューンブレイドたちは屈託がなかった。
「あんたが加わってくれたら百人力だ!」
「あの戦い方を教えてくれ!」
彼らはナギの戦闘能力を素直に讃え、教えを乞うた。
また、彼の端正な面立ちや、均整の取れた肢体には若い娘たちの視線が集まった。特にカーネリアは積極的に彼に関わるようになったのだ。
「あんたの技を盗みたいわ! ぜひ指南してちょうだい!」
「ああ、皆と一緒ならば」
クロウはおとなしく、若い戦士たちに剣の稽古をつけたり、刀子で狙うやり方を教えた。そして、同年代の若者たちと交わることで、でクロウにも新たな学びがあった。
ここまで組織化され、目的を同じにする集団に加わるのは初めてだったし、戦術を組むことにより、より多くのギマを滅ぼし、それだけゾルーディアに近づくことができるからだ。
また、ジャルマは工房都市というだけあって、クロウに恩義を感じた職人たちが、新しい武器や防具の補強も進んで行ってくれたのだ。
痛んでいた皮の鎧も真新しくなり、新たに剣も鍛えてくれた。ギマを倒す剣は軽く鋭いものが適している。鞭も中に細い鉄糸を仕込んで、破壊力が増した。
「素敵! 黒い戦士の名にふさわしい……い、い……イデタチよ!」
装具をすべて新しくしたクロウを見て、カーネリアは普段使わない言葉をようやく捻り出した。しかしクロウはにべもない。
「そんな二つ名、いらない。武器や防具として、戦いに耐えうるものだったらなんでもいい」
「だけど、色にはこだわってるじゃない! 黒が好きなの?」
「いや、そういう訳でも……他の色を着たことがないから」
さすがのクロウも、カーネリアの押しにはたじたじとなっている。
「あとはその鉢金だけね。それだけかなり傷んでいるわ。よほど使い込んでいるのね。ちょっと見せ……」
伸ばした指先は、冷たく払い落とされた。
「触れるな!」
「え……?」
傷ついた顔の年上の娘に、クロウは自分がやりすぎたことを知った。
「あ……すまない。強くしたつもりはなかったんだ」
「それはいいのよ。こんなの痛いうちに入らないから……でも、ちょっとびっくりしちゃった」
「以前作ってもらった額に巻く皮の上に、自分で鉄の板を打ち付けただけだ」
言いながらクロウは後頭に手を回した。確かに長いこと使っていたので、丈夫な革でもかなり傷んできている。
「大切なものなのね……ごめんなさい。でも……その、それ誰が作ったの? えっと……聞いてもよければ」
「……ある国の女兵士だった人だ」
クロウは用心深く答えた。
「へぇ……若くて綺麗な人?」
「若くて綺麗?」
思わずクロウは、大柄で頑丈そうなルビアの顔を思い浮かべた。おおらかな笑顔。彼女は厳しくも優しかった。
けど、ルビアを若くて綺麗だと感じたことはなかったな。
「いや、どっちかというと、あんた達の言う『お母さん』みたいな人だったと思う」
「そうなの? お母さんか……じゃあ、クロウはお母さんのこと知らないのね」
カーネリアは少し微妙な顔つきだ。その隙にクロウは背を向けたが、そこには別の男が立っている。
「なら、俺がやってやるよ」
そこにいたのは若い職人だった。
「誰だ?」
「俺はボッシュっていう武器職人見習いさ。俺も妹のハンナも、あんたたち、デューンブレイドに入隊したんだ。ただでやってやるよ」
「いやこれはいい。自分でやる」
クロウはそっぽを向いたので、ボッシュの目に後頭で結んだ紐が目に入る。
「でも、皮がだいぶ傷んでいるぞ、ちぎれちまうんじゃないか? それにこんな上等の皮はなかなか手に入らないぜ。俺んとこなら別だが」
「……」
ちぎれるのは困る。クロウは考え込む。
「……この下を見られたくないんだ」
「なんだ、傷でものこっているのか」
「……ああ、まぁ」
「なんだい。あんた最強の戦士とか言われてるけど、娘っ子みたいに恥ずかしがるんだな。いいさ、うちの工房は防具専門で、鎧を合わす部屋があるから、そこで外して、鉢金だけよこしたらいいよ。部屋であんたが休んでいる間にやっておいてやるよ」
そこまで言われては仕方がない。それに古びているのは確かなのだ。クロウは結局ボッシュにうなずき返した。
「じゃあ頼む」
「まかしとき。ついてきな」
「ああ。じゃあ、カーネリア、後で」
「わかった。後でね」
カーネリアは余り詮索好きだと思われるのが嫌だったので、あっさり引き下がる。
二人の青年は立派な工房へと入っていった。店の中にはさまざまな防具が陳列してあり、奥ではたくさんの職人が働いている。皆仕事に夢中だが、目が合うと頼もしく笑ってくれた。
「兄さん、おかえり……あ!」
ハンナはクロウを見て驚いたようだ。茶色い髪の小柄な娘である。
「ただいま、ハンナ。俺は今から仕事をするから、この人を試着室に案内してくれ」
「は、はい! こっちらです。どうぞ!」
ハンナは仕事場の奥の扉へと案内する。中に入るとボッシュが手を差し出した。
「中から鉢金だけ渡してくれ」
「わかった。ありがとう」
その部屋は、できた鎧や兜を試着するところなので、大きな鏡がある。贅沢なものだ。クロウはその前に立った。
「……」
レーゼと別れた頃とは違って、背だけ伸びた自分が映りこむ。
額には小さな、しかし青く澄んだ守り石が埋まっている。クロウはそっと、石を押さえて目を閉じた。
レーゼ、すまない。
あれからこんなに時間が経ったのに、まだ俺はゾルーディアに辿り着かない。
あなたは元気だろうか?
一緒にいた時はたった半年あまりなのに、今も思い出せる。白い顔。細い手足。赤い唇。
「レーゼ……」
クロウはそっとその名を呼んだ。
ほわん
瞼の向こうで石が優しく光る気配。
はっとクロウが目を開けた時には、もう通常の状態に戻っている。
それは気のせいだったのかもしれない。
けれどクロウ──ナギには、それで十分だった。
ああ、レーゼ。あなたはまだ俺を見守ってくれている。
きっともうすぐ、もうすぐだから。
俺にはわかる、ゾルーディアはすぐそばにいる。だから──。
待っていて。
青年は指先で額の石に触れ、その指を唇に押し当てた。
先日の戦いでギマを一掃したデューンブレイドの名は周辺に知れ渡り、様々な人々協力を申し出てくれるようになったのだ。
ジャルマの元守備隊や、周辺の街からからくも逃げてきた若者たちも、デューンブレイドに加わって共に戦いたいというのだ。みな魔女を憎み、ギマを叩き潰したい思いは一緒だった。
こうして仲間はどんどん増えていく。
ブルーやオーサー達は、もはや一軍とも言える人数を再編成し、訓練を積むことに専念している。
そしてクロウもゾルーディア滅殺のために、デューンブレイドの一員となることを決めた。熱心に勧誘されたこともあるが、一人の戦いではやはり限界があると考えたのだ。
彼の望みはただ一つだが、なかなか果たせていないことに対する焦りもあった。
これまでも旅の途中でできた仲間と協力して戦ったことはあるが、訓練された組織とは言い難く、クロウの切り込みについていけず、大抵の戦士は死んだり、離れていったりしてしまったのだ。
だからクロウにとって、久々にできた仲間はありがたかったが、同時に戸惑いも伴う。もともとクロウは<シグル>の構成員で、簡単に人の心を許す性質ではない。
しかし、若いデューンブレイドたちは屈託がなかった。
「あんたが加わってくれたら百人力だ!」
「あの戦い方を教えてくれ!」
彼らはナギの戦闘能力を素直に讃え、教えを乞うた。
また、彼の端正な面立ちや、均整の取れた肢体には若い娘たちの視線が集まった。特にカーネリアは積極的に彼に関わるようになったのだ。
「あんたの技を盗みたいわ! ぜひ指南してちょうだい!」
「ああ、皆と一緒ならば」
クロウはおとなしく、若い戦士たちに剣の稽古をつけたり、刀子で狙うやり方を教えた。そして、同年代の若者たちと交わることで、でクロウにも新たな学びがあった。
ここまで組織化され、目的を同じにする集団に加わるのは初めてだったし、戦術を組むことにより、より多くのギマを滅ぼし、それだけゾルーディアに近づくことができるからだ。
また、ジャルマは工房都市というだけあって、クロウに恩義を感じた職人たちが、新しい武器や防具の補強も進んで行ってくれたのだ。
痛んでいた皮の鎧も真新しくなり、新たに剣も鍛えてくれた。ギマを倒す剣は軽く鋭いものが適している。鞭も中に細い鉄糸を仕込んで、破壊力が増した。
「素敵! 黒い戦士の名にふさわしい……い、い……イデタチよ!」
装具をすべて新しくしたクロウを見て、カーネリアは普段使わない言葉をようやく捻り出した。しかしクロウはにべもない。
「そんな二つ名、いらない。武器や防具として、戦いに耐えうるものだったらなんでもいい」
「だけど、色にはこだわってるじゃない! 黒が好きなの?」
「いや、そういう訳でも……他の色を着たことがないから」
さすがのクロウも、カーネリアの押しにはたじたじとなっている。
「あとはその鉢金だけね。それだけかなり傷んでいるわ。よほど使い込んでいるのね。ちょっと見せ……」
伸ばした指先は、冷たく払い落とされた。
「触れるな!」
「え……?」
傷ついた顔の年上の娘に、クロウは自分がやりすぎたことを知った。
「あ……すまない。強くしたつもりはなかったんだ」
「それはいいのよ。こんなの痛いうちに入らないから……でも、ちょっとびっくりしちゃった」
「以前作ってもらった額に巻く皮の上に、自分で鉄の板を打ち付けただけだ」
言いながらクロウは後頭に手を回した。確かに長いこと使っていたので、丈夫な革でもかなり傷んできている。
「大切なものなのね……ごめんなさい。でも……その、それ誰が作ったの? えっと……聞いてもよければ」
「……ある国の女兵士だった人だ」
クロウは用心深く答えた。
「へぇ……若くて綺麗な人?」
「若くて綺麗?」
思わずクロウは、大柄で頑丈そうなルビアの顔を思い浮かべた。おおらかな笑顔。彼女は厳しくも優しかった。
けど、ルビアを若くて綺麗だと感じたことはなかったな。
「いや、どっちかというと、あんた達の言う『お母さん』みたいな人だったと思う」
「そうなの? お母さんか……じゃあ、クロウはお母さんのこと知らないのね」
カーネリアは少し微妙な顔つきだ。その隙にクロウは背を向けたが、そこには別の男が立っている。
「なら、俺がやってやるよ」
そこにいたのは若い職人だった。
「誰だ?」
「俺はボッシュっていう武器職人見習いさ。俺も妹のハンナも、あんたたち、デューンブレイドに入隊したんだ。ただでやってやるよ」
「いやこれはいい。自分でやる」
クロウはそっぽを向いたので、ボッシュの目に後頭で結んだ紐が目に入る。
「でも、皮がだいぶ傷んでいるぞ、ちぎれちまうんじゃないか? それにこんな上等の皮はなかなか手に入らないぜ。俺んとこなら別だが」
「……」
ちぎれるのは困る。クロウは考え込む。
「……この下を見られたくないんだ」
「なんだ、傷でものこっているのか」
「……ああ、まぁ」
「なんだい。あんた最強の戦士とか言われてるけど、娘っ子みたいに恥ずかしがるんだな。いいさ、うちの工房は防具専門で、鎧を合わす部屋があるから、そこで外して、鉢金だけよこしたらいいよ。部屋であんたが休んでいる間にやっておいてやるよ」
そこまで言われては仕方がない。それに古びているのは確かなのだ。クロウは結局ボッシュにうなずき返した。
「じゃあ頼む」
「まかしとき。ついてきな」
「ああ。じゃあ、カーネリア、後で」
「わかった。後でね」
カーネリアは余り詮索好きだと思われるのが嫌だったので、あっさり引き下がる。
二人の青年は立派な工房へと入っていった。店の中にはさまざまな防具が陳列してあり、奥ではたくさんの職人が働いている。皆仕事に夢中だが、目が合うと頼もしく笑ってくれた。
「兄さん、おかえり……あ!」
ハンナはクロウを見て驚いたようだ。茶色い髪の小柄な娘である。
「ただいま、ハンナ。俺は今から仕事をするから、この人を試着室に案内してくれ」
「は、はい! こっちらです。どうぞ!」
ハンナは仕事場の奥の扉へと案内する。中に入るとボッシュが手を差し出した。
「中から鉢金だけ渡してくれ」
「わかった。ありがとう」
その部屋は、できた鎧や兜を試着するところなので、大きな鏡がある。贅沢なものだ。クロウはその前に立った。
「……」
レーゼと別れた頃とは違って、背だけ伸びた自分が映りこむ。
額には小さな、しかし青く澄んだ守り石が埋まっている。クロウはそっと、石を押さえて目を閉じた。
レーゼ、すまない。
あれからこんなに時間が経ったのに、まだ俺はゾルーディアに辿り着かない。
あなたは元気だろうか?
一緒にいた時はたった半年あまりなのに、今も思い出せる。白い顔。細い手足。赤い唇。
「レーゼ……」
クロウはそっとその名を呼んだ。
ほわん
瞼の向こうで石が優しく光る気配。
はっとクロウが目を開けた時には、もう通常の状態に戻っている。
それは気のせいだったのかもしれない。
けれどクロウ──ナギには、それで十分だった。
ああ、レーゼ。あなたはまだ俺を見守ってくれている。
きっともうすぐ、もうすぐだから。
俺にはわかる、ゾルーディアはすぐそばにいる。だから──。
待っていて。
青年は指先で額の石に触れ、その指を唇に押し当てた。
感想 20
あなたにおすすめの小説
処刑されるはずだった没落令嬢ですが、姫様の初夜を身代わりしたら子を授かりました
新 星緒没落伯爵令嬢のエルゼは大恩がある姫様を救うために、初夜の身代わりを引き受ける。
そして姫様や国を守るために誰にも行く先を告げずに国を去った。
三年後。初夜の晩に息子ヴァルターを授かっていたエルゼは、ひっそりと暮らしていた。ところが元婚約者に拉致られて、あわやというところに初夜の相手であるハインツ王子が現れる。
「ようやく見つけた。エルゼ、愛している」
「初夜の相手が君だと最初からわかっていたが?」
――身代わり初夜から始まる、純愛溺愛執着愛のお話!
【完結】私、悪役令嬢なのに、攻略対象に溺愛されています!?
凪ことは。乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことに気づいた、侯爵令嬢リリアーナ。
待ち受けるのは婚約破棄、断罪、そして破滅エンド――のはずだった。
だからこそ彼女は決意する。
「攻略対象には近づかない。目立たない。平穏に生きる!」と。
しかしなぜか、氷の公爵令息レオンハルト・ヴァイスブルクが、彼女にだけ異常な執着を見せ始めて――!?
冷たい視線の裏に隠された独占欲。
逃げれば逃げるほど深まっていく溺愛。
さらには本来ヒロインを愛するはずの攻略対象たちまで、次々とリリアーナを囲み始め……!?
「お前を誰にも渡すつもりはない」
破滅回避したい悪役令嬢と、彼女を決して逃がさない最強攻略対象。
運命が大きく狂い始める、甘く危険な溺愛ファンタジー♡
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
旦那様には好きな人がいる
えくれあ私の旦那様である、テオドール・セルヴァン侯爵様には好きな人がいる。
それは、幼馴染であり、王太子妃でもあるマチルダ様だ。
お二人は、いつもとても仲睦まじいご様子で、そんな叶わぬお二人の恋をそっと見守るのが私の日常だった。
そんなある日、夜会にめったに顔を出さない王太子殿下に、ダンスに誘われて。それがきっかけで、私の日常は少しずつ変化し始めた。
ド近眼の伯爵令嬢は婚約破棄されたらしいですが、相手が誰だか見えていませんでした
茨野 三智婚約破棄を告げられた伯爵令嬢エレノア。
けれど彼女は、相手の顔を見ても首をかしげるだけだった。
「失礼ですが……どちら様でしょう?」
重度の近眼ゆえに、婚約者の顔すら判別できなかったのである。
社交より研究が大好きな彼女は、婚約解消をあっさり受け入れ、魔導工学の研究へ没頭する日々を送ることに。そんなある日、王立図書館で出会った謎の青年リヒトの何気ない一言から、世界を変える大発明への道が開かれていく。
やがて誕生するのは、人々の人生を一変させる「魔導レンズ」。
見た目や噂だけで彼女を切り捨てた者たちが後悔する頃、エレノアの隣には、最初から彼女の価値を見抜いていた人物がいた――。
天然研究者令嬢が恋も夢もつかみ取る、ほのぼのラブコメファンタジーです。
「氷の公爵子息は、平凡令嬢を手放さない」
白瀬しおんただぶつかっただけのはずだった。
なのに気づけば、氷の公爵子息は隣に座り、手を取り、名前を呼ぶ。
そして——
「逃げてもいい。でも、逃げ切れない」
平凡令嬢を静かに囲い込む、逃げ場なしの溺愛。
最後に待つのは、拒否権のない婚約だった。
※初投稿のため、至らない点があるかもしれませんが、温かく見守っていただけると嬉しいです。
氷の王太子は初夜のあと、私だけを溺愛しすぎる
富士山麓公爵令嬢フェブラリーは、家と王家のため、氷の王太子イシュタルとの政略結婚を命じられる。
婚礼の日、王太子は一度も微笑まず、初夜の白磁の間で彼女に告げた。
「私は、君に興味がない」
愛されることなど期待していなかった。 ただ王太子妃として役目を果たせばいい。 そう自分に言い聞かせたフェブラリーだったが、翌朝、イシュタルの態度は一変する。
冷たかったはずの王太子は、なぜか彼女だけを見つめ、気遣い、甘やかし、重すぎるほどの溺愛を向けてくるようになった。
戸惑いながらも、少しずつ心を通わせていく二人。 しかし、王宮にはフェブラリーを快く思わない者たちがいた。
王太子の寵愛を受ける彼女への嫉妬。 王妃失格の噂。 裂かれるドレス。 仕掛けられる罠。
それでもフェブラリーは、ただ守られるだけの妃では終わらない。 傷ついても立ち上がり、傷跡さえ花に変え、王太子の隣で王宮を変えていく。
これは、政略結婚から始まった冷たい夫婦が、真実の愛を知り、やがて王と王妃として共に歩み出す物語。
氷の王太子の溺愛は、今日も王宮中を甘く揺らしている。 :::
【完結】身勝手な旦那様と離縁したら、異国で我が子と幸せになれました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢腹を痛めて産んだ子を蔑ろにする身勝手な旦那様、離縁してくださいませ!
完璧な人生だと思っていた。優しい夫、大切にしてくれる義父母……待望の跡取り息子を産んだ私は、彼らの仕打ちに打ちのめされた。腹を痛めて産んだ我が子を取り戻すため、バレンティナは離縁を選ぶ。復讐する気のなかった彼女だが、新しく出会った隣国貴族に一目惚れで口説かれる。身勝手な元婚家は、嘘がバレて自業自得で没落していった。
崩壊する幸せ⇒異国での出会い⇒ハッピーエンド
元婚家の自業自得ざまぁ有りです。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/07……アルファポリス、女性向けHOT4位
2022/10/05……カクヨム、恋愛週間13位
2022/10/04……小説家になろう、恋愛日間63位
2022/09/30……エブリスタ、トレンド恋愛19位
2022/09/28……連載開始