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た、楽しい……!
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初めて落ちたモンスター部屋はスライムのモンスター部屋だった様だ。確かにスライムなんだが、押し寄せるスライムは色とりどり。モンスター部屋に落ちる前は青色のスライムしか出くわさなかったが、ここにはその他に赤やら黄色やら茶色いのやら、とにかく様々な色のスライムが現れた。と言ってもこいつらの行動パターンは全く変わらず、どの色のスライムも難無く倒せた。しかし如何せんこの数だ。倒しても倒しても次が来る。かれこれ数時間戦い続けているが全く疲れる事は無い。これが無限元気か、すごいな。俺もそれが分かっているから無理な攻めはしない。ゆっくり、確実に仕留めて行く。
「た、楽しい……」
これだ!俺が求めていたのはこれだ!元気に動き回って敵を倒す、それこそが俺が生きてるって実感出来る瞬間だ!たまらない!
俺は尽きる事無く現れるスライム達を満面の笑みで倒し続けた。
どれぐらい経っただろう?下手したら日が変わっているかも知れないぐらい戦い続けた。まだ飽きないなぁ。だが時折集中力が途切れる瞬間があり、スライムの攻撃を受けてしまう事もあった。それでスライムの色の違いの意味に気が付いた。
青のスライムは普通のスライム、攻撃が当たっても何ていう事は無い。しかし緑と黄色のスライムの攻撃には、どうやら状態異常があるらしい。緑はたぶん毒、黄色は麻痺なのかな?って言ってもそこはスライム、ちょっと具合が悪くなったり、ちょっと手足が痺れる感覚がある程度だ。気にせず棒を振り回す事が出来る。なので相変わらずスライムの攻撃は気にしない事にした。
それからたぶんだけど、数日が経ったと思う。
「ありゃ?スライムがいなくなっちゃったぞ……?」
無我夢中で倒し続けたスライムがとうとう1匹もいなくなってしまった。俺はまだまだ戦えるのに……。やっと戦わない時間が出来た事で一息ついた。モンスター部屋に落ちてからどれぐらい経っただろう?少なくとも数日は過ぎていると思う。
走り回って戦ったこのモンスター部屋はそれほど広く無い。いいとこ村の広場1つ分ぐらいの広さだろ。そのどこにも階段や扉らしき物は無かった。そういやどうやってここから脱出するんだろ?さすがにスライムが出て来ないならここに居る意味は無いんだよな。
どうしようかと考えていると、奥の方からスライムの移動する音が聞こえた。しかしそれは今までのスライムの移動音より大きい。しかも複数では無く1つだ。
「なんだあれ?」
音の主が目視出来るぐらいまで近づいて来て分かった。めちゃくちゃデカい。普通のスライムを縦横に10匹分大きくしたぐらいのサイズだ。そしてその頭の上には半透明な枠があり『キングスライム』と書かれている。
「これはあれか?こいつがここのボスって事か?」
来たな!気持ちが昂る!絶対強いだろあいつ!
俺は二刀流の棒を高々と構える。
「うおぉーーー!!!」
威嚇する様に雄叫びを上げ、俺はキングスライムに殴り掛かる。
ボヨン!っと今まで以上に強く跳ね返される。
「このぉ!」
めげずに何度も打ち付ける。その間にもキングスライムは俺にのしかかろうと前へと進んでくる。あまりの大きさに弱点の石すら見えない。
「どうしたらいいかな?」
独りごちながらなおも打つ。すると殴っていた端っこの部分が少しだけ削れるように欠け、形を保てず水の様に床へ飛び散った。
「お!これなら少しずつだけど削って行けそうだな!これは長期戦になりそうだ!」
これなら勝てる!そう思うと棒を振る手にもさらに力が入る。
それから半日以上、俺は二刀流の棒でキングスライムを殴りに殴った。やっとその大きさが普通のスライムの3倍ぐらいにまで小さくなった辺りで弱点の石が見えた。
「おぉ!もうちょっとだな!がぜん盛り上がって来たぁ!」
殴る手にも力が入る。
そしてついに、ここぞとばかりに突き立てた棒の先がスライムの石に当たり中で砕けた。
「やった!これはやったよね!?」
一度ブルっと体を震わせたキングスライムは、バシャァン、という大きな音と共に液体へと姿を変え、光の粒になって消えた。最後に俺に向かって飛んできた光の球は普通のスライムの倍ぐらいの大きさで、よりはっきりとした青い光を放っていた。そして普通のスライムのそれと同じく、俺の体に触れた瞬間消えて無くなった。
「結局この光の球は一体何なんだろうな?」
とにかくやった!あぁー!なんか精神的に疲れたな!特異のお陰で疲労って感じはしないけど、ずっと頭を使い続けていたせいか、何だか脳が疲れている気がする。俺は思わずその場に座り込んでしまった。すると目の前の何も無かった空間に突如音もなく、上へと続く階段が現れた。
「あれでこのモンスター部屋から出れるって事なのかな?まぁいいや、焦って出る必要も無いだろ」
とにかくちょっとゆっくりしたい。お腹はめちゃくちゃ空いてるけど、だからと言って動けない事も無い。これも無限元気の効果か。
「だあぁ~、とにかく1回休憩だぁ~」
考えてみれば、死の淵から蘇ってたったの3日でダンジョンに潜り、数時間でこのモンスター部屋に落ちて、そこからおそらく数日戦い続けたんだ。もう頭の中もごちゃごちゃだ。一旦立ち止まろう。そう思って俺は床に大の字になって寝転んだ。そういやダンジョンに潜ってから一睡もしてなかったな。なんて事を思い出した瞬間、俺は意識を失う様に眠りに落ちていた。
「はっ!?!?寝てた!?俺寝てた!」
数日ぶりの睡眠がいったい何時間寝たかも分からない。いくら無限元気があるにしても、初めての事尽くしだったから、思ったよりもしんどかったのかも知れない。
「あれ?階段どこ行った?」
キングスライムを倒して現れた、上へと続く階段は消えて無くなっていた。
「えぇ~、時間制限とかあったのか、あれ」
困ったなあ。とりあえず辺りをキョロキョロしてみるけど、何も変わら無いモンスター部屋がそこには広がっている。
「まぁいいや、とりあえずステータスでも見てみるか」
ここへ落ちてから息付く暇も無く戦い続けていたからステータスすら開いていなかった。でも戦いの最中にステータスが上がっている気がしてたんだ。ちょっと楽しみ。
ステータスを開くと体力が10から20に、筋力と俊敏が3から7に、精神が10、それ以外のステータス、知性と器用と頑強は2から3になっていた。あれ?そういや魔力とかってステータスは無いのかな?しかしまあ、これが強いのか弱いのか……、いまいち成長した実感が無いんだよなぁ。
次に持っていた棒を見てみる。モンスター部屋でドロップした棒の方はまだ大丈夫そうだけど、ダンジョンに入る前に拾ってきた棒はかなり傷んで来ているな。
「武器かぁ。そういや武器とかってどこかで手に入るのかな?」
いや、手に入るな。現にこの硬い木の棒って言う物が手に入った。さすがにこれは武器判定だろ。てことは、魔物を倒すと武器がドロップする可能性があるって事だ。これはますます魔物の倒しがいがあるってもんだ。もっともっと魔物を倒さなくては。
「もっと強い武器がほしいなあ」
でも今の俺の筋力じゃあ重い剣なんて振り回せないか。まあおいおいだな。
「ん?」
何か音が聞こえた。この音はあれだよな?
「やっぱりだ、スライムだ」
暗闇の向こうからまたスライムが現れた。しかもたくさん。
「これもしかして、時間経ったからまたスライムが復活したって事か?」
てことは!またここで大量のスライムと戦えるって事じゃないか!モンスター部屋!なんて素敵なんだ!戦いたい放題じゃ無いか!
俺はすぐさま立ち上がり、両手に棒を持って音の聞こえる方へと駆け出した。
「た、楽しい……」
これだ!俺が求めていたのはこれだ!元気に動き回って敵を倒す、それこそが俺が生きてるって実感出来る瞬間だ!たまらない!
俺は尽きる事無く現れるスライム達を満面の笑みで倒し続けた。
どれぐらい経っただろう?下手したら日が変わっているかも知れないぐらい戦い続けた。まだ飽きないなぁ。だが時折集中力が途切れる瞬間があり、スライムの攻撃を受けてしまう事もあった。それでスライムの色の違いの意味に気が付いた。
青のスライムは普通のスライム、攻撃が当たっても何ていう事は無い。しかし緑と黄色のスライムの攻撃には、どうやら状態異常があるらしい。緑はたぶん毒、黄色は麻痺なのかな?って言ってもそこはスライム、ちょっと具合が悪くなったり、ちょっと手足が痺れる感覚がある程度だ。気にせず棒を振り回す事が出来る。なので相変わらずスライムの攻撃は気にしない事にした。
それからたぶんだけど、数日が経ったと思う。
「ありゃ?スライムがいなくなっちゃったぞ……?」
無我夢中で倒し続けたスライムがとうとう1匹もいなくなってしまった。俺はまだまだ戦えるのに……。やっと戦わない時間が出来た事で一息ついた。モンスター部屋に落ちてからどれぐらい経っただろう?少なくとも数日は過ぎていると思う。
走り回って戦ったこのモンスター部屋はそれほど広く無い。いいとこ村の広場1つ分ぐらいの広さだろ。そのどこにも階段や扉らしき物は無かった。そういやどうやってここから脱出するんだろ?さすがにスライムが出て来ないならここに居る意味は無いんだよな。
どうしようかと考えていると、奥の方からスライムの移動する音が聞こえた。しかしそれは今までのスライムの移動音より大きい。しかも複数では無く1つだ。
「なんだあれ?」
音の主が目視出来るぐらいまで近づいて来て分かった。めちゃくちゃデカい。普通のスライムを縦横に10匹分大きくしたぐらいのサイズだ。そしてその頭の上には半透明な枠があり『キングスライム』と書かれている。
「これはあれか?こいつがここのボスって事か?」
来たな!気持ちが昂る!絶対強いだろあいつ!
俺は二刀流の棒を高々と構える。
「うおぉーーー!!!」
威嚇する様に雄叫びを上げ、俺はキングスライムに殴り掛かる。
ボヨン!っと今まで以上に強く跳ね返される。
「このぉ!」
めげずに何度も打ち付ける。その間にもキングスライムは俺にのしかかろうと前へと進んでくる。あまりの大きさに弱点の石すら見えない。
「どうしたらいいかな?」
独りごちながらなおも打つ。すると殴っていた端っこの部分が少しだけ削れるように欠け、形を保てず水の様に床へ飛び散った。
「お!これなら少しずつだけど削って行けそうだな!これは長期戦になりそうだ!」
これなら勝てる!そう思うと棒を振る手にもさらに力が入る。
それから半日以上、俺は二刀流の棒でキングスライムを殴りに殴った。やっとその大きさが普通のスライムの3倍ぐらいにまで小さくなった辺りで弱点の石が見えた。
「おぉ!もうちょっとだな!がぜん盛り上がって来たぁ!」
殴る手にも力が入る。
そしてついに、ここぞとばかりに突き立てた棒の先がスライムの石に当たり中で砕けた。
「やった!これはやったよね!?」
一度ブルっと体を震わせたキングスライムは、バシャァン、という大きな音と共に液体へと姿を変え、光の粒になって消えた。最後に俺に向かって飛んできた光の球は普通のスライムの倍ぐらいの大きさで、よりはっきりとした青い光を放っていた。そして普通のスライムのそれと同じく、俺の体に触れた瞬間消えて無くなった。
「結局この光の球は一体何なんだろうな?」
とにかくやった!あぁー!なんか精神的に疲れたな!特異のお陰で疲労って感じはしないけど、ずっと頭を使い続けていたせいか、何だか脳が疲れている気がする。俺は思わずその場に座り込んでしまった。すると目の前の何も無かった空間に突如音もなく、上へと続く階段が現れた。
「あれでこのモンスター部屋から出れるって事なのかな?まぁいいや、焦って出る必要も無いだろ」
とにかくちょっとゆっくりしたい。お腹はめちゃくちゃ空いてるけど、だからと言って動けない事も無い。これも無限元気の効果か。
「だあぁ~、とにかく1回休憩だぁ~」
考えてみれば、死の淵から蘇ってたったの3日でダンジョンに潜り、数時間でこのモンスター部屋に落ちて、そこからおそらく数日戦い続けたんだ。もう頭の中もごちゃごちゃだ。一旦立ち止まろう。そう思って俺は床に大の字になって寝転んだ。そういやダンジョンに潜ってから一睡もしてなかったな。なんて事を思い出した瞬間、俺は意識を失う様に眠りに落ちていた。
「はっ!?!?寝てた!?俺寝てた!」
数日ぶりの睡眠がいったい何時間寝たかも分からない。いくら無限元気があるにしても、初めての事尽くしだったから、思ったよりもしんどかったのかも知れない。
「あれ?階段どこ行った?」
キングスライムを倒して現れた、上へと続く階段は消えて無くなっていた。
「えぇ~、時間制限とかあったのか、あれ」
困ったなあ。とりあえず辺りをキョロキョロしてみるけど、何も変わら無いモンスター部屋がそこには広がっている。
「まぁいいや、とりあえずステータスでも見てみるか」
ここへ落ちてから息付く暇も無く戦い続けていたからステータスすら開いていなかった。でも戦いの最中にステータスが上がっている気がしてたんだ。ちょっと楽しみ。
ステータスを開くと体力が10から20に、筋力と俊敏が3から7に、精神が10、それ以外のステータス、知性と器用と頑強は2から3になっていた。あれ?そういや魔力とかってステータスは無いのかな?しかしまあ、これが強いのか弱いのか……、いまいち成長した実感が無いんだよなぁ。
次に持っていた棒を見てみる。モンスター部屋でドロップした棒の方はまだ大丈夫そうだけど、ダンジョンに入る前に拾ってきた棒はかなり傷んで来ているな。
「武器かぁ。そういや武器とかってどこかで手に入るのかな?」
いや、手に入るな。現にこの硬い木の棒って言う物が手に入った。さすがにこれは武器判定だろ。てことは、魔物を倒すと武器がドロップする可能性があるって事だ。これはますます魔物の倒しがいがあるってもんだ。もっともっと魔物を倒さなくては。
「もっと強い武器がほしいなあ」
でも今の俺の筋力じゃあ重い剣なんて振り回せないか。まあおいおいだな。
「ん?」
何か音が聞こえた。この音はあれだよな?
「やっぱりだ、スライムだ」
暗闇の向こうからまたスライムが現れた。しかもたくさん。
「これもしかして、時間経ったからまたスライムが復活したって事か?」
てことは!またここで大量のスライムと戦えるって事じゃないか!モンスター部屋!なんて素敵なんだ!戦いたい放題じゃ無いか!
俺はすぐさま立ち上がり、両手に棒を持って音の聞こえる方へと駆け出した。
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