36 / 57
35 白藍(びゃくらん)の鎧 2
しおりを挟む
「「レーゼ様!」
ルビアはエプロンをつけたまま、片手に剣を握りしめている。
「ルビア!」
「下がって!」
叫ぶなり、ルビアは壊した扉を国王のギマに投げつけた。
魔力で鍵がかけられていたのである。扉は彼女のかつての主人、王の頭にぶち当たった。王がひるんだ隙に、ルビアはレーゼをギマの輪から引っ張り出す。
「レーゼ様! ご家族とはいえ、もうこの人達はギマです。お心を乱されますな!」
「ええ! わかっているわ!」
もはやレーゼの気持ちは揺るがなかった。ルビアはレーゼを背後に庇って腰を落とした。
「ルビア! 気をつけて!」
ギマ達は大きく口を開いて、その中の虚無を見せつける。
「陛下! 情けのうございまするぞ!」
ルビアはそう言って、素早く突進して剣を閃かせ、元国王の首を刎ねた。
あれだけ権勢を誇り、レーゼを見るのも嫌った祖父が、醜くぐずぐずと崩れていく。ギマの列が乱れた。
「今です!」
ルビアはレーゼの腕を取って、塔の中へと逃げ込む。
扉はルビアが壊してしまったので、急いで机で塞いだが、こんなものはすぐに破られてしまうだろう。二人は奥の台所へと逃れた。
「レーゼ様! 塔の地下へ! わかりにくいですが、たった一つだけ道があり、結界を抜けられます! そこから王宮の地下の宝物庫へ向かってください!」
「結界を抜けられる?」
「はい。昔、ナギが流れてきた地下水脈に沿って道があるのです。王家の血が絶えそうになるだけその道が開きます。以前の魔女の襲撃のおり、王妃様が密かに私に教えてくださいました。王妃様が私をレーゼ様と一緒に逃してくださったのです。」
「じゃあルビアも一緒に!」
「いいえ。私はもう抜けられません。ここで戦い、ギマをくい止めます」
「そんな! いやよルビア! 結界だって一緒ならきっと抜けられる!」
「わがままをおっしゃいますな!」
それは初めて、ルビアがレーゼに見せた怒りだった。
「レーゼ様をお守りするのは。亡くなられた王妃様の御命令。そしてこれはルビアの最初で最後のお願いです! レーゼ様は逃げて、そしてできれば、ナギと一緒に魔女たちを滅ぼしてください!」
台所の扉を叩く音がする。
ギマが掻きむしっているのだろう、その向こうで聞こえるのは、エニグマの哄笑だ。彼女はおそらく実体ではない。しかし、レーゼには彼女の煮えたぎる悪意と憎悪をひしひしと感じる事ができた。
邪悪で恐ろしい存在だった。
「ルビア……ルビア! お願い、ひとりにしないで」
レーゼは震え、ルビアは安心させるように微笑む。
「そんな顔をなさいますな。レーゼ様なら大丈夫です。ルビアはわかっておりした。あなたは特別なお方です」
ルビアは優しく言って聞かせた。
「こんな呪われた忌み子が?」
「いいえ。あなたは忌み子ではありません。それこそ、ゾルーディアよりも前に、王家によって課せられた呪いです。あなたは特別なのです」
「……でも」
「さぁ、行ってください! ルビアもできれば追いつきます。さぁ、ここです! 気をつけてね!」
ルビアはレーゼを中へと押しやった。そこは塔の地下室。そしてその向こうの扉から続く階段は、山の下の洞窟へと続いている。
かつて、ナギが流れ着いた場所だ。
「早く!」
「……」
それでも立ち去り難く、レーゼはルビアを振り向いた。
ルビアとは五歳だったレーゼを連れて、この塔へと落ち延びてからずっと一緒だった。レーゼにとって、ルビアはとっくの昔に母なのだ。
「ルビア! ルビア母さん! きっと来てね!」
「レーゼ様!」
その言葉に、ルビアはさっとレーゼを抱きしめた。
ルビアはありったけの思いを込めて、子供の頃から慈しんできた娘にキスをした。
「私の可愛いレーゼ……愛しています」
「あいして……?」
「ええ。ずっとあなたを愛してきました。これからもです……だから、さぁ! 行きなさい! そして必ず生き延びるのです!」
「あ!」
レーゼは突き飛ばされ、背後で扉が閉められた。
「ルビア! ルビア!」
しかしもう扉は二度と開かない。閂が降ろされたのだ。
「ルビア————ッ!」
叫びながらレーゼは階段を降りていく。下方から水音が近づく。ここに来るのは何年振りだろうか?
感覚が冴え渡ってくる。
あの窪みにナギがいた。
冷たくて、痩せてて、それでも生きたいと心から願って!
私は、もう一度彼に会わなければいけない!
水の流れの脇には細い岩の道がある。
落ちたら冷たい地下水の流れに、あっという間に飲まれてしまうだろう。
コウモリたち、手を貸して!
レーゼは岩肌を手で探りながら、水の流れと反対方向に進んだ。
長く危険な道のりだが、レーゼはコウモリの感覚に自分の意識を同調させた。
これはレーゼの能力だ。祖父や父には役立たずと言われた、誰にも説明できない感覚だが、暗い洞窟を進むには都合がいい。見える人間の方がかえって危険だろう。
レーゼは慎重に道を辿る。途中いく筋も光が降りてきている場所があった。ナギが落ちてきた亀裂だろう。
全てはここから始まっているのだ。
何時間歩いたかわからなくなった頃、道が広がり、奥に扉のような感覚があった。触ってみると複雑な紋様が彫られている。ここが結界の限界のようだった。
レーゼが扉を押すと、それは音もなく開いた。
空気は冷たく重い。もう何年もの間、誰も入ったことのない場所だ。
中は広く幾つかの分岐点がある。侵入者を防ぐものだろう。自分の感覚を信じて進むと、また同じような扉があった。おそらくこの真上が王宮の中心だ。
開け!
胸の石を握りしめ、強く念じるだけで扉が静かに開いた。
陽の光が差さないはずの地下空間なのに、なぜかぼんやりと明るい。
そこは王宮の最深部にある宝物庫だった。
『……待っていたよ』
そう──呼ばれた気がした。
ルビアはエプロンをつけたまま、片手に剣を握りしめている。
「ルビア!」
「下がって!」
叫ぶなり、ルビアは壊した扉を国王のギマに投げつけた。
魔力で鍵がかけられていたのである。扉は彼女のかつての主人、王の頭にぶち当たった。王がひるんだ隙に、ルビアはレーゼをギマの輪から引っ張り出す。
「レーゼ様! ご家族とはいえ、もうこの人達はギマです。お心を乱されますな!」
「ええ! わかっているわ!」
もはやレーゼの気持ちは揺るがなかった。ルビアはレーゼを背後に庇って腰を落とした。
「ルビア! 気をつけて!」
ギマ達は大きく口を開いて、その中の虚無を見せつける。
「陛下! 情けのうございまするぞ!」
ルビアはそう言って、素早く突進して剣を閃かせ、元国王の首を刎ねた。
あれだけ権勢を誇り、レーゼを見るのも嫌った祖父が、醜くぐずぐずと崩れていく。ギマの列が乱れた。
「今です!」
ルビアはレーゼの腕を取って、塔の中へと逃げ込む。
扉はルビアが壊してしまったので、急いで机で塞いだが、こんなものはすぐに破られてしまうだろう。二人は奥の台所へと逃れた。
「レーゼ様! 塔の地下へ! わかりにくいですが、たった一つだけ道があり、結界を抜けられます! そこから王宮の地下の宝物庫へ向かってください!」
「結界を抜けられる?」
「はい。昔、ナギが流れてきた地下水脈に沿って道があるのです。王家の血が絶えそうになるだけその道が開きます。以前の魔女の襲撃のおり、王妃様が密かに私に教えてくださいました。王妃様が私をレーゼ様と一緒に逃してくださったのです。」
「じゃあルビアも一緒に!」
「いいえ。私はもう抜けられません。ここで戦い、ギマをくい止めます」
「そんな! いやよルビア! 結界だって一緒ならきっと抜けられる!」
「わがままをおっしゃいますな!」
それは初めて、ルビアがレーゼに見せた怒りだった。
「レーゼ様をお守りするのは。亡くなられた王妃様の御命令。そしてこれはルビアの最初で最後のお願いです! レーゼ様は逃げて、そしてできれば、ナギと一緒に魔女たちを滅ぼしてください!」
台所の扉を叩く音がする。
ギマが掻きむしっているのだろう、その向こうで聞こえるのは、エニグマの哄笑だ。彼女はおそらく実体ではない。しかし、レーゼには彼女の煮えたぎる悪意と憎悪をひしひしと感じる事ができた。
邪悪で恐ろしい存在だった。
「ルビア……ルビア! お願い、ひとりにしないで」
レーゼは震え、ルビアは安心させるように微笑む。
「そんな顔をなさいますな。レーゼ様なら大丈夫です。ルビアはわかっておりした。あなたは特別なお方です」
ルビアは優しく言って聞かせた。
「こんな呪われた忌み子が?」
「いいえ。あなたは忌み子ではありません。それこそ、ゾルーディアよりも前に、王家によって課せられた呪いです。あなたは特別なのです」
「……でも」
「さぁ、行ってください! ルビアもできれば追いつきます。さぁ、ここです! 気をつけてね!」
ルビアはレーゼを中へと押しやった。そこは塔の地下室。そしてその向こうの扉から続く階段は、山の下の洞窟へと続いている。
かつて、ナギが流れ着いた場所だ。
「早く!」
「……」
それでも立ち去り難く、レーゼはルビアを振り向いた。
ルビアとは五歳だったレーゼを連れて、この塔へと落ち延びてからずっと一緒だった。レーゼにとって、ルビアはとっくの昔に母なのだ。
「ルビア! ルビア母さん! きっと来てね!」
「レーゼ様!」
その言葉に、ルビアはさっとレーゼを抱きしめた。
ルビアはありったけの思いを込めて、子供の頃から慈しんできた娘にキスをした。
「私の可愛いレーゼ……愛しています」
「あいして……?」
「ええ。ずっとあなたを愛してきました。これからもです……だから、さぁ! 行きなさい! そして必ず生き延びるのです!」
「あ!」
レーゼは突き飛ばされ、背後で扉が閉められた。
「ルビア! ルビア!」
しかしもう扉は二度と開かない。閂が降ろされたのだ。
「ルビア————ッ!」
叫びながらレーゼは階段を降りていく。下方から水音が近づく。ここに来るのは何年振りだろうか?
感覚が冴え渡ってくる。
あの窪みにナギがいた。
冷たくて、痩せてて、それでも生きたいと心から願って!
私は、もう一度彼に会わなければいけない!
水の流れの脇には細い岩の道がある。
落ちたら冷たい地下水の流れに、あっという間に飲まれてしまうだろう。
コウモリたち、手を貸して!
レーゼは岩肌を手で探りながら、水の流れと反対方向に進んだ。
長く危険な道のりだが、レーゼはコウモリの感覚に自分の意識を同調させた。
これはレーゼの能力だ。祖父や父には役立たずと言われた、誰にも説明できない感覚だが、暗い洞窟を進むには都合がいい。見える人間の方がかえって危険だろう。
レーゼは慎重に道を辿る。途中いく筋も光が降りてきている場所があった。ナギが落ちてきた亀裂だろう。
全てはここから始まっているのだ。
何時間歩いたかわからなくなった頃、道が広がり、奥に扉のような感覚があった。触ってみると複雑な紋様が彫られている。ここが結界の限界のようだった。
レーゼが扉を押すと、それは音もなく開いた。
空気は冷たく重い。もう何年もの間、誰も入ったことのない場所だ。
中は広く幾つかの分岐点がある。侵入者を防ぐものだろう。自分の感覚を信じて進むと、また同じような扉があった。おそらくこの真上が王宮の中心だ。
開け!
胸の石を握りしめ、強く念じるだけで扉が静かに開いた。
陽の光が差さないはずの地下空間なのに、なぜかぼんやりと明るい。
そこは王宮の最深部にある宝物庫だった。
『……待っていたよ』
そう──呼ばれた気がした。
0
あなたにおすすめの小説
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる