ノアの『異』世界一周旅行〜元関西人が来たこの世界、白は遅くて黒は長いみたいです〜

コウ

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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』

161.絡まれたノアは

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ノアは声を掛けられた相手がルディだったので面倒くさい相手だと思いそのまま無視した。

何も無かったかの様にノアは壁にもたれたまま反応が無いのでルディは無視されている事に気が付いた。

ルディはおい、お前だ!
そう言ってノアを指差して叫んだ。

周辺の奴らの注目はこちらに集まる。

ノアは若干呆れながらそれも無視してこいつもこいつやけど親も親やなと考えていた。

早く止めろよ腹立ってきたわとノアは思っていたがそれ以上に面倒くさいと思い無視していた。

ルディは反応が無いノアに腹を立て感情が爆発しノアに殴りかかった。

一瞬の事でルーシェは反応出来なかったがゴルドは反応して止めようと動き出した。

ノアは殴りかかってきたルディに対してもう容赦は全く無かった。

すっと前に壁から離れて背中に背負う黒飴ちゃんに手を掛けてルディに向かって振り下ろして殺しにかかった。

そして振り下ろした刀は人の体を見事に両断した。

両断されたのはルディでは無くルディを止めようと動いたゴルドがノアの動きを見てルディを横から左手で押してそして押した左手が刀の軌道に入り腕が両断された。

そして返す刀で押されたルディに向かい刀を振るうノア。

ゴルドは残る右手で大剣を掴み刀の軌道の先にいるルディとの間に挟んだ。

キィーーーンと大きな音が訓練所に響き渡り訓練所中のの注目がこちらに集まった。
そしてゴルドがすまないとノアに必死で訴えてきてノアは刀を振るのをやめた。

そしてギルマスが近づいて来て事情を説明し言われたのは此処で騒ぎを起こすなら他所でやってくれと話をノアにしている時ゴルドは上級ポーションで腕を繋げていた。

大地の足跡のパーティーからみてノアは後ろを向いていてギルマスと話をしている時動きがあった。

動いたのはルーシェ、夫と息子を殺されかけたルーシェはブチ切れてノアに向かい自身の最大火力を誇る風の刃を作り出してノアの背中に向けて発射した。

ウインドスラッシュ!
その声を聞いてギルマスはルーシェと声を上げ、大きな風の刃がノアの背中に向けて迫って来た時ギルマスはそれを見てノアに逃げろと声を上げて回避する為に後ろに下がった。

ノアはその行動を見て魔法がこっちに向かって来ていると分かりすぐに反応した。

土魔法で壁を作り身体強化を掛けて移動し周りの者は全く見えずノアが消えた様に見えていた。

そしてノアは魔法を打ってきたルーシェの後ろに回り込みウォーターランスを後ろから発射した。

ルーシェの体には大きな穴が空き腹の部分にはまだウォーターランスが刺さったままでありそしてノアがウォーターランスを消すと血が噴き出してルーシェはそのまま前のめりに倒れた。

ルーシェ!母さん!
ゴルドとルディは声を上げてルーシェに駆け寄り上級ポーションをウォーターランスが刺さった部分にかけるがルーシェは即死で手遅れであった。

ギルマスが大きな声を上げてゴルドとノア!
訓練所で暴れてくれやがってどう落とし前つけてくれんだとそう言って近づいて来た。

ノアは絡んできたのもルディやし黙って殴られろってか?
そんなんごめんやし前にも剣で俺に向かって振ろうとして来た相手やしなんも言われる筋合い無いけどな。

それに魔法を打って殺そうとして来た相手を殺っただけだと説明。

ゴルドはそれを聞いて確かに悪いのは全部こちら側だが妻を殺されてはいそうですかでは納得がいかずゴルドはノアに決闘しろと言った。

ノアはギルマスに決闘とはどういう物か聞き終われば勝った方の言い分を通す物らしい。

今回の場合は敵討ちだなと説明しノアは今回の事でお前に非は無いとギルドから説明するが決闘が行われれば取り調べなども無いし全て決闘で決着が付くと教えてくれた。

警察みたいな物で町の中での殺しは警備隊が出てきて面倒だがそれを全て省けるらしい。

もちろん命の危険があるし断ればどうせ敵討ちでどこかでお前を殺しに来るだろうなと言った。

勝てば全てが正しく負ければ全てを失うのが決闘だと教えてくれた。

ノアはため息を付いて分かった受ければ良いんやろ、悪いけど少し時間貰うけどええか?

ギルマスに聞くとああ、此処で全て終わらせてくれた方がギルドとしても楽で良いしな。

それにお前は決闘が終わって勝てばカミラの所へ行って良いぞ、勝てばだがなと言った。

もうAランクのルーシェに勝ってるところをみんな見てるし文句も出ないからなとそう言って許可してくれた。

ノアは無限収納から金を1枚出して大きな声でこう言った。

俺に白金貨1枚!
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